コミックマヴォVol.2通販開始!

2009年12月 6日 (日)

失敗をしてしまった朝

世間的にはどうということはなくとも、個人的には失敗なことってありますよね。今日、まさにそれをしてしまいました。しかし、二重の勘違いが幸運にも重なって、大失敗に発展しかねない難を免れました。勘違いというのは、俺が「あること」の予定を「今日」ですと伝えて、ある人と待ち合わせの約束をしていたわけです。ところが俺はそのことをすっかり忘れており、先程その人からの電話で起こされたと。「竹熊さん。もう9時半ですがどうしましたか」と。それで「うわ」と飛び起きまして、慌てて迷惑が及ぶ関係先に連絡をとったところ、「その予定は来週の日曜ですが」と言われ、ほっとした反面、愕然としました。

つまり、俺が一週間予定を勘違いしていまして、ある人と某所で待ち合わせの約束をしていたわけです。ところが本当の用事は来週だったので、俺の頭の中で記憶が錯綜してしまい、ある人とは来週会うのだと思いこんでいた。それで「うわあ。今日だったっけ」と確認をとったら、来週だということがわかったんですが、問題は、俺がウソを教えてしまったあの人です。

あの人は、かわいそうにわざわざ今日のために朝早く新幹線で東京から京都まで移動されていたわけですよ。俺に電話したのは、京都からだったんです。もとはといえば、俺が日取りを間違って教え、その日取りを間違って教えたこと自体を俺が忘れていたことにすべての原因があるのでして、全面的に俺の失敗であります。本当に、申し訳ありませんでした。

ちなみに、どのみち今夜中に京都に行きます。来週火曜日の俺の講義で、講談社で『のだめカンタービレ』を担当されていた編集者の三河かおりさんをゲストでお呼びするので、それの準備があるためです。今度は失敗しないように心を引き締めます。

しかし、忙しい……。

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2009年12月 3日 (木)

【マヴォ】「マヴォ3号」の表紙が完成しました。

Mavo03hyoushi
表紙タイトル”ティッシュライン・ルーフェ・ズィー”

フックス兄弟商会により開発・製造された蒸気式降霊補助テーブル”ティッシュライン・ルーフェ・ズィー”は、霊媒が介在しなくとも手軽に降霊会が行える画期的な装置として、欧州各国の社交界において爆発的な人気を博した。しかし降霊機能が必要以上に高かったため、呼んでいない霊も出て来てしまう、生者の霊体まで強制的に引きずり出してしまう、等々のトラブルを引き起こし、発売後3週間にして販売禁止となった。(丸山薫)

●12月31日 コミケット77

 10:00より 有明ビッグサイト 東“ヤ”-37a 時間藝術研究所

12月31日冬コミ発売予定「マヴォ VOL.3」の表紙が完成しました。今号も丸山薫さんが真冬のホラーテイストの素晴らしい表紙絵を描いてくださいました。現在、原稿が続々と集まっておりまして、なんとかして冬コミに間に合わせるべくがんばっております。俺は俺で京都と東京の往復で頭がシッチャカメッチャカになりながらもがんばっています。コミケが近づきましたら、例によって内容告知エントリをアップしていきますので、よろしくお願いします。

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2009年11月30日 (月)

商業出版社による個人ブログからの「パクリ疑惑」について

昨日、古い友人である「まさむね」さんからメールが来ました。内容は「自分のブログの記述が、商業出版に盗用されてしまったようだが、どうすればよいのか」というものでした。

まさむねさんと俺は、ここ10年ほど疎遠になっていたのですが、久しぶりに連絡があったと思ったら、いきなりこの相談です。昔から趣味の多い人でしたが、最近は家紋の研究に凝っているようで、「一本気新聞」という彼のブログに、家紋について詳しく調べた結果を載せているのです。ところが、つい最近コアマガジンから出された「家紋の不思議」というムックの中で、まさむねさんが書いたブログエントリの記述に酷似した記述を発見し、子細につき比べて見た結果、「これは自分の記述を無断で借用したものではないか」との疑いを強めたそうです。

http://www.ippongi.com/2009/11/28/%e5%ae%b6%e7%b4%8b%e6%96%87%e5%8c%96%e3%81%8c%e8%aa%8d%e7%9f%a5%e3%81%95%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%af%e5%ac%89%e3%81%97%e3%81%84%e3%81%8c%e3%80%81%e3%81%93%e3%82%8c%e3%81%af%e3%81%a1%e3%82%87/
↑一本気新聞「家紋文化が認知されるのは嬉しいが、これはちょっと..」

詳しいことは上のまさむねさんのエントリをお読みください。そこに掲載された対比表(まさむねさん作成)を見る限りでは、まさむねさんの記述と、まさむねさんが引用した「家紋の不思議」の文章には、かなりの類似性が確認できることは確かです。普通の日本語読解力を持った人なら、「これはパクリではないか」と考えたとしても無理はないと思います。

http://www.ippongi.com/2009/01/19/%e4%b8%80%e6%9c%ac%e6%b0%97%e5%ae%b6%e7%b4%8b%e7%89%a9%e8%aa%9e%e3%80%80%ef%bd%9e%e6%9c%89%e5%90%8d%e4%ba%ba%e3%81%ae%e5%ae%b6%e7%b4%8b%ef%bd%9e/
↑一本気新聞「有名人の家紋」

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2009年11月27日 (金)

「新宝島」問題続報。夏目さんと吉住さんからの返信

先に俺は「夏目ブログ『手塚先生、締め切り過ぎてます!』へのトラックバック」というエントリを書き、そこで夏目さんが疑問を呈されたことへの私見を述べました。

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-df83.html
↑夏目ブログ「手塚先生、締め切り過ぎてます!」へのトラックバック

上のエントリ内で、俺がかつて司会をした座談会での手塚プロ元アシスタント・吉住純(現在の筆名)氏の発言を引用し、1984年に講談社全集版の『新宝島』を刊行する際、手塚の指示で吉住氏らアシスタントが旧版の『新寶島』を全ページトレースし、それに手塚がペンを入れて描き直した事実を紹介しました。

これに対して夏目さんから次のような返答がありました。

《 ※竹熊さんが「たけくまメモ」で、このエントリについて書かれています。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/

僕も、おそらくここで書かれた「単行本からのトレース」は事実あったろうと思います。
問題は、そのあとでいかにして現在の全集版に変化したかです。手塚本人が、アシスタントたちとは別に行った可能性もあるかな、と。だとしても、そのことははっきり知られたほうがいいでしょう。いまだに安易な報道やTVなどでは、初出の形であるかのようにして全集版の図版が流れ、海外の紹介などでも同様の間違いが起こるので。》


http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2009/11/post-dc99.html
↑夏目房之介の『で?』

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2009年11月25日 (水)

夏目ブログ「手塚先生、締め切り過ぎてます!」へのトラックバック

ちょっと亀トラバですが、夏目房之介氏の11月20日のエントリ「福元一義『手塚先生、締め切り過ぎてます!』」へのトラックバックを書きます。

http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2009/11/post-dc99.html
↑夏目房之介の「で?」

夏目さんのこのエントリは、福元一義氏の著書『手塚先生、締め切り過ぎてます!』(集英社新書)への感想を書かれたものです。福元一義氏は、昭和20年代にまず手塚治虫の担当編集者として仕事を始めました。ところが日大芸術学部出身だったこともあって「手塚アシスタント第一号」にもなり、のち自分もマンガ家になりましたが、70年代初頭に手塚のアシスタントに舞い戻り、それから手塚が亡くなるまでチーフアシスタントを続けた人物であります。

いわば担当編集者・同業者・チーフアシスタントとして手塚治虫が昭和20年代から晩年までの裏も表も知る人物であり、集英社新書のこの本は、手塚関係者のなかでも唯一無二の存在である人物が書いた唯一無二の本として、大変貴重な文献といえます。

さて、夏目さんは上のエントリの中で、

《ただ、ひとつ気になるのが『新宝島』の全集版についての記述です。

少し詳しい人間であれば、酒井七馬原案になるこの作品が、全集版では手塚によって全面的に描き改められ、コマ構成、描線、あらゆる点で初出単行本と異なることは知っているはずです。

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2009年11月23日 (月)

「表現」の値段

昨日、西島大介氏の「ひらめき☆マンガ学校公開講義~消えたマンガ原稿67ページ」にゲストとして参加して参りました。会場のTOKYO CULTURE CULTUREという店には、俺は初めて行ったんですけど、お台場にあるオシャレなロフトプラスワンといった感じ。実際、ロフトの元スタッフが独立して経営しているお店だそうです。

第一部は西島さんとさやわかさんが主催している「ひらめき☆マンガ学校」の公開講義で、プロジェクターで生徒の課題作品を見せながら西島さんたちがツッコム、いや、指導していくといった感じで進行。生徒に出した課題も、たとえば「ワンピース」や「NARUTO」のコマ割りを使って自分の絵でまったく違う作品にしてみるなど、生徒の作品が画面に映るたびに場内爆笑に包まれ、「ライブ版・サルまん」といった趣の楽しい授業でした。

俺や伊藤剛氏・泉信行氏は第二部の「消えたマンガ原稿をめぐるパネルディスカッション」に参加。既に俺は楽屋で予告していたのですが、西島氏と大谷氏の『魔法なんて信じない。でも君は信じる』には、個人的に疑問があり、西島さんにはぜひ直接伺いたいことがあると伝えていました。

西島氏の『魔法なんて信じない…』は、版元の不注意で生原稿を紛失され、補償を巡る顛末を西島氏自身がドキュメント・マンガにしたものです。大谷能生氏の解説と併せて、「マンガ表現にとっての生原稿の意味」を問いかける非常におもしろい本だと思います。ただこれは、どこまで行ってもビジネスの問題だろうと俺は思うので、生臭い話をうまく回避して「表現」の問題に持って行ってしまう著者二人の方針には、正直肩すかしを食わされた感がありました。

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2009年11月21日 (土)

Twitter一日目

んー。Twitter始めたのは実は18日なんですけど、ブログで公開したのが昨日の夜中ですんで、実質は1日と少しが経過しただけであります。さっき自分のTwitterを見たらフォローが1444ついておりました。自分でも少しビックリしました。どうもありがとうございます。

http://twitter.com/kentaro666

まだ一日目なので勝手がわからないんですが、ブログとは概念がまったく違うネットサービスだということはわかりました。ブログにも一応コメント欄やトラックバックの機能がありますが、まだ従来の「発信型メディア」の要素が残っていますね。俺はライターなので、新聞や雑誌を自分で所有して自分で勝手に配信する「一人雑誌」みたいな気持ちでブログを運営しているんですけど、Twitterはどう表現すればいいんですかね。

一人放送局……というのとも違うな。こう、広場があって、そこにでっかい伝言板が設置されている。そこに軽い独り言を書いたら、みんながめいめい別の独り言を書いて、それがたまたま俺の独り言に対する反応だったりもするけど、基本的には自分のことだったりして、うまく言えない。こんなコミュニケーション体験は初めてであります。もう少し経ったら、なにか書けるかもしれません。

それにしても、Twitterって自分にフォローがついたらわざわざメールで「○○さんがあなたのフォローをはじめました」って知らせてくれるのね。親切でいいんですけど、いきなり一日で1000とかメールが届くので、通常のメールが埋もれてしまって読みづらくて大変でした。まあ、2、3日すれば落ち着くと思いますが。

Twitterはじめたときに、「この人もTwitterやっています」みたいなメッセージが出て、何人かを紹介されたんですが、その中にホリエモンさんのTwitterがあったんで、とりあえずフォローしたんですよね。そしたらホリエモンさんは被フォロー数が20万超えているんで、俺も友達1万人できるかな、と思ったんですが、この調子で「フォローしました」のメールが届いたらこれはもうスパムですよ。被フォロー数が何万とかって人は、どうされているんですかね。あ。メールの振り分け設定をすればいいのかな。

Twitterは、ケータイやiPhoneからも手軽に書き込めるのがいいですね。たぶんケータイに適応したネットコミュニケーションサービスなので、こんなに急激に流行ったのかもしれません。しばらくまとまった文章はブログ、気軽な一行エントリはTwitterということで使ってみることにします。

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2009年11月20日 (金)

ツイッターはじめました

以前から気になっていたんですが、今ひとつ面白さが分からないんで放置していたんですよ。でも周囲の知り合いが次々に始めているので、思い切って始めることにしました。

http://twitter.com/kentaro666

昨日始めて見て、とりあえず3つくらい投稿してみましたが、これでどうなるのでしょうか。何が面白いのかがわかるまで、しばらくやってみます。あれですかね。とにかく何かつぶやけばいいんですかね。いざつぶやこうとしても、困りますね。「腹減った」とかそういうんでもいいんですよね。気の利いたつぶやきしようと思うと難しいですね。

Hinohidefi それで、ツイッター用の自画像として、俺が以前描いた「日野日出ッフィー」を使用しました。みなさんツイッター界のほうでもよろしくお願いします。

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2009年11月18日 (水)

「消えたマンガ原稿」トークイベント迫る!

すでに告知しましたが、この22日(日曜日)に、17時から東京・お台場にある東京カルチャーカルチャーというイベントスペースで、西島大介氏の「ひらめき☆マンガ学校公開講義~消えたマンガ原稿67ページ」が開催されます。

2009 11 22 [Sun]

『魔法なんて信じない。でも君は信じる。』刊行記念
ひらめき☆マンガ学校 公開講義 ~消えたマンガ原稿67ページ~

Open 17:30 Start 18:00 End 21:30 (予定)
前売り券2000円 当日券2500円(共に飲食代別途必要 ビール¥590など)※おサイフケータイ(R)前売券購入ならファーストドリンク無料!!

生中継あり!先着100名限定配信 \1,000 中継予約はコチラで受付中です。イベントに来られない方は是非ご利用下さい。

http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_091027202650_1.htm
↑「消えたマンガ原稿67ページ・告知ページ」

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-abf4.html
↑たけくまメモ:マンガ原稿紛失とその賠償額について

予約チケットにまだ若干の余裕があるそうです。お忙しい方、地方在住の方のためになんとインターネットで生中継するという至れり尽くせり! 当日の出演は西島大介、大谷能生、さやわか、伊藤剛、泉信行、竹熊健太郎であります。よろしくお願いします。

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2009年11月16日 (月)

マンガと大学教育(3)「マンガ編集者」は育てうるか?

※今回は「ちくま」にリレー連載した「オタク文化の現在」の、竹熊が担当した最終回を掲載する。当初「マンガ工学部構想」を書く予定が、完全に違う内容の原稿になってしまった。本文中でもそのことに触れているが、執筆当時の私を取り巻く状況の変化が激しく、こうなってしまったところがある。このエントリの最後に、書き下ろしで現在の見解を書くつもりだが、そこで改めて連載時と現在の私を取り巻く状況を総括する予定である。「マンガと大学教育(4)については後日アップするつもりだ。

●「マンガ編集者」は育てうるか?

 森川・伊藤・竹熊によるリレー連載も、今回が最終回となる。この連載は「オタク文化の現在」と題されているように、三人それぞれの立場からとらえた「オタク・カルチャー」の動きをレポートすることが開始時の意図であった。ところがテーマが「大学でのマンガ教育」に絞られた途端、連載は思わぬ展開となり、活気を帯びることとなった。

 私について言えば、この1年というもの、自分を取り巻く環境が目まぐるしく変化している。「激動」といってもいい。そのため当初私が書こうとしていたテーマからは、かなりの軌道修正を余儀なくされている。

 具体的には、私は当初、この連載で「マンガの実作教育」についてのプランを書くつもりであった。そこで私は、最初は当然のように「マンガ家としての実作教育」に焦点を当てていた。

 書くつもりだったプランは、何度か予告した通り「マンガ工学部」の構想である。マンガ出版の現場で、商品性のあるマンガを「生産」するうえでのノウハウを集積し、メソッドとして理論化・体系化することがまずひとつ。そして、これからの時代に適応した新しいマンガ(たとえば電子デバイスで読むことを想定したデジタルマンガ)を模索し、その研究を行いつつ、開発したノウハウをマンガ制作の現場にフィードバックする。

 その際私の脳裡にあったのは、1930年代のディズニー・プロダクションであった。ウォルト・ディズニーは、大作『白雪姫』(1937)を実現するにあたり、34年頃から社内にアニメーション研究のための「学校」を作った。ここでアニメーターを養成するとともに、マルチプレーン・カメラのような画期的な撮影装置まで開発した。

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