コミックマヴォVol.5

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2004/12/19

手塚伝説(その2)お仕事篇

●50年代の全盛期、手塚の担当編集者は月はじめにくじ引きをして原稿をもらう順番を決めた。なぜこうなったかというと、締め切りが重なると各社の手塚番が殴り合いのケンカをはじめるからである。

手塚流言い訳(その1) ある日、先生が部屋で寝ているので編集者が起こしたら、「ボクは寝てませんよ。横になって眠気をとってただけです」と言い張った。

言い訳(その2) 小松左京との対談場所に手塚は4時間も遅刻した。そのときの言い訳が「ニュースニュース! ちょうど大阪空港で飛行機が爆発してねえ…」

言い訳(その3) あるとき、先生の原稿があまりに遅く、ついに入稿が間に合わないことがあった。一週間以上、仕事場に泊まり込みで原稿を待っていた編集がブチ切れて「もう間に合わねえよ!」と怒鳴り、原稿を窓から放り投げた。すると手塚は涙を流しながら「ボクだって大学出てるんだから!」とわけのわからないことを叫んだ。

●手塚はよく原稿を編集に見せて相談した。ある編集は、とにかく早くあげてもらいたい一心で「いやあ面白いですねえ」とお世辞を使ったら、「こんなの面白いわけないじゃないか!」といきなり怒鳴って原稿を破きはじめた。

●手塚は執筆中、アイデアに詰まると、アシスタントに無理難題を言って時間をかせぐ癖があった。あるときなど「スクリーントーンを全部手で描きなさい」と指示したことも。アシスタントは黙々と一晩かけて細かい網点を全部描いたという。

●ファックスのない時代、手塚は海外から原稿の背景をアシスタントに電話で指定することがあった。どうやるかというと、原稿用の紙に3ミリ間隔で升目を引き、タテ・ヨコの線にそれぞれ番号をふる。そのうえで、「Aの15」というように線が交差するところに点を打つのである。この点を結ぶと見事な絵になったという。ただし、電話料金で原稿料はすべて飛んだ。

※(3)につづく→

◎このエントリへのコメント→★

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コメント

秋田書店の壁村さん自身から聞いた話ですが、
彼は、カラー扉原稿を待っていたのだが、
ついに間に合わなくなってしまった…。
でも、彼は黙って待ち続け、先生が出来上がりを
持ってくると、
「こんなもの要らねえよ」と言って、目の前で
ビリビリと破ったそうです。
どんな代原を入稿したのか、聞いとけばよかった
んですが…。酒飲んでるときでしたので。
「オレが編集やめるときは、アイツの右腕折って
やる…」と、つぶやいてました。
『ブラックジャック』を起こすとき、全回読み切りだ、いつでも切る!と条件をだしたのも壁ちゃんのはずです。
それで、傑作が生まれた。名迷編集者。
酒が入ってなけりゃ無口でおとなしかったな。

投稿: 長谷邦夫 | 2004/12/20 10:52

壁村さん、破ったんですか・・・。
僕が小学館の編集に聞いた話だと、「いや実際は窓から放り投げただけらしいよ」とのことでしたが。・・・まあいずれにせよスゴイ話ですよね。

投稿: たけくま本人 | 2004/12/20 10:54

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