コミックマヴォVol.5

« 本日は多摩美で『ほしのこえ』 | トップページ | WEBマンガの面白いのを教えて »

2005/01/06

「AKIRA」の元ネタは(たぶん)これだ!

Amazon.co.jp: 本: Akira (Part1)Akira (Part1)KCデラックス 11

前から怪しいとは感じていて、でもなかなか検証できないことってありますよね。俺にとっては大友克洋の『AKIRA』に関して前から「あれは、ひょっとして」と思っていて、でも誰もそのことを指摘してないし、作者もそれについて一言も触れていないので、なんというかムズムズしていたことがあるんです。

いや『AKIRA』のビジュアルの元ネタについての疑問なんですけど。やはり木村恒久だと思うんですけどねえ。そう考えている人、他にもいませんかね? 木村恒久というのは、僕の世代より上のアート好きには懐かしい名前だと思うんですが、60年代から70年代にかけて、ひたすら「都市崩壊」のイメージをフォト・モンタージュの手法で表現し続けていた芸術家です。

hyousi左は木村さんの代表作「ニューヨーク水没」を表紙にした作品集なんですけど。正式タイトルが『都市はさわやかな朝を迎える』。70年代の末にパルコのポスターで使われたから覚えているオヤジ世代も多いと思いますが、もう、もろアキラでしょう。



05それでこっちはSOL?ですかね。なんかこんな感じで空からビームが降ってくるのもアキラにあったよね。




01ああ、これはモロだわ。木村恒久60年代の作品。




06で、こんな感じのシーンもあったような。

いや、別にパクリがいけないとかそういうことが言いたいんじゃないんです。このくらいのイメージの引用は、大友さんに限らず誰でもやっているわけで。しかしまあ、こう改めて見ると木村恒久のイメージ力も相当なものですよね。このへんは全部70年代以前の作品ですから、フォトショップはおろかPCすらなかったわけでして、当然全部手作業によるアナログ合成です。

それで一昨年の俺の授業で大友克洋について講義したとき、たまたま大友さんの息子さんが生徒をされてましたので、ちょうどいい機会なんで「木村恒久の作品集、お父さんの蔵書にある?」って聞いたんですよ。そしたら「写真集だけでも膨大な数なのでよくわからない」との答えでした。残念。

それはそれとして、「キムラカメラ」ですが79年にPARCO出版から出た後、絶版のようです。俺の紹介する本は自分のも含めて品切ればかりで困ります。またどこかが大判で出してくれないものですかね、名著なんだからさ。(引用元はすべて 「キムラカメラ」木村恒久著・PARCO出版 1979)

※ちなみにこの記事は以前mixiの自分の日記にアップした文章に手を加えたものです。

◎このエントリへのコメント→★

|

« 本日は多摩美で『ほしのこえ』 | トップページ | WEBマンガの面白いのを教えて »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

コメント

「ヘヴィ・メタル」とかも、じゃないんですか?
あと「鉄人28号」の影響もあるって何かで語ってませんでした?
金田“正太郎”だし…。

投稿: | 2005/01/06 23:29

↑もちろんそのへんも元ネタで、それは大友さん自身が語ってるんだけれども、木村恒久が出てこないのは不自然だと思って指摘したまでです。

投稿: たけくま | 2005/01/07 00:57

そう感じていたのは私だけじゃなかったんだと知って嬉しくなりました。
はじめまして、どうも。
『AKIRA』の連載中に友人と話したのですが「偶然じゃない?」と言われてがっかり。
それ以来のもやもやが少し晴れた気がいたします。
ありがとうございます。

投稿: sigeru | 2005/01/07 07:36

なんか元ネタとか言いにくい内容のような・・・
もっとも、メビウスの影響も大きいかと・・・

投稿: | 2005/01/07 09:10

絵を見て久しぶりにすげぇ!って思った。
この人の写真集ほしいなぁ~

投稿: ちょも | 2005/01/07 09:27

空からレーザーはアシモフでしょ。

投稿: Cyberbob:-) | 2005/01/07 13:06

ビジュアル的には「マッドマックス2」と「北斗の拳」くらいモロに影響を受けてそうですね。
70年代生まれなんですが、恥ずかしながらこの木村恒久さんという方は存知ませんでした。
でも、こんなすごいイメージを見てしまったら、影響は受けざるを得ないですよ。
アマゾンでは一冊取り扱っているらしいので、買うことにします。
素敵なアーティストの紹介ありがとうございました。

投稿: | 2005/01/07 17:37

衛星兵器は1971年の「007/ダイヤモンドは永遠に」でも出てきましたね。

投稿: JJ | 2005/01/07 23:46

オイラちゃん的にはオーストラリアの社会派バンド『Midnight Oil』の3rdアルバム『Red Sails In The Sunset』のジャケアーティストでした>木村恒久氏

投稿: gonzap | 2005/01/09 16:11

↑おお、それは知りませんでした。>gonzapさん
アマゾンで確認しましたが、確かに木村恒久ですね。

投稿: たけくま | 2005/01/09 21:52

言われてみれば!ですね。木村氏は存じ上げていましたが、大友氏とは結びつかなかなんだ。
私は図書館で読みました。青春は貧困との闘争。
所有にこだわらなければ図書館OPACを探しまくるのも一手だと思いますよ。>キムラカメラ

投稿: | 2005/01/21 16:00

>前から怪しいとは感じていて、でもなかなか検証できないことってありますよね。
 私にとっては「エヴァンゲリオン」の初号機の元ネタ(?)が「バーコードファイター」のダッシュビートルでは?ということです(アキラじゃないんですが…)。
 「バーコードファイター」を知っているひとがまわりにいなくて検証できないんですが、実際どうなんでしょ?

投稿: 寿 | 2005/06/16 13:12

>寿さん

私もダッシュビートルだと思ってます。
あの漫画はこっそり革新的でした。
さくらちゃんリスペクト!

投稿: かおる | 2005/09/06 23:33

おおっぴらに息子に訊くなよ・・・
暗にお前の親父パクったろ?って言ってるようなもんだろ
別に取り立てて言うほどのネタ元だとは思わないけど

投稿: 市川 | 2005/12/11 10:20

昔から思っていたけど『AKIRA』の魅力ってあのビジュアルなんだろうか?
実はそれ以外の要因の方が大きいのではないんだろうか?
僕は、むしろスト-リーやキャラクターの方が画期的に思えたけど。

投稿: T | 2006/01/11 20:25

「気分はもう戦争」が映画化されるそうです
http://guruguruguruguru.seesaa.net/article/18615771.html

投稿: たれこみ | 2006/06/02 11:26

元ネタという言葉を使い、自分があたかも発見したようなことを自慢したかっただけだろ?
必死だなw
名作を汚すような言いがかりはやめたほうがいいよ

投稿: | 2006/07/08 12:29

アハッ!

投稿: | 2006/07/08 18:22

数日前の朝日新聞の一面の下部に
キムラカメラの広告が載っていました。
復刊されたのかと思ったんですが
さっきネットで調べたら、少しもヒットしませんでした。
僕の見間違いだったんでしょうか。
新聞も何処かへ消えました。

投稿: 石原 | 2006/07/15 01:13

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70029/2492515

この記事へのトラックバック一覧です: 「AKIRA」の元ネタは(たぶん)これだ!:

» [devil’s haircut]
これとか、 http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/images/01.html AKIRAで再利用されて、 真・女神転... [続きを読む]

受信: 2005/01/10 00:56

» Czn#242; [Czn#242;]
Salina abdomens chirping leavings leathern [続きを読む]

受信: 2007/05/10 05:33

« 本日は多摩美で『ほしのこえ』 | トップページ | WEBマンガの面白いのを教えて »