雑誌の重みで床が
皆さんはもうニュースでご存じと思いますが、部屋にため込んだ雑誌の重みで床が抜け、九死に一生を得たおじさんがいましたね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050207-00000078-kyodo-soci
これを聞いて人ごととは思えない俺みたいな人もいたことだろう。まあ俺の場合、今の中古マンションに越すときに大量の本雑誌を処分しましたので大丈夫なのですが、ある時期まではそれはひどいものでした。
俺の場合、もう90年代に入ったあたりから、木造住宅は恐ろしくて住めなくなっていました。それで2000年に吉祥寺から町田郊外の一軒家(床面積120平米)に越したのは、まあ結婚したというのもあったんですが、それ以上に本の置き場問題というのもあった。この一軒家も鉄骨造り。引越時、本の段ボールが260箱は行きましたか。このうち150箱くらいは雑誌でした。
それも「週刊プレイボーイ」「平凡パンチ」10年分、とかですね。「アニメージュ」創刊号から全揃いとか。60年代の「少年マガジン」全部とか。「ガロ」25年分、「噂の真相」15年分とか。なんでそんなものをとっておいたのか、今となっては自分でも謎です。
それで2001年に離婚したのを機に、今のオンボロ3DK(50平米程度)に引っ越しまして、その前に思い切って本雑誌の大量処分に踏み切ったわけです。とりあえず8畳間ぶんの本雑誌を処分しました。この場合の8畳間というのは、床一面に本を積み重ねて天井に達するくらいの量です。たぶん今回の床抜けオヤジより、量はあったと思う。雑誌というのはバラだと古本屋も引き取ってくれませんが、さすがにバックナンバーが揃っていると違いましたね。
なんというか、俺の半生、とくに一人暮らししてからは本のために家賃を払っていたようなものです。それを考えると本当にばかばかしいですが、こういうのは一種の病気ですからね。
俺の知り合いの知り合いで、世界中の時刻表を集めている人というのがいた。当然、部屋は天井まで時刻表で埋まり、最後は駐車場の車の中で寝泊まりするようになった。当然結婚なんてもってのほかです。で、その人、知り合いの前から失踪して、未だに行方不明だそうです。生きてるのか死んでいるのか、あの膨大な時刻表がどうなったのかもわからない。
最近は、すぐ買えるような本、図書館に行けばあるような本は積極的に処分するようにしてます。前は「なんかの役に立つかも」と思って買って、十年以上、一度もページを開かなかったような本がたくさんありましたが、必要な本って、そんなにないことがわかりましたね。なんとかなるというか。
それはそうと「電車男」の続きがまだ読めてません。今夜中に読み終えたいと思います。
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コメント
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_02/t2005020801.html
zakzakには写真も出てますね
>男性は「捨てていい」としょんぼりしているという
おっちゃん…
投稿: ric | 2005/02/08 23:01
玉吉さんの「しあわせのかたち」にて、ある程度竹熊さんのディープさは予想してましたが…こういう方々のディープさとゆーモノには非常に好奇心をこう、岸辺露伴の如くツンツンされるであります。荒俣さんは更に上を行きそうだなァ…何かこう、好奇心で実情を知りたいです。色んな側面で。
投稿: vio | 2005/02/08 23:14
笑えないですよね…ボクも20年分のビデオテープ、レコード、CDが。多分一生かかっても再生できない物たちに囲まれているので、身が詰まされる思いです。
投稿: hopp | 2005/02/09 01:28
ウチも、漫画雑誌や同人誌なんかが本棚からあふれてきています。
捨てる→買った情報資産を廃棄したくない
残す →部屋の空間スペースが無くなる
という愉快なジレンマ中です。
“「知」のソフトウェア”を読みながら、情報集積のバランスとタイミングを計る日々。
投稿: パラキート | 2005/02/09 09:34
本の増殖というのは、肥満とダイエットの関係に似ていると思う今日このごろ。
本を増やすのは割と簡単…というか、知らずに増えていくものですが減らすのはものすごい努力が必要です。でも、思い切って処分した後は結構達成感があるというか、これはこれで気持ちがいいことを発見。
投稿: たけくま | 2005/02/09 10:27
あと、以前より本雑誌を買わなくなった最大の理由は、インターネットの発達。たいていの調べ物はこれで済んでしまうようになったのが大きいです。
投稿: たけくま | 2005/02/09 15:22
マンガ図書館か喫茶でもつくったらよかったかも。というかいっしょにやりましょう。(冗談です)
投稿: 奈々氏 | 2005/02/09 15:26
そうなんですよ、いまや大半の調べ物は本よりもグーグルとノートPCにインストールした百科事典とかで済んでしまうんですよね。これってすごく急進で、私が物書き専業始めたときは、まだそんな感じではなかったので、本当にここ2~3年の激変です。
と言いつつ、部屋の中は多量の雑誌とDVDと設定・絵コンテで埋まっているのですが。4年前は空っぽだったことを考えると恐ろしい……。ちなみに時間なくて推進滞ってますが、大量に送られてくる設定とか絵コンテは、スキャンスナップというオートシートフィーダーつきのスキャナで、PDF化してHDにしまってます。この方が散逸しないんですね。雑誌等も、バラシがめんどくさいですが、宝島のムックなどは140MBぐらいのファイルになっちまいますから、いずれはみんなHD収納にしたいと思ってますね。
投稿: ロト | 2005/02/09 17:32
最近は国会図書館のリストがネットで見ることが
できたりするのですが、個人的には「コンプティ
ーク」という雑誌の一部が盗難にあっていると
聞いてがっくりです。
(理由はおそらくエロゲーのページでしょう)
アスキー系と違ったB級の路線で、「D&D版
ロードス島戦記」など角川歴彦系オタク文化の
源流ともいえると思うので残念です。
最近は雑誌が捨てられません。
オタク界の大宅壮一とか出てこないものなのでしょうか。
投稿: fz133 | 2005/02/10 02:50
雑誌類はすでに処分なさったとのことですが、
近年(こっそり)流行っているのは、自動読み取り機能(ADFと呼ばれる)
のついたスキャナー、あるいはスキャン機能のついた複合機プリンターで、
雑誌類を中心にどんどん裁断し、画像扱いでスキャンすることです。
単行本などの裁断は惜しくなりがちなので、
雑誌類を優先して次々やるわけですね。
もちろん単行本であっても裁断しても惜しくないようなものもあるわけで、
その場合はスペースの方を優先してどんどんスキャンしちゃうわけですが。
ただし、たけくまさんが今からこれをやるとすると、
在宅で執筆しているときに作動音が多少耳につくかもしれないので、
読み取り中は別室にスキャナーを移動させるとか、
遮音素材で作った箱などをかぶせるとかの工夫が必要だと思います。
また、あまりに雑誌類が膨大すぎると、裁断と読み取りの作業量がうんざりさせることが予想されますが、
これはある程度蔵書整理した後での方がスキャンによる整理をする気持ちになりやすいのかもしれないですね。
そういう意味では、若年層や、一度処分してスリムアップした年長者世代の方が
今から整理して環境を効率的に維持していくときにこそ有効な方法かもしれません。
この2,3年のスキャナーの性能向上と低価格化は一山超えたと言われています。
一つ検討してみてはいかがでしょうか。いくら減ったと入っても、やっぱり雑誌類や軽い本は一定数買ってしまいまうものですからね。
投稿: hf8 | 2005/02/16 04:38