［電］本日の編集者との会話

ついさっき、４時頃、編集者Ｋ氏より電話

竹熊「はい竹熊ですが」
Ｋ氏「Ｋですが…」
竹「あ、電車男の感想、締め切りいつでしたっけ」
Ｋ「今日ですよ！　ブログも見てますよ」

竹「ああ、それで前に俺が言ってたアレですけどね」
Ｋ「本邦初！電車男方式で感想を書くってアレですか」
竹「そうそう。ブログで原稿執筆の一部始終を公開して、読者の意見を反映させながら書いてみようと思ったんですけど、やっぱ失敗ですわ」

Ｋ「一応、皆さん意見を寄せられているではないですか」
竹「いや皆さんからは大変貴重なご意見や情報をいただいてありがたいんですが、やっぱ『電車男』のようにはいかないですね」

Ｋ「ブログだと、どうしても話題が細切れになってしまいますしね」
竹「そうなんですよ。新しい別の書き込みをすると、前の話題が一端そこでとぎれてしまう。２ちゃんねるのようにスレッドフロー式ではないので、ひとつのスレッドがずっと続くというんでもないわけです。だから、これはシステムの違いですかね。誰が悪いというのではなくて」

Ｋ「策士策に溺れる、ですか。で、どうするんですか。今日中にできますか原稿」
竹「まあ、なんとかしますよ。明日の朝くらいまでには」
Ｋ「よろしくお願いしますよ」

竹「それでいろいろネット内で『電車男』の感想を読んでみましたが、一定の傾向がありそうですね」
Ｋ「ほう、それはどんな」
竹「意外と素直な感想が少ない。みなさんこれを『電車男現象』として、ジャーナリズムか評論家のように語る人が多い気がします。たとえばネタ論争というのが根強くあるんですけど、裏目読みの態度をとるわけです。これって、いい悪いとか、事実かどうかは別にして、ある種のオタクの特徴だと思うんです。ネットだと特にそれが目立つんだよね」
Ｋ「まあ、素直に“感動しました”ってやっても、アホみたいですしね」

竹「だから、その裏をかくんですよ」
Ｋ「え？と、いいますと」
竹「あえて“電車男に感動しました”って素直に書いてみたら、逆に新鮮なインパクトがあるかもしれない…」
Ｋ「大丈夫ですか？」
竹「まあ、ちょっとやってみます。それでは明日の朝まで、ということで」

かくして、締め切りが少し延びた！

※つづく→