« 2005年2月 | トップページ | 2005年4月 »

2005年3月

2005/03/31

ホリエモンと俺はどこが違うのか

6aa2246628cf553c堀江式英単語学習帳―ホリタン

ホリエモンこと堀江貴文社長といえば、もう全国民のアイドルと化した感がありますが、俺とホリエモンはどこが違うのかと考えてみました。まず、向こうは若くしてIT企業の勝ち組となり、お金をいっぱい持っています。これは大きな違いです。俺は、ホリエモンより12歳も年上なんですけど、お金が全然ありません。やはりこれは、人生のどこかで何かを間違えたおかげで、これほどの差が出てしまったのだと思います。

では、何がまずかったのか? これをちょっと考えてみたいと思います。

ホリエモンの新刊で『堀江式英単語学習帳―ホリタン』というのがありますね。もう出る前から話題でしたよ。僕らの世代には昔懐かしい「赤尾の豆単」というのがあったんですが(今もあるらしい)、英語の受験用に出題頻度の高い英単語を、ポケット版のミニ本としてまとめたもので、テスト前には必ずこれを熱心にめくっているクラスメートがいました。あと5分で試験開始だというのに、無駄だとわかっていても、なんかお守りみたいで安心するのでしょう。

続きを読む "ホリエモンと俺はどこが違うのか"

| | コメント (37) | トラックバック (4)

2005/03/29

杉田かおるさん、ごめんなさい

皆さんは、他人から何かを借りて、もちろん返す気があるのだけれど、諸事情で返し辛くなったということはありませんか。喧嘩したとかそういうのではなく、引越しとか転勤なんかでしばらく連絡しないでいて、そのまま疎遠になったとか。あるいは、もともとそんなに親しくない人からモノを借りてしまい、次に会うタイミングがつかめずに、向こうからも連絡がないので、なんとなくそのままとか。

これが、現金とか高価なものだと別の問題になりますけど、本とか雑誌とか、CDとかね。高価ともいえないやつ。それで、相手は貸したことを完全に忘れているのに、こちらは覚えていて、ああいつか返さなければなあ、と罪の意識にさいなまれているのも、なかなかツライものがあります。しかも相手が有名人で、毎日、テレビに出ていたりしたらなおさらです。

俺の場合、そういう「返しそこなった本」とか何冊かあるんですけど、特に、杉田かおるさんから本をお借りして、そのまま返してないのが心の重荷になってます。

続きを読む "杉田かおるさん、ごめんなさい"

| | コメント (14) | トラックバック (1)

2005/03/28

【業務連絡】最近の俺の仕事+α

Amazon.co.jp: 本: 『ユリイカ』2005年4月号特集*ブログ作法『ユリイカ』2005年4月号特集*ブログ作法

本来「たけくまメモ」は、自分の仕事の宣伝、当ブログ用語で言いますところの【業務連絡】のために立ち上げたのです。最初は、普通の職業ライターや作家さんがやってることと、ほぼ同じことを考えていました。つまり、自分の仕事や新刊の宣伝と、あとは日記で身辺雑記を書くことですね。その意味では、特に代わり映えのしないホームページみたいなものになる予定でした。

それが、予期せぬアクシデントというかサプライズの積み重ねで、幸運にもかなり早い段階から多くのアクセス数をいただくことができました。しかもコメント欄やトラックバック、アクセス解析のおかげで皆さんの反応がダイレクトに届くことから、当初の目論見以上に面白くなってしまい、単なる宣伝を超えてもはや「仕事みたいなもの」になりつつあります。あと身辺雑記よりネタ中心になってしまったのは、単に俺が日記が苦手だからです。

続きを読む "【業務連絡】最近の俺の仕事+α"

| | コメント (13) | トラックバック (7)

2005/03/25

【業務連絡】BK1は24時間発送中です

そんなわけで、気を取り直して消えてしまった文章を書き直してます。今度はこまめに「保存」と。

こないだからアマゾンのデータベースが変じゃないのかとか、俺の本の発送時期が一度も「24時間」になることなく「2~3日」からとうとう「2~4週間」になってしまったのはちょっとアレだとか、では俺の本がベストセラーかというとそんなことは今のところない(確認できた範囲で、167位が最高。現在800番台)とか、いろいろ書きたいことがあったんですが、昼間ぐだぐだとアマゾンさんに苦情を書いていたら書き込みが全部消えてしまい、確かにこちらの操作ミスかもしれないがそういうミスを誘発するシステム設計はなんとかならないかとココログさんにまで怒りの矛先が向きかけたので、少し時間をおいて冷静になってこれを書いてます。

で、冷静になったので、文句は省略して結論だけ書きます。アマゾンでは「2~4週間」ですが、BK1では「24時間発送」受付中です! すぐに欲しい人で、近所の本屋さんにない方はBK1でどうぞ!

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?bibid=02537849

続きを読む "【業務連絡】BK1は24時間発送中です"

| | コメント (20) | トラックバック (2)

【業務連絡】あー、もうなんとかしてくれ

いましがた記事を投稿しようと思って、投稿画面に文章を入力してですな、書き終えて「確認」ボタンを押すじゃないですか。で、確認画面から、リンクがちゃんと貼れているかどうかをチェックするためにクリックして、そこから「戻る」にしたら文章が全部消えていましたよ。……これって仕様ですか、ココログさん? 必ずそうなるんですけど。

……あ、いやブラウザそのものの仕様かもしれない。

まあそうであっても、せめて、リンク確認だけはデフォルトで別ウィンドウが開くようにしていただきたい。この部分は早急に改善を望みます。本当、文章を書いた俺の十数分を返してくれと。

ちょっと、ガッカリして力が出ないので、消えてしまった内容はあとで再アップすることにします。というか、同じ文章書けないですよ、もう。いやそっちはそっちで、アマゾンに対する苦情なんですけどね。

| | コメント (14) | トラックバック (0)

手塚治虫の「もうひとつの顔」

kaeru-2しばらく覗いていなかった「サイトーのマンガニカ学習帳」で木川かえる氏の追悼を読み、ああ、そういえば先日亡くなっていたのだなあ、と思い出した。斎藤氏がメールで教えてくれていたのに、すっかり忘れていたのだ。

←写真は木川かえる師匠

木川かえる師は、マンガ家であり、また吉本興業の最古参芸人の一人であった。ジャズをバックにマンガを描くという「ジャズ漫画」の芸で知られる。以前、当ブログでウィンザー・マッケイについて書いたとき、マッケイの出自を「マンガ芸人」と紹介したが、木川師も、まさしく舞台上でライブでマンガを描く「マンガ芸人」なのであった

その人の死を忘れていた、というのも故人に対して失礼であるが、自分は木川師とは生前一面識もなく、また文章でその人となりを知るだけで、関東で生まれ育った俺としては、師匠の芸を見たことは一度もないのである。関西の人なら、たぶん知っている人もそれなりに多いと思うが。

続きを読む "手塚治虫の「もうひとつの顔」"

| | コメント (19) | トラックバック (2)

2005/03/24

タバコがまん5ヶ月目

自分でもビックリ。

なんせ21歳から吸い始めて、23年くらいずーーーっと吸い続けていたわけですから。
昨年の11月18日の深夜、たまたまタバコを切らしまして、ふと「このままどこまでガマンできるか」を自ら確かめてみたくなったんですよ。ほんの自分への悪戯心というか。で、すぐにくじけてもいいと思っていたんです。

そしたら、それから本当に一本も吸っていません。ニコレットとかも使わず。
意外にできるものだなあと。最初の数日と、あと2週間目くらいが辛かっただけで。
なお、これは禁煙ではなくあくまでも「タバコがまん」ですので、お間違えなきように。
禁煙、とか言ってしまうと簡単にくじけてしまったと思う。ただのガマンです。

続きを読む "タバコがまん5ヶ月目"

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2005/03/23

[電波女]男は宇宙のカス

solanas-2先日のエントリー「本田透君が心配だ(2)」で、俺、次のようなことを書きましたよね。

>本田君が夢想するようにすべての男性が萌えるなら、世界は確かに平和になるだろうが、
>人口も激減するだろう。
>そのとき資本主義社会は崩壊し、同時に萌え産業も崩壊するのではないだろうか。いや、
>それ以前に人類が滅亡するかもしれない。

これに対して、直後に本田君からメールで返事がありました。内容は「子供いなくなる問題のほうはそのうち小説という形で解決策?を書いてみたいと思っていますが、実際に書くチャンスがあるかどうかはまだ判りません。サイトのほうでも、今後の大きな課題として扱っていきたいと思います」というものであります。

続きを読む "[電波女]男は宇宙のカス"

| | コメント (18) | トラックバック (3)

2005/03/22

【告知】第2回吉祥寺アマチュアアニメーション映画祭の応募要項

昨日のトピックでも少し触れましたが、ここに改めて告知させていただきます。

今年の10月に予定されている、第2回吉祥寺アマチュアアニメーション映画祭についてです。ちょっと正式名称が長いので、なんかいい略称とか愛称がないものか、考慮中です。

これは99年から始まった武蔵野市商工会議所主催の「吉祥寺アニメワンダーランド」という企画の一環として、昨年から始まったイベントです。ただ昨年は準備期間がほとんどとれなかったので、俺の知り合いの美大生に声をかけて作品をかき集めて上映したので、完全にアート寄りの無料上映会となりました。賞も参加賞を全員に手渡すというもので、コンペもやりませんでした。まあ、第一回は事実上のプレ企画で、今年が本番だと考えてください。

それで今年から作品を公募することにしました。賞金も出るようですが、額についてははっきり決まったら告知できると思います。

続きを読む "【告知】第2回吉祥寺アマチュアアニメーション映画祭の応募要項"

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2005/03/21

腐女子とガンダム

おととい19日は、ご近所に住んでいるマンガ評論家・ヤマダトモコさん夫妻のオタク、じゃなかったお宅でガンダム大会。ファーストガンダムを2日間合宿状態で全部見るという、とほうもない企画なんですが、さらに凄かったのが、参加者のほとんどがヤマダさんの腐女子仲間という…。

複数でアニメや特撮を鑑賞する経験は、過去にもありましたが、参加者の80%が年季の入られた腐女子の皆さんというのは、さすがに初めてです。中には俺より年長の腐女子もいらっしゃいました(業界では大変有名な出版社社員で、評論家としても著名な人ですが、あえて名は伏せます)

案の定、シャアが出てきたらもう大変です。シャアがシャワー浴びていて、浴室のドアがちょっと開いた状態で隣室のガルマと会話するシーンがあるじゃないですか。もうどちらが攻めか受けかと「坊やだからさ!」「認めたくないものだな!」「ザクとは違うのだよ!」「殴ったね…」とかそういうセリフが、男オタクではなく女性の口からポンポン飛び出すというのも、新鮮な経験でした。

続きを読む "腐女子とガンダム"

| | コメント (14) | トラックバック (6)

2005/03/20

【業務連絡】そんなわけで発売中!

Amazon.co.jp: 本: ゴルゴ13はいつ終わるのか? 竹熊漫談ゴルゴ13はいつ終わるのか? 竹熊漫談

いや、なかなか「発売中」にならずにヤキモキしておりましたが、先程、ようやくアマゾンでも「カートに入れる」ことができるようになりました。と思ったら、なんか発送が「2~3日後」になっているな…? よくわかりませんが、とにかくもう買えるはずです。書影はまだですが……。(※23日追記 やっと書影登録されました!)

それで内容なんですが、リンク先の紹介文はこうなっております。

これを言ったら殺される!?
竹熊健太郎が業界震撼のタブー破りをまたやります!

続きを読む "【業務連絡】そんなわけで発売中!"

| | コメント (25) | トラックバック (6)

2005/03/19

【業務連絡】どうやら『失踪日記』が…

アマゾンに再入荷したようですぞ。

版元情報では、かなり大胆に増刷かけたそうで、ここからどこまで伸びるかが正念場です。まあこの本なら大丈夫とは思いますが、天才完全復活のためにも、既にご購入のかたもオトモダチに推薦してあげてくださいネ。

俺の本は、まだ予約中になっとる。版元の話だと、すでに納品されているので、本日中か明日にでも買えるようになるそうですが。

ところでアマゾンはオンライン書店としてあまり文句はないのですが、唯一困るというか、改善していただきたいのは書影(本の表紙写真)登録がべらぼうに遅いということ。書籍データと一緒に書影の写真データも送られているはずなんですが、どういうシステムか分からないが本が出ても書影だけすぐに載らないんですよ。古い本なら仕方がないけど新刊でこれだから著者や編集者としては気が気ではない。他のオンライン書店は、わりとそのへんは早そうなんですけどね。

続きを読む "【業務連絡】どうやら『失踪日記』が…"

| | コメント (13) | トラックバック (3)

2005/03/18

本田透君が心配だ(2)

俺も、基本的にはイケテる連中に対するルサンチマンで生きてきたといっていい。そして本田君同様、それは文筆のモチベーションを駆り立てる原点でもあった。たとえば95年に書いた『私とハルマゲドン』などは、その基本的な問題意識において、本田君の『電波男』と重なる点が多い。本田君ほど徹底できなかったが……。

しかるに、私が心配するのは、これだけの熱い傑作をものしてしまった本田君の、これからである。大きなお世話かもしれないが、老婆心ながら忠告させてください。

本田君の萌えたぎるオタクマグマは本物である。それは「愛」への渇望が満たされないことの代償行為といってしまうと身も蓋もないが、しかし少なくとも、それが「萌え~とかキモイ事を言わずに心を入れ替えればモテルわよ」というほど簡単なものではないことは、本田君が数百ページをかけて論じた通りであろう。

続きを読む "本田透君が心配だ(2)"

| | コメント (41) | トラックバック (14)

本田透君が心配だ(1)

Amazon.co.jp: 本: 電波男電波男

本田透君が心配だ。

いや本来なら、他人を心配している場合ではないのである。なぜなら、俺の本もぼちぼち書店に並ぶからで、遅くとも週明けには店頭に並んでいるだろう。部数が少ないので並ばない本屋もあるかも知れないが、アマゾンではそこそこ仕入れていただいたので売れてもらわないと困る。

しかるに本田透君の『電車男』、じゃなかった『電波男』、これが売れているようだ。これを書いている現在、アマゾンで18位。ご同慶の至りであるが、反面、気が気ではない。それというのも俺の本は予約がいまひとつ伸びず、これを書いている現在、まだ8700番台にすぎないからだ(一瞬、570番に行ったのが最高で、昨日は2800番くらいだった)。

続きを読む "本田透君が心配だ(1)"

| | コメント (16) | トラックバック (14)

2005/03/16

死ぬのが楽しくなりそうです

_40772393_elephant_300ネットを眺めていてこんなのを見つけました。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_pictures/4215923.stm

アフリカのカラフルな棺桶屋さんだそうです。俺が死んだら、ぜひともここで棺桶を発注したいです。オタクの皆さんなら、メイドフィギュア型の棺桶に入って火葬場まで、ってのがいいかもしれませんね。これが本当の「フィギュア燃え族」なんてね、つまらなかったですか? すみません。

続きを読む "死ぬのが楽しくなりそうです"

| | コメント (12) | トラックバック (2)

2005/03/15

中森明夫「おたくの研究」をめぐって(2)

中森明夫氏の才能というのは、ある漠然とした状況をひとつの言葉で切り取って提示する「フレーミング力」にあると俺は思うわけです。つまり一種の広告代理店的な能力で、そこは天才的なものがあると思いました。俺は「おたくの研究」をリアルタイムで読んでいるんですけど、「うまいこと言うなあ!」とヒザを打ちましたよ。自分を棚にあげて。

ちなみに、俺の周囲の「おたく」では、中森君が書いた内容に本気で怒った人は、ちょっといなかったですね(※)。キツイジョークだとは思ったけど。だいたい中森氏自身が、外見を含めて見るからに「おたく」だったわけですよ。彼はアニメではなくアイドルマニア出身で、だいたいペンネームからしてそっち方面丸出しじゃないですか。

それから、俺はちっとも覚えてないんだけど、古い友人である桜玉吉と初めて会ったとき(1979年)、俺が玉吉に「おたくさあ」って呼びかけたらしいんですよ。それが第一声だったらしい。それまで玉吉は、そういう呼ばれ方をしたことがないので、ビックリしたそうです。このあたりのことは『桜玉吉のかたち』に本人の証言で出てきます。

続きを読む "中森明夫「おたくの研究」をめぐって(2)"

| | コメント (51) | トラックバック (2)

中森明夫「おたくの研究」をめぐって(1)

地獄のような締め切り攻撃をなんとかかわして、ようやく暇ができてホッとしている反面、このままずっと暇だったらどうしようとちょっぴり不安も出てきた本日の竹熊であります。

でもあまり忙しいと「たけくまメモ」の更新もままならず、また本業であまりネタを投入するとブログのネタがなくなるのはイヤだな、とかここのところ完全に倒錯した思考になっております。早く「ブログが本業」と胸を張って言いたいのですが、アフィリエイトでは今のところ家賃にもなりませんので、大変、恐縮ではありますが拙著『ゴルゴ13はいつ終わるのか? 竹熊漫談』をご購入いただきますと、俺の生活に潤いが出、ついでにブログにも張り合いがでますので、税金でも払うつもりでよろしくお願いいたします。

なお同書の後半は、ゴルゴとは関係ない「オタクの話」で占められておりますので、また「タイトルに偽りあり」とネットで叩かれるかも、と昨日到着した見本を眺めて蒼くなっているところです。

続きを読む "中森明夫「おたくの研究」をめぐって(1)"

| | コメント (5) | トラックバック (4)

2005/03/13

OTAKU展、その他

ここのところ年末進行レベルの忙しさが続いているので、今日はざっと軽めに書きます。明日以降、詳しく触れるネタもありますのでそのつもりで。

●OTAKU展に行って来た
ようやく。いや気が付いたら12日になっていまして、もう後がない(展示は本日まで)ので、かなり無理して行って参りました。しかし土日なんで、ある程度混むだろうとは思っていましたが、まさか1時間半も行列に並ばされるとは。あんなに並んだのは『ドラクエ4』の発売日以来、いや1977年の『劇場版宇宙戦艦ヤマト』以来でしたよ。そのとき、本とか何も持って行かなかったので「しまった」と思いました。ちょうど本田透さんの『電波男』が送られてきていたのに、鞄に入れて持って行くのを忘れてしまって烈しく後悔。その

続きを読む "OTAKU展、その他"

| | コメント (34) | トラックバック (6)

2005/03/12

【蔵出】俺が昔描いたマンガ、公開

burikko8511つ、遂にこの時がやって参りました…。竹熊史上、唯一の商業誌連載マンガを公開します。「漫画ブリッコ」1985年11月号(左図)に掲載された『ゲッペル先生のなぜなに教室』がそれなんですが、実を申しますとこの作品、その前年に友人が出した同人誌(「よいこのくらぶ」)のために執筆したものなんです。そのミニコミはたしか1号で廃刊になったはず。これが翌年「ブリッコ」に転載され、わりと好評だったので『どうして君』と改題して連載することになりました。

doushite01_01俺と「ブリッコ」の関わりは1983年の暮れからで、友人だった藤原カムイの原作をやったことがきっかけです。ちょうどその頃、有名な「おたくの研究」連載コラムをめぐって編集長の大塚英志と中森明夫の関係が険悪になりまして、84年の新年号を最後に中森さんは降りてしまったんですね。で、ページが空いたんで編集長の大塚さんか副編の緒方だったか忘れたけど、俺に声をかけてきて『風雲ライオン新聞』というバカページを連載することになったわけです。

続きを読む "【蔵出】俺が昔描いたマンガ、公開"

| | コメント (20) | トラックバック (0)

2005/03/11

【告知】「ユリイカ」と「電車男」と

ご機嫌いかがですか。ここんとこ告知づいておりますが、ご容赦ください。

「ユリイカ」の「ブログ特集」昨日ようやく原稿を入れました。発売は今月28日だそうですよ。果たして間に合うのか、スリルいっぱいです。
内容ですが、他の人のように難しいことが書けませんので、実際にブログを運営してみての「お試しレポート」みたいな感じになりました。でも「ユリイカ」なんで、一応もっともらしく菊池寛の引用で始めたりして。

GIF-Kikuchi-2《私は頼まれて物を云うことに飽いた。自分で、考えていることを、読者や編集者に気兼なしに、自由な心持で云って見たい。友人にも私と同感の人々が多いだろう。又、私が知っている若い人達には、物が云いたくて、ウズゝしている人が多い。一には、自分のため、一には他のため、この小雑誌を出すことにした。》

続きを読む "【告知】「ユリイカ」と「電車男」と"

| | コメント (3) | トラックバック (2)

2005/03/10

【告知】竹熊の新刊『ゴルゴ13はいつ終わるのか?』予約受付開始

gorugohyousiゴルゴ13はいつ終わるのか? ←予約受付はこちらから

ということで、ちょっと今は本業が忙しいので告知のみで済ませますが、アマゾンで竹熊の新刊『ゴルゴ13はいつ終わるのか?』(イースト・プレス/1260円税込)の予約受付が開始されました。なんかまだ書影登録も済んでませんが、3月18日頃発売予定。なお、ここに掲げた表紙は途中段階のレイアウトなので本番とは少し異なる場合があります。

前著『マンガ原稿料はなぜ安いのか?』に続く「竹熊漫談」シリーズでありますが、今度は原稿料の話ではなく「いつまでたっても終わらない大河マンガの結末を竹熊が勝手に考えて終わらせる」という、たいへんお節介な企画です。結末予想は『ゴルゴ13』『美味しんぼ』そして『ガラスの仮面』の三作で、もともと93年に文藝春秋の「マルコポーロ」という呪われた雑誌に掲載されたもの(その後、別冊宝島「いきなり最終回」にも再録)ですが、かなり時間が経っての単行本化ですので、知らない人も多いでしょう。

続きを読む "【告知】竹熊の新刊『ゴルゴ13はいつ終わるのか?』予約受付開始"

| | コメント (22) | トラックバック (1)

2005/03/09

小池一夫の謎、判明!

この春から大阪芸大で始まる「キャラクター造形学科」も好評(倍率も6倍超えたらしい)の小池一夫先生ですが、先生のページにて長年の疑問がご本人の口から答えられているのを知り、心の底から驚きました。

http://www.koikekazuo.jp/qa.htm

小池先生といえば、人物のセリフの中で「わし」「きさま」とかに「・・」「・・・」と傍点を打ったり、「ん」を「ン」と必ずカタカナにすることで有名ですよね。傍点は、まあ一人称が地の文に埋没しないように「立てる」工夫だというのはわかるンですけど、「ン」に関しては使用する意図がよくわからず、小池一夫最大の謎とも呼ばれていたわけです。

続きを読む "小池一夫の謎、判明!"

| | コメント (20) | トラックバック (4)

2005/03/08

【業務連絡】ところで8日ですね…_| ̄|○

ああ、とうとうこの日が……。先日来、「やはりやめときゃよかった」と胃が重くなっていく毎日です。

なんか、こう、とてつもなく滑ったような……。

でも半分は向こうの責任だと思うし……。なんであんなことを俺にさせるのか……。

やる俺も俺だよ……素人なのに……。

_| ̄|○

_| ̄|○

続きを読む "【業務連絡】ところで8日ですね…_| ̄|○ "

| | コメント (86) | トラックバック (0)

2005/03/07

『失踪日記』売切続出!

ネット内で失踪日記が話題沸騰みたいです。しかしイースト・プレスが初版部数を読み違えたためか、せっかくアマゾンで9位になったのに在庫切れでこれ以上伸びるか微妙な情勢。でも末永く売れるパワーを秘めた本だと思います。なによりとり・みき氏の言うとおり、「マンガとしての」完成度が高い。吾妻ファンとして素直に嬉しいことです。

吾妻先生の場合は、地獄の底から這い上がる人間力というか、作家としてのパワーがあったわけですが、漫画界全体として見た場合、やはりレアケースというべきでしょう。いわゆる「消えたマンガ家」で、すんなり復活できることは極めて難しいのです。

でもマンガ出版のありかたが、もう少し多様性を持つようになれば、まだまだ末永く活動できるマンガ家は多いはずです。たとえば週刊連載は体力的に無理でも、描き下ろし出版がシステムとして可能になってくれば、力を発揮できる人はたくさんいると思う。

続きを読む "『失踪日記』売切続出!"

| | コメント (32) | トラックバック (27)

2005/03/06

極限漫画の世界

Amazon.co.jp: 本: 失踪日記失踪日記

以前から出る出ると噂されていた、吾妻ひでおの『失踪日記』がついに出ました。実は出る前から見本本をもらってたんですが、紹介が遅れてすいません>イーストプレスのKさん

さて吾妻ひでおといえば60年代末にデビューしたベテランマンガ家であり、70年代末から80年代にかけてメジャー・マイナ-を問わぬ活躍で不条理美少女SFパロディを続々発表、オタク第一世代の前頭葉と股間を同時に直撃するという偉業を成し遂げた人です。いわば今日に繋がる「萌えの元祖」みたいな人なんですが、作品をディープに追求しすぎた結果、ある日突然すべての仕事を放り投げて失踪、そのままホームレス生活に突入されました。

続きを読む "極限漫画の世界"

| | コメント (45) | トラックバック (32)

2005/03/05

【告知】講演・朝カルでマッケイ

nemo_039えーと、もう一発告知させてください。来たる4月16日朝日カルチャーセンター新宿校で「W・マッケイの作品と生涯」をテーマにレクチャーいたします(有料)。当ブログで展開した内容と重なるところがありますが、『リトル・ニモ』の完全版をはじめ、主要なマッケイのアニメーション作品をすべて竹熊の解説付きで上映する予定です。

朝日カルチャーセンターでの告知&申し込みサイトはこちら↓
http://www.acc-web.co.jp/sinjyuku/0504koza/A0103.html

続きを読む "【告知】講演・朝カルでマッケイ"

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005/03/04

【告知】吉祥寺アニメ祭で講演

Allegretto←『Allegretto』(1936)

ええと、竹熊の講演のお知らせです。

来たる3月20日、17:30より武蔵野市商工会議所4階ゼロワンホールにて、吉祥寺アマチュアアニメーション映画祭関連のイベントをやります。入場無料。映画祭の本番は秋なんですが、毎年春にも関連の企画をやってます。去年はアニメ評論家の氷川竜介さん、津堅信之さんと「アニメーション100年」をテーマにした講演企画をやりました。

今年は「アニメと音楽」をテーマに、講演とパネルディスカッションの二本立てでやります。なおアニメといっても今回はガチンコのアート系というかサブカル系ですんで、「萌え」とかはあまりないので念のため。いずれ「萌え」っぽい企画もやりたいとは考えているのですが、竹熊じゃ無理ですので誰かしかるべき人に頼もうかと。

続きを読む "【告知】吉祥寺アニメ祭で講演"

| | コメント (9) | トラックバック (4)

2005/03/03

「共犯者」としての編集者

QJ-1昨日のエントリー「出版界はヘンな業界」はアクセス解析の伸びもよく、結構反響がありました。深夜早朝も普段より伸びていましたので、同業者の方が多く読まれているものと拝察いたします(笑)。

ええと、前エントリーではフリーランスの立場から、やや業界に対して辛口のことを書いてしまったかもしれません。もちろん僕が書いた内容は事実ですし、出版界が「(資本主義の論理に照らして)ヘンな業界」であるという意見は変わりませんけども、だからといって普通の企業のようにキッチリしろ、とは実は俺は必ずしも思っていないのです。と、ここで一発フォローを入れておきます。

もちろんフリーだってご飯を食べねば死んでしまいますから、お金にならないのは困るわけですけども、場合によってはギャラは度外視で仕事をすることだってあるんです。そこがこの仕事の魔力というか、悪魔的な部分かもしれません。このへん、演劇やってる人なんかと通じるところもあるかもしれませんね。

続きを読む "「共犯者」としての編集者"

| | コメント (17) | トラックバック (1)

2005/03/02

出版界はヘンな業界

ええと、以下にアップする文章は「デビルマンのあの人が…」のコメント欄で、xtcさんのコメントを受けて俺が書いたものです。でもメインのエントリーとは直接関係ない話題でしたし、コメント欄で埋没するのはもったいなくなったので独立したエントリにしました。では、まずはxtcさんのコメントから再録。

>はじめまして。
>自分の考える最強のオタクのひとりの森博嗣せんせいは、
>いつでも〆切等はきっちりしておられるようです。
>それであのクオリティ。人間とは思えません。
>それで森先生が、〆切を「守らせない」という出版界のシステムは甘いという
>話をしていたのを思い出しました。
>つまり、締切を守った仕事については、被害分を見越して用意していた分を
>報償金として支払う、というような仕組み
>にすればいいのではないか。というような事だった気がしますが、
>竹熊先生はどう思われますか?

これに対する俺のコメントですが、思わぬ長文になってしまいました(現在はxtcさんの書き込みのみを残し、俺の文章は削除してます。以下が俺の答えです)。

続きを読む "出版界はヘンな業界"

| | コメント (32) | トラックバック (5)

2005/03/01

今週はなんか知りませんが

ここんとこ毎日なんかしら締め切りがあるという近年まれに見る状況で、まあこれが近年まれというのも困ったものですが、とにかく大ネタをアップすることが困難です。ので、逃避的に小ネタとか身辺雑記とか調べないで済む適当な文章でしばらくお茶を濁しますがご容赦を。

とりあえず本日は汐留の共同通信本社で、美術評論家の椹木野衣氏、フェミニズムSF評論の小谷真理氏と座談会をしてきました。お題は「地下鉄サリンから十年」。そうか、こないだエヴァ放映から十年ということで「裏ブブカ」に原稿書きましたけど、これってサリンから十年ということでもあるんだよなあ、と感慨にふけることしきりでした。

続きを読む "今週はなんか知りませんが"

| | コメント (8) | トラックバック (0)

« 2005年2月 | トップページ | 2005年4月 »