【猿漫】その後のバカなあたし
その後もロドリゲス奈々子こと「バカなあたし」の萌え画像が届いておりますので、ここらでまた公開いたしましょう。まず左の図は無七志さんのカラー版バカなあたしなんですが、俺の絵をベースにパステル調にカラーリングしていただきまして、なんか色彩は完全に「萌え」のような気がします。無七志さんは、これのヴァリエーションで「SONOKOエフェクト」版も投稿していただきました。
これがそうですが、俺としてはここまでやらなくとも、上の図でもじゅうぶん萌える気がします。やはり萌え絵はパステルカラーですよね!
萌えといえば、あの夏目房之介さんも自分のブログで「萌えについての断章」を書かれていました。なんかここに来て「萌え世代」以外から「萌えとは何か」を考察する動きが始まってきたみたいです。こうなると必ず若い世代から「けッ、オヤジに萌えの何がわかるっていうんだよ!」というボヤキが聞こえてきそうですが、それだけ萌えが無視できない現象になってきたということなのでしょう。
http://www.ringolab.com/note/natsume2/archives/004000.html
(夏目さんのブログ)
まあ俺に関していえば「サルまん」のネタとして考えているうちに単純に面白くなってきてしまったので、もう少しおつきあいください。昔予告した「俺と萌え」というエントリも、この文脈で発表するつもりです。要するに、俺の世代なりにも「萌え」はあったのだということを、書きたいわけです。
←それでこちら(クリックで拡大)は菅野博之さんからの投稿です。菅野博之さんって、あの菅野博之さんですか? なんですかこの画力からしてマジモンのような気がしますが、だとしたら拙画を添削いただきまして光栄であります。菅野先生はマンガ家としてご活躍なさっておられる一方、コミッカーズなどで極めて実用的でディープな入門書を執筆されていてプロ作家の間でも評判です。特に「コマ割り」のレクチャーなどは、類書にはない丁寧でツボを突いた解説で「マンガ表現論」としてもレベルが高いものです。
それはそうと、なるほど、俺のは萌え絵としては異常に線がうるさいのではないかとうすうす気づいていましたが、こう整理されると納得ですね。あと俺の場合、手元にスクリーントーンがないのでエンピツで適当に塗ってトーン代わりにしちゃったんですけど、これも汚かったですね。
やはり線は丁寧に引かねば。マンガの基本ですよね!
これ以外にも、次のような投稿をいただいております。
えー左からささこさん、HAMACHIさん、ぴろあきさんからの投稿。
ささこさんは実は知り合いなんですが、とても素晴らしい絵をお描きになる人ですよ。萌えとはちょっと違いますが、いい絵です。以前、桜玉吉に彼女のサイトを紹介したら、「あ、これいいねえ」とたいそう気に入っておりました。よろしければ皆さんもみてください。
http://www.pandora.nu/omopan/(おもパン)
とまあ、また作品が来ましたら随時紹介していきますが、これだけではなく、そろそろ先の展開にも行きたいと思っています。が、今週は猛烈に忙しいので、新展開は来月になるかも。すみません。
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コメント
菅野博之さんの「パクリ疑惑検証」風イラスト、
大いに笑えました。こういうネタの練りこみかたも
あるのですね。
▼『萌え』に関する個人的なメモ。
・「萌え」とは、つきつめれば人生の苦痛(≒他者と関係する苦痛)に対する防衛のメカニズム。キャラクターを触媒として「自分セカイ」を形成し、傷つきやすい自分を守る。本田透氏の「護身」も実は同根。彼にならって過去の名言をパクるなら、「萌えは民衆のアヘンである。それは悩める者のためいきである」・・・というところ。
・だから世の中には一生「萌え」が必要ない人がいます。他社と関係する苦痛を感じても、他者と関係する快楽によって相殺できるから。
そして一方でそれができない、「萌え」なしで生きていけない人もいます。
・たまに「この人に『萌え』はあるか無いか」を考えると面白い。宮台真司に「萌え」はなさそう。石原慎太郎にはありそう。(女子小学生萌え小説『僕は結婚しない』参照)
・「萌え」は共同体の紐帯が強い次代には存在しえない、「近代の病」かもしれない。明治末期、武者小路実篤『お目出たき人』あたりに源流があるのでは。
・「『萌え』とはまさに女のようなもので、気がついたら傍にいることもありますが、つかまえようとすれば逃げます。」
・『子不語怪力乱神萌』(子、怪力・乱神・「萌え」を語らず」(論誤)
投稿: 九郎政宗 | 2005/11/23 06:12
萌えがどうして日本のみでしか発生しなかったのか、そこのところをさぐった論考にまだであったことがないのはなぜなのでしょうね
投稿: Aa | 2005/11/23 06:33
>萌えがどうして日本のみでしか発生しなかったのか、
>そこのところをさぐった論考にまだであったことがないのはなぜなのでしょうね
思うに外人でも萌えの要素を「教えられれば」萌えられるんじゃないですかね?
最近は欧米でもヤオイの女性とかいるみたいですしね。
外国の場合萌えられる存在やキャラクター自体が少ないので、萌え方自体がわからない。
実際可愛い女の子のキャラって欧米ではあんまないじゃないですか。
根本的に少女趣味は否定的っつうかタブーな感覚あるんじゃないですか?アメリカでメイド喫茶とかやるとフェミニズムの団体からすごい抗議来そうだしw
日本の場合、マンガ・アニメから小説映画・アイドル歌手まで、少女趣味とか全般許容されてます。そういう長年のサブカルチャーの膨大な積み重ねが下地にあった・・・つまり萌えは生まれるべくして生まれたんじゃないかと思いますね。
仮にアメリカでそういう趣味の人間が突然変異的に発生しても、多分<変態>の一言で全否定されますよね。
投稿: レポレッロ | 2005/11/23 09:42
ふと思いました。
竹久夢二は萌えか、否か・・・
投稿: | 2005/11/23 09:45
>長年のサブカルチャーの膨大な積み重ねが下地にあった・・・つまり萌えは生まれるべくして生まれたんじゃないかと思いますね
そうなんでしょうね。でも、ここでいう膨大な積み重ねとやらはそもそもどうしてうまれたんだとつっこまれたら、どう答えてあげるべきなんでしょ
投稿: Aa | 2005/11/23 11:30
Aaさん自身は、どう答えてあげるべきだと思ってるんですか?
投稿: 早見 | 2005/11/23 11:39
えー難しいですね。萌えを論ずる前に、萌えというよくわからないコンセプトを生んだ文化的土壌がなんなのか、それを振り返るべきだとは思います。
これは時系列的に考えていくことは避けられないでしょうね。夏目さんのブログでそういうやりとりが続いていて刺激的でした。
投稿: Aa | 2005/11/23 11:44
↑ちょっと今は忙しくてできないんですが、次の段階として「萌えの歴史」みたいなことをやってみたいと思っています。僕なりのたたき台を作ってみますので、みんなで叩いてください。
投稿: たけくま | 2005/11/23 11:49
とりあえず肩を叩いてあげます
投稿: Aa | 2005/11/23 12:04
うはー、コミッカーズ師匠の菅野博之さんまで御参戦とは!?
しかも「トレース検証HP」風とはツボ押さえまくりですね。
これだけで一冊本ができそうな企画です。
今後の展開にすげー期待してます。
個人的には池上遼一先生作画の「萌え絵」が読みたいw
投稿: タチヤマ | 2005/11/23 12:10
たけくまさんの仰るとおり、時代ごとに「萌え」というのは既に存在していたのかもしれませんね。
「萌え」かどうかはわかりませんが、私がこれまでにグッときた対象は『わたしは真悟』の「まりん」とかウルトラ警備隊の「アンヌ隊員」とかですかね。
美少女を描くということにおいて楳図かずお先生はずば抜けています。美少女を描くことのできる唯一の存在かもしれませんね。
この企画面白いですね。昔、コージ苑で巨匠漫画家さんに相原ネタを無理やり描かせるという企画がありましたよね?
今回も「萌え絵」を巨匠達に無理やり描かせてみては?
投稿: sw | 2005/11/23 13:30
そいえばずっと書くのを忘れてたんだけど、
「萌え」の由来はセーラームーンSで登場した
セーラーサターンこと「土萌蛍」が絶大な人気
を持っていた為、キャラLOVEの最上位をもって
「萌え」という造語が作られました。まぁ、一説ですが。
当時はエヴァンゲリオンやアダルトゲームの
「KANON」など萌えに関しての好材料が大量に
出ており、以後の萌えブームの素地を作った
とも言えます。
投稿: kaiou | 2005/11/23 13:31
名無しで送ってすいません。菅野です。
ちょっと洒落がきついかなって思ってぼかしたのに…(笑)
何でわかってしまったのだろう。
もしかして、メールの署名をオンにしてたか…
orz
投稿: 菅野博之 | 2005/11/23 13:31
きゃーご紹介ありがとうございます。
ところで奈々子はもうすっかり萌えっ子になってますね。すごいー
萌え絵の線は迷いがないですね。すっぱり一本だ。一本に決めちゃってるのにバランスが取れたりしてるからすごいです。
投稿: ささこ | 2005/11/23 13:56
>菅野さま
あの…思い切りメールの送り主欄に書いてありましたよ(笑)。匿名希望とも書いてなかったので、そのまま載せてしまいました。それはそれとして、ありがとうございました。
>ささこさん
送ってくれて、こちらこそどうもありがとう。同じような萌え絵ばかりでもなんでしたので、ささこさんのような違うタッチも混じってちょうどよかったと思います。
投稿: たけくま | 2005/11/23 15:47
レポレッロさま
>仮にアメリカでそういう趣味の人間が突然変異的に発生しても、多分<変態>の一言で全否定されますよね。
"Hentai"なら"Otaku"のように英単語として
独り歩きをし始めているようですから、
全否定にまで到らず、社会の隅で生息できるかもしれませんね。
投稿: くまだ | 2005/11/23 16:03
ロリータ趣味、美少女趣味自体は普通に向こうにもあるでしょう。ルイス・キャロルを例にあげるまでもなく。試しに"lolita pics"あたりでぐぐってみればよろしい。
タブー視されるというのと、そうした性向自体が存在しないというのとは違うと思いますね。
でも、ロリータ趣味=萌え、ではないですよね。
http://strangedolls.net/doll_series.html
こういうのは「何萌え」なんでしょうか。
投稿: nu | 2005/11/23 16:54
↑ FREEKS ですなぁ、ある種の。
「萌え」ではなく「~趣味」の雰囲気。
それを手作り人形でやっちゃうところが、もう一つの「趣味」。
投稿: トロ~ロ | 2005/11/23 18:10
この人が「包帯姿でもだえ苦しみつつ初号機に乗り込もうとする綾波レイ」のアニメを見たら、萌えに転向するかなぁ(笑)
投稿: トロ~ロ | 2005/11/23 18:17
いや、つーより、結局「萌え」って概念なんだから、自覚してるかどうかは別にしてとっくに萌えてるンじゃないっすか(笑)?
投稿: | 2005/11/23 18:26
萌えの原点?
それならまず、オタクeyeで古事記を読んでごらんなさい。
登場人物を萌えキャラにしながら読んでごらんなさい。
わかるでしょう。萌え話がてんこ盛りですよ。
天岩戸とかもう天照大神タン萌え萌えですよ!
日本でのみ萌え文化が栄えた理由。
それは日本神話にあると思います。
創世記の頃から萌え続けて来た民族ですから、
むしろ萌え文化が栄えたのは当然であり必然。
すでに「萌え」の要素はあったのですよ。
しかし近代までは表現方法に限界があり、
「それ」を生かしきる方法を見つけられなかった。
しかしここ数十年で「アニメ」や「ネット」という火種が出現して
もう、待ってましたとばかりに大爆発!!
…というのが今の状態なんじゃないかな、と。
投稿: うにゅ | 2005/11/23 19:07
フランスに一年間滞在している者ですが、こちらでは日本アニメのテレビ放送を幼少時に観て育った世代が既に20代中盤になっており、そうした若い世代の中には日本のオタクとかなりの部分で感覚を共有している層(OTAKU)がいるのは皆さんご存知の通りです。日本人が描いたとしか思えない萌え絵も散見します。メガネもメイドもあります。彼らと接していると、日本オタクと相違点もありますが、日本オタクと変わらない萌え感覚を持っていると感じます。おそらく多くの日本人が「ここまでか!」と驚くほどにそれは近い、もしくは同じものだと思います。
投稿: ロスト | 2005/11/23 19:56
随分前に流行った一連の「SDモノ」が萌えの萌芽になったと睨むんですが如何でしょう?
投稿: モールド | 2005/11/23 21:43
少年漫画、少年雑誌、少年アニメが日本は充実していると言うところが大きいのでは、、、充実するように至った文化的背景は、、、、うーん、、、才能のある人がたまたま集まったから、、って言ったらAaさんに「ばか」って言われちゃいますよね
sw さんへ、楳図さんの美少女は凄いですね、「洗礼」とか、ロリータ傾向が元々はない女房持ちの教師をその気にさせる、という説得性がある絵ですね。
ただ、ロリータ傾向のある人は、昔だったら後藤久美子今だったら栗山千明みたいな典型的な容姿の整った美少女にはあまり萌えないのがフシギです。「ブリッコ」の漫画に出てくる少女もコケティッシュな美少女は少なかった記憶があります。このへんは、ひさうちみつおさんが言っていた「手の届かない美少女よりもそこらにいるような少女を描く方が劣情を喚起する」ということに過ぎないんでしょうが、、、
「メガネっ娘」萌えとかになるともう自分には理解出来ません。
投稿: 匿名氏 | 2005/11/23 23:23
最近流行りのツンデレもその特徴を備えたキャラは古くから存在していました。しかし、概念として認識されるようになったのはやはり「ツンデレ」という、要領を得た言葉が定着してからではないでしょうか。
萌えという言葉と概念さえ理解されれば海外でも広まる可能性は大きいと思います。ロスト氏の指摘のように日本の神話に類似の多神のギリシャ神話にもピグマリオンやらナルキッソスなど面白キャラがめじろ押しです。
それから欧米人でもドイツ人は萌えの領域に近づいているのではないでしょうか?
ドイツの萌えキャラ専門アニメ雑誌「FUNIME」 2002年4月号の表紙
ttp://maa999999.hp.infoseek.co.jp/ruri/2002_04_funime.jpg
画像は以下のサイトからお借りしました。前置きのお遊びが長いですけど後半に解説が出てきます
ttp://maa999999.hp.infoseek.co.jp/ruri/gulfwar_02_05_17.html
投稿: CAB | 2005/11/23 23:33
昔友達だったエロゲー製作会社の社長も
「萌え」に関して色々言ってましたが
とにかく儲かる物らしいと言う事しか解りませんでした
『「To Hert」みたいな内容でとりあえず
泣けてメイドで「萌えー」ならOKなんだよ』
そんな感じの事をラーメン屋で
吐き捨てるように言って
おったのを思い出します。
「To Hert」って作品が何かも解らないので
まったく意味が解りませんでしたが
ちなみに彼は二次元の女の子となら結婚
したいと本気で言うナイスガイでした
いい感じで世の中、資本主義が進行しているようですね
投稿: 鉄鋼 | 2005/11/24 00:02
>>鉄鋼
スペルが間違っておりますが……
正しいスペルは、「To Heart」かと。
コスト的なことを言えば、現実世界の女の方がよっぽど手間も金もかかるかと。
そういえば、英語圏のサイトで
一週間に女にかけた時間と金額を入力してコストを算出するところがあったな。
あと、アメリカ人のオタクが、
「アニメがなかったら麻薬にはまってた」なんて事も書いてたか。
意外とアニメって偉大。
投稿: 牌_フェディダ | 2005/11/24 00:29
どーも失礼しました、良く知らねぇ田舎もんだで
許してつかぁさい
偉大なのか?深刻なのか?
その辺が微妙で爆笑ですね
投稿: 鉄鋼 | 2005/11/24 00:39
>コスト的なことを言えば、現実世界の女の方がよっぽど手間も金もかかるかと。
よくあるオッサンの否定的意見ですが
だからコストのかからん物は売れるわけです
商品として優秀と言う訳です
精神的コストも凄い安いしね実際
構造的には「速い!安い!危ない!」で
マンション売ってた人たちと同じ物が基本に
あると思います、でもまぁ、あんまりこの方向だと面白い話にゃならんでしょうが
投稿: 鉄鋼 | 2005/11/24 00:46
鉄鋼さん
>昔友達だったエロゲー製作会社の社長も
>「萌え」に関して色々言ってましたが
>とにかく儲かる物らしいと言う事しか解りませんでした
現在のエロゲ業界は決して楽に儲かるような世界ではありません。
それどころか、倒産ギリギリの状況でなんとか存続しているような会社が多数あるのが現在のエロゲ業界の実態なのです。
エロゲ業界の構造的問題に関しては、エロゲのシナリオライターの方が書かれた下記のエントリーに詳しく論じられています。
http://minegayatu.blog5.fc2.com/blog-entry-42.html
投稿: 赤日高 | 2005/11/24 05:44
どーも、ご紹介いただいたブログすげー面白かったです。
確かに先のコメントで書いた某エロゲー製作会社社長
とラーメン屋で話したのは数年前の事でして、
古い話でした。
不勉強でした、ありがとうございます。
世間で今言ってる「萌え」の正体には
コミケ辺りが発祥のエロゲー業界は無視出来ない
ものがあると思うんですが。
経済至上主義が野放しで横行していた結果
根っこは腐りかけているっちゅうーか腐っている
と言うのが本当なんだったりして
まぁ流行語の正体なんて、そんなもんなんでしょうね
なんか話がぶっとびますが、作品に対して
正しい自己評価が出来ないアマチュアが
全て会社を作ったら、まかり間違うとこうなる
と言う図式がすでにエロゲー業界では現実
になってるんですねぇ。
脳天気に先のエントリで「ハイパーアマチュアマンセイ」
なコメントを書きましたが
魂の無い業界が、何の方向性も出さずに
儲かるから放っておけで良い者悪い物の選別
を消費者任せにしておいたら
まだ腐ってないであろう、この新しい言葉もエライことになりますよ
そんなもんは「文化」と言えるんでしょうか?
投稿: 鉄鋼 | 2005/11/24 08:24
史上初の萌え絵師はミュシャである、とか言ってみるテスト。
投稿: YY | 2005/11/24 15:58
あ、でもミュシャはいい線ついてますよ、多分。
アールヌーヴォーは少女趣味の原点でもありますしね。
投稿: たけくま | 2005/11/24 16:35
「どっきんロリポップ」井沢まさみ先生にお伺いしたところ、日本初”萌え”を使用したのは清少納言ですと、あたくしのブログにコメントを寄せていただきました。
投稿: 永田電磁郎 | 2005/11/24 18:12
>日本初”萌え”を使用したのは清少納言
まさかとは思いますが、ネタ元は↓ですか?
http://www.f7.dion.ne.jp/~moorend/news/2004071101.html
だとしたら、それは嘘ですと教えといてください。(そこ、虚構新聞ですので……)
投稿: iimu | 2005/11/24 18:56
お邪魔します。
とりあげていただいてありがとうございます。
実は、「萌え」ブーム真っ盛りの頃って恥ずかしくて堂々と「萌え」っていう言葉を使えなかったんですが、最近では慣れてきてまったく平気になりました。
「萌え」ってある意味「粋」に近い言葉なのかなって思ったりしてます。(よっ!萌えだねぇ等)
萌えの探求っていうのも深いものですね。
ではでは失礼します。
投稿: piroaki | 2005/11/24 19:44
うわ、そうだったんですか。
うーむ、ひょっとして井沢先生は虚構だと知ってて書いたのかも。私があわててコメントをちゃんと読んでいなかったかもしれません。
投稿: 永田電磁郎 | 2005/11/24 22:50
白土三平 「サスケ」の鬼姫のくだり・・・「萌え」ぢゃないですかね・・・たしか武田泰淳も萌えかけてたよーな
投稿: ナグリ | 2005/11/25 02:03
>あ、でもミュシャはいい線ついてますよ、多分。
>アールヌーヴォーは少女趣味の原点でもありますしね。
アール・ヌーヴォーの少女趣味というのはそうだと思いますが、自分はミュッシャに萌え要素はあまり感じないんですが・・・。ミュッシャのは肉感的な女が多いですし、あのムチムチした感じは大人の色気に思えますね。
浮世絵あまり詳しくないんで他にもっといるかもしれないですが、春信なんてかなり少女趣味の持ち主だった気がしますね。
http://www.nbn.co.jp/ukiyoe/list/port_01.html
↑
の裾が乱れて、足がむき出しになる「いや~ん、テヘ!」なセンスは今のパンチラに通じるものがあります(笑)。清楚なお色気というか、他の歌麿とかが描く美人画と違って少女性へのこだわりがあるような気がします。
投稿: レポレッロ | 2005/11/25 03:23
お褒めいただき恐縮です。実際、アルフォンソ・ミュシャの絵には……
・バックに花を多用する
・主線を強調し肌は淡い色で単調に描く
・髪型を極度に図案化する
……などの現代の萌え絵(というか少女漫画)に通じる要素が多いです。
ミュシャの絵画は肉感的、というレボレッロ様の指摘もありましたが、「ジョコンダ」などの有名な作品の多くは当時50才を過ぎていた(!)サラ・ベルナールがモデルだったので、あのへんが限界かとw
それでも、それまでの西洋絵画に描かれた女性達に比べれば、体脂肪率で10%以上はスリムになっておりますし、10代と思われる可憐な少女を描いた作品もあります。
さて、その歴史観を敷衍すると、萌え絵の流れは、アルフォンソ・ミュシャ>竹久夢二>(宝塚少女歌劇)>漫画神手塚>……、となるのでしょうか?
投稿: YY | 2005/11/25 13:47
「いとをかし。」
は、萌えを感じ取っていると思います。
投稿: けにー | 2005/11/25 18:35
遅まきながら投稿させていただきます…って遅いですか、そうですか、すいません。絵描きじゃないもんで、本業の合間に2日もかかってしまったのです。
http://www.0600design.com/archives/2005/11/post_154.html
投稿: 鶴見六百 | 2005/11/25 20:52
>>赤日高さん
そのブログですけど、プロとしての作品が1本しかないのに自分は何でも知っているというような書き方が、とても胡散臭く感じました。業界にだっていろいろな人や会社もあるでしょうに。
「金田一少年の事件簿」などの原作者であり、元週刊少年マガジン編集者キバヤシである天樹征丸氏の日記です。
http://d.hatena.ne.jp/seiama/20051105
この記事を読むと、そちらのブログの著者が売れないのもむべなるかなと思います。
(まあこんな否定的コメントを書く自分自身、天樹氏の観点からすればよくないのでしょうが)。
投稿: 波間 | 2005/11/25 22:37
サラ・ベルナールは、ミュシャがモノスゲ若く描いてくれたので生涯「おつきポスター画家」に採用していました。
つまり元祖SONOKOエフェクトなのです。
ミュシャはまさしく10代少女をモデルに採用した写真を多数撮っていて、その写真を起こしてポスターにしていました。
つまり元祖トレース (違
ミュシャが大人気なのはかなり日本に偏っていてアールヌーボーといえばなんしょかんしょミュシャってことになっているのですが、これも浮世絵効果。
かも。
投稿: nomad | 2005/11/25 23:34
>>波間 さん
押井守の甲殻機動隊ムック「ペルソナ」にて
大学二年時代のエピソードで
「下宿や映画館で山ほど『駄作、凡作』を観た
面白くなかろうが面白かろうが観た、それで
そいつが何で面白く無いのか
自分ならどうとるか考えた」
そんな意味の事かいてます。
もちろん僕の解釈なんで、原文はチェック出来たら
してみて下さい間違ってるかもしれません
揚げ足とりってのとは、やっぱり微妙に違う
ニュアンスです、確かに
「面白いと思う物を、たくさん探した」
とも取れますから意味的には違うのかもしれません
でもねぇ
>『いいところを探してただ褒める』というほうが、その子供の将来のためになるようにも思うのですが、いかがでしょう。
っちゅうのも脳天気すぎやしませんか?
消費者として安心するには、いい文章ですが
ネット時代で確かに無責任な批判にさらされる
事が多くなってんのは解ります
(そういう意味で僕の先に書いたコメントは
「萌えを楽しむ」と言う
今回のエントリの趣旨にはあってませんでした
削除していただけたら幸いです、すいません)
凄いクリエイターの人って多分そんな
批判やら、こだわりやらでガンジガラメに
なりつつ自殺寸前の崖っぷちでそれでも
作品が作れるような人だと思います
まぁそれが全てである必要は無いし
それじゃぁ供給が追いつかなくなるって現実
もありますけど
すいません、揚げ足とりでした(笑
投稿: 鉄鋼 | 2005/11/26 09:04
>「メガネっ娘」萌えとかになるともう自分には理解出来ません。
匿名氏のレスが妙に気になってメガネッ子について、ここ数日ぼんやり考えていたのですが(ヒマ!)、自分なりの仮説を思いつきました。
最近の萌えというのは従来のキャラ萌えというのと、どうも根本的に違う気がするんですよね。
以下はあくまで自分の感じ方なので、「そんな事思うのはお前だけだよ!」といわれるかもしれません。
80年代のラブコメだと男女の関係は、
平凡な少年 ⇒ 理想的な美少女
という単純な図式だったわけです。
「タッチ」でいえば何の取り柄もない達也を、なぜか好きになってくれる学園のアイドル南ちゃんという、「んなわきゃねえだろ!」なご都合主義があるんですが。
ただし「タッチ」の場合連載が進むに従ってスポ根マンガ化してこの図式はこわれます。
ところが今の<萌え>の場合もっと複雑化してきているのではないか?
今のメガネッ子というのは実は好きになる対象ではなくて、感情移入する対象に過ぎないのではないか?と思うのですよ。
メガネッ子(現実の自分の投影) ⇔ かっこいい彼(かくありたい理想化された自分)
の間で振幅があるのではないか?と。
思うに神話のピグマリオンは変形した自己愛ととらえれば、ナルキッソスの同類でしょう。
つまりある種のナルシシズムを充足させる手段として、<萌え>が機能しているのではないか?
だから感情移入する為には、完璧な美少女じゃあかんわけですよ。
最近のマンガはサッパリわからんのでアイドルに喩えると(笑)石原さとみや本仮屋ユイカなら萌えられる。
でも堀北真希では可愛過ぎて無理なわけです・・・ただし野ブタの時は可能(←個人的な趣味)。
ちなみに私は映画「電車男」の話題の時にも、女性客はエルメスでなく電車男の方に感情移入して観てるのではないか?と書いたのですが、あれも<電車男萌え>と捉えるとしっくりする気ますね。
余談ながら最近の宮崎アニメが、普通の少女や老婆の主人公(千尋、ソフィー)と美少年(ハク、ハウル)の関係なのも理解出来る気がしてきます。
ロリコンブームの先駆者だけに、萌えにも敏感だったと(笑)。
投稿: レポレッロ | 2005/11/26 12:42
ふと、思ったのですが。
萌をある種のアートシーンの運動と捉えたとき、当事者たちから妙にそこに対して無自覚な印象を受けるのは何故なんでしょう?
テヅカイズデットの伊藤さんにせよ、夏目さんにせよ、もちろんたけくまさんも含めて、その実体を確かめようとしている人たちは、まぁ・・乱暴ですが「門外漢」なわけで。
個人的には、今の萌の消費のあり方も含めた構図が、浮世絵特に春画に近いものを感じていて、浮世絵と同じように第三者に(この時は西洋)指摘されて初めて気がつくパターンなのかな、とは思ってたりするのですが…。
実はすごく意識して現在に至っているのかななぁ…。
萌のわかる友達に聞くとその辺りはあまり気にしない(あるいは触れたくない)という印象を与えられます。。
その辺りも「萌えのエントリー」で記載してくれたらなぁ。と。生意気にもリクエストを。。
投稿: と | 2005/11/26 16:15
>レポレッロさん
一番上のほうのコメントへのレスです。
>根本的に少女趣味は否定的っつうかタブー
>な感覚あるんじゃないですか?
意外に思われるかもしれませんが、ホモやレズに厳しく、マスターベーションですら犯罪や逸脱行為であった中世、近世のヨーロッパにおいて、幼女趣味は全くOKでした。
ペドフィリアはあんまり問題にならなかったんですね。7歳とかで婚約とかしてますし。平均寿命が短かったと言うのもあります。
まあ、人権云々でチャイルド・ポルノがうるさくなったのは20世紀の半ば、特に第二次大戦以降ですね。
上でいっておられる方がおられますように、不思議の国のアリスで有名なルイス・キャロルは有名なロリコンで子供の両親にお金を渡して少女のヌードをたくさん写真に取っていますが、倫理的規制の厳しいヴィクトリア朝の社会でなんのスキャンダルにもなりませんでした。
渋沢の「少女コレクション序説」とか読んでいただくと。
>アメリカでメイド喫茶とかやるとフェミニズムの>団体からすごい抗議来そうだしw
メイド姿のエロ本は良くありますよ。古風ですが。
昔、2冊ほど持ってました。
大旦那様とメイドというのは古典ですね。
ルイ・マルやブニュエルの映画とかにも良く出てきますが。
ただ、日本が19世紀末や20世紀初頭の階級社会の現実を知らないので何か誤解した文化が生まれちゃったんですね。
のびた君とメイドというのは日本独特ですね。
アレは身の回りの世話をしてくれる母親兼奴隷的愛人+勘違いした西洋文化でしょう。
ヨーロッパのメイド嗜好はそのまま、
呉服屋の旦那が女中に手をつける
日本で言う「べっちょ奉公」。
萌えという概念は確かにないんですが、モノ・マニアックなフェチッシュって概念はヨーロッパが本場なんですね。
ドガの「ねじれた踊り子の足フェチ」とか。
「ねこみみ萌え」を「ねこみみフェチ」、「いもうと萌え」を「いもうとフェチ」すべて概念変換OKかと。
逆に萌えとフェチってこの文脈でどう違うのかと言われると困ります。
だから、概念把握や文化的コンテクストがちがうだけで、萌えも大きい枠組みでは日本独特の現象じゃないと思うわけです。
また、ロストさんが仰るように、私も個人的な経験から、26-7歳ぐらいまでのフランスのオタクは日本の萌えも似た本来のコンテクストで理解できると思いますよ、ドイツもアメリカも誤解が多くイマイチですが。
>nuさん
マリオネット・人形趣味は不完全な肉体や受動性を通してペドフィリアやネクロフィリアに近接した由緒正しい趣味ですよ。
鬼頭の「ヴァンデミエールの翼」とかその系統かと。
一般的に言われている萌え要素とは少し違ったベクトルですが。
そうこう考えてみると、
「フェチ」の方が「萌え」より守備範囲が広い気がしますね。
あと、少女が好きそうな趣味と、対象としての少女フェチ*萌えは全然違うものじゃないかと。
投稿: ぼぼ | 2005/11/27 03:35
この板に来る方々には「ジョーシキ」かもしれませんが、あえて聞いてみたいことが、、、
「ボーイズラブ」ものについて私は常々あれは女性の方々どんな気持ちで読んでいらっしゃるのかフシギなのですが、あの「ボーイズ」ものにはよく主人公の恋の成就を見守るキャラ(往々にして主人公の姉とか女友達とか母親とか)が出てきます。
「ボーイズ」もは、一種の「メガネ君」(ヒーローの脇役として読者の感情移入の対象となるキャラクター)を通して一種の疑似恋愛をするジャンル、ということでよろしいでしょうか。
投稿: 匿名氏 | 2005/11/28 22:11
初めて書き込みます。
遅ればせながら、私も描いてみました、「バカなあたし」ちゃん。
よろしければご笑覧くださいませ。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/6078/2105771#2105771
って、こういう書き込み、ここでいいのでしょうか・・・・・?
投稿: くま・極光 | 2005/12/04 00:10
>くま様
こちらでけっこうですよ。どうもありがとうございます。
投稿: たけくま | 2005/12/04 00:15