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2006年2月

2006/02/28

議論のしかた

もしかして有名なサイトだったかもしれませんが、最近読んですごく面白かったので紹介します。「議論のしかた」というコンテンツ。作者はiwatamさんです。岐阜県の人らしい。

●議論のしかた
http://iwatam-server.dyndns.org/software/giron/giron/

このまま本にできるんじゃないかと思えるくらいの密度とわかりやすさと完成度で、「議論」するに当たって必要な方法論が秩序だてて開陳されています。本格的なディベートの訓練をされた方なのか、あるいは論理学をきちんと勉強されてきた人なんでしょう。「たけくまメモ」も最近議論づいていますが、一度は目を通しておいて損はない内容です。

Amazon.co.jp:詭弁論理学中公新書 (448): 本詭弁論理学

あと、議論で思い出すのは『詭弁論理学』(中公新書)という本。議論でうっかり陥りがちな詭弁のあれこれについて書かれた極めてマジメな本です。俺が高校くらいに読んだんですが、「二分法」(中間を無視して強引に物事をふたつに分け、あれは白、これは黒と決めつけて極論に導く。)とか、「相殺法」(確かに賄賂をもらった俺も悪かったかもしれないが、あんたも立ち小便をしただろう。だからおあいこですね、というように、罪の軽重を意図的に無視してうやむやにする)なんかが思い出されますね。中公新書のロングセラーのひとつ。

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2006/02/26

【業務連絡】ココログのコメント機能

「萌え」についてのエントリで、案の定コメント欄が爆発しております。それで議論の中身とは直接関係ない話なんですが、ココログのコメント機能の貧弱さはなんとかならんものでしょうかね。

まずコメント番号がつかないので、議論が展開し始めると誰に対するレスなのかがすぐわからず、読みにくくてしょうがない。それから長文のコメントの場合、最初の10行だけ表示してあとは「続きを読む」を押して読むなんてこともできない。現状のシステムだと、30レスも超えたら読む気がなくなる人もいるのでは。

いっそのこと、2ちゃんみたいなスレッド型掲示板を別に用意して、各エントリから、コメント用スレを俺が用意しておいて、コメントはそっちに飛ばすようにするのはどうでしょうね。ヘンなスレ乱立を防ぐために、原則、コメント掲示板は各エントリのコメント用途に徹して、読者が勝手にスレ立てができないようにすれば、混乱は少なくなるでしょう。

ちょっと今、考え中であります。

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俺と萌え(番外)フェチと萌えは違う?

前回のエントリのコメント欄で、「くろいぬ」さんが、「たけくまさんが言っている“動き萌え”はフェチのことであって、本当の萌えとは違う」というようなご意見を書かれ、ご自分のブログでもエントリ化されています。

●くろいぬの矛盾メモ「萌え」とは「特定のキャラ属性を持つキャラへの受動的な全肯定」)
http://d.hatena.ne.jp/shields-pikes/20060225/p1

実は精神医学者の斉藤環さんからも似たようなこと(フェチと萌えは違う)を言われたことがあって、ただそのときは特に議論を深めるまでもなく、それっきりになっていました。斉藤さんの真意はよくわからないんですが、今度会ったら聞いてみたいと思います。(※註)

正直、「(露骨な)エロと萌えは違う」というのは、わかるんですけど。あるいは「可愛い」と「エロ」の中間に「萌え」があるというなら、わかる。ただ俺には今でも「フェチ」と「萌え」の本質的差異がよくわからなかったりするわけです。たとえば「メガネっ娘」に萌えるとか、ネコミミなどに萌えるっていうのは「フェチ」とどこが違うのかとか。

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2006/02/24

俺と「萌え」(2)

Bitmap-42

この一連のエントリ、じつは構成をキッチリ決めて書いているわけではありません。俺が過去に感じた「萌えみたいなもの」、あるいは「萌えのルーツ」について、知りうる範囲を、多少とりとめのないまま書くつもりなのであります。

ちゃんと考えが整理されているわけではありませんし、そもそも俺が書いている「萌え」は、現在使われている「萌え」とは違うものかもしれません。それでもどこかで繋がっていると思いますので、一種の思索のたたき台として、話を続けます。

「萌え」について語る人は現在、無数にいますよね。ネット内の皆さんはもちろんのこと、アカデミズム系論客などでも。伊藤剛くんもその一人だし、東浩紀、斉藤環、森川嘉一郎氏なんかがそうですね。つーか、全員俺の知り合いですけど(笑)。

これから俺が書くことは、彼らには何の責任もないのだけれど、以前からひとつだけ気になって仕方がないことを指摘しようと思うわけです。それは全員が「静止画の萌え」しか語っていないということです。これは別に彼らに限った問題ではないんですが、俺的にはけっこう気になることなんですよ。

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2006/02/22

俺と「萌え」(1)

Amazon.co.jp:バンパイヤ (1)手塚治虫漫画全集 (142): 本バンパイヤ (1)

今回のエントリ、もともと『サルまん・萌えプロジェクト』とは別に考えていたものでして、実は昨年春に一度予告もしていたやつです。その後『サルまん』の萌え企画が生まれましたので、そちらに合流させようとタイミングを伺ってきました。ようやく書けてほっとしてます。

これまで俺は「萌えがわからない」と言ってきたんですけど、じつは厳密にいうなら「萌えがここまでメジャーになっている事態がよくわからない」と言うほうが正しいかもしれないです。俺自身、胸に手を当ててみるなら、萌えにまったく縁がないわけでもない。2次元キャラに疑似恋愛感情を抱くようなことは、俺などにもあったわけですし。

俺の世代は別名オタク第一世代とも言われますけど、この世代が支えた70年代末のロリコン=美少女マンガブームは、「萌え」の直接的ルーツと言っても異論はないのではないかと思います。まあ俺自身には、特にロリコン趣味はないんですが、しかし80年代には『漫画ブリッコ』なんて雑誌で連載もしていたくらいで、結構そういうのは身近でありました。周囲にもロリコン同人誌作ってる奴がたくさんいましたし。

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2006/02/20

【猿漫】相原「萌え絵」添削

昨日の相原コージ先生の萌え絵に早速皆さんのツッコミ、否、懇切丁寧な添削が送られてきました。その一部をご紹介したいと思います。相原先生はこれを見て勉強してみてください。

さて実は一番最初にお送りくださったのが、『漫々快々―みんなのマンガがもっとよくなる』でもおなじみのマンガ家・菅野博之さんからでした。以下メールの一部と一緒に引用させていただきます。

kannohiroyuki 《私の絵自体、萌では無いので赤ペンも萌を語るのもおこがましいのですが修正を入れた感想としては、「エラ」が最大のネックではないかと思いました。萌絵の顔面は骨格無視なので、あごを意識しすぎると「エラ」になってしまうような気がします。エラをなくして絵的に調整すると、あごの位置がしゃくれて感じるので少し耳側にずらすとよいようです。(菅野博之)》

moeme SOUさん(左図)は、特に目の描き方についてご指摘くださいました。ただこれは、特に萌えだけではなく昔ながらの少年マンガ的な描き方にも通じるものがあるかもしれませんね。手塚系アニメ絵→少女マンガ経由→萌え絵、という流れがあるような気がします。

萌え絵のルーツの一端は、待ちがないなく手塚治虫経由のアニメ絵に求められると思いますが、現在の萌え絵に至る描線の発展史は、一度追求する価値があると思います。これについては今度エントリを改めてやってみたいと思います。

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2006/02/19

【猿漫】相原先生の萌えキャラ

aihara-moe-06aihara-moe-00 相原コージ先生が忙しい合間を縫って可愛い「萌え絵」を描いてくださいましたYO!

「一応、メイドでツインテールでメガネっ娘にしてみました。アホ毛っていうんですか? 頭頂部にもオバQみたいな毛を2本入れてみたのがチャームポイントです。個人的にはとても気に入ってるんですが、いかがでしょう。息子が来年受験で何かとお金もかかりますし、この際、思い切って萌えマンガ家に転向して収入拡大の道を考えてます」(相原コージ・談)

ということなんですが、萌えについては俺も相原先生とどっこいどっこいの初心者なので同じく不安であります。そこで親切かつ腕に覚えのある読者の皆さんのご意見を伺いたいところです。『サルまん』の描き下ろしが成功するか否かは、相原先生の萌え絵にかかっていますので。

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2006/02/17

ばぶばぶばぶぅ

http://event.yahoo.co.jp/20040401babu/

↑ばぶーばぶばぶぅばーばぶばぶあばばばぁばぶう

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2006/02/16

いつからパンティと言わなくなったのか

Amazon.co.jp:永井豪ワールド まぼろしパンティVSへんちんポコイダー: DVD

まあ、どうでもいい話なんですが、最近は女の下着のことをパンティとは言わないようですね。ずいぶん前なんですが、別れた妻とその友達(♀)のいる前でうっかり「パンティーが…」と言ったところ、大笑いされたことがあります。今の若い女性はそんな言葉は使わないんだそうですが、本当なんですか?

「じゃあ、今はなんて言うんだよ」と聞くと、「普通にパンツじゃない?」ですって。いつからそうなったんだ。これが歳をとるということなのでしょうか。

女物の下着も男と同じく「パンツ」と言うようになったのって、いつ頃からなんでしょう。永井豪先生に『まぼろしパンティ』という作品がありますが、あの作品の立場がないではありませんか。そういや『まぼろしパンティ』って映画化もされてたな。河崎実監督で。

それ以前に、最近ではズボンのこともパンツっていいますよね。たぶん英語でもそっちが正しいのかもしれませんが、俺なんか混乱して困りますよ。下着と区別する意味でも、もう一度ズボン!の復活を望む。ついでにパンティ!も。

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2006/02/15

最近のマネキンはどうなってるんだ

manekin-P1010023 海老名のショッピングセンターにて。

以前は「オーマイキー」に出てくるようなガイジン顔がメインでしたが、最近はこういうアニメ顔風マネキンが流行っているのでしょうか。

もしかして…萌え?

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2006/02/14

【猿漫】「サルまん」の作り方・補足

前回のエントリでは『サルまん』の作り方と称して、アイデアの生成過程について述べましたが、これは実は『サルまん』独自のものでもなく、多くの創作の過程にも通底するプロセスであったりします。ここではその補足として、もうひとつ、これをやればより『サルまん』らしくなるというポイントを付け加えてみたいと思います。

それは「作中の二人は、売れている(はやっている)物を絶対肯定するであります。

『サルまん』の基本プロットは、マンガ家の卵である「相原」と「竹熊」がいろいろやって「売れっ子マンガ家」となり、最終的には「日本を征服する(つもりでがんばる)」というものです。ですから、とにかくそのときに売れているマンガを全肯定し、その「売れるポイント」を抽出して応用することで、より「売れるマンガ」を描こうとするのがそのあらましです。

個人の趣味やマンガとしての善し悪しはこの際関係ありません。とにかく売れてもうかればいい、というドライなホリエモン的価値観が、作中の二人を支配しているわけです。

もちろんあの二人のことですから、その課程でさまざまな勘違いやボケが発生し、最終的には気が狂った作品になることで読者の皆様にお笑いいただかなければなりません。目的はそこなんですが、しかし、そのためにも一度真面目に対象ジャンルを考察しておくことが必要になります。

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2006/02/12

【猿漫】「サルまん」の作り方

saruman-1 『サルまん』プロジェクトを再開するにあたり、重要なことを確認しておきます。これから我々は「萌え」をテーマに『サルまん』を一本仕上げてみようというわけです。しかも可能な限りその一部始終をネットで公開しようというのですから、このブログをご覧のみなさんも心得ておいて損はないでしょう。すなわち「サルまんの作り方」と申しますか、あの作品を作るための秘訣をこれから書きたいと思うわけです。

もちろん『サルまん』を『サルまん』たらしめる要素はいくつかあるわけですが、かつて我々が連載していたときには、1本仕上げるうえで必ず踏襲するプロセスがありました。それを出来る限り順番を追って、忠実に整理してみたいと思います。


(1)テーマを決める

これはどんな作品でもそうでしょうが、まず最初に「何をモチーフやテーマにするか」から始まります。『サルまん』の場合、「マンガの描き方のパロディ」というコンセプトが大前提にありますので、当然、さまざまなマンガのジャンルや、マンガと強く関係する事象が対象になります。今回はとりあえず「萌え」を扱うことは決まっていますので、(1)のプロセスは終了しています。

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2006/02/09

【猿漫】そろそろ再開したい

年末年始はなんだかんだでスルーしてしまいましたが、ぼちぼち「サルまん・萌えプロジェクト」を再開します。それで昨日、相原くんと担当の天野さんとで打ち合わせを再開したのですが、例の「判型」の件で、また新しい動きがでてきました。判型をどうするかについては、すでに当ブログでも議論しています。詳しくは以下のURLをみてください。

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/12/post_3f9d.html
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/12/post_5c6e.html
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/12/post_4b68.html

↑んで、俺的には「ここは思い切ってB6にしてみようか」と思っていたところ、このたび小学館から別の提案が出てきました。要するに判型はA5に戻して2分冊とし(97年に出た新装版と同じ)、その代わり思い切ってハードカバーにする。全体を厚めにして、単行本未収録原稿や、描き下ろし部分を含めて「豪華愛蔵版」として出す、というものです。

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2006/02/07

【日記】中途半端な忙しさだ

Amazon.co.jp:日本ブレイク工業 社歌: 音楽

体調も回復しブログも怒濤の更新をしたいのですが、なんか中途半端に忙しくてイライラしますな。打ち合わせとかいろいろ入ったりして。今日は『日本ブレイク工業』でおなじみの萬Z量産型(MANZO)さんにお会いしましたよ。ああいう人だったのね。すごくいい人でした。

『日本ブレイク工業』といえば俺のカラオケの愛唱ナンバーでもあったりするんですが、昨年カラオケで歌われた回数が40万回だったりするそうですよ。んでもってその収入が……だったりして。俺なんか思わず目が点になりました。

俺「40万回歌われて……ですか」
萬「ええ、マジにそうです」
俺「じ、じゃあほとんど●●●●●●が…」
萬「そうなんです」
俺「そんなの意味ないじゃないですか」
萬「意味ないですね」

なんて会話が交わされたりして。以前から●●●●●●にはいろんな疑問がありましたが、どうやらミュージシャンにとっても何で存在するのか、意義がわからない機関になっているようだ。

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2006/02/06

【告知】伊藤剛くんの朝カル

そういえば頼まれていたのをうっかりしていました。
『テヅカ・イズ・デッド』の伊藤剛くんも朝カルで講演するんでした。

http://www.acc-web.co.jp/sinjyuku/0601koza/A0102_html/A010217.html

申し込み、まだ間に合うと思います。
俺も行ければ行くと思います。よろしければ、ぜひ。

ちなみに伊藤くんのブログ

http://d.hatena.ne.jp/goito-mineral/

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2006/02/03

桜玉吉、1年ぶり

Amazon.co.jp:御緩漫玉日記 (2)ビームコミックス: 本御緩漫玉日記 (2)

すいません2月に入ったら風邪でダウンしてしまいました。ちょっとよくなったのでブログ再開しますです。

そんなわけで1年ぶりに玉吉の新刊をご紹介します。ちょうど1年前の2月1日、彼の新刊を紹介するこんな記事を書きましたね。

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/02/post.html

腹膜炎で生死の境を彷徨った玉吉先生ですが、それすらもネタにし、今回はついに本名まで読者に公開してしまいました。これまでプライヴェートを題材にした「私マンガ」を彼は描いてきたのだけれど、そこにはしかし、おのずと一線があったように思うわけです。

自分の鬱のことは描いても、本名は出さないとかですね。それが今回崩れてきたのは何か心境の変化でもあったのだろうか。野沢朗くん。

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