やわらか戦車のラレコさんに
←「やわらか戦車」ラレコ/ネトアニ
会ってきましたよ。なんというか、一応性別年齢不詳ですので表現に苦慮しますけれども、とても素敵なナイス●●●でした。
http://anime.livedoor.com/theater/2.html
↑ネトアニシアターのラレコさんのページ
例によって毎日新聞のフリーペーパー「まんたんプレス」の仕事ですので、今月末発行のやつに載ると思います。そんなわけでインタビュー内容には触れませんが、昨日は昨日で蛙男商会さんの『ザ・フロッグマンショー』の地上波進出第一回だったこともあり、どうやら今年は本格的な「フラッシュ元年」になるような気配。
蛙男さんと、この「やわらか戦車」のラレコさんは、現状「商売にもなるフラッシュ作家」の双璧であると申せましょう。実際、ラレコさんのもとにもいろんな企業からのオファーが殺到している模様。その数、数十社はくだらないとか。
フラッシュアニメは、もともとネット界で盛り上がったインディーズっぽい現象なだけに、「商業主義になびきおって」と現状を嘆く人もいるとは思います。つい先日も『教科書には載らないインターネットの歴史教科書』の著者・ばるぼらさんと「ウェブアニメ」をテーマに対談したばっかりなんですが、彼はどちらかというとその意見に近いですね。でも俺なんかこの年になってきますとまあそれはそれ、これはこれで考えてしまうわけですよ。ばるぼらさんの気持ちも分かるんですが(※)。
蛙男商会さんやラレコさんの場合は「完全にこれ(フラッシュ)で食う」ということを最初から考えていて、それを実現しつつあるのが凄いわけで、やはりこういう人がジャンルの牽引車になるのだと思うわけですね。しかもアニメ界やマンガ界とは無縁のところで出てきたのが面白いので、畢竟それは従来のアニメマンガ界にも影響を及ぼすことになるのではないかと思うわけです。
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2006/03/24/661287-000.html
↑東京アニメフェアでの「ザ・フロッグマンショー」の製作発表会報道記事。こないだリンクしたものより詳しいです。
『秘密結社鷹の爪』蛙男商会/DLE
それ以前に、ネット時代にあっては昔ながらのメジャー・マイナーの価値観も大幅に変わらざるを得ないのだと思う。その意味では、実は『ザ・フロッグマンショー』の地上波進出も過渡的な現象だということもできます。実際、ネットだとタダで全世界に発信できるのに、地上波だと夜中のワクでもスポンサーは4000万ほどの電波料を払わなければならんのだそうです。しかも全国ネットではない。蛙男さんならずとも「?」が頭の上をよぎりますよね。
ちょっと今は頭の中がぐるぐるして考えがまとまりませんが、ここ2,3年はなんだか面白くなりそうだという予感がします。
ちなみにばるぼらさんの『ウェブアニメーション大百科』という本、6月あたりに出るそうですが例によって凝り性なのでどうなるかわかりません。
※4/7追記: ばるぼらさんからやんわりと抗議あり。「自分は早急すぎる商業化に疑問を呈しただけで、商業化そのものに反対しているわけではない」そうです。そういう意味であれば僕も賛成です。が、こういうものは「なるときには否応にしてなる」ものなので、仕方がないともいえます。なるべくヘンな方向に向かわぬよう、ファンとして監視していく必要はあるでしょう。
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コメント
こういうフラッシュアニメ作品をながめていると
虫プロの残したものって
いったいなんだったんだろうって
思いませんか。
投稿: Aa | 2006/04/06 22:08
新しいものが、何の歴史的背景も無しにいきなり誕生するものでしょうか?
投稿: ↑そうかな? | 2006/04/06 23:33
私は全く無関係な訳無いと思っております。日本の文化的背景がある訳です。サブカルチャー論はもう終わって、堂々と日本の文化だと認められました。文化にサブもメインもないって事ですね。アニメはフラッシュとなろうとも手法に大きな違いはないと。セルアニメですヨこれって。メディアの方は大きく変わり、ネット発祥になったりしましたが。
投稿: 御園あゆむ | 2006/04/06 23:59
なにか誤解されてるようですけど
これを観てわたしが感じたのは
「いまなら悟空の大冒険をソロで作れるんじゃないの?」
というものでした。
投稿: Aa | 2006/04/07 00:13
一回4000万なわけないし、
全11回の電波料が4000万ってことかな
投稿: | 2006/04/07 00:27
ラレコさんの手法は、セルアニメと大して変わりありません。PC上で、殆どが完結するだけであり、それなりのものを作ろうと思えば、それなりに労働力は必要です。毎週作ろうと思えば、プロダクションでないとダメではないでしょうか。蛙男さんのような手法なら可能でしょうが。
昔と違うのは、インディーズで可能になった点です。資本が必要じゃなくなった。スタンドを使っての撮影なんていりませんから。
家にいながら、多くの人と関わりながら作れる可能性はあります。ネットで商売が成り立つなら、そうした方がいいという感じはする。配信するためのシステムなど出来れば、一気に浸透して、テレビアニメって世界が衰退する可能性は大いにある。嘗て映画が衰退したように。
投稿: 御園あゆむ | 2006/04/07 00:28
>PC上で、殆どが完結するだけであり
それはすごいことなのですよ。
投稿: Aa | 2006/04/07 00:33
一方で、とても商売にならなさそうなGIFアニメの雄、機動戦士のんちゃん。
http://www.nosferatu-non.com/
投稿: のし | 2006/04/07 00:34
のんちゃんの作者さんののすふぇらとうさんは、エンターテイメントな作風ですけど、創作の姿勢は相当ファインアートのような方ですものね。
多分誰の評価もなくても、毎日1~2時間をかけてコツコツと作り続けるタイプかと。
>「いまなら悟空の大冒険をソロで作れるんじゃないの?」
多分、今頃空の上で地団駄踏んでますよね。w
投稿: うもとゆーじ(ウサギ王) | 2006/04/07 00:43
インディーズのフラッシュが嘗てのパイロット板の役割を担う可能性を以て、たけくまさんはフラッシュ元年と云っているのかな?多分フラッシュは一番演出力が問われると思う。フラッシュで名が売れれば、プロになれる道が開けるだろう。
投稿: 御園あゆむ | 2006/04/07 00:48
>上のほうの人
あ、もちろん全話分で4000万だと思います。
>御園さん
いや、ネット外に進出という意味で使いました>フラッシュ元年
演出力が問われるというのは、その通りかと。
投稿: たけくま | 2006/04/07 02:14
> たけくまさん
ラレコさんの方法でもかなり効率よく作れるのかも知れません。登場人物(戦車)が、90式とやわらか戦車だけですし。ワンクールぐらいなら出来るのかも。または他に何人か集めて月一くらいにするのはどうでしょう、月刊誌的にテレビで発表するような。色々考えられますよね。短いのを何人かで作って、週刊誌的に作るのもありかも。30分のバラエティー的に。何もテレビじゃなくて、DVDで売るのも良いかも知れない。「あめふりゆうれいのさがしもの」「ほしのこえ」なんかはDVDだし。そういう今後の展開はラレコさんから聞いてるのかも知れないですが。
今フラッシュが注目されている訳ですが、そこに至るまではなんの対価も得ずに先ず作品をインディーズ的に発信していた時期があったし今後もそうでしょう。今はそれが出来る時代だし。その無料で作品を作る行為が、嘗て、アニメがパイロットフィルムを作って売り出していたさまに重なるのです。マンガで云えば持ち込みみたいな。企画書で判断は出来ないでしょ。
でも作品が評判になれば、監督デビューってのもなきにしもあらずですよ。そういった意味でプロへの道が開けると思ったのです。
p.s.今日NHK見てましたが、それにしても宮崎監督のご長男って絵が上手いですね。ジブリが北朝鮮みたいに世襲に走ったかと思ったのですが、ちがうかも。
投稿: 御園あゆむ | 2006/04/07 03:07
>宮崎監督のご長男って絵が上手いですね
え?
投稿: Aa | 2006/04/07 03:19
コンテ見て思ったのです。
投稿: 御園あゆむ | 2006/04/07 03:36
FLASH元年に関しては、企業・マーケティングの側が十分「使える」と判断しただけでは?面白いFLASHならば前からありますし、FLASH自体もそれほど目新しい技術ではありません。
FLASHや個人制作アニメはパソコンを中心とした技術革新でライトな制作環境を手にした人たちが、自然と親和性が高くコストも安いインターネットから発表を始めるので「ネット発」になりますが、映像の時代に合わせた順当な進化の一つだと思います。
FLASH自体はただの技術なので、FLASHという手軽さを活かしたアイデア勝負が出来る土俵での勝負してもらいたいと思う。作り込みに走りすぎると映像で勝負する他のメディアと競合しますし、なによりもFLASHの手軽さがなくなります。
技術は適材適所ってことで、手軽なスクリプト言語というのが現在のFLASHに対する私の印象です。
投稿: rarara | 2006/04/07 03:55
> rararaさん
rararaさんは、FLASHをある種のお手軽に映像なりを操る新たな表現手法と捉えている訳ですか?
そう云われてみるば、アニメとFLASHは似ているけど 全然別物と捉える事が出来る。アニメは動きが多分本質だけど、FLASHはストーリーマンガに対する四コママンガのように、軽めの笑える映像コンテンツと云っても良いかも知れない。
新しい表現手法をもう既に持っていながら気づかなかったのだが、ラレコさんや蛙男さんは気づいていたのでは!?
つい私はアニメを対立軸に持ってきてしまうのだけど、テレビアニメとアニメ映画は臨場感やストーリー展開の面でだいぶちがうのと同じように、PC上でのFLASHはちがうのかも知れない。rararaさんの仰るように新たな映像表現の現出であり、正統進化なのだろうと思った。
ならばネットでのFLASHとテレビでのFLASHも多分ちがうのだ。
本来テレビとの親和性は薄いが、食うためにはそうしなければならない。これが現段階のFLASHを巡る状況なのだ。
投稿: 御園あゆむ | 2006/04/07 05:38
>御園さん曰く
>ラレコさんの方法でもかなり効率よく作れるのかも知れません。(中略)ワンクールぐらいなら出来るのかも。または他に何人か集めて月一くらいにするのはどうでしょう、月刊誌的にテレビで発表するような。
NHK教育の朝のミニミニアニメ(5分アニメ)は、
* 番組枠を複数の作家でシェアしている
* 各作家の“シリーズ”は大体2週間~1月くらい連続して次の作家にバトンタッチ。
* ある“シリーズ”が半年後くらいに再放送されることも多い。
* 作家一人か数人規模までの小規模作品が多い。(クレイアニメや紙人形風アニメが主)
という番組なので、竹熊さんや御園さんのおっしゃる番組形態を既に実施しているような気がします。
蛙男商会さんやラレコさんの作品は、作品手法としてはフラッシュ起源というところだけに新味があるようにも思えます。ざっくりまとめると「セルアニメ的な作品を個人で作れるところが新しい」。
(考えが浅いですか?)
ちょっと前に契約の話を竹熊さんがおっしゃっていましたが、このミニミニアニメ枠の契約ってどうなってるんだろう、と思いました。
投稿: shi-ta | 2006/04/07 09:05
フラッシュってなんか「お手軽」さだけが特筆されがちですが、
ある種独特の「ノリ」というか「テンポ」のようなものを感じます。
ぼくはフラッシュ作ったことないのでよく解りませんが、
道具によってもたらされる新しいセンスってのはありますよね。
音楽でもそうですから。
投稿: apg | 2006/04/07 09:59
られこさんのキャラはかわいいからオファーが殺到するのは解るけど、
蛙男は過大評価されすぎでないの。
>>「今、 島根の有志を集めて映像製作を学んでいます。 ゆくゆくは面白い映像を自由に作らせ、サイトを通じて発信する計画です。今年暮れから来年にかけて、いくつかの授賞式に出る予定で、その場で『2、3年後の島根を見てください。すごいことになりますから』と宣伝するつもり。『島根県はすごいなぁ』『映像といえば東京、大阪、島根だよね』。そうなれば面白いですよ」
本気で言ってんのかコレ
投稿: | 2006/04/07 11:51
http://maruproduction.com/flash/yoshino.html
http://iyasakado.com/steel/commuters.htm
最近はあまり手軽そうではないフラッシュ作品もチラホラ出てきてますが、あくまで本流ではなく異端なのでしょうかねー
投稿: _ | 2006/04/07 12:31
一、二年たったらフラッシュアニメ自体が
飽きられるような気がしますけどね
投稿: | 2006/04/07 12:47
↑↑「吉野の姫」はすごいですね。今度紹介しようと思ってました。
投稿: たけくま | 2006/04/07 13:06
「吉野の姫」って、ここまで来ると、商業的作品の範疇ですよ。もう普通にアニメじゃないの、これって。こうなってくるとFLASHとか関係ない。自主制作アニメをネットで公表したという感じ。
でも、センスはマイナーなマンガって感じ。
もっと上手い人のもとでなら、技術を遺憾なく発揮出来るタイプと見た。
投稿: 御園あゆむ | 2006/04/07 13:28
>『映像といえば東京、大阪、島根だよね』。そうなれば面白いですよ」
いや、もちろん本気でしょう。
ネットってそういうことが可能になる、って
ふれこみじゃなかったかそもそも。
これからの動向いかんによっては、頓挫する可能性もかなりありそうですが、
目標は高く設定しといた方が、実際の飛距離は大きく伸びるでしょう。
ホリエモンとフジテレビみたいに。
投稿: apg | 2006/04/07 14:18
フラッシュならではのアニメって、こういうインタラクティブなものになっていくんじゃないかな?
■クリエイティブ武士道
http://www.yomiko.co.jp/bushido/ja/index.html
広告作品のようですが、斬新で驚きのクオリティでした。第三話の最後にクレジットがあります。たくさんの人が関わってますね。
投稿: | 2006/04/07 15:03
> 一、二年たったらフラッシュアニメ自体が
> 飽きられるような気がしますけどね
FLASH自体は道具なんで、飽きられるって事はない。もっと良い道具が出来たならそちらを使う事になるだろうが。
マンガなんか、相当長い歴史があるが(コンピュータ化された部分も一部でてきている)紙と鉛筆って云う事に替わりはない。あきたからって奇天烈なものでマンガが出来たりしない。
そうですよね。
投稿: 御園あゆむ | 2006/04/07 15:06
セルアニメに歩み寄らない方向でずっと進化できるなら飽きられないんじゃないですか。
セルアニメとは異なる要素として最も大きいのはやはり「一人」ってことじゃないかと思うので、
「吉野の姫」のように割と本格的なプロダクションじゃなく、
もっと超個人的な人間の「内面」が、
全世界に「蔓延する」ようなものが好ましいのではないか、と個人的には思う。
投稿: apg | 2006/04/07 15:21
↑「吉野の姫」は声や音楽以外「一人」で作られたものですよ。
投稿: _ | 2006/04/07 15:49
いや、そうなんでしょうけど、そうではなく方向性のことです。表現の。
一人でも「沢山人が絡んだようなモノが出来る」、とかじゃなくて・・・
「一人じゃなきゃ絶対出来ない」ような、なんて言ったらいいのか解らないですが。
まあ、漫画と同じで色々あっていいんだとは思いますけどね。当たり前ですが。
投稿: apg | 2006/04/07 15:59
>「吉野の姫」は声や音楽以外「一人」で作られたものですよ。
そうだとしても一人で作るには仰々しすぎる。何枚絵を描いたかわからないけど、採算の取れなさそうな作品だろうと。ネット文化の一つとして、無料で楽しませて貰ってはいるんですが、商業的には成り立ちそうもない。だからってプロダクションで作るとすればもう普通のアニメだし。それはもう間に合っている。
FLASHがこの方向の作品に行っても、意味無いんじゃないかな。今はこういう作品をたいした投資もなく作れるのであろうが(労力は凄く掛かりそう)、飽くまで趣味的な感じがする。食えないのではないかってことがアマチュア的で、与えられた予算で最高のコストパフォーマンスを得るって方向とは真逆だ。
つまりは、商業アニメと競合すればこの作品はどうなんだろと思う。よくわからないのだが。自分の思い通りに作品を作ってるのでしょ。アニメの現場に行けば思い通は行かないだろうし。だからネットなんだと思う。でもそれじゃ、この手法で業界に影響は与え得ないと思う。徒花的な感じ。
投稿: 御園あゆむ | 2006/04/07 16:47
あのじいさんの「外套」は完成するのだろうか?と
突然思い出したりして。
投稿: にからさんし | 2006/04/07 17:18
http://www.tumami.jp/movie/kozukai.swf
投稿: ツマミ | 2006/04/07 21:05
ラレコさんは、女性でしょう。(たぶん)
つかはらサンやポエ山ぽる乃さんの影響を受けているみたいです。今後の活躍が楽しみです。(ちなみに、僕はWebアニメで飯を食っていくつもりはありません)
投稿: seiji1965 | 2006/04/07 22:23
> seiji1965さん
「吉野の姫」の丸さんは、才能はある人だと思うが、我が道を行ってる人ですね。
徒花と云ってしまったが、影響はあると思う。
この期に続く人があるだろうから、その中で商業化を可能にするのかも知れないししないかも知れない。ユーリー・ノルシュテインなんか商業的に成功したとは思わないけど、アニメ界に多大な影響を残した。持ち上げすぎかな?
ばるぼらさんも云っているように、今商業化について述べるのは早計なのかも知れません。
ラレコさんはオファーが殺到しているそうですから、なるようになるでしょうって事で。
投稿: 御園あゆむ | 2006/04/07 23:06
フラッシュって作品の発表形態のことだと思うんだけど。テレビか劇場かインターネットか・・・的な。映像を大別して実写、アニメ、アニメに近いけどCGとか分けるとラレコさんなど典型的なアニメーションな訳で、DVDで発売されればフラッシュスタイルのただのOVAではないかと思ったりする訳です。つまり通信速度、手間などネット上で発表する上で制約があるだけで、フラッシュなるジャンルが純然と存在するわけではない様に思います。だからプロになるためのプレゼンにしようが、プロが息抜きにやろうが、アニメが好きな人が自分の作品を発表しようが、個々の自由なんじゃないのかなぁ。一部のフラッシュ専門に作品を発表してる人にしたら自分達のテリトリーが犯される・・と感じるのでしょうか。
投稿: asi | 2006/04/08 17:33
> asisaさん
アニメも映画表現の一つな訳であって、実写だアニメだと分け隔てる意味はないのでは?実写とは基本的に実在するものをカメラに収めるだけであって、出来をコントロールしにくい表現であり、カメラワークなども物理法則の影響を受けますしす。アニメという手法が考案されるのは必然だったのでしょう。実写と云えど、CG全盛の昨今、形式がどんどんアニメに近づいております。と云うより最早、映画表現としては同じなんだと、逆に実写の表現の方が特殊なのではないかとさえ思います。
今論じられるべきは、メディアの違いが表現を左右するのではという考えです。FLASHは道具に過ぎません、マンガの紙であり、アニメのセルみたいなものです。
映画館で上映するのか、テレビで放映するのか、Webで流すのか。
そのメディアの特性を掴んで作ればよいのです。
しかしそうでないものがでてくるのは何時でもあり得る事ですが、それは例外として処理するというのが私の立場です。
蛙男さんが、テレビに進出しましたが、表現はWebと同じではならないでしょう。
個人的には、FLASH元年と云うより、ネット元年のような気がします。
ネットでは、今FLASHがとても良いツールとして機能しているという話に帰着出来そうです。
投稿: 御園あゆむ | 2006/04/08 22:12
言葉足らずで済みません。私自身、その辺は理解しているつもりです。ですから、アニメが表現方法の違いだけであるのと同じく、フラッシュというのも発表するメディアの違いだけだと思うのです。フラッシュ元年とか言われても私のような爺には、映像自体はワシ等が8ミリでシコシコペーパーアニメ作ってた時と変わらないじゃん・・とか思ったりします。ですから新鮮な感じでなく、懐かしさをもって観ていたりする訳です。当時は文化祭とか、有志が集まっての上映会くらいしか発表の場がありませんでしたからインターネットで世界中に配信できる・・・など羨ましい限りであります。正に技術の勝利であります。ということで、今後光通信とかソフトの発達でもっと密度の濃い画像や長い作品ができる様になるかもしれないですし、それに伴い色々なスタイルな作品や作家の方々も出てくると思います。ですから頑なに今のフラッシュのスタイルを守れ・・・というのはどうか?と申し上げてる次第です。とはいえ私も一ファンとしては今までのスタイルの作品も見たいとは思いますが。
投稿: asi | 2006/04/08 23:37
> asiさん
そうですね。現在のWeb作品を以て、何か規定してしまうのはちがうと思います。どうせなるようになるしかないと云うのを、傍観者としてみていくしかないです。こうやってどんどん作品が発表出来るというのは、新たな可能性が生まれたとして意味がありますね。上の方で誰か云っていたようなインタラクティブなものだって面白いし。ラレコさんのも面白い。こうやって新たな人材が見いだされていくのは良い事で、それがWebの特性だとして考えるのもありかと思います。自主制作アニメの頃とはだいぶちがってきてます。新たなアマチュアリズムって事をたけくまさんも言っているのでそうかと思う事とします。Webの可能性はまだ全貌を明らかにしたとは言い切れませんから。そんな感じですねこれは。
投稿: 御園あゆむ | 2006/04/09 00:15
多分お気付きかとは思いますが、商業アニメの演出などやってます。企業は金に成る事には敏感ですが、別にその分野やその作者を育成しようとか思ってはいないですね。その物が売れなくなれば別の売れる物を探すだけです。そういった面は確かにありますが、お金や人を使うことでしか作れない物もありますしそれを知った上でやりたい物があればそういった企業を使うのも有りかと思ったりしてます。しかし構想数年制作費ん億・・の作品が良い、面白い・・ではないですよね。アマチュア、プロに限らず何を作るか表現するか・・いわゆる作家性というか・・いい仕事してますねぇ~みたいなところを失わないようにしてほしいですね。アマチュアに胡坐をかいて粗製乱造すれば、それはそれで衰退するでしょうし、爺なので適切な言葉は分からないですが作家魂みたいなものですか、それを持っていってほしいですね。その辺の熱、熱気が今のフラッシュの作品群にはあると思います。
投稿: asi | 2006/04/09 03:55
私は不勉強でして、asiさんがどの様な方かはわかりませんでした。仰っている事も理解不足でレスをしました。そこでもう一度まとめ的にレスをします。
現在は、様々な作品が、様々な意図を持った、様々な人によって作られ、世界に公開される。これはとてもいい事で、ネットの本領発揮とも云うべきでしょう。そしてこの現象は数年前から起こってきた潮流であり、そしてネットを飛び出しました。これからも様々な作品が作られていく事でしょう。ただし私はネットの特性にあった作品を見たいと思っているのです。それはまだ発展の途上にあるのかも知れません。技術の進歩は早いですから。もしかしたらこれこそネットだという決定打はないのかも知れませんが、それはそれでいいのかも知れません。
ネットで作品を楽しむ事が出来、作家さんにも何某かの報酬が得られる事を望みます。趣味で作られている方はその評価が全てでしょうが、プロを目指している方も居ます。それが適う事で以て、Webコンテンツの重要な一角を占めるのだろうと思います。私はそう云う未来を嘱望します。劇場でもテレビでもない、今まだ見ぬ、映画の著作物の出現に期待します。粗造濫造は困りますが、多く作られるのは良い作品が生まれる前提条件ではないかと思います。私たちが見る目をやしない、取り上げれば、いいものは埋没しないだろうと思うのです。たけくまさんにも色々取り上げて貰えればネットで手軽に楽しめるなんて事も適うかも知れませんので、お忙しいでしょうがまた取り上げてください。私も努力します。でわ。
投稿: 御園あゆむ | 2006/04/11 04:08