はてなの「投げ銭」というのを
試験的に導入してみることにしました。はてな利用者限定ですけど、よろしくお願いします。
このシステム、一応知ってはいたんですが、「はてな」以外のブログでも導入できるなんて知らなかった。マニュアル読んでいたらそう書いてありますもので。「はてな」は今のところブックマークとアンテナしか使ってないんですけど(どちらも重宝してます)、これからはもう少し積極的に使ってみようと思います。
ただブログ自体は、ココログが定着しきっているので当面こちらを使わせていただきます。別にニフティに義理もなんにもないんですけど、移転するのも骨ですので。
投げ銭というのはあれでしょ、こちらのエントリが気に入れば気に入ったぶんだけ奇特な読者がポイントを投げてくださると。気に入らなければ入れなくていい。むしろ、そのほうがこちらも気楽になれてうれしいです。お代は見てのおかえり、つまらなければ頂きませんってのは。
以前「たけくまメモ」の更新頻度を見たある人が、「竹熊さん、いっそ有料メルマガを開設されたらどうですか」とアドバイスくださったことがあるんですよ。「他のプロライターでは、やってる人いますよ」と。たとえば2~3百人も購読者が入れば、まあまあ稼ぎになるらしい。
でも、有料メルマガは俺の場合、絶対に続かないと思うのでやりません。それって読者にあらかじめ購読料を振り込んでもらうわけでしょう。もの凄い責任が発生するじゃないですか。定期的に書いて発送しなければならないし、遅れるわけにはいかない。お足を頂いたぶん、楽しませねばならないわけでしょ。そういうプレッシャーに俺、弱いんですよ。
雑誌の仕事の場合、プレッシャーを感じるのは担当編集者一人に対してだけですみますが、有料メルマガとなると購読者の数ぶんだけ、こちらはプレッシャーを感じなければならない。お金をとるって、基本的にはそういうことですよね。
ただ「投げ銭」というのは、お金(この場合はポイント)を頂くことには違いないですが、その人が感じた面白さに応じていただく(あるいは、いただかない)わけでして、代金とは性格が違う。いわゆる舞台役者に与える「おひねり」みたいなものですわね。これって案外、励みになるのではないかと思うわけです。
それで前回エントリの「ソフトがタダになる時代」から、投げ銭を有効にしてみました。はてな利用者で、万一、なんかくれてやってもいいという読者様は、ブックマークのおりにでも投げてくださりますと「よし、次もかんばろう」という励みになります。
しばらく続けてみて、あかんと思ったらやめますので。もちろん、つまると思えばジャンジャンジャンジャンジャンジャン……
話変わりますけど、来月、朝日カルチャーセンターで「ブログ」に関する講演をやる予定なんですよ。「たけくまメモ」の1年半におよぶ経験から、いろいろ思うところを語ってみたいと考えております。えと、明日あたり正式に告知しますのでよろしく。
それから、某社で「ブログ」に関する本を書かないかという話もありまして、しばらく積極的にいろいろやってみようと思っておる次第です。
ここでも再三もらしておりますように、老後はネットで暮らせるものかどうか、の実験の一環でもあります。もし暮らせるのならば俺ばかりではなく多くのフリーランサーにとっての希望になるでしょう。どうせ年金なんてあてになりやがりませんし…。
あ、それから、「銭が投げられない」ようなことがありましたら、竹熊までご一報くだされば幸いです。
| 固定リンク
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- 田中圭一制作総指揮のマンガ作成ソフト、なし崩しで情報公開へ!(2010.10.05)
- コミPo!と私(1)(2010.10.17)
- 早速、コミPoで傑作が!(2010.10.27)
- コミPoを使った作品が早くもニコニコ動画に!(2010.11.21)
- コミPo!体験版で1こままんがコンテストが開かれています(2010.12.04)
「業務連絡」カテゴリの記事
- 9月11日、池袋ジュンク堂でうめ×竹熊対談(2010.08.27)
- 第一回「竹ノ熊さん祭り」つつがなく終了(2010.08.29)
- 吉祥寺アニメ祭募集締め切り迫る・その他竹熊関連告知(2010.08.31)
- 心斎橋ヴィレッジヴァンガードで「マヴォ5号&海からの使者DVD」取り扱い開始(2010.09.05)
- 「竹ノ熊さん祭り」のレポートがこんなところに!(2010.09.10)
「アフィリエイト」カテゴリの記事
- 中森明夫氏からサイン本が(2007.07.10)
- ネット書店とリアル書店(2006.08.30)
- 五十才のハローワーク(2006.04.21)
- 梅田望夫さんのブログで(2006.04.23)
- グーグル社内盗撮写真(2006.04.24)
この記事へのコメントは終了しました。





コメント
いつも楽しく拝読しております。
「投げ銭OK」バナーをクリックしてみましたが、上手く動作していないようです。ソースコードを拝見しましたが、恐らくタグの書き方が上手く出来ていない為と思われます。
ヘルプページにある「はてなダイアリー以外のウェブサイトでポイントを受け取るには?」のソースの部分を抜き書きしてみましたので、ご参考になさってみてください。
--------
xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
http://www.hatena.ne.jp/" />
xmlns:foaf="http://xmlns.com/foaf/0.1/">
-------
投稿: ululun | 2006/05/07 23:26
↑ソースコードがうまく表示されてませんが、これのことですか。
http://b.hatena.ne.jp/help?mode=tipjar#autodiscovery
ええと、投げ銭OKバナーは、意思表示のために単に画像を貼り付けただけです。
投げ銭じたいは、「はてなブックマーク」に登録するときに、受け付ける仕様になっていると理解しているのですが、違いますでしょうか。
僕もよく理解していないのでトンチンカンなこと書いていたらすいません。
投稿: たけくま | 2006/05/07 23:47
投げ銭はいいんじゃないかな?
ところで、オバQの曽我町子さんが亡くなったらしいですね。
名前+訃報で検索してもまだヒットしないのに、wikiのエントリの生没年がすでに2006年5月7日に更新されてるのはビックリ。
えらい時代になったもんだ。
投稿: ぼぼ | 2006/05/08 00:08
どうも、エントリのHTMLに埋め込んだはずの
http://b.hatena.ne.jp/help?mode=tipjar#autodiscovery
↑のコードが、アップしたとたんにココログによって微妙に書き換えられてしまうようです。投げ銭ができないのはこれのせいかも。うーん。どうすればいいんだ。
ひょっとして、ココログではてなの投げ銭を受け付けることはできないのでしょうか。
投稿: たけくま | 2006/05/08 00:47
はてブの人が教えてくれたんですが、以下のブログでココログで「投げ銭」を受け付けるやり方が書いてありました。ちょっと試してみます。ありがとうございました。
投稿: たけくま | 2006/05/08 00:57
あ、URL書くの忘れた。
http://stella.cocolog-nifty.com/starchartlog/2005/08/acount_autodisc.html
投稿: たけくま | 2006/05/08 00:58
うーん。おかしいなあ。上のブログの通りにしてみたんですが、左サイドバーに反映されません。管理画面では確かに登録されてるんですけども……。
よくわからん。今日はもう寝る。
投稿: たけくま | 2006/05/08 01:44
たけくまさん連投乙w
投稿: 情苦 | 2006/05/08 01:47
あ。反映した。
投稿: たけくま | 2006/05/08 01:49
>ジャンジャンジャンジャンジャンジャン……
>老後はネットで暮らせるものかどうか
んー、確か、はてなの投げ銭って「はてなポイント」でもらえるもので、一月頑張ってうまくいって400ポイント(400円!!)とかそういう感じで本当にノミナルな気持ちだけですね。
どうせならアメリカみたいに自分のPayPalのアカウントとか銀行口座とか公開して面白いと思った人に現金でおひねり(寄付)を募るとかの方が開きこもりのビジネス構築としては現実的じゃないかな。
しかし日本でのPaypalのような無料の支払いシステムの普及率が問題ですね。
ポイントか現金かの違いだけで自分のアカウントの数字を相手のアカウントに送るのはシステム的にはPaypalと一緒なんですが。
20ポイントとかもらっても励みにはなるけど経済的には20円じゃ生活できませんですよ。
1000円ぐらいやっても良いと言う人も1000ポイントはくれません。
「はてなポイント」は「電子マネー」としての実用性にはまだ遠いんですね。
1ポイント=1円って言うのが。しかし、そうしないとはてなの収益モデルが成り立ちませんし。
使う方はためるのが難しいので1ポイント=座布団一枚ぐらいの感じなんですね。
2000ポイントももってりゃポイント富豪ですよ。
しかし現実の世界だと「特製かつカレー」一杯でなくなります。
子供の国みたいですね。
投稿: ぼぼ | 2006/05/08 02:09
投げ銭できるようになったみたいで何よりです。これからじゃんじゃんおひねりが入りますように(-人-)
投稿: gachapinfan | 2006/05/08 03:23
>「竹熊さん、いっそ有料メルマガを開設されたらどうですか」とアドバイスくださったことがあるんですよ。
>でも、有料メルマガは俺の場合、絶対に続かないと思うのでやりません
プレッシャーはわかるのですが、たけくまさんが1週間ほど絶対ブログを更新できない環境に置かれたら強烈なストレスを感じるのでは?クオリティがどうとか言う以前になんとしても更新したくなるのではないでしょうか。有料メルマガにお金を払っている人というのは「作品」以前に「活動」を楽しみにしている読者が多い気がします。ならば不定期であることを明言した上で、返金の要請があったら理由を問わず必ず返金するということでかなり精神的なハードルは下がるでしょうし、実際かなりイケるはずです。「有料メルマガ」と「アフィリエイト・広告モデルによるサイト」の内容はきちんと分けるべきだとは思いますが。
そういうわけでポット出版ガンバレ。
投稿: kaoru | 2006/05/08 03:35
いや、やはりウェブ日記という「気楽さ」は重要じゃないですか。
時々現実の仕事からの「逃避」としてのエントリみたいなものもありますし。
それはそれで面白い時も確かにありますけど、
お金を払うかどうかとなると・・・
たとえ返金OKにせよ、金が絡むとなると時々まろび出る面白い
「逃避記事」も、おいそれとは出せなくなるんじゃないですかね
さすがのたけくま先生も。
そんな「かしこまった」たけくまメモもつまらないですよ。
投稿: apg | 2006/05/08 09:28
ネット上には「なげせん」なぞという仕組みもござるんですな。はじめてしった。これはいよいよウメサオ=タダオの「情報の文明学」だぞなもし。「お布施理論」とか書いてあったなもし。
ところで、表示される文字がやたらでかくなっておりますなもし。
投稿: ビリー・ルービン | 2006/05/08 11:48
売れない漫画家とかもこういうのやって欲しいですね。ファンからすれば。
最近は一部の漫画家さんがブログでアフィリエイトをやってるのを見かけるようになりましたが、自分は気に入った漫画家さんのアフィリを意識的に経由して購入するという事があります。
↓一年以上前に書いたエントリですが
~不遇な漫画家とアフィリエイト~
http://hamstern.air-nifty.com/mogumogu/2005/02/post_20.html
漫画を購入する以外にも投げ銭とアフィリで支援できたらファンとしては嬉しいです。
投げ銭のようなシステムも中間に搾取されるんでなく、できるだけほぼそのままの金額が作者の元に届いて欲しいですね。
でも売れてる漫画家はこういうのはやって欲しくないです。
充分儲けているのに、さらに儲けられても…。
投稿: もぐもぐ | 2006/05/08 12:14
あっ。
著作権改変のひとつの可能性だと思ってますコレ。
投稿: obacan | 2006/05/08 22:16