コミックマヴォVol.5

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2006/05/05

ソフトがタダになる時代

フランスの国立視覚研究所INAが、過去にフランスで制作されたテレビ・ラジオ番組10万本のネット公開を開始して、世界に衝撃を与えております(全体の80%は無料視聴可能)

http://toshio.typepad.com/b3_annex/2006/05/ina10.html
↑b3 annex「フランス国立視聴覚研究所(INA)がネット公開した番組10万本の衝撃」

http://www.ina.fr/archivespourtous/index.php
↑INA Archives pour tous のトップページ

詳しくは上のリンクをご覧いただきたいですが、なるほど、これはすごい。フランス語はわからないのでイマイチ使いこなせませんけど、b3 annexさんが貼ったリンク先を見ただけでも、とんでもないサイトであることがわかる。ミシェル・フーコーの動いてるのなんて俺は初めて見ましたよ。

http://www.ina.fr/archivespourtous/index.php?vue=notice&from=fulltext&full=gainsbourg&cs_page=4&cs_order=0&num_notice=30&total_notices=113
↑セルジュ・ゲンズブールとか

INAは「国家」が運営しているというので衝撃なのですが、民間による勝手なソフトのアップロードなら、ウィニーをはじめとしていくらでもありますよね。

今年に入って超人気になったYouTubeなんて、誰もが勝手にアップロードできるってんで、著作権侵害の嵐じゃないですか。利用者のかなりの数が日本人らしいのだけども、アメリカのサイトなので罪悪感が希薄なのもグーですわな。

http://www.youtube.com/index

さすがに最近では「10分制限ルール」ができて、違法モノを排除しようとしているようですが、そんなもの、分割してアップロードするだけの話でしょう。一日何万もの映像ファイルがアップされて日々増えているのだから、そのすべてが合法なんてあり得ないわけで、サイトそのものを閉鎖する以外、著作権侵害を取り締まる方法なんてありませんよ。

しかしYouTubeの隆盛を見ていると、かつてウィニー製作者が逮捕されたのはなんだったんだ、と思いますよね。著作権侵害幇助の嫌疑で製作者が逮捕されて、裁判で負けて(※判決はまだらしいです)、以後ウィニー本体を製作者が配布することができなくなった。そしたらキンタマウィルスなんてのが勝手に作られて、官公庁から極秘ファイルがバンバン流出して社会問題になるわけじゃないですか。製作者に言わせると、ウィルス対策は簡単らしいんだけども、裁判所命令があるから、(※これはないらしい。ウィルス対策を公開しないのは、再逮捕を恐れた製作者の自主的判断らしい)改良版を配布することができない。んで、一度出回ったウィニーは回収することもできない。なんだかなあ、って感じですわな。

でもまあ、これからはウィニーみたいなのは廃れていくのでしょうね。YouTubeがあるから。要するに、インターネットは著作権的なものを無意味化する方向にどんどん進んでいるのだけども、一方では、著作権の有効期限を果てしなく延ばす方向に法改正が向かっていたり、ムチャクチャですわな。誰が、いつ、どういう形でこれの整合性をとるのでしょうかね。

俺自身、著作権で食っているわけでこんなことを書くのはなんなのですが、著作権そのものは認めるにしても、いっそ

あらゆるソフトはタダ

にしちまったらどうか、なんてことをよく考えますよ。要するに、コピー自由、再配布自由。でも著作権は保持するから、再配布にあたって第三者が金とって商売するのはダメよ、という感じで。いわゆるフリーウェア化ですね。

俺は詳しいことはよくわからないんですけど、小飼弾先生がご専門のオープンソース・プログラムみたいなものは、PCの世界では昔からありますよね。あれは、まあ、ベースになるプログラム・コードを公開して、世界中のプログラマーが自由に改変を加えてよりよいものに改良していく、というものですけど。

マンガの世界で、オープンソース的なものは何かと考えると、コミケによくある二次創作ってのがあります。別に作者が「好きに二次創作してください」と言っているわけではなくて、ファンが勝手にやってるわけですが。パロディややおいだけではなく、まじめな二次創作というのもありまして、中には原作よりよくできているのがありますよ。著作権的には真っ黒か、グレーな存在なんですが、そういうものを含めて「マンガ界」が成立していることは事実なんですよ。ある種の「お目こぼし」というか、きわどいバランスのうえにある表現であることは確かなんですが。

ただまあ、コミケの同人誌だって金をとっている限りは「商業誌」なわけで、別にフリーウェアでも、オープンソースでもない。ましてや、マンガやアニメやゲームで食べている人にとっては、ソフトがタダになることは死活問題だと思われるのも仕方がない話です。

でも、世の中にはタダのソフトというのもあって、良い例が民放テレビでしょう。全部をCM収入でまかなうという。あれ考えた人、天才だよね。もちろん広告主義の弊害はあるわけだけど、番組をタダで見せようとすれば、現状、広告以上の方法はないわけです。

で、俺が考えたのは、たとえばすべてのソフトはタダにしてしまって、

ソフトで飯を食べたい人は、いちいち広告載せたらどうか

ということ。映像ソフトであれば、15~30秒くらいのCMが必ず入るわけです。それで、これが肝心なのだけど、広告が入る限りは、コピー自由、再配布自由とする。スポンサーからすれば、コピーされればされるほど掲載媒体が勝手に増えるわけだから、嬉しいではないですか。

それで、広告はずしたら途端に映像が再生不能になるようなプロテクトをかければ、イヤでも広告をつけざるをえないでしょう。それでもハッカーみたいな人がプロテクト外すでしょうけど、その場合だけ、見つけ次第厳罰に処す、とやればいいのではないか。ヤフーのトップに実名載せるとかですね。

もし可能なら、コピーされるたびにスポンサーに通知されれば、コピー回数に応じて広告料が増える、なんてシステムもいいかもしれない。でもこれは一種のスパイウェアになるから、いやがる人もいるだろうな。

で、どうしても広告抜きで再生したい、という人のみ、有料登録して視聴するわけですよ。あと、「俺は広告に縛られるのはごめんだ」という作者の人は、別に有料配布するなり、パッケージにして売るなり、自分で勝手にやればいいでしょう。

それから、

ソフト代を「税金」でまかなうという方法はどうだろうか

要するに、ソフトで金をもうけたい人は、文化庁なり、公共団体なりが管理するサーバーに登録して作品をアップするわけです。ダウンロードそのものはタダ。それで、ダウンロード回数におうじて税金から著作権料が支払われる、というのはどうでしょうか。

税金は、たとえばプロバイダなどの回線業者から一律に徴収する。多少回線料金が上乗せされるけれども、ソフトが合法的にタダとなるなら、納得する人も多いのではないかと。

まあ、こうした問題は頭のいい人がさんざん議論しているでしょうし、俺も思いつきを書いているだけなのでこれが決定的な方法だと言うつもりもありません。もっといいアイデアや議論があれば、お教え願いたいのであります。

結局、俺が見る限り、違法コピーの問題はなくならないし、ネットの進化がそれを助長することも止められない。ならば、ソフトで食べているあらゆる業界はこのことを真剣に考えて、「コピーを許容しつつ利益が上げられる」方向で対策しないと、いずれ時代の波に取り残されるよ、というのは確かだと思うわけです。

↓あらゆるソフトのフリー化を提唱するアメリカの憲法学者ローレンス・レッシグの本。レッシグはかの「ミッキーマウス保護法」に猛反対した知識人の代表格。参考になります。

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コメント

タダとはいわないまでも、過剰な料金徴収が目に余る状態のソフトはありますね。

販売数が厖大なものになるソフトの場合、あるいは予想外にヒットしすぎたソフトの場合、一定の数量ごとに価格を押し下げるバランスを介入させる方法は、今すぐにでも(行政介入してでも)やっていいのではないかと思います。

税金が、経済的な再分配の方法の事後徴収手段だとすれば、充分な儲けを確保した後のものに対する半強制価格改定は再分配の際に発生する管理役人に支払う手数料を最小限にする可能性のある理解可能なものだと思いました。咄嗟に。

投稿: よ | 2006/05/05 17:57

予想外に売れなかった場合は逆に国が補填してくれるなら、それもいいかも(笑

投稿: 竜 | 2006/05/05 18:01

まあ弱小の場合は、ソフトを売ることに道はあってもCMスポンサー獲得がなかなか難しいのですが。
大手がうらやましい。何であんなに広告つくんだろう。

投稿: かなやりさ | 2006/05/05 18:38

http://d.hatena.ne.jp/obacan/20060427#1146099898
このエントリでもすこぉし触れたけど、ソフトの無料化に関しては最近すごくいろんなアイデアを思い浮かべてます。あとで思索をまとめ直して書いてトラックバックさせてもらおうと思います。
情報の最も大きな特性のひとつは「コピーのコストが無い」ことだから、情報が広まることに規制をかけるのはなかなか有効な手段になりえないですよねぇ。

投稿: obacan | 2006/05/05 19:13

↑まとめ、期待しております。

投稿: たけくま | 2006/05/05 20:07

「それで、これが肝心なのだけど、広告が入る限りは、コピー自由、再配布自由とする。スポンサーからすれば、コピーされればされるほど掲載媒体が勝手に増えるわけだから、嬉しいではないですか。」・・・・これって結局スポンサーはいくら払っていいかわからないって事になるんじゃないでしょうか。安くすんだらいいけど、コピーされまくったら広告主はどえらい額の請求を受ける事になるような気が。

投稿: ほほ | 2006/05/05 20:07

↑そこは金額に上限を設けるようにする。

あるいは、クリック保証型にする必要はないわけで。たとえばアマゾン・アソシエイトのように「商品がひとつ売れたら、いくら」みたいな形でもいいのでは。

投稿: たけくま | 2006/05/05 20:13

>ソフトで飯を食べたい人は、いちいち広告載せたらどうかということ。映像ソフトであれば、15~30秒くらいのCMが必ず入るわけです。

大友克洋とのコレボレーション企画、日清カップヌードルのFREEDOM-PROJECTを見て思ったのですが、
15~30秒くらいのCMを挟みこむというより、
作品の中に商品を入れるという方法がこれから主流になるかも知れませんね。
http://freedom-project.jp/

>ソフト代を「税金」でまかなうという方法はどうだろうか。

NHKは国営化すべきですかね。不正防止には国民投票で役員を選ぶとかで。

投稿: 忍天堂 | 2006/05/05 20:24

全てのソフト(映画、漫画、本、ゲーム、他)がタダになるほどの税金徴収って、しゃれにならない金額になると思うけど。
「多少回線料金が上乗せされるけれども」レベルではないと思いますよ。
馬鹿みたいにダウンロードしまくる人と、そんなにソフトを必要としない人が、同じ金額を負担するってのもおかしいでしょう。
まわりくどいやり方で金をとられているのに「タダ」ってのもなぁ。

投稿: んー | 2006/05/05 20:34

任天堂もファミコンソフトのROMぐらい大目にみてほしいね
いちいち京都府警に逮捕させたりしないでさ

投稿: まー | 2006/05/05 20:43

>>まーさん
ヒント: Wii (Revolutionと呼んでたもの)

いつこういった形で販売するかわからないので、保持できるものはしておきたいのでは。

投稿: かなやりさ | 2006/05/05 21:16

うーん、フランスにも当然、一方で著作権はあるわけです。

その辺をINAがどうやってクリアしてるのかを
キチンと調べてないとこの記事は意味が無いのでは?

実際実現できてるものを参考にするのが一番確実なわけで。

投稿: ぼぼ | 2006/05/05 21:31

  梅棹忠夫の情報産業論とのカラミなど、より根本的な面についての論評を期待してしまう。
  タケクマさんのこうした考察をよんでると、ウメサオの情報産業論をおもいだすことが以前からひじょうにしばしばある。

投稿: ビリー・ルービン | 2006/05/05 21:48

>>かなやりささん。

結構任天堂の挑戦って
いうのはおもしろそうですよね♪

内容的にも、今までの『ゲーム産業』の中身を根本的にぶち壊してしまうような破壊性と希望を秘めているし。

何より、本質を突いている。

いくらカッコイイ技術使ったって、
それが『客にとっておもしろい』ものでなければ全然意味を持たないわけでなぁ・・。

・・・本題から反れてしまったが、ニンテンドーDSの成功や、
それを家でも、更に強力にっていう Wii(レボリューション)の挑戦には目が離せませんよ。遊ぶ時間なさそうですが楽しみです。

これからは『PCで代用できないソフト』にしてくると思いますよ。任天堂は。

Wiiは挑戦してきますよ。いろんな側面から。過去の遺産も十分に生かす気マンマンのようですしね。

投稿: 南風砂時計 | 2006/05/05 21:49

  かきわすれた。
  そうした論考をもうすでにどっかで発表されてるのでしたらゴメンナサイ。ワシはタケクマ氏の著述は1冊をのぞいてほとんどよんでおらず、↑のようなことを書ける身ではなかった……ついうっかりだった。おゆるしを!

投稿: ビリー・ルービン | 2006/05/05 21:53

>ビリーさん

梅棹忠夫には実際、影響受けてます。「情報産業論」も読みましたし。

投稿: たけくま | 2006/05/05 22:56

>んーさん

公共図書館は、一人が何回借りてもタダですよ。そして、図書館の運営費用は、税金からまかなわれているわけです。「俺は図書館を一度も使わないから税金返せ」という声はこれまで聞いたことがない。そう考えると、僕のアイデアもあながち無謀でもないのでは?

投稿: たけくま | 2006/05/05 23:10

この記事を読んだ後でビックリしたのですが
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060505-00000092-kyodo-pol

NHKも同じようなことをすると言うことでしょうか。
著作権と言うものが大きく変わる時期に来たのかも知れません。

投稿: MINDLAKE | 2006/05/05 23:44

↑うーん。問題は、有料か、無料か、限定的無料(INAがこれ)か、どういう形になるかですね。

なんとなく、無料で見られるようにするとは考えにくいですけど。あのNHKが。

投稿: たけくま | 2006/05/05 23:54

あまりにもメモが膨大すぎてまとめきれません。期待されときながらソーリーですです。
明日の朝に起きてから書き終えたいと思います。

図書館のこととか、NHKの配信とか、意識してませんでしたので、更に考慮する観点が増えました。どう考えても超長文エントリになりそうです。本当ありがとう。

投稿: obacan | 2006/05/05 23:54

たけくまさんの全ての著作物が仮にこのブログで広告付で全て読めるようになったとして、今までのような「原稿料+印税」に匹敵するような広告収入を得る事ができるかどうか甚だ疑問ですが。

投稿: MAM | 2006/05/06 00:46

そこはやってみなければわからないところですけど、たとえばグーグル・アドセンスの諸問題(過去エントリ参照)が明朗に解決したとします。

そのうえで、ああいうネット配信型広告を各ソフトに添付するようにすれば、そのソフトがネット上に出回っている限り、利益を生み続けるわけです。

最初の1年ではたいしたことなくとも、5年、10年とネット上で見られ続けるなら、長い目で見れば元がとれる気がするんですけどね。で、コンテンツが累積していけばいくほど、こちらの生活が楽になる……なんてのは甘いですか。

一度ネットに出回ったデータは、事実上「絶版」もないわけですし。

投稿: たけくま | 2006/05/06 00:58

金がタダになっても個々人が使える時間は今までと変わらないですよね。
毎月膨大な数のソフト(映画、音楽、ゲーム、本、アニメ他)が生産されていってますが、タダになったら有名どころのソフトを消費するだけでも結構な時間を取ってしまい、結局マイナーなソフトは後回し(場合によっては目を通しすらしない)って事になってしまいそうな気がします。
たけくまさんの無料著作物が増えていっても、他の途方もないほど膨大な数の製作者の無料著作物も同じように増えていくわけで、そっちに目を通すだけでも時間が一杯一杯になってしまわないでしょうか。
また、「膨大な数のソフトに触れる事ができる」は 「限られた時間でできるだけ多くのソフトに触れるために、1個1個のソフトをじっくりとは味あわなくなる」という事にもつながらないでしょうか。
(仕事などで時間が余ってない時に、たまった漫画雑誌を読む時は、どうしても飛ばし読み気味にならざるをえない、みたいな。)

投稿: MAM | 2006/05/06 01:44

↑それは現状でもまったく同じではないでしょうか。本屋やビデオ屋に行けばわかりますけど、このすべてを見たり読んだりすることは一生かかっても不可能なわけで。

その中で、自分にとって価値があると思えるものを選ぶのが読者というものだし、より多くの読者に選ばれるように努力するのが、作者をはじめ供給側の仕事だと思うわけです。

膨大なコンテンツの中で、なんとか読者の目にとまって、こいつの本はまた読んでみようと思ってくれれば、それは作者の勝ちなわけで…。反対なら、たんにこちらの負けであります。

投稿: たけくま | 2006/05/06 03:20

>ソフトで飯を食べたい人は、いちいち広告載せたらどうか
ウェブブラウザにOperaというのがありますけど、それが昔そうでした。基本はバナー広告が出る無料ブラウザですが、ライセンス料を支払うことでバナー広告が消えるというものです。

私はOperaが好きだった&だけどバナーが嫌いだったので、ライセンス料を払って快適に使う方を選びました。その後色々あって、バナー広告完全撤去で実質無料になりましたが……。現在は主に携帯関係で収益を上げているようです。まあ、ご存じでしたらすみません。自分の知っている例を挙げてみました。

個人的には、結局広告かよってなると色々と限界が見えそうな感はありましたが、Google Adsenseのような仕組み〜と仰っているのを聞いてちょっと可能性を感じました。コンテンツとそれに見合った広告を結びつける技術が、今後注目されるかもですね。

投稿: yuri | 2006/05/06 06:19

これからコンテンツがどんどん無料化に向かうというお話は理解出来ました。しかし結局広告かってことになると、なんか全然進歩してないなーなんて思う訳です。

これからは電気・ガスみたいに使った量だけ払うってのはどうでしょう。ISPが計量したりして。まあ単純なデータ量だけでなく、価値も計算した上で、支払う。ISPは、データがなんであるのかIDで判断し著作権者に分割するってので良いように思う。

これならありとあらゆるコンテンツに値が付きご飯が食べれそうですが?

投稿: 御園あゆむ | 2006/05/06 08:04

いずれにしても現行の著作権は一度
形を変える必要があるでしょうね。
もっと取り締まれる形のものを考えるか
徴収方法を考えるか
根本から考え直すか。

今のところ1990年ぐらいまでのソフトで満足なので発表後15年たった著作物は著作権フリーとかにしてもらいたい。
著作者は15年前の著作でどのくらい儲けてるんだろう?
まぁ人それぞれだとは思いますが。

ITmedia News:「デジタル音楽の売り上げ搾取」でアーティストがSony Musicを提訴
"1曲当たり約4.5セントしかアーティストに渡していない"
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0604/29/news002.html

こんなのを見てるとあいだの人がとりすぎだと思う。

投稿: joe | 2006/05/06 09:12

画像掲示板に数日前に週刊漫画が全ページ貼られたり、ゲーム雑誌とかも特ネタはスキャンして貼られるし、もう最近は本屋に行かなくなりますた。

投稿: そうですね | 2006/05/06 09:15

ダウンロードした映像などの冒頭に
広告が入っているものってたまにありますけど、
あれイライラしますよね。飛ばせないようになってたり。

広告を見ることに時間を使わせない方法なら、
ありなんじゃないでしょうか。

ただ、皆さんが具体的にどんなソフトを想定して話をしているのか分かりませんが、
ソフトの種類によっては色々弊害があるかも知れない。
フラッシュアニメの画面内に常にバナーが表示されていたら、
コメディ系ならいいかも知れないけど、シリアスなストーリーものだと、
作者も、視聴者も目障りだと思うかも知れない。
いや確実に目障りですね。

OSとかユーティリティにバナーが表示されてるのは別に弊害はないですが、
映像やマンガなどの「芸術性」の高いモノをどうクリアするか。

まあタダだからしょうがないか・・とかいう感覚で見るしかないんでしょうか。

あの大友のカップヌードルのようにコンテンツの中に広告を含む、
というのは確かに手ですが、あれはタイアップ企画として最初から企画されてますからね。
新規に物語を描く上で、どこかに商品の広告を入れなきゃならないなんて、
クリエイターからすると苦痛以外の何者でもないのでは。

あ、でも冒頭のキャラ説明的な部分で、サラッと見せればそう邪魔にもならないかな。

で、見るほうも慣れてくれば「黒子」を見ないように、広告もまあ、
見るけど「流す」みたいな見方が出来るようになるかも。

意外といけるかも知れませんね。要は「慣れ」でしょうか。

広告とソフトの新しい共生関係が生まれるかも知れないですね。

クリエイターの評価に「広告の入れ方が上手い」とかいうものが
付け加えられることになるのか・・・

投稿: apg | 2006/05/06 09:41

この辺のお話、まさにクリエイティブ・コモンズ(CC)のお話です。CCについては、
http://joi.ito.com/archives/2006/04/29/first_mx_tv_video.html
で公開されてるビデオ(MXテレビの番組)が参考になります(ブログは英語ですがビデオは日本語です)。特に6分40秒あたりから始まるCCの紹介ビデオが参考になります。
これで興味を持った方はレッシグの本を読まれるとよいかと思います。

投稿: ノサップ岬 | 2006/05/06 09:44

どんなに自由・フリーになろうとも
資本主義の枠組みで管理される
ものは、その利益は資本のものに
なっていくんではないでしょうか。

こんな身も蓋も無い言い方を
すると、昔の単純な共産主義者みたい
に自分でも思えちゃいますがね。

その枠組みをネットが壊せるなら
利益は我々に来るはずです。
政府や公共団体の管理下に
あるフリーなものって、いいものも
あるでしょうが、ぼくは関心が無い。

あまりコレを言ってると、大塚英志さん
みたいになってしまいそうですが~
彼の言い分は、もっと聞いておくべきかも
知れませんよ。
いずれにしろ、過大な幻想は持ちたく
ありません。

いま自分が読みたい本が読めても
いないのに、DVDさえ未見の状況で
フリーだ!と言われてもね。

何か必要なときに、全てのソフトから
自分の必要物を
フリーで入手出来るのは、便利でしょう。
そのような機構を作るとしたら
バベルの塔が必要になる。

まずは音楽完全フリーがどこまで
やれるか~とか、ジャンルで試される
のでは…。

細かいこと、むずかしいことは、よく分りません。

投稿: 長谷邦夫 | 2006/05/06 09:57

どこぞの機関が発表した数字によるとwinnyは常時40万人近くの人が利用しているとか。実際の使用者数は数百万までいってるかもしれません。
他人の著作物を無料で手に入れる方法は今後もなくならないでしょうが、そういうのがあっても真面目に金を出して入手しようとする人がこれからどんどん激減していくとは思えませんね。
社会に出て働くようになれば、物作りやサービスには多大な労力がかかる事、製作者・提供者に当然の報酬が支払われるべき事(それは自分に対しても)は身に染みてわかるでしょうし、社会に出てない子供にしても、ある程度のモラルある子はたまに魔がさす程度まではいっても、P2Pソフトにダダはまりって事はないでしょう。(働いて金をもらっている人でP2Pソフトにはまっている人もいないではないでしょうが。)

「一部で著作権を侵害して無料で手に入れている人がいる。」を以って、「じゃあ全て無料にして、別の徴収方法を導入するべき」ってのは正直どうでしょう?
その徴収金額も現状の方法による徴収と同額にできるかすら妖しいし。

たけくまさんが自分がお気に入りの作家や漫画家さんなどの作品を購入せずにwinnyでばっかりダウンロードしまくっているならともかく、実際はそういうツールがあってもwinnyには一切手を出さず、きちんと金を出して購入してるでしょうし、今後もwinny(あるいは別の形態でも)を利用するという事はないんじゃないでしょうか?

投稿: tan | 2006/05/06 10:39

> 「一部で著作権を侵害して無料で手に入れている人がいる。」を以って、「じゃあ全て無料にして、別の徴収方法を導入するべき」ってのは正直どうでしょう?

倫理的問題はこの際考えず。現象面から解決策を考えた方がいいと思います。孟子的性善説はろくな結果を導かない。我々としても絶版になった書籍を手に入れる方法としても必要です。プレミア価格で買うなんて無理です。例えば「戦史叢書」全巻は50万円します。これは資料としてとても価値があり、全人類的に必要なものであるのです。単純に無料で手に入れたいとかではなく、社会としてそれを提供するのは義務であるとさえ感じるのです。いわばこれはインフラと云って良く、この方向性で行くのは必然であると云えます。

私は情報を必要としており公共財のような存在は、無料であっても良いのです。書籍なんて通常10年すれば、絶版となります。そうすれば公共財として提供するのが本来的に正しいのではないですか?

その世界でコンテンツの価値を、新たに考え直そうというのです。通常価値のある言説は無料であってはなりません。「たけくまメモ」だってお金が取れるだけのコンテンツです。その価格をとても安く設定しても、たけくまさん等は暮らせるレベルだろうと。だから例えばもう寿命が過ぎたコンテンツは、社会的インフラとして提供しても良いだろうと考えます。著作物の人格権など保証すればそうあっても良いのではと思う次第です。

投稿: 御園あゆむ | 2006/05/06 11:37

>私は情報を必要としており公共財のような存在は、無料であっても良いのです。書籍なんて通常10年すれば、絶版となります。そうすれば公共財として提供するのが本来的に正しいのではないですか?


「サルまん」は出てから10年以上経つけど、「そういうのはもうタダにしてくれ」って言ってるのかなぁ。

投稿: pu | 2006/05/06 12:35

全然関係ないんだけど、初期の頃から長谷邦夫さんの奇妙な改行が気になってます。

投稿: 123456 | 2006/05/06 12:49

> puさん
猿漫はもう手に入りません。ですが、復刻の計画があるではないですか。なんでも無料にしろとは云いませんが、実質的に無料で配布される現状では、それはそれでいいのでは?と考えます。ものによって色々考えればいいのです。

投稿: 御園あゆむ | 2006/05/06 13:31

>ウィニー製作者に言わせると、ウィルス対策は簡単らしいんだけども、裁判所命令があるから、改良版を配布することができない

裁判所命令はありませんね。
弁護人曰く「検察側冒頭陳述を見ればプログラムのバグをとるだけのバージョンアップすら問題視していることが明らかであるから、被告人は保釈の取消しや新たに事件となることを恐れて、ウイルス対策が出来ない状況」ということです。
この裁判の傍聴録をアップされている方がいらっしゃるのですが、そのうち、21回公判の内容などは、今回のたけくまさんのエントリーにも関係あるような気がします。
http://d.hatena.ne.jp/joho_triangle/00000100/p2

投稿: 細かいことですけど | 2006/05/06 13:50

>改行
マンガのネームくらいの呼吸で読めるとラクかななんて…、逆に、中身が無いくせに行を取りすぎるよかな。

なんか、世界中タダ電話を掛けられるソフトとかも出てるそうですね。内田樹先生は、結局これははやらないのでは?と、ブログに書いていましたが。
でも日本電話がタダだといいね。

投稿: 長谷邦夫 | 2006/05/06 13:57

>細かいことですけど さん

Winny関係は上のエントリを書く前にざっと調べたんですけど、金子さんの「ウィルス対策版プログラムを作るのは簡単ですが、今は作ることができない」という発言はわかったんですが、その根拠が探した範囲ではどこにもなかったのです。探し方が足りなかったか。

それで、裁判所の「仮差し押さえ命令」のようなものが出ているのだとてっきり思って、あのように書いてしまったのです。

しかし、今回のご指摘を読む限り、どうやら金子氏側の「自主的判断」のようですね。そのように修正しておきます。

投稿: たけくま | 2006/05/06 14:15

>長谷先生

僕も、実は先生のような「管理されたくない」というご意見が来ることも想定していました。どこぞの公的機関が一元管理することには、たとえばJASRACのような独裁を生みやすく、危険だとは思います。

僕のエントリは、まず素朴に「デジタル時代においては、コピーは簡単にできるので、従来のような著作権管理は原理的に不可能」という認識から出発してます。そのうえで、

「これ(コピー)を完全に取り締まることができない以上、罰則を強化したり、個々人の認識を啓蒙するだけでは不十分である」

「ならば、いっそソフトの価格は無料にして、別の方法でソフト作者に還元することはできないか」

という議論を提起したものです。もちろん、こういう議論はインターネットが始まった昔からなされていることは承知しています。

ただ、これまでは理論的可能性として話されていることがもっぱらでしたが、ネット環境の発達が佳境に入ってきた現在、いよいよ「具体的な」「目前の」こととして、考える時代に入ってきたのだと思います。

「税金うんぬん」は、僕もひとつの可能性としてあげただけで、このまま実現するとJASRACの二の舞になるでしょう。「広告案」のほうが、まだましだとは思います。

そして「広告案」は、やろうと思えばすぐにも実現できるわけです。たとえば最近のネットアニメの多くは最初から無料公開されて、広告やキャラクター商品など「別の手段」で収益が得られるようになっているものもあります(「やわらか戦車」とか)

本体はあくまで「無料」というのがミソです。

要は、具体的な選択肢がもっと増えることではないかと思います。特定の団体の独占に陥らないよう選択肢を増やし、個人で方法を選べるようになればいいのではないかと。

投稿: たけくま | 2006/05/06 14:36

youtubeはあまり著作権侵害が続くと運営者が著作権侵害幇助のわりを食うので、結局それなりの管理をしていく事になるんじゃないでしょうか。
P2Pソフトについては、外国ではすでに判例が出ており、「著作権侵害行為を助長しないようにソフトを改変するように」という判決が出てたと思います。
日本のウィニーも結局「完全な匿名性を排除するように」というお達しが出るんじゃないでしょうか。
まぁ「裁判の元改変した新しいウィニーを提供しても、結局古いウィニーしか使われないかも」という問題もありますが、最近では各プロバイダではP2Pソフトの速度を制限したり、使用自体を禁じたりし出していますよね。
著作権侵害対策として、プロバイダ側(あるいは業界団体)が提供するP2Pソフトでないと使用できない(通信が許可されない)って事になったりするんじゃないでしょうか。

投稿: muuu | 2006/05/06 14:46

全ての著作物に広告をつけて無料化するというアイデアのところでたけくまさんが書かれている「コピーされるたびにスポンサーに通知されれば、コピー回数に応じて広告料が増える」ですが、つまりこれはコピーがオリジナルへのリンクを保っていて、それをオリジナル側から追跡できるということですよね。これを広告料の徴収ではなく普通に著作者への支払いのために使おうとしていたのがいわゆるハイパーテキストですね。テッド・ネルソンとかがネットも何も無い時代から提唱していた概念です。そのほかにも、およそ考え付く全ての情報に関して双方向リンクを自動的に保つシステムを目指していました。
wikiやblog等が著作権料以外の一部の機能を実現しましたが、肝心の著作権料に関する部分はまだまだ無理っぽいですね。
技術者や思想家たちにとっての理想世界と言えるかもしれません。そういえばテッド・ネルソンのプロジェクト名は"XANADU"でした。

いつか実現するといいですねえ、本当に。

投稿: 骨男 | 2006/05/06 15:25

>プロバイダなどの回線業者から一律に徴収する。

いやですよ。一円でも安いプロバイダにうつります。普通に、見た人だけが金を払えばいいじゃないですか。今も、バンダイチャンネル見てお金払いましたよ。
http://www.b-ch.com/

投稿: | 2006/05/06 17:30

>「広告案」
たけくまさんの発想が、やはり現実的だと思います。まさに広告こそ資本主義のルールに
かなっています。

そういえば、昔むかし、日活映画で鈴木清順監督の作品で、製品をドラマの中にさりげなく登場させ、日活が広告料を取っていたことがありました。

ビルの屋上にガスライターのハリボテが有りその蓋が、パカンと開くと、殺し屋がそこからライフルで電車の中の人物を狙う。
ドギュンと撃つと、蓋はパタンと閉じ、電車の客が死ぬ(笑)
マルマン・ガスライターの宣伝を逆手にとって演出されたものだった。
たしか、電気釜も登場しました。
他の映画にもいろいろ有ったと思います。

投稿: 長谷邦夫 | 2006/05/06 18:43

↑そういうの色々あったみたいですよね。
50年代のハリウッド映画のように、規制が厳しいがゆえに
工夫を凝らした比喩的表現が生まれたように、
広告を挿入しなければならないという「制約」が新しい表現を生んだりしたら、
それはそれで面白いかもしれないですね。

投稿: apg | 2006/05/06 19:17

竹熊さん、今回のコメントとても勉強になり面白いです!そうですよね、一生かかっても世の中にある全てのDVD、CD、ビデオ、本、人間(笑)には出会うことは出来ないんですよね?当たり前のことのようでとても深いなあ・・俺と萌え・・続編気長に待ってますね(笑)

投稿: 板 | 2006/05/06 20:53

広告挿入というのは
このあいだの007でもさんざんなされていることですが、
それでもハリウッド映画界で追従する動きは
あまりないようですね。

それに
スターウォーズとかナルニア国で
マクドナルドや日清のカップヌードルは出せないと思うのですが。

投稿: Aa | 2006/05/06 21:27

あはは、確かに。

どうしましょうねぇ。

投稿: apg | 2006/05/06 22:14

↑日本語のスーパーだが「ハングリイ?」って入れとくとか?
ナルニア国~見ていませんが、あれでカップヌードル食べていたら、笑えるでしょうね。

投稿: 長谷邦夫 | 2006/05/06 22:45

いっそのことデ・パルマばりに画面2分割して、
片方の画面ではずっとカップヌードル食べてるとか(笑)
で、時々微妙に本編とリンクしたりとか。

投稿: apg | 2006/05/06 22:53

たけくま先生の言うように「広告を排除できない」のであれば「コピーの制限も可能」になると思いますが。

技術的にコピー制限が不可能か? というとそうでもなく、現状は「制限に伴うコストが割に合わない」ないし「制限したところでそのハードが売れない」ということであって、これでもし米国あたりが主導でギチギチの著作権管理システムを作ってきたら状況は変わってくるかと。

ネットワークカード、CPU、OSなどにIDが振られ、あらゆるネットワーキングデバイスが一瞬で追跡され、あらゆる著作物にコストがかかるような未来だってありえるかと思います。(格差社会になりそうですが)

投稿: | 2006/05/06 23:44

これは著作権とP2Pがどうすれば共存できるのか。それが問題ですよね。

たけくま先生の意見と似てるのですが、商標登録のようなライセンスシステムを考えて見ました。(もっとも、これはかなり未来の話ですが)
まず、従来の著作権の持つような作品やコンテンツを製作したら、それを政府もしくは株式会社が設立した著作権機構に登録します。そこでその作者はライセンスを所有することになります。
登録された情報は個人のパソコンも含むサーバーに保存されYouTubeのようなストリーミングによって個人が好きなだけ再生されるシステムになります。
そこで、ダウンロードされた回数を記録し、その情報は著作権機構へ転送されます。

ここでのミソは、住基ネットなどによる国民総アカウントシステム、もしくはアカウント毎に課金システムです。なぜ複数のアカウントを設けられない、もしくはお金がかかるシステムなのかについては後述します。前者の場合、税金などのように、国民から半強制的に税金(定額)を徴収することで、国民全員がこのサービスを受けることができます。つまり著作権機構を政府が設立した場合、こちらになります。対して後者は株式会社が著作権機構を設立するケースで、アカウント毎に料金を支払うことになります。しかし後者はシステム破綻の可能性が高いので、前者が妥当だと思われます。

これまでの状況を説明しますと、作者は著作権機構に作品を登録してライセンスを所有し、国民は料金を支払うことでそのサービスを受けることができ、ダウンロード回数などの情報は著作権機構に転送される、ということです。
そして、そのダウンロード状況を元に、国民から集めた料金をライセンスを所有する作者で山分けします。つまりひとつの映画があるとして、それに人気が出てたくさんの人がダウンロードして見れば見るほど、その作者の収入が多くなるということです。一人一つのアカウントしか所有できないのは、作者の不正を防ぐためです。ダウンロード状況からの利率の算出が難しいですが、重複防止だとかリピーターが多いものは加点だとか、また曲や映画などカテゴリーを作って分類して利率に差をつけたり、国民が点をつけて評価したりなど、様々な方法が考えられます。携帯できるプレイヤーの場合も再生回数を記録され、パソコンと接続されたときにその情報を送るなどできます。
国民からしても著作権機構の料金は定額なので、わざわざ焼いて友達に渡すころでカウントを防ぐ、なんてこともしないでしょう。
問題点をあげるとすれば、ネットに自らの作品の広告が溢れかえってしまうことなどが挙げられますが、それは工夫すれば解決できるレベルだと思います。

この提案の長所は、定額制であるということと、もともと集まったお金は決まっていて「相対的な人気」で山分けするというシステムにあると思います。例えば、国民一人が1ヶ月に平均100個の作品を再生してるという状況でも、国民一人が一ヶ月に平均5000個の作品しているという状況でも、集まった金額は同じため、人気の比率が同じならば作者の収入も同じ、ということです。つまり、安定したシステムで、コンテンツの魅力が勝負となります。
逆に言うと、このシステムの料金はライセンス所有者や作品の数に大きく依存することになります。考えられる事態としてダミーや架空の作品やつまらない・魅力に乏しい作品が溢れかえってしまうということです。この事態を回避するためには、ライセンス所有の敷居を高くしたり、極端に人気の無い作品に対してペナルティを課すという仕組みが必要かもしれません。

これはデジタル化というシステムそのものの問題でもあって、例えば昔は自分の意見を発表するのには、出版社と契約して本を出版したり、名前を売ってテレビや雑誌などのメディアに出る必要がありました。そのプロセスに手間がかかる分、意見が淘汰されたり、内容は洗練されます。しかし今ではふと思ったことをメモ帳に書きなぐり、それをネットにアップするということが、簡単な操作でできてしまいます。プロセスに苦労が必要ないので、淘汰もなにもない、ということです。

また話が逸れてしまいましたが、要するに広告だとかライセンスのその辺りの問題を解決できれば、十分実現可能なレベルではないかと思います。

できればコメントいただければありがたいです。

投稿: 月夕日 | 2006/05/07 01:02

>作品の中に商品を入れるという方法がこれから主流になるかも知れませんね。

プロダクト・プレースメント? それがECとくっつくという話もありますね。

そういえばMSがネトゲーの中に広告埋め込む会社を買ったばかりでした。
 ↓
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0605/06/news001.html

投稿: zoffy | 2006/05/07 01:15

MXが出てきたときに僕はこれは金持ちけんかせずの概念にもとづく新しい社会主義だなと思いました。料金定額制社会主義。これからは情報はみんなで共有するものだなと思ったので、その熱気に促されて持っていた本やレコードをほとんど処分してしまいました。その時点では、ほんとうにほんとうに気分が良かったのです。部屋も広くなったし、自由になった気がしました。が、結局・・・わらい。

投稿: よ | 2006/05/07 02:25

ソフトはコピー可能な物として、
それとは別の方法で料金を徴収する、と言う部分は正しいです
しかし、その方法は「アフターケア」以外難しいのではないでしょうか

アプリケーションなら、アップデート、
インストールサービスや電話サーポートであり、
ゲームならばオンラインゲームの定期的イベント追加、
原画集、攻略本、フィギュア等コピー困難な媒体販売などですね

広告を入れることの出来ないソフトも存在しますし、(DLLやサーバソフトなど)
分配基準はDL数、起動回数、使用時間などどうとっても
公平な分配という物が期待できません

広告が有効な手段の一つであるにせよ、
それを全てのソフトに強制できないのが辛いところです

投稿: 出水 | 2006/05/07 05:46

>映画で広告
ちょっと前に戻ってしまいますが、このテの作品で、もっとも洒落ていたものを忘れていました。ビリー・ワイルダー監督の『ワン・ツー・スリー』です。全編コカコーラでオチがペプシ!

投稿: 長谷邦夫 | 2006/05/07 08:30

コメント欄を見るに、
赤田氏の話題などに比べて
「萌え」「オタク」「ネット」関連の話題は
盛り上がる傾向がありますね。
だれもが一家言もっているというか。

投稿: | 2006/05/07 09:29

ソフト代を税金でってことですが、これ、フランスの国営放送の映像だから公開できたんですよね。おそらく。国民の支払った運営費で作られた共有財産だから、自由にネットで見られるという。NHKのもサーバと回線の管理運営費用程度の受益者負担で見られるのはいいことかと。

投稿: みちん | 2006/05/07 10:39

>月夕日さん

じつは似たシステムは以前考えたことがあるんですが、月夕日さんのは利用者の負担は「定額」というところが面白いですね。

ただ完全なダミーはともかくとして、「人気のない作品」を排除するというのは再考したほうがいい部分ですね。今は人気がなくとも、10年後に人気が出るとか、あるいは一部の人にとっては重要な作品であることも考えられます。

ちょっと文章からはわかりづらいのだけれど、人気のない作品の作者は単にお金が入らないだけ、ではだめなんでしょうかね。

淘汰のシステムは、今のグーグルがまさにそれをやっているわけで、ああいうやりかた(検索結果のランクづけ)に準拠する、ではだめでしょうか。

投稿: たけくま | 2006/05/07 13:10

もう現実にソフトは無料で入手出来るって事ですから。法体系を如何に現実に合わせるかって事ですね。

もう一掃の事、そのソフトに拠って恩恵を受けた人が自分の考える額を払うってのはどうでしょう。

まあ色々広告を紛れ込ませておくのも良いかも知れませんが、それでは上手く行かない場合もあるからね。

投稿: 御園あゆむ | 2006/05/07 13:28

妖精現実さんのところに共有することで課金させるのではなく、共有を止めることに課金が発生する案があります。
なかなか面白いと思うのですがいかがでしょう?

http://www.faireal.net/articles/9/11/#d41004a

投稿: ハリー | 2006/05/07 13:34

そういえばBBCも↓んなことやってますね。
“クリエイティブ・コモンズに似たシステムを使用して、
コンテンツにライセンスを供与する計画”と。
記事古いですが、そのように動いてるような。

BBCがコンテンツを無料提供へ
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20040617206.html
BBC Creative Archive
http://creativearchive.bbc.co.uk/

投稿: zoffy | 2006/05/07 16:03

>もう現実にソフトは無料で入手出来るって事ですから

日常的にP2Pソフトを利用している人にはそう感じられるのかもしれませんが、そういうのに手を出してない一般人からすればそうは感じませんがねぇ。

投稿: nn | 2006/05/07 17:01

>孟子的性善説はろくな結果を導かない。

>もう一掃の事、そのソフトに拠って恩恵を受けた人が自分の考える額を払うってのはどうでしょう。

の発言は矛盾してるような……。

投稿: puff | 2006/05/07 17:30

>そのソフトに拠って恩恵を受けた人が自分の考える額を払う
それは現行のいわゆるカンパウェアってやつでしょう。
道楽でやるならともかく、それで食おう、食えるという気にはとてもじゃないがなれない。
個人的には、キチンと権利と義務を対にしたシステムでなくては、結局タダ乗り天国になるだけのように思います。

投稿: ポン一 | 2006/05/07 17:41

ソフト無料化には楳図監督も反対のようです(うそ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060507-00000016-dal-ent&kz=ent

投稿: Aa | 2006/05/07 18:16

MSもアプリ無料は検討してる、って話ありませんでした?けっこう前にニュースで見ましたが。
真面目にそっち方向に向かってますよね。
今時かえって有料サービスのほうが信用できなかったりして(笑)

投稿: | 2006/05/07 18:26

ソフトの収益を広告でまかなうというたけくまさんの考えは
ちょっと幻想をいだきすぎで、非現実的ではないですか?

金額を比較すれば分かりますが、

電通の2005年度調査では日本における総広告費は5兆9,625億円。
多少増減はあるとしてもコンテンツに配分できる総額は6兆円ほどです。

これに対して日本のコンテンツ産業の市場規模は約11兆387億円
(2001年の例、少しデータ古いですが内訳は
 放送 36、新聞 25、出版 23、映画・ビデオ 6、音楽 16、ゲーム 4(千億円))
これは国内向けだけでこれだけ稼いでいるわけで
実際はもう少し大きな規模になります。

ソフトをフリーにして収入を広告に頼れば
コンテンツ産業は半分がた無くなるほどのギャップがありますよ?

一部のコンテンツが収入を広告に頼る形は有りかもしれませんが
インターネットの口コミが、いままでの広告の価値を下げている側面を考えると
将来的にも見込みがない仕組みだと思います。

投稿: 元 | 2006/05/07 18:33

子飼いさんのブログで見た、ISPのトラフィックに課金して、著作者に還流するって案が載ってまして、課金だけでなく、太陽光発電を例に挙げ、買電で利益を得る事のように、たけくまさんのブログなんかは人気もありますので、トラフィックがあるなら還流されたりしたりで場合によっちゃ、稼げる訳です、そうすれば皆さん自分のブログなりを真剣に作るでしょうから、いいねって話になってます。

でこれなんか孫さんが首を縦に振れば何時でも可能だそうです。

私は単純化した話をしてますが、子飼いさんの所見てくればよくわかるのでわ。

でもこれって、上の方で私がした話に似てますよ。実は全然違ったりなんてね。

> nnさん
そうですね私はそう云う事は殆どしないんですが、入手困難なものならやるかも。見逃した番組とか。

> puffさん
まるっきり逆の事を云ってますね。結局は性善説で考えても、MXとかやる人はやるんで、これはどうにもならないだろうと、かといって料金徴収と云っても出来ないので、払ってくれる人に払って貰いましょうって感じだったのです。

> ぽん一さん
やっぱりちゃんとしたシステムを構築した方がいいので、子飼いさん案に賛成です。私のは忘れてください。

投稿: 御園あゆむ | 2006/05/07 18:39

P2Pといっても、何でも流れているわけではないから。なかなか落ちてこないし。広告で無料ならGyaoとか、いろいろ、すでに存在するし。

投稿: | 2006/05/07 19:30

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コメント (7) | トラックバック (0)

釣れまくりですね

投稿: | 2006/05/07 20:38

>ウィルス対策を公開しないのは、再逮捕を恐れた製作者の自主的判断らしい

自主判断というか今後Winnyの改良を行わないことを警察側に誓約してしまったからみたいですね。

Winny開発の金子氏が講演--情報漏えい対策「技術的に可能だが、身動き取れない」
http://japan.zdnet.com/news/sec/story/0,2000056194,20098348,00.htm

ふと思ったのですがレオナルド・ダ・ヴィンチのモナ・リザはありとあらゆる方法で大量に複製されてますが
何故皆ルーブル美術館のオリジナルを観にいくのでしょうね?

投稿: 忍天堂 | 2006/05/07 22:46

>何故皆ルーブル美術館のオリジナルを観にいくのでしょうね?
それはフランスに観光旅行できるステイタス(年収500万円もあれば?)に自己満足するためです。

投稿: MT | 2006/05/08 00:19

ソフト、ソフトって言うから
ソフトウェア(プログラム)の無料化かとおもったら
コンテンツ(映像・音声・テキスト・漫画)のことか。

どうやるにしても、既存の利益構造にしがみついてる利権団体をひっぺがさないといけないでしょうな。

投稿: are | 2006/05/08 21:26

以前、アップロードしたデータ量だけダウンロード出来るというデジタル資本主義を妄想した事がありますが、現実では問題がありすぎですね。

投稿: 通行人 | 2006/05/08 21:48

NHKのは有料ですよね。
既にスカパーに有料で番組売りまくってますし、そういう収入で受信料が安くなるということなどあるはずもないでしょう。

> NHK番組のインターネット配信は、総
>務省の指針で業務の規模で年10億円程度ま
>で認められているが、この上限を撤廃する。
>ネット配信は、受信料を充てるのではなく、
>利用者に直接課金する方向で検討しており、
>利用者の直接負担を禁じた放送法の改正を視
>野に入れている。

ttp://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060505it01.htm

投稿: エルモ | 2006/05/09 05:34

あるサイトで読んだのですが、ミュージシャンが著作権で儲けるようになったのはここ100年くらいの話で大して新しいものでなく著作権で儲けるというのはもう古いのではないかということです。
まぁそれ以前はパトロンかなんかがついてたんでしょうけどそれもスポンサーのようなものですね。
だとしたら今後は全く新しい方法は必要になるのではないのでしょうか?
ちなみにアプリケーション類に関しては私の会社ではオープンオフィス、GIMPなどのフリーソフトだけでやってます、小さい所だしお金をかけてソフトを買うような業務もしていないので・・・しかもフリーソフトだけで十分事足りてます。

投稿: ひら | 2006/05/13 20:16

まずたけくまさんが先陣をきって、これまでの全仕事を無償アップロードされてはいかがでしょうか?

投稿: すばらしいアイディアですね | 2006/05/18 04:19

  ↑
まあ現実にどうするか、どうしないかの話とはべつにして、あくまで妄想の範囲の話でかまわないので、もしも一切の表現の私的所有がヒトの世に成立しなくなり、したがって、表現の売り買いの一切も成りたたず、ゆえに、いかなる表現もひとつのこらず全世界にむかってみんな解放され、そのため、公表された表現はだれがどのようにいじくっても完全に自由であるという地球が実現したら、タケクマさんはこれに反対なのか、賛成なのかっていうあたりの意見はきいてみたいところですなあ。

投稿: ビリー・ルービン | 2006/05/19 17:56

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