まだ生きてます
お久しぶりでした。今月の途中から、訳あって更新が途絶えておりました。べつに代理更新を頼んでいるイシダくんと美人看護婦をめぐって三角関係に陥り殺し合いになったとかそういうわけではなく、関係は良好なんですけど、前の病院でいきなりノートPCの使用が禁止になってしまったのです。
最初は俺に使用許可を出してくれた主治医の先生から、ある日突然「タケクマさんゴメン! ボクもよく知らなかったんだけど、患者のPC持ち込みは病院の規則で禁止されてたんだ。一度許可しといてこんなことになってゴメンね」と言われてしまいました。
なんでも近年、病棟で患者のノートPCの盗難事件があったそうで、「今度また起きたら病院としては責任がとれない」のだそうです。かりに盗まれたとしても病院を訴えるつもりは毛頭ないので、いささか釈然としませんでしたが、規則とあってはしかたがありません。おとなしくノートPCは実家に預けることにしたので、今まで更新を我慢していたのです。
体調は順調に回復しております。また症状が悪化したり、死んではいないのでご安心ください。
エントリを書けるようになったのは、病院が代わったからです。そう、この前チラリと触れたNリハビリセンターに、この19日に転院になったのです。リハビリはこれから始まるのですが、ここの環境について一言言えば「グレート!」としか言いようがない。神奈川県の丹沢山中にあるんですけど、ここは温泉旅館か?という感じ。看護師さんのサービスもバッチリですし、主治医のT先生は『サンダーバード』に登場する天才科学者ブレインにそっくりで、思わず操演用の糸を探しそうになりました。
なにより驚いたのは病室の窓から見える風景! 眼下に見える山里は、思わず「まんが日本むかし話か!」と心の中でツッコミをいれてしまったくらい。奥に見える丹沢の峰峰にはうっすらと雪が積もり、そういえば『巨人の星』で大リーグボール1号改良型をオズマに打たれた傷心の飛雄馬が山ごもりをしたのはあの辺だろうかとか、後を追ってきた伴宙太が熊に間違われたのはあの辺かとか、雪原に白い雪玉を投げて保護色効果で伴が玉を取り損ない、大リーグボール2号のヒントを得たのはあの山かなと、想像するだに楽しい光景です。
「Nセンターは厳しい所よ!」と前の病院ではさんざ脅されてたんですが、スケジュールを見ると40分のリハビリプログラムが1日3回くらいで、受けてみないとまだわかりませんが専門施設なのだからこのくらいは普通でしょうという感じ。一応、2月3月でミッチリリハビリやって4月には社会復帰する予定なので、多少の厳しさはむしろ望むところです。
現在、俺の最大の課題は「歩く」ことで、四肢は指先までなんとか動くんですけど、まだ歩くと倒れてしまうのです。しかたなく車椅子使ってるんですが、立つだけならなんとか立てますし、数メートルなら歩けます。素人考えでも「あとちょっと」ですので、頑張りたいと思います。
あと言葉ですかね。2度目に倒れて以来、ほんの少し呂律が回らなくなっているんですけど、家族やイシダくんに聞いても、正月頃にくらべると「格段に聞きやすくなった」とのことです。春から始まる多摩美の講義はなんとかなりそうです。Nリハビリセンターの「売り」は言語訓練だそうで、「ア・エ・イ・ウ・エ・オ・ア・オ」とか、アナウンサーの訓練みたいなことまでやるとか。へたすると、4月には以前よりシャベリがうまくなってたりして。
そんなわけで、本格的なブログ更新は4月以降になりそうですが、あまり間が空かない程度には代理更新してもらおうと思いますので、よろしくお願いします。
ことネット環境ということで言えば、現行の病院はぜんぜんですが、PHSなどを使うと機器が誤作動するという問題とは別に、入院患者の7割8割が60代以上の「老人」であることも大きく関係しているのだと思う。前の病院では45歳の俺が一番若かったくらいですもん。病院の事務にはLANがもちろん入っているし有線LANなら今すぐにでも導入できるはずなんですけど、そもそもPC使ったりネットをやる需要がまったくないのでしょう。たぶんあと数年後には病室高速LAN完備を売りにする病院が増えると見た。つか、都内の大病院はもうそうなってたりして。
NリハビリセンターでPCがあっさりOKになったのは、病院の性格の違いが大きい。入院時にはっきり言われたんですが「うちは病院ではなくリハビリ施設ですから」と。要するに「病気を治すことが目的」の病院と「患者の社会復帰を援助する」施設の本質的な違いがあるのでしょうね。PCで文章を打つことは、俺の場合仕事そのものですからね。社会復帰の訓練とか、そんな生やさしいものではない。
2ヶ月間、たっぷり時間があるので、昨年からの懸案だった単行本の作業も進めることができそうです。小学館クリエイティヴの川村さん鈴木さん、そんなわけで可能な限り作業を進めておきますので多少はご安心ください。
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コメント
竹熊さんと恐らく非常にご近所であると思っていましたのに今回の件はとても残念でございました(どのくらい近所かはHNからご想像にお任せします)。
と言っても、Nリハセンターも全く私の活動圏内なんですが。
お見舞いの差し入れなどもしたいくらいなのですが、見ず知らずの人間から何か届いたら気持ち悪くお感じのことかもしれませんね。
何しろ書き込みも初のことなのですから。
お大事に。リハビリ頑張ってください。
私の青春はサルまんとともにあったと言っても過言ではありません。
また書き込みをさせてください。
投稿: ジョナサン上田 | 2007/01/22 19:55
心配してました〜!!!
良かった!!!
投稿: akio | 2007/01/22 19:57
ちなみに上のメールアドレスは不正確です。
投稿: ジョナサン上田 | 2007/01/22 19:58
おお!!!!竹熊さん!!!体調も良好そうで何よりです!!!
リハビリ頑張ってください!!!!!!!
渋いイケメン中年になって退院される事を心待ちにしております
投稿: 七誌 | 2007/01/22 20:02
リハビリは焦らずじっくりが基本です。
無理せずきっちり復帰される事を願っております。
なんだか、更に頭の回転早くなりそうですね。それに加え喋りの回転早くなれば最強じゃないですか。
じっくり頑張って下さい。
投稿: S | 2007/01/22 20:43
リハビリは焦らずじっくりが基本です。
無理せずきっちり復帰される事を願っております。
なんだか、更に頭の回転早くなりそうですね。それに加え喋りの回転早くなれば最強じゃないですか。
じっくり頑張って下さい。
投稿: S | 2007/01/22 20:43
正直、毎回ページを開くのに時間がかかると、
ギクリとし、
更新マークが入っていてページがなかなか開かないと、
ギクギクギクギクギクギクりとします。
順調に進行されてる様でなによりです。
せっかくですので
「来た時よりも、美しく」
をスローガンに、励んでください。
投稿: めたろう | 2007/01/22 21:10
更新がないので心配していた方も多かったと思います。安心しました。
ゆっくりと養生してください。
投稿: むう | 2007/01/22 21:33
良かった・・・。
しかし、文章とは言っても頭の中かき回された後に
なんでこんな元気で面白い文章が・・・。
書こうと思ったって、書けるレベルじゃねえぞ!(w
本当に4月から平気で連載できそうですね。
これも無事だから言えるんだな。
本当に良かった。
追伸 失踪日記の「第3弾」出ましたよ~。
投稿: m.d | 2007/01/22 21:46
>「Nセンターは厳しい所よ!」
まだ安心するのは早いかも?今たけくま先生がご覧になってるのは表の顔で、裏へ回るとリハビリが遅れ気味の人への特別コースが稼動していたりするのかも…といっても、ワタクシごときの頭では蝶マスクとボンテージを纏った女王様が鞭を振るってる~くらいしか思いつきませんが(苦笑)
投稿: 三葉虫男 | 2007/01/22 21:56
健太郎さん、46歳ですってば(笑)。
投稿: ご近所 | 2007/01/22 21:57
リハビリセンターが
いいところみたいで一安心しました。
今後のリハビリも
若さで乗り切ってくださいね。
私も怠けないで、一生懸命働こう…
なんて思いました。
投稿: たいこ | 2007/01/22 22:04
ドリルで手に穴を開けるとかのリハビリを乗り越えて、必殺技を編み出してください。
舌のリハビリならポッドキャスト始めるとかどうでしょうか。
投稿: 情苦 | 2007/01/22 22:51
一週間以上更新されないのでかなり不安を感じていたのですが、まったく余計な心配だったようでホッとしました。よかったよかった。
よい環境に移られた由。できれば3、4日に一度でも「今日も生きてるよ」とだけでも書いていただければ・・・・・・あとお仕事はほどほどに。
投稿: k | 2007/01/22 23:18
リハビリセンターへの転院、おめでとうございます! リハビリの先生は若い女性も多いので、また楽しみが増えると言うものです(笑)
しかし、まだまだ病院でのPC使用には壁があるんですね。壁と言うより、温度差?
投稿: ASA | 2007/01/23 00:07
ふーっ。
よかった・・
投稿: ぬるはち | 2007/01/23 00:58
まずはヨカッタ
で、リハビリにはやっぱり美人看護婦の取り合いがいいと先日学会が発表があって早速そのプログラムを開始するとか
いえ、もとは第一次大戦中の負傷兵の生存率なんですけどね。同じ程度のケガでもムサい軍医よりも女性の看護士に看病されてるほうが有意に生存率が高いと。
でまあ赤十字では女性看護士を採用してナイチンゲールになったわけですが、その後も研究は続けられていて、脳は免疫に強い影響を持っていると近年判明したわけですが、その免疫機能をもっとも強く引き出すプログラムがPETやfMRIを使った非侵襲性領域の計測とNTG/CGとのマッチングによって編み出されたわけですわ。
で、性報酬系の適度の緊張と緩和によるものが一番効果が高いとわかったと。
たけくまさまのさらなる発展をガンガレ
投稿: nomad | 2007/01/23 01:28
緊急状態を脱されて、ひとまずオメデトウございます。
Nリハビリセンターとは、すごく環境のいい所のようですね。
それならいっそ、
昔の文豪が温泉宿に長逗留するような気持ちで、
ゆるゆるとされてください。
投稿: エイジロー | 2007/01/23 01:36
あせらずゆっくりなさってください
大リーグボール2号のヒントを得たのはあの山かなと
→大山倍達師が籠もって、眉毛を片方だけ剃って「これが空手バカの顔だははははは(うろおぼえ)」と高笑した山かもしれませんね
投稿: たにしんいち | 2007/01/23 02:25
はじめて、コメントを書くものです。
私の母(当時:52歳)もリハビリのためにそういった専門病院に転院した経験があります。脳内出血で左脳がやられて倒れたのですが、現在は多少、言語障害と右半身麻痺が残っているとはいえ、日常生活にはあまり支障はない生活を送っています。
しかし、竹熊さんが言うとおり、リハビリ専門の病院ってムダ?にキレイですよね笑)高級ホテル並みな感じで。
あと、母は病院では中途半端に若くてコミュニケーションに困っていましたよ。PCや携帯など使えない人なうえに、60代の人とも交流しようにも話があわなくて、一人孤独だったようです。だから、PCが使える環境でよかったですね、竹熊さん。
これからSTやPT、OTの方々と一緒にリハビリ頑張ってください。
ではでは。
投稿: kiki | 2007/01/23 02:30
一安心しました
焦らずリハビリして下さい
投稿: 修蔵 | 2007/01/23 05:53
更新が途絶えていたので、案じておりましたが、
みなさんがおっしゃる通り、ほんとうによかったです。
よい環境の中で回復もはやくなりそうですね。
でも、どうぞご無理されませんよう。
投稿: もん吉 | 2007/01/23 09:34
http://japanese.engadget.com/2007/01/22/ergopod-500/
そんなたけくまさんにお勧めの商品です。
投稿: みかんばこ | 2007/01/23 11:56
毎日毎日更新がないか来ていました。
本当に安心&嬉しいです!
言語訓練でアナウンサーばりになったたけくまさんのお声をラジオで聞ける日を
楽しみに待っています。
投稿: えり | 2007/01/23 16:19
Nリハビリセンターが景色のよい所でよかったですね。
「こわい場所」ということで、私はジョーとマンモス西が送られた少年院みたいなのを想像していました。
豚を殴りながらリハビリするライバルに会えるかも知れませんね。
投稿: かなびん | 2007/01/23 16:45
誤「こわい場所」→正「厳しい所」
ですね。失礼しました。
投稿: かなびん | 2007/01/23 16:48
よかった(感涙)でも、これからですよね、ほんとの闘いは。更新は気が向いたときにでも・・決して無理せずに。不死鳥竹熊さんの大リーグボール三号完成切願しております(笑)大復活オフ気長に待ってまーす!
投稿: 板 | 2007/01/23 17:47
のどかなシチュエーションの中、
ハイジが、
「立った!ケンタローが立ったわ!」
って叫ぶのが頭に浮かんでしまいました。
(ついでに“立った”は“勃った”でも可)
投稿: 門弟廃村 | 2007/01/23 18:29
ぼくの予想通りというか、そんな気がする
回復基調で、安心しました。
21日(日)マンガ学会理事会がありましたが
呉会長が心配されておられましたので、大丈夫と
勝手に報告致しました。
環境がいいのは何よりです。
『シャイニング』状態は困ります。
この際、体のオーバーホールで
人生後半に備える~という気持ちで
じっくり取り組んで下さい。
ではでは!
投稿: 長谷邦夫 | 2007/01/23 20:40
順調な回復、何よりです。
しかし、そんなにいい環境では、竹熊先生はすっかり自然派に…。
それもまたよし!
…ちょっとコイソモレ先生になってみました。
投稿: 永田電磁郎 | 2007/01/24 16:02
予想外に良い環境だったようでよかったですね。
眼下に広がるのどかな景色を眺めつつ、新たな構想を練りながらも「あめんぼあかいな!」と常にリハビリを忘れず、見事な復活劇を見せてください。
投稿: だる | 2007/01/24 19:23
やったあ。単行本化がすすむんですね。
期待して待ってます。
投稿: 通りすがり | 2007/01/24 20:31
あめんぼあかいな・・・きびしい所って、もしかして、月影先生みたいな看護師さんが竹熊さんの腹を殴って、発声の基礎を教えてくれるのでしょうか(汗)。
投稿: かなびん | 2007/01/25 15:11
グレートなところでよかったですね。あれですな、ボルティモア精神異常囚人病院の地下牢からメンフィスの特別監房に移管されたレクター博士の気分ですね。
しかし前の病院の院長に没収されたロドリゲス奈々子の絵をナントカ似の看護婦がわざわざ届けにきてくれて……なんて話はしょせん作りごとの世界なんですよね…… _| ̄|○
投稿: アーディリア・マップ | 2007/01/25 15:21
↑で、野心満々の若手女性編集者が、新連載のヒントを請いにたけくまさんのところを訪れて、、、
投稿: たにしんいち | 2007/01/25 15:31
ご回復に向かわれているとのことで、
心からホッとしています。
無理をなさらずに、でも確実にご回復されることを祈っています。
名も無き一読者、一ファンですが、
いつも応援しております。
投稿: 日本の片隅の一ファン | 2007/01/25 15:45
まずは退院(?)おめでとうございます。
記念に読書コミュニティ「たなぞう」で「サルまん」の宣伝でもしておきます。
投稿: madi | 2007/01/26 13:34
「総統!歩けます!!」
のネタを期待しています。
投稿: FIFI | 2007/01/26 17:28
(前奏)
"We~'ll me~et aga~in~ someday & somewhere~♪
投稿: メルヒェンおぢきごふぁん | 2007/01/28 15:57