官僚の公文書を字義通りに読んではならない
↑ということを、ノンフィクション・ライターの松浦晋也さんが今年2月17日付けのご自身のブログで書かれていました。
●松浦晋也のL/D 「公文書を読む」
http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2007/02/post_209a.html
友人の伊藤剛氏から教えられて一読、今回の著作権法非親告罪化にむけての「知的創造サイクル専門調査会」第8回会議で提起された問題とそのネット界での反応と、かなりの共通点があるように思われましたので、ご紹介します。
松浦氏がこのエントリを書いた背景には、自転車ライターの疋田智氏が、道路交通法を改正して「自転車を歩道にあげよう」とする官僚・警察の動きに対する疑問と、法改正によって権力が暴走しかねない危惧を表明し、それに対してネット内の一部から「公文書を読んだだけでは疋田氏の危惧するようなことは書かれていない。疋田氏の思いこみじゃないか」という批判が巻き起こったことにあります。
(と、いう理解を俺はしたのですが、俺が入院中の議論であり、すべてをフォローしているわけではありません。どこかに疋田氏が提起した問題とその議論について書かれた、いいまとめサイトはないでしょうか。ググってみたけどよくわかりませんでした)。
疋田氏は改正案の「裏の意図」に注目して論を展開したのですが、疋田氏を批判する側は公文書の文面を書かれてある通りに解釈して「そんなことは書かれてない」と批判したようです。松浦氏は、両者の「かみあわなさ」を憂慮して、「官僚が書いた文書は前後に発表された文書の流れと文書内の論理的整合性がすべてなのであって、時には“常識”からかけ離れた結論を平然と展開することがある。官僚の文章の特殊性を考慮した読み方が必要だ」(要旨・竹熊)というエントリを発表したわけです。
今回俺が展開した議論とそれを批判する側の「かみあわなさ」とも似た構造があるように思いますので、ぜひご一読をおすすめします。
今回の「知的創造サイクル専門調査会」の発表した資料と議事録の作成にも、たぶん官僚(文化庁の役人あたり?)が関係していると思いますので、松浦氏の「読み方」がそのまま適用できるんじゃないかと俺は思います。松浦氏のエントリには、ちょうど知的サイクル専門調査会のように「有識者」を役人が集めて会議を開き、その中に官僚の意図とは違う発言をする人がいても、最終的な結論を官僚主導でコントロールする技術について述べられた箇所があり、興味をそそられました。
Q:「有識者を集めて委員会を立ち上げ、委員会における議論をコントロールして都合の良い内容の提案を作る」なんてことが実際に可能なのでしょうか。有識者の意見をコントロールするなんてことができるとは思えません。
A:できます。一番簡単な手段は、「自分にとって都合の良い意見を持つ有識者ばかりを委員に任命する」というものです。「そもそも問題の所在を理解していなくて、なんでもかんでも官僚の言うとおりの意見を言う有識者を選ぶ」というやりかたもあります。
言うことを聞かない委員ばかりが集まった場合も、議論をコントロールする手段は存在します。委員会の事務局は基本的に官僚が担当します。有識者の議論をいちいち全部聞いた上で「では、次回までにレジメを作成してきます」とします。議事録要旨などもこれに入ります。
この、レジメや要旨の作成過程で、「常識で読むと委員の意見が記載されているように読めるが、論理を追うと官僚の意見になる」という文書を作成するのです。そのために、彼らは一言一句を精査します。その文書が次回の委員会で認められたらしめたもの。後で文句を言う委員に対しては「でも、この文書にはこう書いてあります。認めたのはあなたですよ」と返すわけです。(松浦晋也のL/D「公文書を読む」より)
これはひとつのものの見方にすぎませんが、俺の公文書に対する見方を代弁してくれているエントリだと思いました。参考までに。
▼首相官邸公式サイト
http://www.kantei.go.jp/
▼知的創造サイクルに関する今後の課題(pdf・15~17ページが問題箇所)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/cycle/dai8/8siryou2.pdf
▼第8回議事録(第9回・10回にも取り上げられているようです)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/cycle/dai8/8gijiroku.html
| 固定リンク
「おすすめサイト」カテゴリの記事
- 「大島てる」の謎(2009.09.19)
- WEBマンガの新展開「HACK TO THE BRAIN」(2009.02.14)
- アジア式しゃがみ方の研究(小ネタ)(2009.03.03)
- 筒井先生がWEB日記を始めた(2008.07.01)
- あなたはどの女性がお好みですか?(2008.07.06)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 50歳まであと6日(2010.08.23)
- 死ぬことは生きること…今敏氏の逝去を悼む(2010.09.02)
- ツイッターの更新しやすさは異常(2011.01.15)
- 0年代、自分の身に起こったことなど(0)(2011.02.01)
- 震災1週間目のツイートより(2011.03.19)
「著作権」カテゴリの記事
- 「パクリ疑惑」その後(2010.02.23)
- 不正コピー問題の意外な解決策(2009.01.23)
- 本日ロフト+1で「マンガ論争勃発」(2008.01.21)
- 「初音ミク」事件について(2007.10.19)
- 秋葉原著作権シンポとちば先生の色紙(2007.10.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
今日のも難しい。消化不良を起こしそうです。
投稿: あ~ | 2007/05/24 23:53
松浦氏の文書、そして疋田さんのメルマガ。凄いです。道交法改正の意図と自転車の扱いとの関係が見事に立証されています。想定で語っておられるところもありますが、それなりに納得できる論旨になっています。
ただ、竹熊さんの先日の文章ですが、やっぱ分かりづらいですね。「著作権法の非親告罪化」→「とんでもない審議」との間の因果関係が説明されていないから、なにか違和感を覚える。マッチポンプだとか思いこみだとか揶揄されるというのも致し方ない。
リンク先の「知的創造サイクルに関する今後の課題」に一応問題となるポイントも触れられているんだから、そこらについて展開してから「とんでもない審議」と断定してくれないと、説得力が弱くなるような気がします。
投稿: も | 2007/05/25 00:17
リンク先のよくある質問
Q:いくら「官僚の作文を常識で読んではいけない」としても、これは恣意的な読みが過ぎるのではないでしょうか。こんな読み方をしていたら、どんな文書でも白を黒と読み替えることができてしまいそうです。
これ、そのまんまの意見が多くて笑ってしまいました。
裏を返せば、官僚がそう思わせるように作ってるってことなんでしょうね。官僚恐るべしw
投稿: とおん | 2007/05/25 00:21
知的創造サイクルに関する今後の課題P16より
※「一定の場合」=非親告罪化する場合
> 「一定の場合」として、例えば、海賊行為の典型的パターンである営利目的又
> は商業的規模の著作権等侵害行為が考えられる。
> 営利目的の侵害行為は、その様態から侵害の認定が比較的容易であるとともに、
> 他人に損害を与えてまで金銭を獲得するという動機は悪質である。また、営利目
> 的ではなくても、例えば愉快犯が商業的規模で侵害を行った場合には、権利者の
> 収益機会を奪い、文化的創造活動のインセンティブを削ぐなど、経済的・社会的
> な悪影響が大きい。
「パロディ同人誌で利益を上げるのはけしからんから逮捕。
なに? 利益を上げてる奴なんて一握り?
しかし、そんな連中も集まれば著作権者が利益をあげる邪魔になるから逮捕だ。」
こうですか?わかりません! ><
投稿: 通公認 | 2007/05/25 00:40
隊長のとこのエントリのコメントから拾ってきた。
同じ流れになるのかなあ。
>>ちょっと前にも似たような「盛り上がり」を見たことあったと思ったら、
>>自転車が一定の場合に歩道を通行できるようにする法改正の時だった。
>>あの時も
>>・誤読しようがない趣旨と法案を、
>>・俺流法文解釈で「官僚支配を許すな」「危機感を持て」とか陰謀論同然に騒ぎ立てて、
>>・「いやそれは誤解なんですが」とお上から説明もらったら、
>>・「やった! 言質とった! 我らの運動の勝利だ!!」と一方的に宣言
>>というポカーンというかげんなりな流れであった。
>>疋田のあとは竹熊か。声でかいバカってやだやだ。乗せられるバカはもっとやだ。
>>Posted by: | 2007.05.22 at 23:07
投稿: ふんにゃか | 2007/05/25 00:42
前回Suicaの件はさすがに論理の飛躍の度が過ぎたので、それに続く今回のたけくまさんの意見も慎重に受け取っている方が多いのではないでしょうか。
公文書の読み方についての松浦氏の意見は、納得の行く論理だと思います。
投稿: bB | 2007/05/25 00:59
「そうも読める」かぎり、「そのような機能」を持ってしまうのが法律だと思うのですが。危険な「誤解」の余地があったら、潰すのが当然。「騒ぎすぎ」とか言ってる人は、よほど「いい人」なのでしょうか……メンタリティがよくわかりません。
投稿: usagito | 2007/05/25 01:03
「表現の内容を警察が判断し、著作権侵害にあたると判断すれば逮捕が可能になる法律」という法律の破壊力に対する想像力の差が反応の違いになってるだけじゃないでしょうか。
私はたけくまさんと同じように、それはまずいかもしれませんね、と思います。
しかし、そうは思わない人は海賊版が取り締まられることで国益になると喜び、広く一般市民に対する反作用は軽微か全く問題が起こらないと思っているのでしょう。
私としては今作られようとしているこの法律に賛成する人は、番犬としてライオンを買うぐらい「勇気」のある人だと思えてなりません。(役人が出した「これは非常に大きな猫です」というお墨付きを頭から正しいと思っているようですし)
投稿: 山口文雄 | 2007/05/25 01:11
中古品も規制する部分はどこにも記載されていない => 中古品を除外する部分がどこにも記載されていない => 結果、中古品も規制。 なんてのもあったね。
投稿: う-ん | 2007/05/25 01:49
>>>・誤読しようがない趣旨と法案を、
>>>・俺流法文解釈で「官僚支配を許すな」「危機感を持て」とか陰謀論同然に騒ぎ立てて、
>>>・「いやそれは誤解なんですが」とお上から説明もらったら、
>>>・「やった! 言質とった! 我らの運動の勝利だ!!」と一方的に宣言
>>>というポカーンというかげんなりな流れであった。
何をげんなりしているのか分からない。
誤解だったかどうか分かりませんが、仮に誤解から始まった話だとしても言質をとっておく事は大事、というのが私の立場。
仕事をする上でも、このくらい常識的に分かってくれているだろうと確認を怠ると後で痛い目を見ることがありますから。ここで問題にして、これこれは適用の範囲ではありませんと言質がとれれば、それに越したことはないのでは?
どこが問題なのでしょう?
投稿: futo | 2007/05/25 02:33
隊長の所のコメの連中は、ほとんどがルサンチマンニートだからいちいち相手にする必要ないよ。まぁ、隊長に着いたダニだね。隊長もほろうぐらいすればいいのに。
投稿: ふーしぇ | 2007/05/25 02:52
>futo氏
その意見に同意する。
>>>・「いやそれは誤解なんですが」とお上から説明もらったら、
>>>・「やった! 言質とった! 我らの運動の勝利だ!!」と一方的に宣言
対行政などとの、社会的コミュニケーションの仕方のエッセンスを見る様な例だな。
「確認は大事」ってことだ。
この件を見てげんなりしてるやつは、
所詮外野なんだね。それも共感力の無い。
自分とは関係の無い、対岸の火事としてしか、
その事象を見ていないので、
その口調とは裏腹に、客観的思考が出来ないと思われる。
投稿: 裏投げ | 2007/05/25 02:58
確認対して普通に返答を貰っただけなのに勝利宣言してるところにげんなりしてるんでしょ。
勝手に拡大解釈して自分たちの手でそれを食い止めたつもりになってるバカどもに。
投稿: 通りすがれ | 2007/05/25 03:11
>通りすがれ
>勝手に拡大解釈して
期せずして君が言ったが、「勝手に拡大解釈」がキーワードだ。
拡大解釈したということは、
拡大解釈できる余地がその法案にあったという事なんだ。
法案を出した側は、その時点そんな意図は無かったとしても、
将来そういう拡大解釈をされて適用される可能性があり、
言質を取った事で、それを潰すことができたわけなんだ。
結果的にだがね。
それをバカとか冷笑することはできないよ。
投稿: 裏投げ | 2007/05/25 03:37
詭弁のガイドライン(http://d.hatena.ne.jp/keyword/詭弁のガイドライン )
6.一見、関係がありそうで関係のない話を始める
ですね。
竹熊さんの5/21からの一連の記事は、松浦氏の記事の足元にも及ばないです。
松浦氏はちゃんと、ソースの具体的な部分を検証して説明しておられます。
竹熊さんは、いっさいそういうことをやらずに、「普通に想像を働かせれば」で済ましてしまっている。
・ソースをどう読んでその結論に至ったかのロジックの説明がまったく無いこと。
・竹熊さんが考えただけの「結論」があたかもソースにそのまま書いてあるような書き方をしたこと。
このふたつが竹熊さんの一連の記事の問題点です。
特に後者に対して、
「それは竹熊さんの考えであって、ソースにはそういうことは書いていない」
と指摘するのは至極当然です。
結論にいたる経緯がまったく書かれていないので、「煽り」「思い込み」といわれても仕方が無いでしょう。
投稿: ヴィータなでなで | 2007/05/25 03:57
そーすか。
投稿: NUL | 2007/05/25 05:12
竹熊さんが引用している件については、以下の文も併せて熟読したほうがよいでしょう。
ロードバイクユーザーからの反論
http://obiekt.seesaa.net/article/33785819.html
現職官僚による感想
http://bewaad.sakura.ne.jp/20070218.html#p01
http://bewaad.sakura.ne.jp/20070219.html#p01
http://bewaad.sakura.ne.jp/20070223.html#p02
法哲学者によるフォロー
http://www.axis-cafe.net/weblog/t-ohya/archives/000397.html
松浦ブログを読んだら竹熊さんもここらへんに目を通したと思うんですが。松浦氏は良い本を書くライターですが、自転車云々についてはただの電波さんになってしまったというべきでしょう。竹熊さんも頑張ってください。
投稿: lisp | 2007/05/25 06:38
オウムの別件逮捕を見た世代からすれば、「そうは読めない」なんてきれい事言えないと思うんですが。みんな忘れちゃったんでしょうか。まあ、その一方、破防法適用の議論を寸前までやった法的良心というのもちょっとだけ期待してもいいかもしれませんが。
投稿: ゆきち | 2007/05/25 07:40
そりゃオウム同然のことをやってる自覚がある人は不安に思うでしょう。
投稿: lisp | 2007/05/25 07:46
官僚の公文書だけではなく、法律条文なんかでも後々臨機応変に対応出来るような文章になってる事が多いかと思うんですが、私も道路交通法改正の件については、どう読んだらいいのかと首をかしげたものですよ。最終的には後の政治次第かとは思うんですが、立場によっては危機感や不満を持たれる方がいるのは当然かと思いますね。
投稿: れい | 2007/05/25 07:57
問題ないと思ってる人は、みんなコミケが潰れてもいいと思ってるわけですかね。
現在のコミケは、著作権的には、灰色〜真っ黒のサークルが大勢を占めていると
思います(もちろん一次創作に徹してるサークルもありますが、主流ではない
でしょう)。それでもなんとかなっているのは、著作権が親告罪であり、権利者が
お目こぼしをしてくれてるからです。権利者にとっても、ファンは大切にしたい
存在ですから、お目こぼしをする意味は一応あるわけですし。
ところが、警察にはそういう義理はありません。非親告罪化されれば、警察の側の
事情(以下の秋葉や渋谷の件のように検挙率を挙げたいというのでもいいですし、
ビラ配りの件のように、為政者から見て気に食わないという理由でもいいでしょう。
保守政権は、性的表現には不寛容な立場を示すのが常です)で、捕まえ放題という
法律に変わるわけです。
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/10391567.html
検挙率水増しのためアキバで職務質問
http://artifact-jp.com/mt/archives/200412/shiraishi.html
同じく渋谷で職質
http://ipusamu.at.webry.info/200608/article_55.html
政党ビラで、23日間拘留
http://www.okidentt.com/tento/tentomura.html
自衛隊官舎への反戦ビラで、75日間拘留
投稿: 匿名希望 | 2007/05/25 08:16
話のレベルを下げるようで申し訳ないのですが、自分は地方公務員やってて影響範囲のごく狭い「公文書」を発行したり処理したりしています。
それで、端的に言いますと、この「文書」というモノとそれを処理する「システム」において、社会的な常識や共通認識は通用しません。
文書という「情報みたいなモノ」を「前例、実績、会議記録、言質みたいな、...e.t.c.」、を用いて処理する、何ともバーチャルで、けれどひどくアナログな代物です。内容を妙だと思っていても、その構成素子の一つとして働いている人間(自分)にとってどうにもならないという側面も持っています。もちろん、勝手に変更したりしては犯罪ですし。
(プラス、「内側の意見は受け付けない」という事を水面下で伝達されたり……失敬、蛇足でした)
それでも、自分の扱っているような範囲の狭い下層の公文書ならば、具体的な内容を含める事が出来るので、まだなんとか理解されやすいです。
「公文書」の上下関係で、法の世界での、今回のものがもし「条例」というもう一段影響範囲の狭い、変更のためのフットワークがちょい軽いモノであったら、また違ったと思います。
今回のものは法律ですから、「解釈」という点を絶対に忘れてはいけないものです。「解釈」に食い違いが出て、討論が起きるのはたいへん正常な事で、「法律という公文書に明記できない部分」を補う行為であると思います。
ただ、解釈なので論の趨勢や多数少数を感じることは出来ても結論を出すことは困難でしょう。だからといって討論そのものが無駄ではなくて価値があるという事を言いたくて投稿しました。
投稿: ZON | 2007/05/25 09:20
CD輸入権騒動を思い出しました。
あれも、法案を推した業界側は「格安アジア盤の逆流を止めるだけだ」、反対側は「この条文なら欧米の輸入盤も止められる」と大騒ぎになりました。
当時(今もですが)、CDの売上低下に悩んでいたレコード業界は、CD-Rなどへのデジタルコピーが元凶と、客は全て泥棒となりうると言う性悪説に基づいたCCCDなんぞを推進していましたから、音楽ファンの間では業界に不信感を持っていました。
そこに、日本盤より安く手に入る輸入盤を止めることが出来る法案が提出されたものですから、高い国内盤を無理矢理買わせようとしているのかと疑心暗鬼になってしまったのです。(本当は色んな要素があるのですが、はしょってます。)
今回も似たようなもので、著作権者よりは著作隣接権で商売している人たちの権利を強化するための話が、色々と出て来ている中での話で、過剰反応が出て来てしまったのでしょう。
ようは、関係者が信頼されていないと言うことです。
関係者や賛成者はただ、反対運動をバカにするのでは無く、何故そう思われるのか、自分を振り返ってみるべきだと思いますね。
私としては、海賊版対策は著作権を使うと有らぬ所に波及してしまう可能性が高いので、別な方法を採るべきだと考えます。
投稿: hiro4 | 2007/05/25 11:14
>匿名希望さん
非親告罪化賛成陣営の一部は、エロフォビアの同人誌撲滅派です。そうでない人たちはコミケや同人誌などは自分には無関係だと思っています。
なので、その話をしてもあまり意味はないと思いますよ。
ところで、過剰反応するなとか騒ぐなとかいう意見がそれなりの説得力を持って流布するという現実を見て、日本社会には民主主義があまり根付いていないのだな、と感じてしまいます。
自分が納得できないことや不安に思うことがあったら、まず騒いで問題に感じている人間がいるということを示すのが民主主義の第一歩だと思うのですがね。
投稿: R.F | 2007/05/25 12:46
lispさんの紹介されているblogのエントリは、ぜひご覧になられた上で判断されると良いと思いますよ、皆さん。
なお、現在bewaadさんのblogはこちらです。
http://bewaad.com/
たけくまメモに対応している日記はこちら
http://bewaad.com/2007/05/23/124/
http://bewaad.com/2007/05/24/127/
僕は人権擁護法案のときも自転車通行区域制限のときも、リアルタイムでヲチしていました。
僕にとってはbewaadさんもJSFさんもおおやさんも馴染み深い、信用の置ける方々です。
たけくまさんが松浦・疋田のエントリを紹介をされたのは、たいへん残念です…
投稿: nomad | 2007/05/25 13:27
↑上記blogの中の冒頭の一節,
>>ご指摘の点については、著作権侵害は故意犯のみで過失の場合は罪になりませんから、ご心配なくということで終わりです(笑)。
故意か過失かを判断するのは誰なんですか?
投稿: ロックマソ | 2007/05/25 13:59
> 故意か過失かを判断するのは誰
裁判所でしょうね
投稿: nomad | 2007/05/25 14:13
>>ご指摘の点については、著作権侵害は故意犯のみで過失の場合は罪になりませんから、ご心配なくということで終わりです(笑)。
> 故意か過失かを判断するのは誰
>裁判所でしょうね
ちっとも終わりじゃないですね(笑)
投稿: とおん | 2007/05/25 14:35
>> 故意か過失かを判断するのは誰
>裁判所でしょうね
結局のところ、「まず逮捕」という懸念は、
付いてまわっているわけだな。
「心配なく」っていわれてもな。
「インスパイヤ画家」のオッサンなら逮捕も分るが、
知らないうちに似通ってしまったマッキーのようなケースでも、
しょっ引かれちゃうのかね。
その後はレイジマツモトの一言で人生が変わってしまう・・
とか。杞憂ならいいですがね。
そんなのはギスギスして、ほんとにヤな日本になるなあ。
投稿: エイジロー | 2007/05/25 14:48
nomadさん
bewaadさんは
ttp://d.hatena.ne.jp/keyword/bewaad
>国家公務員(いわゆる官僚ってやつですが)のはしくれとして、実際の政策決定・遂行過程に携わっている身としては、
ということのようですから
>官僚の公文書を字義通りに読んではならない
というエントリでは、立場上、まあ面白くないのでないかと思ったり(笑)
投稿: とおん | 2007/05/25 14:55
なんにせよ最近の竹熊先生は急ぎすぎてませんか?
以前の記事でしゃべりがゆっくりになったと書かれていましたが
その代わりブログの主張の方が早口でギンギンになってるような…
その時の気分で自作エロ小説を書き始めたら
我慢できずに途中を飛ばしてエロシーンだけ密に書き進め、最後もすっ飛ばして
後で見たら何じゃこりゃ、そんな感じに似ています
読者としてはもう少しゆっくりじっくりと話を進めてほしいです
その方が話しに付いて行きやすいです
投稿: 匿希 | 2007/05/25 16:19
憲法9条の解釈という、もの凄く分かり易い例があるのに、どうして「この文書がそんな風に読めるはずがない」と言えるのでしょうか?
自衛隊論議に関して話すのはここでは筋違いなので、あくまで例として挙げますよ。
国家権力はその時の要請に合わせて何とでも解釈しますよ。白を黒とは言わないまでも、限りなく黒に近い灰色にすることなんてそう難しいことではないのです。
投稿: のこ | 2007/05/25 16:29
私は「海賊版の取り締まり強化」については著作権の非親告罪化が最適か否かはともあれ必要があるのではないかと思います。
一方で、二次創作やパロディー(さらには表現一般)が晒される危険の可能性に対するたけくま先生の危惧や不安も理解できます。
法律には無知なので自分としては具体的な対案などを出す能はないですが、こうした議論が行われる事、疑問が提示される事自体は有意味だと思うので、興味深く流れを拝見しています。
そもそも一般の人であればこうやって議論をしたり反対の声を挙げるより他に、法改正の問題に関わりようがないだろうと思いますし、だからどんどんやっていいと思います。
たけくま先生他「非親告罪」化に反対する人たちの「デマゴギー」や「妄想」を非難する人も見られますが、たけくま先生他の意見が間違いだと思うならば、それを説得するための議論をすれば良い訳で、発言者を貶めるような文章を書いては、自らの非難が自らにかえってくるばかりでしょう。(その点ではたけくま先生の全開のエントリも「字義通りに読む」人をバカにするような感じではあったと思いますが)
ともあれ建設的な議論が進むことを願って今後もROMります。
投稿: とおり・すがる | 2007/05/25 16:32
僕はまあ、僕が信頼できると感じた方のblogをご紹介したのでありまして、もし、疑問に感じた方がおられましたら、当該のblogで議論なされば良いと思いますよ。bewaadさんなりJSFさんなりおおやさんなりにコメントされれば良いかと。
正直、「法案反対派」の方々の言い分は、人権擁護法案や自転車通行区分の時と同一のもので、過去に語りつくされていますので、僕自身が何かを付け加えて議論に参加しようとは思わないです。
おだやかに「僕はそんなふうには思いませんよ」と表明しておくにとどめます。
投稿: nomad | 2007/05/25 17:23
↑まあ他人の力を利用して議論をしようとしても
うまくいかんよな。
投稿: X虎 | 2007/05/25 17:29
故意・過失を確定するのは裁判所の判断です。その通り。警察の捜査・逮捕は裁判以前の段階ですね。
警察が無茶する、不当捜査不当逮捕するというのは親告罪・非親告罪とは完全に独立した問題なんですよ。非親告罪になったから(どういう不思議論理だと「から」となるか理解できませんが)警察の暴走が強まるというのは成り立ちません。そんなことするなら警察はいま現在そうしてますよ。いま現在そうしてますか? どうやらパラレルワールドらしいですよそこは。
ともかく大屋ブログの上記エントリを良く読んで理解・・・といっても無理でしょうからせめて100回読んでみてくださいね。nomadさんが紹介しているbewaadさんの24日のエントリも。
※それにしても松浦さんのくだんのエントリを挙げておられたのには本当に驚きました。亡霊復活かと。
投稿: lisp | 2007/05/25 18:09
>そんなことするなら警察はいま現在そうしてますよ。いま現在そうしてますか? どうやらパラレルワールドらしいですよそこは。
そうみたいですね…そっちの世界がうらやましい。
投稿: たけべ | 2007/05/25 18:21
パラレルワールドではなく、
「可能性の未来」の話だと思うが。
投稿: ぬるはち | 2007/05/25 18:22
ブログ主がコメントに介入し過ぎると
最終的にイエスマンしか残らず
おのれの判断を見誤るケースが多い
投稿: i | 2007/05/25 21:32
日本の官僚が作った法案だからといって
それがそのまま日本や多くの日本人にとって有利に
働く訳ではないと考えるべきなのでしょう。
いったん。とりあえず。近代人なら。
投稿: おなす | 2007/05/25 21:52
端から見ててこの議論がおもしろいのは
同人を合法化しようとしてるのじゃなくて、
逮捕されるかもしれないから反対してるところですね。
何で合法化しようと動かないんですか?
投稿: 傍観者 | 2007/05/25 23:10
>>のこさん
なんとしてでも準軍隊をもたざるを得なかった憲法9条の拡大解釈とたかが著作権違反とを一緒にしても……
それこそ、憲法9条はエラい議論がされまくってなおかつ
問題を先送りにして今ようやくどちらに転ぶかの糸口がでてきたってぐらい論争が続いてるじゃないですか。
つまり、むやみな憲法法律の拡大解釈ってのはそれだけの問題をはらんでるということで、
そんなもん警察も政府もやたらとやりたがりません。
だって、司法機関で覆されたら向こう側に不利益がきますから。
あ、司法機関がそんなに信用~というのは正直的外れな意見です。
司法がそこまで信用できないような国家だったらそもそもこんな議論にも意味がありません。だってココでどんな結論が出たところで無駄だし。
あと、別件逮捕の件をことあるごとにあげてる人がいますが、別件逮捕ってのは
まず確実に相手を逮捕拘留できる事柄で逮捕しておいて、その間に本命の事件の
確実なる証拠をつかむためのものです。全く問題が違う。
拡大解釈をしないと告訴できない時点で「確実に逮捕拘留できる」という条件から外れてます。
何度も言いますが、文書にも書いてあるように「明らかに著作権を侵害している」ものを
対象に議案が進められてる。同人誌やパロも規制されうるんでは?という心配ならまだしも
これで警察が弾圧の糸口にするなんてのはあまりにもナンセンス。
そもそも、弾圧って。一体どういう人間を取り締まりたいんだ?
パロだの同人誌だの書いてる人間をそんな無理してまで取り締まって、
警察やら出版業界に一体どんなメリットがあるんだ。
うpろだの管理人やらパロディ漫画家やらを自粛させてどんなメリットが?
国家に対する反対意見を封殺しようたって、別にパロを一切入れないで改めて批判すればいいんだし。
向こう側のメリットとデメリットの問題を考えてくださいな。
投稿: ネットはカオスだぜふぅーはぁはははぁー | 2007/05/25 23:12
>警察やら出版業界に一体どんなメリットがあるんだ。
うpろだの管理人やらパロディ漫画家やらを自粛させてどんなメリットが?
つくづく…そちらの世界がうらやましい…
こっちの警察にそー言ってもらえませんか?
投稿: たけべ | 2007/05/25 23:16
to 傍観者さんへ
僕も実は今回の議論はよく分からないのですが分からないなりに傍観者さんの疑問にアレすると、同人をそういう制度の下に置かれると描きたいものが描けなくなるからではないでしょうかね
「風流夢譚」事件の後の深沢七郎さんや、吾妻ひでおさんなど同人誌という形で商業誌には載せられないことを描いた人は少なくないと思いますよ、アンダーグラウンドなだけ制約がないのが同人誌シーンの他に替えられない良さということなのでは?
投稿: たにしんいち | 2007/05/25 23:20
>ネットはカオスだぜふぅーはぁはははぁーさん
あ、そうだった、自粛!
法律の拡大解釈による影響としては、
確かに自粛の嵐も無視できないですね!
きちんと議事録まで目を通して、
法律の拡大解釈なぞすることのない
「かしこい世間」ばかりだといいけれど!
投稿: たけべ | 2007/05/25 23:27
nomad さんが書かれている bewaad さんの blog に関してですが、
http://bewaad.com/2007/05/23/124/
については、単なる論点の整理であって、親告罪化の論拠を出して
はいないように読めます。
http://bewaad.com/2007/05/24/127/
については、bewaadさんが、著作権の事情を理解されてないのが、
はっきり分かりますね。
たとえば同人誌の例でいうと、著作権者が同人誌作家を告発しない理由の
一つは、結局のところ同人誌作家や、その同人誌の購入者も、著作権者に
とってはお客様の一人であり、同人誌作家を告発することによって、
著作権者の不利益に繋がりかねないからです。
警察にはこのような理由はありませんから、何か理由があれば (たとえば
検挙率を向上したいという理由でもいいでしょう)、同人誌作家を告発しても
全く構わないわけです。
> パロだの同人誌だの書いてる人間をそんな無理してまで取り締まって、
> 警察やら出版業界に一体どんなメリットがあるんだ。
警察にとっては、検挙率向上というメリットがあるという話は、もう上で
既に書かれてますね。読まれてませんか?
出版業界については、著作権者側ですから、現状で既に告発できるわけです。
従って出版業界の立場としては、そもそも非親告罪化する必要がなく、現状の
親告罪扱いで十分なはずです。
というわけで、なぜそもそも非親告罪化する必要があるか?という点を
考える必要があると思います。
親告罪化を擁護している人は何人かいるようですが、なぜ親告罪化する
必要があるか、現状、どこにそれほどの問題があるのかをちゃんと説明
できている人はいないように思われます。
デメリットがゼロなら、もちろん親告罪化しても構わないでしょう。
しかしそもそも、今現在なぜ親告罪なのかというと、非親告罪化すると
デメリットがあるからです。安易に親告罪を擁護している方は、現在の
法律制定の背景を考えていないのでしょう。
投稿: soda | 2007/05/26 00:08
> デメリットがゼロなら、もちろん親告罪化しても構わないでしょう。
ここは、「もちろん非親告罪化しても構わないでしょう」の書き誤りでした。
書き忘れましたが、日本弁護士連合会は、著作権の非親告罪化に反対しています。
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/data/070209.pdf
なぜ親告罪とすべきなのかについては、このPDFにも書かれています。
投稿: soda | 2007/05/26 00:14
創作者である著作権者が同人活動を認めたくても、
企業である出版社は認めないと言うこともありそうですね。
昔、漫画家Aの企画で、漫画家Bと一緒に自分達のキャラクターを使った合作同人誌を作る予定があったのですが、結局中止になりました。
理由は、漫画家Bの出版社に止められたからだそうです。
著作権は漫画家Bが持っていても、やはりビジネスパートナーは無視出来ないという事ですね。
投稿: 通公認 | 2007/05/26 00:38
集英社の漫画の著作権を侵害した奴が講談社の通報によって逮捕されるとかもあるようになるわけだしな。
ライバル社の漫画が盛り上がってきてネット上で口コミが広がりそうなったら通報して片っ端から潰せるようになる。
宣伝費にお金かけれなくて口コミ頼みの弱小権利者は壊滅ですな。
投稿: 通りすがり | 2007/05/26 00:59
>通りすがりさん
そういう弱小権利者は、「二次創作は全て許諾」と宣言してしまえばOKな気がします。
問題は、二次使用の内容によっては禁止したい場合ですね(現状の同人誌関連の著作権法違反事例は、ほとんどこのケースだと思います)。
現状であれば、許諾とも不許諾とも言わないでおいて、目に余る例が見つかったら訴えればOKですが、非親告罪になれば、線引きをきっちりしてあらかじめ宣言しておかなければならなくなるでしょう。
でなければ、他の方が書いているように第三者によってひっかきまわされる結果が待っているわけです。
同人側でも、そういうリスクは避けたいでしょうから、宣言していないところの作品は題材にしにくいでしょう。
その場合、直接的な収入があるわけでもないのに、いちいち個別に許諾なんてやってられないでしょうから、「原則すべて不可」とするんじゃないでしょうか。
「エロ以外なら可」「全て可」とか太っ腹な線引きも考えられなくはないですが、エロじゃなくても許せないパロディというものがあり得ると考えると、なるべくコントロールできる側に置いておきたくなるのではないでしょうか。
というわけで、非親告罪化は、著作権者としても、特に困っていないし間接的な利益にはなっていたかもしれないものを潰さなければならなくなるという、誰も幸せにならない結末をもたらす気がします。
投稿: R.F | 2007/05/26 03:10
NaokiTakahashiの日記
■著作権と親告罪 外に目を向けてほしい http://d.hatena.ne.jp/NaokiTakahashi/comment?date=20070523#c
内容はリンク先を読んでもらうとして
これらの話は元々海外のスタンダードにあわせる(著作権改訂そのものが別に海賊版に対応してでなくグローバルスタンダードにあわせる)意味で提議された話だったはず
その意味でも日本だけのドメスティクな話で進めれば権力の陰謀論と東アジアの海賊版hの流通する諸国家の怒りのとの間に挟まれて話しがまったく進まないことになりそうです。
みなさん、ここは高橋の論に耳を傾けて、ほかの業界の識見者にこの問題を持ち込んではいかがでしょうか。
投稿: まあこういう意見もあることで | 2007/05/26 05:59
海外に合わせるというのであれば、日本の著作権法には、アメリカのように
一般化されたフェアユースの規定がないということにも注意する必要があり
ます。ただし私的複製や引用など、具体例を示した制限規定はありますが。
サーチエンジンのキャッシュや商業出版物関係の微妙な話は、一般化された
フェアユースが規定されればかなり解消できるでしょう。それなしで非親告罪
化するのは、むしろ社会全体の利益に反する可能性が大きいと思います。
しかし、たとえばコミケで流通しているような二次創作系同人誌については、
現状でもフェアユースの範囲を逸脱しているものが大半と言っていいと思い
ます。従って、非親告罪化された場合、二次創作系同人誌作家は、ライバル
なり警察なりの都合によって、いつでも逮捕拘留される可能性が出てくると
いうのは、間違いないでしょう。
また、以下のような点は忘れてはならないと思います。
・著作権を犯しているかどうかの境界には、微妙な部分があり、絶対的な
判断基準を設けることは不可能と言って良い。著作権者に判断を任せた
方が、むしろうまくいく。
・著作権を犯していても、それが実は著作権者にとって利益となることもある。
たとえば、YouTube やニコニコ動画などにアップロードされているアイマス
の動画の多くは、歌曲にしても映像にしても著作権を犯しています。しかし、
このような例は、ファンが勝手に宣伝してくれているに等しい行為であり、
著作権者からはかえって有難い面が大きいのではないでしょうか。
(もっとも、JASRAC のような組織の立場からは、許し難い行為になる筈です)
親告罪の場合、こういった点、すなわち
1. ある創作物が著作者の権限を犯しているか
2. また明らかに犯している場合でも、それを罰するべきか
といった判断をする権利を著作権者が持っています。
非親告罪化は、こういった権利を著作権者から奪うという意味があることを
忘れてはいけないと思います。
投稿: 匿名希望 | 2007/05/26 09:07
>>そういう弱小権利者は、「二次創作は全て許諾」と宣言してしまえばOKな気がします。
この方法だと弱小権利者の作品の二次創作を大資本が作って、その宣伝能力と販売能力で事実上の作品乗っ取りが可能になりますよ。同じ作品を大手と弱小で競合する事態になります。最初に発表したのが弱小だろうとね。
大手が流通になんらかの圧力をかけて、弱小の作品の流通を阻害すれば完璧ですね。
海外に合わせておけばいいって考えは、これ以外の周辺の法律も一斉に変えないとならないでしょうね。
アメリカ型の能力制度を取り入れようとした企業の大部分が失敗してるように、一部だけ取り入れるとそれ以外の既存のルールとの間に矛盾が生じてしまってルールがまったく存在しないようになるだけでしょ。
投稿: 通りすがり | 2007/05/26 10:14
まあ良く分からないですが、この事件とかが関係あるのかな?
「遺体写真に性的興奮」起訴事実認める HP転載元教諭
http://www.asahi.com/national/update/0523/TKY200705230350.html
>交通事故で死亡した子どもの写真を
>自らのホームページ(HP)に無断転載したなどとして
>著作権法違反などの罪
著作権法違反の罪で怪しいものはドンドンしょっぴいていきたいという事ですかね。
投稿: 忍天堂 | 2007/05/26 12:22
非親告罪化に反対してる人は「全てのケースで非親告罪化されてしまう。」と思いこんでるのが違和感がある。
「部分的な非親告罪化」についても話されているのに、そういうのは全然頭に無いようだ。
「海賊版販売やp2pのみを対象」とした部分的な非親告罪化なら、問題ないでしょ。
「いや、部分的な非親告罪化と言っても、拡大解釈されて悪用される恐れがある。」とか言うなら、そういう解釈がされないように、どういう風に限定するべきかを話しあって、法案を練ってる連中にメールするなり、ブログで「こういう風に限定するべき」と明記した方が前向きだと思うけどなぁ。
投稿: ぽ | 2007/05/26 12:53
ちょっと長くなりますが個人的に著作権関連で気になるネタをいくつか
【経済】JASRAC・日本文芸家協会など17団体、著作権を集中管理へ 使用許諾と使用料徴収の代行も [01/25]
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1169709254/
1 :ククリφ ★ :2007/01/25(木) 16:14:14 ID:???0 ?S★(111938)
日本音楽著作権協会(JASRAC)や日本文芸家協会など17の著作権利者団体は、協力して著作権の
集中管理に乗り出す。著作物の権利者や使用条件のデータベースを作成し、共通のポータルサイトで公開。
各団体が個々の著作権者に代わり、使用許諾と使用料徴収も手掛ける。
早ければ2008年度の稼働を目指し、手続きの簡素化で著作物活用を促す。参加するのはこのほか絵画、
写真、脚本、漫画などの権利者団体。(16:01)
ソース:
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070125AT3Y2300525012007.html
【著作権】著作権整備へ、JASRACなどが「検索サイト」構築[02/24]http://news21.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1172299160/
1 : ◆MISAToVVZI @飛び出せ!! 釣り仲間φ ★ :2007/02/24(土) 15:39:20 ID:???
日本文藝家協会(坂上弘理事長)や日本音楽著作権協会(船村徹会長、JASRAC)
など17の権利者団体でつくる「著作権問題を考える創作者団体協議会」は、文学や
音楽、美術、漫画、写真など幅広い分野の著作物について、複数の権利者団体に
またがる作品・権利者情報を、インターネットで一括検索するためのポータルサイト
(玄関サイト)を新たに構築する。
同様のポータルサイトは日本経団連なども検討しているが、基盤となる権利者団体の
データベースが整備されていないことなどから、運用されていない。
今回のポータルサイトが構築されれば、さらに広い分野でのポータルサイトの整備を
目指す日本経団連などにも有益となる。
同協議会は27日にワーキングチームを発足させ、権利者団体のデータベースを整備
したうえで、2年後の運用を目指す。
新たに設けるポータルサイトは、
〈1〉著作物の名称は何か
〈2〉著作者はだれか
〈3〉利用許諾を得るにはどこに連絡すればよいか
〈4〉自由に利用できる条件は何か、
といった情報を、短時間で手軽に調べることができる。
現在、テレビや映画の映像など複合的な著作物を制作したり、二次的に利用したりする
場合、複数の著作権が存在するため、著作権など諸権利の調査には手間と時間がかかる。
統一的なポータルサイトができると、作品・権利者情報の検索面で迅速化・簡略化が
図られるだけでなく、利用許諾の手続きも容易になる。
また、著作権が存在していても権利者が自由利用を認めている著作物もあり、その場合
の条件などを明示することが可能。
「教育や非営利目的、障害者が著作物を利用する場合に限って自由利用できる」
といったデータを分野・権利者・作品ごとに掲載することが可能という。
創作者団体協議会では、各権利者団体の既存のデータベースの現状を調べてその整備を
進める。
【政治】 TV番組のネット2次利用、出演者らの許諾不要に…知的財産戦略本部(本部長・安倍首相)が知財計画最終案
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1179960776/
1 :丑幕φ ★:2007/05/24(木) 07:52:56 ID:???0
★TV番組のネット2次利用、出演者らの許諾不要に・知財計画案
政府の知的財産戦略本部(本部長・安倍晋三首相)がまとめた
「知的財産推進計画2007」の最終案が23日、明らかになった。
過去に放送したテレビ番組をインターネットに配信する際に現状は
必要な権利者すべての許諾がなくても、使用料を払えば利用可能にする
新法を2年以内に整える方針を明記。環境など分野別の知財戦略を
新たに策定することも盛り込んだ。31日の会合で正式決定する。
同本部はコンテンツ産業振興のため、これまでもテレビ番組作成時に
2次利用を意識した出演契約を結ぶことを促すなどの対策を打ち出してきた。
だが、あくまで権利保護に軸足があった。(07:02)
日経新聞 http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070524AT3S2301C23052007.html
ニュースソース
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070224ij01.htm
少なくとも「非親告罪化」や「集中運用」情報を流してる香具師が居るのは間違いなさそうですが
これってやっぱり『著作権非親告罪化』と『集中(独占)運用』を組み合わせることによる
著作権(特に金にかかわる部分)の簒奪を計画してると考えた方がいいですかね?
『非親告罪化』させて『集中運用会社以外の全ての人間』を警察の(恣意的な)判断』で
根こそぎ摘発して『巨大な「著作権の」カスラックをつくる』て感じの流れで
投稿: 初 | 2007/05/26 13:18
>>「海賊版販売やp2pのみを対象」とした部分的な非親告罪化なら、問題ないでしょ。
海賊版を販売してる人間の逮捕報道がちょくちょくあるように既存の法体系で対応できます。
P2Pに関してもサーバー管理者にも一定の責任を負わせるなどの判例が出ていますので、これも既存の法体系で対応可能。
実際の生活で著作権が犯されて野放しになってる所って見た事あります?ないでしょ。
コミケなんて一見野放しだけど、出版社などの権利者や漫画家が同じ会場にブース並べたりしてるんだから完全に黙認状態。
ようは、表に出てきてる人間以外の思惑によって非親告化が動いてるって事が問題なんですよ。で、その思惑を持ってる人物や組織がまったくわからない。
こんな、秘密会議で決まった事を内容もわからず容認できるわけないでしょうが。
投稿: 通りすがり | 2007/05/26 14:18
海賊版の露天取り締まりは逮捕時に著作権者に同行して現認を取る必要が有り
著作権が親告罪である以上、これがネックになり
事実上、無法地帯とか。
かなり前から問題視されていたのに今更かって感じですけどね。
普通に想像を働かせて言論弾圧反対も結構ですがこの問題も忘れずに。
投稿: 774 | 2007/05/26 14:49
>実際の生活で著作権が犯されて野放しになってる所って見た事あります?ないでしょ。
オークションで海賊版の出品が未だに絶えないけどな。
「著作者の告訴があってからでいいでしょ」とか言ってるけど、1件1件著作者が告訴しないと逮捕できないなんて負担が大きすぎる。
海賊版に限ってはすぐ逮捕可能にするべきだし、そうする事によって出品しようなんて馬鹿な事を考える奴も出てこなくなるだろ。
投稿: ・・・ | 2007/05/26 15:19
そーなんだよな。言論弾圧・表現弾圧に反対するのには、すくなくともひとつ前提条件が欠かせないんじゃないか?
つまり前提条件てのは、疑問の余地なく処罰にあたいする不当なドロボウ行為──いわゆる海賊版とか複製品無断販売とか偽造品販売とか──にたいして、弾圧反対と同時に、いつでもコミで、弾圧反対にそそぎこむと同等の強さと大きさの力で叩き攻撃し潰し抹殺しようとすること。それが前提条件でなければならんのじゃないか、と。でないと、そもそも弾圧反対にも説得力がないんじゃないか。これは一種の運動論というか、運動の戦略論とかの話でもあると思うが。
運動論としてもう一つ思うのは、芸のある人たちがこの際さかんにパロディーをおおっぴらにガンガン楽しむってのも大事なんじゃないか。パロディーというか、それも含めてありとあらゆるいわば「なぞらえ遊び」というか。
そのパロディーってのは、けっして「反対運動のため」の風刺などの批判的内容にかぎるのではなく、もちろんそれもアリだろうけど、そうではないごく普通のパロディーも含め、それらをこのさい普段よりももっとノリノリで面白がって発表して楽しみ、また世も楽しませるっていうこと。
で、それがキッカケになってパロディー文化がより一層ひろまるならコレ幸いなんじゃないか。パロディー文化が世に根づいたら、「模倣」それ自体を犯罪視する風潮を世間が自動的に自然にゆるさないようになり、権力側もそんなことをやれなくなる(非常にやりにくくなる)んじゃないか。
いやシロウト考えにすぎんのだが。
投稿: レスレスレ | 2007/05/26 16:17
今回の問題で一番重要なのが海賊版の定義の部分だと思うのですが
少し心配しているのが反対派の方々が、この部分を議論しないことです。
拡大解釈の心配をする余りに論点が外され、肝心の部分は朝日の記事のように放置。
最悪、「誤解ですよ」の一言で済まされ、海賊版の定義が曖昧にされてはそれこそ本末転倒なのではないかなと思います。
投稿: 774 | 2007/05/26 17:23
>>海賊版の露天取り締まりは逮捕時に著作権者に同行して現認を取る必要が有り
露天販売自体が許可を取るなどしなければ違法行為です。まさかコピーDVDを売る許可を役所が出すわけもないので露天販売その物が違法行為になります。嘘だと思うなら役所に許可申請を出すか無許可で露天販売やってみてください。本当だとわかるはずです。
実際、無許可の露天商は警察が来ると逃げますしね。
>>オークションで海賊版の出品が未だに絶えないけどな。
出品は出ますが、実際に落札まではほとんど行かないでしょ。全部管理者側で削除されるんだから。おもしろがって管理者に通報してる奴もいるし。
で、なんとかすり抜けてやっと売買成立したと思ったら逮捕。ほとんどこのパターンです。
それとも、日本国内のオークションサイトでコピー品の売買が当たり前のように成立してる所があるんでしょうか?
>>今回の問題で一番重要なのが海賊版の定義の部分だと思うのですが
著作権という物自体が非常に曖昧な物なので定義するのは事実上不可能でしょう。また、おかしな定義の仕方をすると著作者に不利益になるだけですしね。
投稿: 通りすがり | 2007/05/26 17:48
bewaad氏のBBSに私が書き込んだ内容の転載です。
私も知的創造サイクル専門調査会の資料を調べてみたのですが、海賊版の定義がなされている最も新しい箇所は、
bewaad氏も引用されていた第8回の資料にある以下の部分です。
—————————————————————————–
著作権等侵害のうち、一定の場合について、非親告罪化する。
「一定の場合」として、例えば、海賊行為の典型的パターンである営利目的又
は商業的規模の著作権等侵害行為が考えられる。
営利目的の侵害行為は、その様態から侵害の認定が比較的容易であるとともに、
他人に損害を与えてまで金銭を獲得するという動機は悪質である。また、営利目
的ではなくても、例えば愉快犯が商業的規模で侵害を行った場合には、権利者の
収益機会を奪い、文化的創造活動のインセンティブを削ぐなど、経済的・社会的
な悪影響が大きい。
—————————————————————————–
まとめると、
「海賊行為」≒「営利目的又は商業的規模の著作権等侵害行為」であり、
「非親告罪化する場合として、営利目的又は商業的規模の著作権等侵害行為が考えられる」
となります。
※後段の記述を加味すると「営利目的」の部分も削除されます。
「商業的規模」というのも曖昧ですが、路上の露天が入るなら、ビルの数フロアを使った売り場は
当然入るでしょう。
「著作権等侵害行為」という字句のみ取り出せば、同人誌等の二次創作は入ります。
また後段の「非営利も含める」とする記述も含めるなら、Web上で発表されている二次創作も
入る可能性があるのではないでしょうか?
また、犯罪組織の資金源を減らす為にも、違法コピーの摘発は必要というなら、
何故、「非営利でも海賊版に含める」とでも言うような記述が入っているのでしょうか。
これは、将来一次創作者になるかもしれない人の「文化的創造活動のインセンティブ」
を削ぐ事にもなると思うのですが。
投稿: 通公認 | 2007/05/26 17:54
>何故、「非営利でも海賊版に含める」とでも言うような記述が入っているのでしょうか。
それはP2Pでの違法コピー(海賊版)配布のためでしょう。
P2Pは基本的に非営利に当たるし。
投稿: ほわ | 2007/05/26 17:58
>出品は出ますが、実際に落札まではほとんど行かないでしょ。全部管理者側で削除されるんだから。おもしろがって管理者に通報してる奴もいるし。
で、なんとかすり抜けてやっと売買成立したと思ったら逮捕。ほとんどこのパターンです。
違法品を即決指定で出品しまくって落札されて取引してるやつは未だにおるよ。
ヤフーに通報してもなかなか消さないし。
>で、なんとかすり抜けてやっと売買成立したと思ったら逮捕。ほとんどこのパターンです。
これが本当なら、違法品を売りまくって何ヶ月も評価を重ねてるやつなんて存在しないはずなんだが?
投稿: ほわ | 2007/05/26 18:02
同人やwebでのコラ等々を除外でき、なおかつ露天やオクでの丸々コピー商品は対象として逃さないような、明確、厳格な海賊版の定義を逆に提案するのが一番生産的な気がします。
投稿: ななしで失礼 | 2007/05/26 18:04
>実際、無許可の露天商は警察が来ると逃げますしね。
つまり違法ではあるけど、逃げ得ってことですね。
やはり定義の曖昧さを問題にしたほうが良さそうですね。
投稿: 774 | 2007/05/26 18:08
>>これが本当なら、違法品を売りまくって何ヶ月も評価を重ねてるやつなんて存在しないはずなんだが?
そんな奴いるのか!?
マジでどこのサイトにいるのか教えてほしいです。
投稿: 通りすがり | 2007/05/26 18:14
>>同人やwebでのコラ等々を除外でき、なおかつ露天やオクでの丸々コピー商品は対象として逃さないような、明確、厳格な海賊版の定義を逆に提案するのが一番生産的な気がします。
たしかにそうかも知れません。
とはいえ、「海賊版を取り締まる」ことを目的に「非親告罪化」を進めようと考える立場の人にとっては(おそらく大方の場合)「二次創作やパロディー」なんかはどうでもいい事柄のはずと思います。取り締まろうとも思ってないでしょうが、同時に取り締まられたとしても「取り締まられたのなら著作権侵害だったんだろう」程度にしか思わないでしょう。
だから「二次創作やパロディー」を対象外にするような対策なんてわざわざ考えようとはすまいし、むしろその事によって「海賊版」に逃げ道を与えることをいやがるのではないでしょうか。
そう考えると、「同人誌」その他の文化を維持したい立場の人間としては、このように議論し声を挙げることはやはり大事なのでしょう。
投稿: とおり・すがる | 2007/05/26 20:08
映画の海賊版が問題視されるのは、制作費が数100億円も掛かる大作が多く、それと寸分違わぬものを勝手に複製し売りさばかれてはたまったものではないからですね。
しかし一方で、著作権法の改正の会議に作り手=「クリエーター」たる人たちの意見が反映されていないというのは、そもそもおかしい。
そういう人たちへのヒアリングをろくにせず、「著作権者」(≠著作者=クリエーター)たちへの意見ばかり聞いていれば、「マネする奴は許さない」って論調でまとまるのはそりゃ当然でしょう。
だいたい、著作権ってのはあくまで「ビジネス=商売」視点での考え方が基本になってる権利なわけで、時にはその論理が「創作=クリエーター」の側と相反する事になるのは、なにも不思議なことではありません。
そしてビジネスをやってる側からすれば、扱う商材に「どういう出自があるか」なんてのはそもそもラチ外の話であって、ゆえに同人などの活動も彼らにしてみれば「こちらに儲けが入るわけでもなく、モノによっては『正業への競合』にしか感じられない」わけで、場合によっては排除もやむなしという考えが内部で出されても、決しておかしくは無いわけです。
ただ、著作権側がそういう態度を取る事は、結局は「その作品」のファンを減らしてしまう=自分たちのクビを締めかねない要素でもある上に、将来「自分たちのメシのタネ」ともなりうる可能性を秘めたクリエーターのタマゴたちが輩出する可能性までをも摘んでしまうため、「まあまあのところで見逃す」という“大人の対応”で済ませている、というのが実情なわけです。
投稿: guldeen | 2007/05/26 21:21
>露天販売自体が許可を取るなどしなければ違法行為です。
何の罪で逮捕されるかということも非常に大きいと思いますが。
刑の重さが変わるわけでしょう。
投稿: あす | 2007/05/27 02:58
警察が「同人誌の取り締まり」についてどう考えているかは、次のサイトを見ると良くわかります。
警察庁の『漫画・アニメ・ゲーム表現規制法』検討会問題まとめ @Wik 何が起きているの? http://www11.atwiki.jp/stop_kisei/pages/11.html
なんか、タイミング良すぎ…………
投稿: 通公認 | 2007/05/27 12:30
とりあえず関係ありそうな話題を拾ってみました。
・著作権問題とは別に警察は同人誌を取り締まろうとしている
警察庁の『漫画・アニメ・ゲーム表現規制法』検討会問題まとめ @Wik 何が起きているの?
http://www11.atwiki.jp/stop_kisei/pages/11.html
・有限会社コミケットが著作権管理組織になってはどうか
じゃあ同人誌の権利処理はどうするか?解決編? (ニセモノの良心)
http://soulwarden.exblog.jp/d2007-05-26
・許諾を得ようにも企業相手ではまず無理
もやしもんツールが講談社からの警告で公開停止 とその雑感
http://tail.s68.xrea.com/blog/2007/03/post_88.html
※コメント1604にツール作者が講談社に連絡取った経緯が書き込まれています。
投稿: 通公認 | 2007/05/28 00:11
>問題ないと思ってる人は、みんなコミケが潰れてもいいと思ってるわけですかね
コミケはつぶれてもいいな(笑)
滅んでもなにも気にならない。
ファン云々あるけど、著作権の対価もはらわず荒稼ぎしてる連中に思うところのない著作権者がいるとすれば、
それこそ相当な暢気者だね。
許可をとり、相応の対価を払えば別に二次創作は続けられるじゃない。
対価くらい払っていいでしょ。金を払いたくない、でもパクリたいじゃあ、
某巨大国家と同じじゃん。
何をそんなに煽ってるんだろうね?
不思議でしょうがない。
警察だって、許可を受けてるものをわざわざしょっぴくほど暇じゃないでしょうに。
投稿: まるまる | 2007/05/28 01:36
↑ 先スレの あほ と同一人物?
投稿: aho | 2007/05/28 18:24
消息筋をつたって、この「著作権法違反の非親告罪化」の議論の真偽について説明を受ける事ができました。要約しますと
・「この問題が訴状に上った背景に、『パロディ同人誌規制』という意図は全くない。そのように受け止められていたとしたら残念である。『心配しないでください。そのような危惧は全くの杞憂です。』」…というメッセージを委員会関係者から受け取りました。
・ことマンガ、アニメといったコンテンツマーケット側からのスタンスとしては、「464.jp事件」に象徴されるような悪質かつ組織的な著作権侵害に対しての対抗策を検討する上での議論素材と認識している(上記関係者・談)。親告罪の時効が6ヶ月と短く、特にネット上でアドレスを頻繁に移したり、サーバを点々と移動したり、P2Pでやり取りされることを考えると、現行の著作権法によって原著作者の権利侵害をチェックする第三者機関も含めた取り組みが必要である…といった議論の中で出てきた対処法の一例にすぎない…という認識のようです。
・「著作権保護期間の延長」問題にも複雑な事情があるようです。俗に「ミッキーマウス保護法』と揶揄される死後50→70年延長に国内の著作者団体がこだわっている裏事情があるのだそうです。
第2次世界大戦の最中から遡って、敗戦国である日本は国際的な著作権保護条約への加盟を約10年間程度、制限されていた…というのはご存知でしたか? 結果的に、欧米の著作権保護期間に対して、日本は10年のビハインドを背負っている状態なのだそうです。
……という説明を理解した上で、「それでも、この『著作権法違反の非親告罪化』というツールを取り締まる側が拡大解釈して、微罪・別件逮捕に利用するといった恐れを感じる」旨の質問をあえて繰り返したところ、
「そういった危惧が払拭できなければ、パブリック・コメントを利用してください。問題視する声が多ければ、委員会でも無視することはできないので、正攻法で問いただしてください。」というご回答でした。
僕は、この発言を信用してもいいのでは? と思っているのですが。
投稿: 山本夜羽音 | 2007/05/28 19:51
↑同人誌を取り締まる意図が、審議する側に“現時点では”ない、というのはそうなのかもしれません。しかし将来における拡大解釈のおそれが払拭できないので、今のうちに声を上げて、100人が100人、「これはネットオークションや路上で売っている海賊版CD・DVD“だけ”を取り締まる法改正だと納得できる法案にすべきでしょう。
「本当は拡大する意図はない」と制定する側がいくら声をあげても、とたえそれが本当にそう思っていたとしても駄目なのです。拡大解釈の余地を極力排除する努力を、口だけではなく「法案の文面」で示さなければなりません。法律とは、そういうものだと思います。
しかし法案に「海賊版に限定する」とあったとしても、では海賊版の定義はなにかという論議に必ずなりますので、そこにパロディや二次創作などが含まれない保証はありません。俺としてはこういう誤解を招く改訂は断念してもらって、現行法のまま今後も行くようにするべきだと思ってます。
投稿: たけくま | 2007/05/28 21:12
> 口だけではなく「法案の文面」で示さなければなりません。法律とは、そういうものだと思います。
いや、そうでもありません。
国会の質問で「この法案はxxという場合は○○とされるのですか?」「いえ、そのばあいは△△です」というやりとりがされ、それは立法時の国会でのコンセンサスとして運用にも適用されます。
投稿: nomad | 2007/05/28 21:28
治安維持法制定のときは国会でどんな事前審議がされたのかな。どなたかご存じの方はいませんかね。
投稿: たけくま | 2007/05/28 21:35
ためしに、ここ最近の記事を審議している人達に送りつけましょう。
少なくとも、迷惑はかけられそうw
投稿: 情苦 | 2007/05/28 21:36
やたら「稼ぐ」連中を敵視しているのを見ると、
逆に、「そんなに貧乏なのか」とかわいそうになってくる。
投稿: pac | 2007/05/28 23:04
戦時加算の話ですが、5月16日の文化審議会 著作権分科会 過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会(第3回)において、意見陳述をした福井健策弁護士が、次のように述べておられました。(当日配付資料より抜粋)
▼「死後70年に延長することで『戦時加算』を撤廃できる」という意見があるが、同調できない。戦時加算はサンフランシスコ講和条約上の義務で一方的に撤廃などはできないのはもちろんだが、そもそも、「一部作品が10年長いのが嫌なので全体を20年延ばす」などという交渉は、聞いたことがない。それ以前に、戦時加算の対象になるのは講和条約以前に公表された作品のみであって、現在でも、戦時加算を加えてすら年々保護期間は終了している。つまり、時の経過と共に問題としては縮小を続ける性質のものである。なぜいま持ち出すのか、との印象をぬぐえない。
▼資料と議事録はいずれここに掲載される予定
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/021/07051627.htm
投稿: usagito | 2007/05/29 02:45
>nomad氏
法案にきっちり明文化させようという声を制して、
野党のふんにゃかした質問者(と与党のやらせ質問者)に、
ここで問題になっている事をゆだねて、
成り行きにまかせようなんて本気で主張してるのかいな?
国会で僕らの思っていることを、
きっちり質してくれるといいなあなどと夢想しているのなら、
それこそ亡国の徒に他ならないぜ。
投稿: 裏投げ | 2007/05/29 04:06
僕は「そういう仕組みになっている」と伝えているだけですよ。
投稿: nomad | 2007/05/29 11:46
↑逃げ口上。
投稿: NUL | 2007/05/29 14:58
>裏投げ様
その「野党のふんにゃかした質問者(と与党のやらせ質問者)」に「ここで問題になっている事をゆだね」なければ法律の運用どころか文面に反映させる事なんて不可能ですよ。nomadさんはそういう立法の仕組みについて仰っているだけじゃないですか。他人を「亡国の徒」呼ばわりする暇があったら、貴方が率先して「ふんにゃかした」人達にきちんと動いて貰えるよう働きかけをすべきでしょう。
投稿: ⅦSea | 2007/05/30 09:37
>国会の質問で「この法案はxxという場合は○○とされるのですか?」「いえ、そのばあいは△△です」というやりとりがされ、それは立法時の国会でのコンセンサスとして運用にも適用されます。
国旗国歌法は「強制はしない」との国会答弁がありましたが事実上「強制」になっているのは周知の事実です。認識が甘いというか、官僚の代弁をしているだけですね(笑)
投稿: uuu | 2007/05/30 12:03
>事実上「強制」になっているのは周知の事実
くわしく
投稿: nhk | 2007/05/30 18:07
>>nhkさん
ウィキペディアの「国旗及び国歌に関する法律」の項を読んでみると参考になりますよ。
投稿: ななしで失礼 | 2007/05/31 01:54
>nomadさんはそういう立法の仕組みについて仰っているだけじゃないですか。
そうじゃない。
直前のたけくまさんのコメントにあった、
「国民側が声を上げていく事で、
将来拡大解釈のできる余地となるあいまいな部分を、
あぶりだし、そうはならないことを、
きっちり法律に明文化させるべきだ」、
というたけくまさんの意見表明を、制す形で
(潰そうとする形と言ってもいい)、
「いや、そうでもない」とnomad氏は言った訳だ。
そこにはnomad氏の、“声を上げていく事”への反駁の意図が見て取れる。
ただ仕組みを説明するなら、
「こういうこともありますが」くらいな口調だろう。
俺も、彼は本気で言ったわけじゃないだろうと疑いながら、
「本気で主張しているのかいな?」などとコメントしたわけだ。
(まあ、人それぞれ意見はある。だが動こうとする声を潰そうとするのはどうかな。)
ⅦSea氏には、キチンとコメントの意味を読み取られることを期待する。
投稿: 裏投げ | 2007/05/31 02:07
>立法時の国会でのコンセンサスとして運用にも適用されます。
適用される事も無視されることもあり、
その法律を限定するものではないので、
この場合に持ち出すのはちょっと不適切だ。
要するに、その立法時の当事者の思惑を、
質しただけで、将来的な拡大解釈を不可にするものではない。
従って全然あてにならねえー。
そんなものを信じるなー。
投稿: ぬるはち | 2007/05/31 05:04
こんなからくりがあったようです。
>著作権の非親告罪化やP2Pによる共有の違法化は誰が言い始めたのか?
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070602_annual_reform_request/
つまりアメリカの圧力であったと。
これでは、日本の官僚はアメリカの出先機関ですね(笑)
投稿: uuu | 2007/06/02 11:12
>uuuさん
ほぼ同時に私もそれ、見つけました。
ただ日本も、キャラクタービジネスという点ではすでにディズニーと肩を並べるレベルにまで達しているわけですから、逆に日本側から「ディズニーが『ライオンキング』や『アトランティス』など手塚やガイナックス作品などをパクっているのは如何なものか」とか、「米国でのP2Pによるファンサブ活動は、米国内部での日本アニメや日本マンガの正当な流通を阻害してるんじゃないのか」など、アメリカ議会で日本側作品の著作権に関するロビー活動をしてもいい時期に来てるんだと思うんですがねぇ。
投稿: guldeen | 2007/06/02 15:01
P2Pの発展を阻害するという視点で反対の声が大きいサイトも載せておきます
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/983012.html?1180788864
投稿: 万打無 | 2007/06/02 21:58