コミックマヴォVol.5

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2007/07/16

フジでオマイラキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 

さっき放映されたフジテレビの「プレミア5」という番組で「格差社会」の特集やってたんだけど、例によって「携帯で日雇い派遣」とか、いかにもオタク風な36歳の「ネカフェ難民」とか始まったんで、さっそく2ちゃんの実況板にアクセスしたんですよ。フジ専用の板に。そしたら、歳いったオタクの人が映ったのを見ながら、例の

オマエラキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!! 

……は実はあんまりなくて、

おまいらキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!! 

が連呼されてました。やっぱり「オマエラ」が「おまいら」になってましたねみんな。前にこのことに触れたエントリ書いたときも、「おまいら」じゃないのって指摘があったと思うけど、このAAがはじまった2年くらい前は「オマエラ」が主流だったように思う。まあ、そんなことはどうでもいいんですが。

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_1c15.html(前のエントリ)

こんな凝ったAAもありましたよ。こういうのってどんどん進化していきますね。

                   ∧∧∩
                   ( ゚∀゚ )/
             ハ_ハ   ⊂   ノ    ハ_ハ
           ('(゚∀゚ ∩   (つ ノ   ∩ ゚∀゚)')
       ハ_ハ   ヽ  〈    (ノ    〉  /     ハ_ハ
     ('(゚∀゚∩   ヽヽ_)        (_ノ ノ    .∩ ゚∀゚)')
     O,_  〈       お ま い ら       〉  ,_O
       `ヽ_)                     (_/ ´
   ハ_ハ       キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!       ハ_ハ
⊂(゚∀゚⊂⌒`⊃                       ⊂´⌒⊃゚∀゚)⊃

まあAAばかり気にしててもしょうがありませんが、ここんとこ本当に多いですね「格差社会」の報道。さっきの番組で最後に紹介された人は、父親がリストラされてて、息子と二人でバイト暮らし(息子は携帯派遣の日雇いで、週の半分は都会でネカフェ生活)やっててなかなかシビアな感じでした。

でも最初に映った「27歳アニメーター志望で現在フリーター」なんかは、一応アパート住まいだし、九州の実家はちゃんとしてるっぽいので、とりあえず実家に帰ればいいと思うんだけどな。アニメキャラの絵をたくさん描いてて、いろんなスタジオに持ち込みに行ってはどこからも断られるというのを繰り返してきたらしい。

それまでどういう経歴してたのかよくわからないけど、27歳まで頑張ってどこも拾ってくれないというのは、たぶん仕事にするのはあきらめたほうがいいですよ。もしくは、実家に帰ってバイトでもいいから職探して、家賃かからないだろうから多少は貯金できるでしょ。そうして余った時間でフラッシュで自主アニメ製作してネットで公開するとか。

本当に才能に自信があるんだったら、持ち込みするより自主作品をネット公開するほうが断然効率いいと思うんだけどな。「やわらか戦車」のラレコさんや蛙男商会さんが成功したおかげで、アマチュアの才能を探しているエージェント会社が今はたくさん出てきてますからね。彼らは熱心にネットをチェックしてますから、必ず声がかかりますよ、あのレベルの作品が作れるならば。

ちなみにいえば、年齢も関係ありません。ラレコさんも蛙男さんも、それぞれマンガ家のアシやドラマの助監督を十年やって、30歳越えてから初めてアニメを作ったわけだから。それでも作品が面白ければ、年齢も学歴も関係ない。才能勝負の世界って、どこでもそういうものですよ。

純粋にアニメ作りが好きなら、たとえどこからも声がかからなくても、アニメを作って、人に見て貰うだけでも満足だとおもうけどなあ。そういう人、現実にいるもん。中には本当に実力があって、プロから誘いがあっても断ってる人とか。まあその人の場合、別に本業があって生活は成り立ってるから、作品を自由に好きに作れる今の環境がいいんでしょうけどね。そういう人もいるんです。

実は俺の親戚の子供も、今年大学を卒業したのだけどもアニメーター志望で、その親から相談されたんだけど同じようなアドバイスをしましたよ。今は就職氷河期かもしれないけれども、アニメ界は昔から、氷河期とかそういうレベルではない魔界なんだと。なんせこの時代に手取り10万以下なんて話がたくさんありますからね。就職できたらできたで、地獄かもしれませんよ、人によっては。そういう現実を考えれば、今はPCで個人アニメが作れる時代だし、ネットで発表してチャンスをつかむ人が現実に出ているわけだから、既成のアニメ会社に入る必要は特にない。「あの監督の下で働きたい」とか、強く思っているなら別だけど。

俺の友人で、有名アニメ会社で美術やってるベテランがいるんですが、彼はこう言ってましたよ。

「この世界は、ただ好きなだけじゃ続かないんだ。キチガイでなければ」

と。宮崎駿監督も、前にこんなこと言ってましたね。新人が入社して1年もすれば、そいつが本当にこの世界に向いているかはわかると。それで、「向いてない」と思った人には、宮崎監督が自らクビを言い渡すそうです。残酷なようだが、それがみんなのためであるし、本人のためなんだと。アニメはスタッフワークだから、明らかに才能がないやつを入れておくとスケジュールにも響くし、みんなの士気にもかかわる。それに、向いてないのに温情で入れてしまって、30越えたらもうやり直しのきかない年齢になってしまう。だから本人のためにも、やり直しのきくうちに辞めてもらうんだと言ってて、なるほどと思いましたね。宮崎さんは、それも自分の仕事のひとつだと思っているそうですよ。

それで、番組で2番目に紹介された36歳のネカフェ難民は、ちょっとこれ局の仕込みじゃないの?と思うくらい、ある意味「見事」な人でした。

こう、難民なのに太ってるんですよ。ファーストフードが主食なんでしょうね。それで、日雇いのバイトする以外は、ずっとネカフェでネットとゲームしている。寝るのもネカフェの椅子で、テーブルにはモー娘のグッズがいっぱいあって。テレビの人が「今の生活に不安はありませんか」と聞くと、「別に。仕事に縛られるのがイヤなんですよ。このまま、就職も結婚もする気はありません」と言ってて、やっぱこれ仕込みかなあ。こういう番組がいかにも「欲しそう」な人だもんなあ。

仕込みかどうかは、まあ、ともかくとして、でも考えてみれば俺がまさにそんな感じで生きてきちゃったよなあ、と思い至りました。俺も結局、一度も就職してないし、結婚と離婚は一回しましたが、子供はいないし。

それで今は老いた父親と実家で二人暮らしですけど、母親が死んで自分も病気になるまでは、実家に戻るなんてまったく考えてませんでした。俺と、この番組で紹介された人との違いは、どこにあるのだろうかとしばらく考えしまいましたよ。

俺の場合は、家を出たのがバブルの前夜で、バイトがいくらでもあった、という時代の違いがまずありますね。最初は、友達の家を転々としてましたけど、1年ほどでアパートが借りられたし。ホームレスもネカフェ難民も関係ない。まあ、当時はネカフェなんてなかったけど。終夜営業の喫茶店はありましたがね。

それより大きかったのは、俺の場合「やりたいこと」があって、運良くその方面の業界に潜り込めたってのもありますね。エロ本屋だったけど、高校時代から編集の仕事がやってみたかったから。

多少の才能もあったのかもしれませんが、それ以上に運があったんでしょう。あとは、どん底だと思っても首をくくらない楽天性も。それ以外は今のネカフェ難民と変わらないんですよね。俺の時代では、どうにもならなかったらホームレスやるしかなかったでしょうが、幸いにして、部屋を借りるくらいの収入はなんとかなってました。それすらダメだったら、実家に戻ってたかもしれませんが。

どうしてもやむを得ない事情があって難民やってる人もいるとは思うんですけど、一番の問題は、明確に「やりたいこと」がわからないか、「やりたいこと」があっても才能がないとか、あるいは、才能がないことを認めたくないというあたりではないでしょうか。

後者は、やっかいですよね。そのことを自分で認めることができなくてずるずる35歳とかになっちゃうんですよね。しかしこれは、考えようによっては、そこまでズルズルできる程度には日本はまだ豊かな社会であるということかもしれません。

ちなみに言えば、才能にもいろいろな種類があるので、ひとつのジャンルでうまくいかなくてもいろいろ試せばいいと思うんですけどね。選択肢が狭すぎる気がするんですよね、進路に悩む学生の話を聞いたりすると。ある道でダメだということになると、即、人生がおしまいみたいに考えてしまう。全然そんなことはないんですけど。

「人間は就職しなければならないのだ」と思いこむと、就職できなかったらそりゃツライかもしれませんが、俺は生まれてから一度も就職したいと思ったことがない人間なので、就職できないつらさがいまいちピンとこないのかもしれない。でも俺の場合は、生きられないと思ったら泥棒でもなんでもしようと思ってましたよ。幸いそこまでは追いつめられなかったですが。なぜか一度も死ぬことは考えませんでしたね。根本的に、楽天的な性格なんでしょうね。

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コメント

まったく他人事じゃない今日この頃のオイラ。

ガテン系の日雇い派遣で生きていける人とは、
人種が違うんだと確信した半死半生のオイラ。

人は自分に合った生き方を探すべきだと悟った昨日今日のオイラ。

才能に依りかかっていろんな努力を怠ると、
四十越えてからドツボにはまるよオイラ。

ぢっとツメのはがれた手を見る・・

投稿: もろこしHEAD | 2007/07/16 04:05

宮崎駿って人を育てるのがヘタだという定評がありますが、興味がないわけじゃないみたいですよね。

「スタイル」という雑誌で細田守特集がありましたけど、初めジブリに応募して宮崎駿直々の手紙で「君みたいなのはウチにこない方がいい」と断られたと。何十人もいて手紙を出したのはたった二人だったそうですが、それでもちゃんと人を見てるんだと関心したものです。

しかしまあハウル以後の顛末を見るに歴史の皮肉を感じますが。

投稿: nonbug | 2007/07/16 05:05

その番組見てないのですが「ネカフェ難民」は毎月のようにエキストラ募集が某アンケサイトにあるんですよね…

つまりそれっぽいエキストラな可能性もあるわけで。
(以前やったネカフェ難民、『何故か捨ててある』オタグッズを売る若年ホームレスもエキストラ疑惑が高確率でありました)
後者は古鳥羽護さんが検証してるので参考までに。

投稿: S | 2007/07/16 05:23

追記
場所によっては「オマエラ」を使ってる人いますよ(笑)<実況

投稿: S | 2007/07/16 05:25

最近、ネットカフェ難民の番組が、時々ありますね。ネットで、局の仕込みでは?と言われた番組もありました。番組でネットカフェ難民だった人がブログを作ってて、会社員になったと言ってましたが・・

アニメ身とか漫画って、日本を代表する文化であるのに、何で。魔界みたいな状況なんでしょう?そんな魔界みたいな状況で、人材が集まるのか不思議です。

生まれてから一度も就職したいと思ったことがないって人は、最近増えてるんですかね?

投稿: おかしなこと | 2007/07/16 08:21

ネットカフェ難民ってホームレスではないのですよね。お金は少しある。実家もある。ただ、賃貸アパートやホテル暮らしができない。だったら、実家に戻ればいいのにと思っていまいます。

ところで面白いサイトを見つけました。宗教系の大学生がつくったサイトだそうです。リンクされているブログは勉強になります。


【女子学生・OLによる政治・宗教ブログのリンク集】
http://sky.geocities.jp/syukyo_woman/index.html

投稿: ネカフェ難民 | 2007/07/16 08:59

上の人の人生が心配だ・・・

投稿: ゆとり教育? | 2007/07/16 09:04

絵とか音楽とか小説は、他人の指摘や数字で結果を突きつけられても、最後は自分で自分の才能に見切りをつけられないとズルズル行ってしまいますからね。

27歳というのは、踏ん切りをつけるには絶好のタイミングだなと思いました。

投稿: tana | 2007/07/16 11:06

今は氷河期も過ぎて(間氷期?)、超売り手市場っていう話ですね。どこでもよければ、サラリーマンにはなれるんだそうで。
(氷河期の最も厳しい時期に就職活動した身からすると、うらやましい限りではあります)

2007年問題もあり、新卒だけでなく全般に人手不足感がただよう昨今、現在就職していない人は、意識的にしろそうでないにしろ、自分の意思で「しない」ことを選択しているのだともいえます。

これは当人の価値観によるものですから、いい悪いというものではありませんが、いろんな人が存在できる社会、余裕や選択肢があるということは純粋に良いことだと言っていいように思っています。

ちなみに宮崎駿についてですが、ひょっとしたら彼は、彼の下で働くということ、彼のチームで、彼の手足になりきれるかどうか、ということを受け入れられるかどうかを見ているのかもしれませんね。そこでいう「才能」は、彼の手足になる才能であって、世間一般で言うアニメの才能ではないのかもしれない。

一方、個人的には、ある人が才能があるかとか成功するかなんて、わからないと思っていますけどね。人間は、突然変わるものですから。環境・条件が揃ったのかもしれないし、今まで学習してきたことがある種の臨界を越えたのかもしれない。いずれにしても、それは当人にしか、あるいは当人にもわからないことであって、他人としては、ひとたびマネージする立場になったなら、許容できる範囲で、当人が意思を示すうちは、辛抱強く支援してあげるのがいいのかな、と思っています。

長文、ごめんなさい。

投稿: あああ | 2007/07/16 12:09

今日のはたけくま氏の思い入れを感じます。

>アニメキャラの絵をたくさん描いてて、いろんなスタジオに持ち込みに行ってはどこからも

アニメスタジオのことは分かりませんが、そういう売り込み方は
マンガ家のアシスタントになるときに使うのではないでしょうか。

才能の問題というよりは、アプローチの仕方がずれているように感じます。

投稿: あ~ | 2007/07/16 12:12

超売り手市場なのはある程度名の通った大卒男子の場合のみのようです。バブル期の反省から企業も人数合わせのための採用はせず、不足分は契約社員のようないつでも切れる雇用形態で対応しているのが実情のようです。

投稿: はあ | 2007/07/16 12:50

 心底から面白がってやれる好きなことがあるとき、いちばん最初の時点でそれを「職業にしたい」と考えるのはごく自然でマットウなことだと思うけど、そのつもりになって少しその業界の内情を調べてみれば、職業にしようとムリすることで後々ダメになっていくことも多々あるとわかる場合の方が普通なんじゃないか。そのとき、そうとわかった結果、ムリには職業化しないという道をあえて選ぶ人があんまりいないような気がするのは、オレのただの思い違いか? すきなことがあったらそれでメシを食う道に1どは賭けてみるのが素直で、若者らしく、立派で、アタリマエのこと──という固定観念のせいじゃないか? そうしないのはヒネクレててダメな人、ダメなことだ、みたいな。
 だけど、一番かんじんなことは「それでメシを食うこと」「それで身をたてること」ではなくて、「それを面白がれること」だと思う。面白くないと思うようになったら何のために生きてるのかわからなくなるんじゃないか。いくらそれでメシが食えて、身がたてれて、人から尊敬されて、家族をやしなえたとしても、本人の人生としてはそれは「すでにおわった」のじゃないかという気がしてならない。
 ムリには職業化しないという選択は「死ぬまでそれを面白がったる」という選択でもあると思う。業界の内情をさぐってみて、ヘタすると面白がれなくなりそうだ──とマイナス面を認識することができたら、それは、職業化しない道をその時点でただちに選択する必要はないと思うけれど、その業界が自分にとって利用価値を失ったかどうかをいつも冷静に計測・自覚しておくためには、片時もわすれない方がいい認識だと思う。

投稿: レスレスレ | 2007/07/16 14:21

宮崎駿も自分の息子には言わなかったんでしょうか?
その駿の言葉で思い出したんですけど
ビートたけしが弟子によく言うことは、駿とは逆に
『絶対に辞めるな』才能がなくても、いつ売れるかどうか分からないと、才能の固まりみたいに思われているたけしがこんな事を言うと意外な感じがしましたね。

投稿: tomo | 2007/07/16 14:42

いや、ぼくはそのテレビ見ましたけど、
お世辞にも才能があるとは
言えない感じしました。

ちょっと20代後半にしても
絵が古過ぎな感じで。
上手いことは上手いんだけれども。

それでも何か、その古さを逆手にとって
何かやれればオモシロイかも知れないけど、
そんな柔軟さも無さそうでしたよ。

あれは本気っぽかったです。
あれが仕込みなら大したクオリティです。

後から出てきたモー娘オタクも、仕込みにしては
住み込んでるというマンガ喫茶のブースの年季の入り方が
凄かったです。まあ分かんないですけど。

投稿: apg | 2007/07/16 15:17

ネットカフェ難民 テレビでの初見は
日テレの「ドキュメント2007」です。
今年4月頃の放送でした。
知人達に話しても そんな生活があるのか?!
と訝しがられました。
その後 雨後の筍状態で似た様な特集を
散見します。 
日テレのはヤラセではないとは思いましたが
その後出た筍たちはどうなんでしょうねぇ。
報道番組枠内なら やらせ は問題です。

投稿: りゅーと | 2007/07/16 15:36

>絵が古過ぎな感じで

ここがわかんないです。
だって、マンガ家志望なら絵柄の新しさ・古さは死活問題だけど
アニメーターはキャラクター・デザイナー志望でないのなら
絵柄よりは画力(←これの定義はともかく)で決まると思うのですが。

長谷先生が個人的に指導している、マンガ家志望の男の子の話を思い出しました。
「話は悪くないんだけど、70歳の自分がみても絵柄が今のじゃない!」とかなんとか。

投稿: あ~ | 2007/07/16 16:05

あ~さん

確かに純粋にアニメーターとしてなら
自分の絵柄がどうこういうことじゃ
ないんでしょうけど、

そういう仕事を探してるなら
自分の絵を描かないで、
何か既存のアニメの絵を正確に
模写して持ってけばいいんですよ。

そうしない所で既にずれています。

自分の絵を持ってくという時点で
ある程度の「作家性」みたいなのを
アピールしているのですから、
絵がダメと言われても何もおかしくはないでしょう。

投稿: apg | 2007/07/16 16:33

レスレスレ様の「ムリに職業化」しない話、興味深いです。
昔の職場の友人に、音楽やっていたけど挫折した奴がいて、一時期とても屈折してた。
(同僚でプロになったのがいたりした背景もあったのですが)
俺は芝居者特有のアマチュアリズムで、
その、「メシが食える様になりたかった」感覚が判らん、
と言う議論になったのですが、拘っておりましたね。

投稿: めたろう | 2007/07/16 16:54

>そうしない所で既にずれています

だからそれを私言っているんですが。

投稿: あ~ | 2007/07/16 17:25

ムリに職業化しないという話について。たしかに職業化する事で失う面白さもあるでしょうから、そういう選択肢はあると思います。その一方で、受け手として楽しむ、またはアマチュアとして楽しむ楽しみ方とは別に、プロになって新たに分かる楽しみもあると思います。じっさい自分がそうでしたから。その考え方を他の人に押しつける気はありませんが、職業化したから楽しむ事ができなくなるとばかりは言えないと思います。

投稿: tori | 2007/07/16 18:56

連投でもうしわけありませんが、もう一点。
「ムリには職業化しないという道をあえて選ぶ人があんまりいないような気がする」について。
自分の周囲ではむしろ本気で職業化しようとしている人がむしろ希少のように思えます。
ふりをしている人はたくさんいますけれど。アニメーターを目指しているふり、漫画家を目指しているふり、ミュージシャンを目指しているふり等々。
なにがあっても絶対になると本気で行動している人はごく僅かのように感じられます。

投稿: tori | 2007/07/16 19:06

こうした論議で、いつも思い出すのは、
フジオプロで15年も赤塚アシストでいて
その後、釣りバカで有名になった北見君の
ことですね。

彼の「絵柄」は、当時すでに古くて、あまり
うまくない。最近、ぼくが指導している若者は
画力はあるが、70のぼくが見ても古い感じ~
それを一概に否定できないのは、↑を思い出す
からです。

北見君の場合は、原作のやまざきさんを
付けてくれた編集者が居たという「幸運」が
あった。
それは北見君が、常に一生懸命、アシストの
仕事を飽きずにやっている「人間性」の良さを
ずっと目撃していた編集者だったこと。
ここにも「幸運」がありますが、やはり北見君の
人柄があってのこと。
そして、フジオプロという、自由で楽しい職場が
あったことにも…。

これはアニメの現場ではまず有り得ない
感じがします。


青木雄二さんみたいに、一人で苦労して
栄冠にたどりついた例もある。
この方の絵柄も、当時の常識では「下手」
「古い」感じでした。
彼の人生論と北見君の人生論では
かなり違うと思うし…。

27歳あたりで見切ることのむずかしさが
ある。しかし一般的には、このあたりで
見切ることもおおいに説得力がある。

上記のお二人が生きた時代のマンガ状況と
現在とでは違う~となると、もうぼくなどには
どう考えていいか分からなくなります。

「勝手に生きてください」(笑)か……ウム。

投稿: 長谷邦夫 | 2007/07/16 19:34

>おかしなことさん
アメリカを代表するハリウッドやブロードウェイも、下っ端の方は「氷河期とかそういうレベルではない魔界なん」じゃないかと思うわけですが、向こうは組合がしっかりしてるから平気なのかしらん?

売り出し中の吉本芸人なんて、扱いに関してはそういう職業なのだと割り切れないこともないですが、漏れ聞こえてくる噂を信じるならば、賃金に関してはなぜあれが法に触れないのか解らないレベルで低いですよね。
それでも人は集まってくるからこそ成り立っているわけです。

ふと、ゴールドラッシュ時の金鉱周辺を思い浮かべてしまいました。一攫千金や相当の栄誉が見込まれる場所には、環境が著しく悪かったり失敗する可能性が高かったりしても、どうしても引き寄せられてしまう人たちが一定の比率で存在するんじゃないかと。

投稿: R.F | 2007/07/16 20:02

>めたろう様
 たしかに劇団関係もこのテの話がいかにも多そうな業界ですね。表現業というものにひろく一般的な側面なんでしょうかね。
 素朴な意味で単純に「仕事にしたい」と思うのはオレもよくわかるつもりですけど、その業界をハタから見ててあきらかにヘンだと感じ、そのヘンな部分が個人的努力では克服できない種類の問題だとわかったとき、それでもなお同様に「仕事にしたい」とこだわる気持ちはオレにも本当に理解できないです。そんなの自爆とか自殺みたいな行為としか思えない。そういう人はそれを「すき」というのとは違うんじゃないかという気がしますね。

 それと、この「熱中対象と職業」にかかわる話題のときにいつも思い浮かぶのは「女たらし」という生きがいにハマったヤツラのことです。これまで何人か女たらし道にハマったヤツラと知り合うことができて、そいつらのことを考えるわけですよ。
 女は男たらしに生まれても職業としての受け皿は全世界どこでもあるけれど、男が女たらしに生まれても職業的受け皿などはきわめて狭き門です。それでメシが食えるヤツなんて本当にかぎられてる。しかし、じゃあそれでヤツラが女たらしをやめるかといえば、やめないんですよ。それどころか、ヤツラは本命の恋人ができようとも、就職しようとも、妻帯しようとも、父親になろうとも、中年になろうとも、孫ができようとも、老人になろうとも、その生きがいが自分に可能なかぎり、いかなる妨げものりこえてその道をまっとうしつづけるわけです(もちろん個人差はありますが)。ようするに女たらしは「死ぬまで面白がったる」を不言実行してる。
 絵描きでも文学者でもそのほかの表現業者でも、だからヤツラのことを比較にあげて人生や生きがいや職業やメシのタネや……を考えてみたらいいんじゃないですかね。それとも、こんなのは極論でしょうかね。

投稿: レスレスレ | 2007/07/16 20:12

>tori様
 「職業化したら必ず面白くなくなる」という意見ではないですよオレは。よくはわからんのですが、たぶん「しばらくのあいだひどくムリをすること」が面白さを失わせるのかもしれない──などとは(バクゼンとですが)思いますね。一定期間のひどいムリがたたって、その人の内部にトラウマみたいなものを形成しちゃうんじゃないか、などと。わかりませんけどね。
 それと「ふり」の人の話ですが、具体論じゃないのでよくわかりませんけど、そのフリの人たちは自分がフリをしてると自覚してやってるんでしょうか。自覚的にやってるとすればそれは「職業化しない道を自覚的に選択した人」になると思います。
 また、初志を貫徹して「すきなこと」でプロになり、それで平均年収をはるかに超える稼ぎを十数年間も現にとっているのに……という例が比較的身近にあって、そいつをみてると「なんのために生きてるのか」としか思えないんですよ。そいつはとっくに「面白い」とか「すき」という気持ちをなくしてて、その所産としての「作品」だってどう見てもロクなものじゃないし、だから世間で評判をとるでもなく、本人もそれらを「ロクなもの」と思っていないばかりか、いずれ自分に「ロクな作品」が可能だとも本人すらとうに考えてはいないわけです。そうすると、面白がれなくなったら「なんのために?」と考えてしまう人種からしますと、そいつは「すでにおわった」ようにしか見えないんですよ。いくら何億の資産をもっててもね。そいつの言動のすみずみまで何か投げやりな感じがつきまとってるようにみえますしね。まあ、そんなこと本人にはとてもよう云わんですけどね。

投稿: レスレスレ | 2007/07/16 20:20

お願いですから
長文はテキトーなところで行を空けてください。

投稿: あ~ | 2007/07/16 20:31

芝居の世界というのは、
ほぼ「業界」というものが無いのですが、
これを説明するのは難しい。
昔の鴻上尚史さんの名台詞に、
「杏仁豆腐業界と同じ」というのがありまして。
その心は、、、、、
「そんなもんあるんか?」てなもんでして。

勿論、商業演劇というものはあるんですけど、なんというか、
系統だってそういうとこにたどり着くルートというか、
制度が整備されて無い世界なんです。

で、商業演劇と呼ばれるものも、
うーん、例えば劇団四季なら劇団四季で孤立していて、
「業界」があるわけじゃ無いんです。

「勧誘の無い新興宗教」という例えが一番的を得ているのかもしれません。

とにかく持ち出しが当たり前でリターンが無い世界なので、
同人作家の世界なぞより遥かに、
「極道」度が濃い世界なのでしょうね。

投稿: めたろう | 2007/07/16 20:35

>>「勝手に生きてください」(笑)か


が、何気にピンと来ましたw
というのも、自分がニートなので「いる/いない」にかかわらず、リアルでネカフェ難民と同類なんで(汗

他人なんて、それらしく好き勝手な助言しといて、後で何の責任も取りませんからね。結局、耳を傾けた自分の責任ということになる。それならいっそ、自分で道を選んでいさぎよく苦痛も引き受けた方が、ずっと生きててたのしい。
論理や経済な選び方で何かが変わるほど世の中甘くないし、むしろそのアニメーターの人はボクより立派な人間である可能性の方が高い。見てないので何もいえませんが、メディアが個人の人格を攻撃できるような余地を残して番組作ってたとしたらそっちの方が問題なのでは?
ま、今では気楽に考えてはいます。江戸にも昭和時代にも野垂れ死にや貧乏はいたし、それでもその人らのこと情けない人間だとか思いませんもの。

徒弟制や何かしらの共同体があるなら、その方も柔軟に他の道を模索できたのかもしれませんが・・・今は個人の時代ですから、本当に「「勝手に生きてください」(笑)」という感じでしょうか。
でも、だからこそネットがたのしい!(爆)ネカフェ難民の人はそういう意味で、つげ義春というか時代の表現の中心にいて、或る意味、ゲージュツ家ですって。さあ、あなたもニコ動にくれば蛙男にはなれなくても、オタマジャクシ男くらいにはなれますよ!ww・・・・・・Orzイキテテスイマセン


>>あああ さん

ちなみに、就職氷河期は現在回復しつつとありますが、企業の大半が「新卒」採用なので、まったく話が違いますよ。

投稿: 情苦 | 2007/07/16 21:34

「勝手に生きてください」
で 水木しげる氏の作品『ドブ川に死す』を
思い出しました。
あの作中のアシさん、 ネコさん こと つげ氏等に
迷惑を掛け 嫌われた後 勝手にドブ川で
溺死したのでしたよね。
その溺死記事を読んだ作中の水木氏の反応の鈍さ、
「ふ~ん・・・。」てなもんでした。
でも確かに「勝手に・・・・」と言いたくなる気持ち
わかります。

投稿: りゅーと | 2007/07/16 21:48

昨日ボクも見ました。早稲田中退した人は本を書けば難民脱出できると単純に思ってしまいました。

投稿: | 2007/07/16 22:52

「好きなことを仕事にするのではなく、仕事を好きになるんだ」
という表現をブログや本で何度か読んだことがありますが、
現在の若者に果たしてその言葉が通じるかどうかが疑問ですな。
逆に、実際に現場の最前線で働いている人に「余暇は何していますか」
と聞くと「仕事に関係あることをしているから
余暇を満喫しているのか仕事しているのか
自分でも分からない」といわれたり、
いわゆる娯楽作品製作販売などの「自己表現」が、
他人にも受ける(商業作品として成り立つ)ことの厳しさを
実際に分かっている人はどれくらいるのでしょうかね?
就職氷河期が回復の兆しを見せつつあると同時に
教育産業はどんどん冷え込んでますので、大学教授なんて
研究実績が問われると同時におもしろい授業やベストセラー本で
名を売らないと生き残れません。まして文系大学院生なんて
研究を続けながら定職なんて絶対就けませんから
内心はかなり不安でいっぱいですよ。
大学教員の穴は空かない、
高校の常勤やったらそこで経歴はストップ、
博物館の学芸員は倍率110倍以上なうえに縁故就職が大半だとか。
言いたいのは定職に就けられるうちについておいたほうがよいと
言うことで。グチみたいですいませんが

投稿: クロ | 2007/07/16 23:03

連投で申し訳ないですが、もう一言
あと、上の書き込みの改行がいびつですいません。
「ムリには職業化しないという選択」を私も
すごく良い案だと思うのですが、特定の
趣味に関しては大分無理な話で。
例えば、「歴史」の場合ですと
「A大学~~」とか肩書きが無いと
公的施設に行っても、重要資料とか
全く読ませてもらえませんし、
個人宅に資料を借りに言っても胡散臭がられます。
大学図書館にも紹介状が無いと入れてもらえません。
「職業化しないと続行できない趣味」というのも
あるんじゃないでしょうかね?

投稿: クロ | 2007/07/16 23:15

R.Fさん。

ハリウッドやブロードウェイでも、魔界のような状況があるんでしょうか。組合が何らかの対策をしているんでしょうかね。

吉本の芸人とか、芸能界とかも、労働基準法があるのかないのか分からないというような賃金体系のところもあるんでしょうか。思い出しましたが、何かの番組で漫画家さん志望の人が一日の給料を計算したら、1000円以下のようなことも言っていた記憶があります。はっきりとは覚えていませんけど。

ゴールドラッシュは、今の時代に例えると何でしょう。たけくまさんが「自主作品をネット公開」と言われてますが、能力があると思う人にとっては、これからの時代はウェブ上での作品公開は、ゴールドラッシュみたいになるんでしょうか。

投稿: おかしなこと | 2007/07/17 00:03

自分が特別な存在である「可能性を捨てること」が何より恐ろしいのかもしれませんね。表現に対する衝動よりも、表現者という肩書きの方が重要というか。だからアマチュアという選択肢が無い。キツい言い方ですが、「好きなことを職業にしたい」という願望よりも、実際は親や知人や同世代の成功者に対する物凄く卑小なコンプレックスがほとんどなのかもしれません。それはルサンチマンを原動力にした表現とも、どこか違うような気がします。

でも、解るんですよね彼らの気持ちが…。痛いくらい解る。あまり使いたくない言葉ですが、やはり時代(多くは教育)の犠牲者なんじゃないでしょうか。何かもっと「皆が認める」別の価値を与えてあげない限り、ずっと彼らは漫画喫茶の一室に居る気がします。

投稿: 大王 | 2007/07/17 00:30

自分で才能を見極めるって結構勇気いりますよね。
情熱と時間をささげたものを諦めるのは、なかなか踏ん切りもつかないと思います。
でもご飯代稼がないといけないし。

楽観視できるというのは、一種の生まれ持った才能だと思います。でもそれ、本当に大切ですよね。

投稿: ニア | 2007/07/17 02:19

自分で才能を見極めるって結構勇気いりますよね。
情熱と時間をささげたものを諦めるのは、なかなか踏ん切りもつかないと思います。
でもご飯代稼がないといけないし。

楽観視できるというのは、一種の生まれ持った才能だと思います。でもそれ、本当に大切ですよね。

投稿: ニア | 2007/07/17 02:20

>> めたろうさん
> その、「メシが食える様になりたかった」感覚が判らん

その話、わかります。
プロになることこそが自己実現と思ってしまう人がいて、プロになれなかった自分は世間には受け入れられなかった人間と考えてしまい、場合によっては死を選ぶような人もいます。

経済的解決と開花する才能は全然別ですし、自分が望む才能と自分が持っている才能もまた別なんですけども。

勝手に生きられればいいですが、けっこう簡単に勝手に死なれる場合がありまして、どうせ他人ならば知らん顔してればいいでしょうげ、やっぱりいたましい話に思っちゃうんですよね。
違う才能が違う次期に花開き、他人の僕らがそれを大いに楽しむなんてことも、きっとあるんでしょうしねえ。

投稿: nomad | 2007/07/17 02:42

さかなクンという人が居ますが、あの人はやっぱ凄いですよね。
”魚に詳しくなりたい”みたいな自意識も無く、小さい頃からの純粋な興味から出発し
魚一直線で、今は東京海洋大学客員准教授だそうですから。
あの”仕事を得ているのに就職していない”感じは、フリーランサーとも違い
就職の一つの形として良いヒントをくれる存在じゃないかと思うんですが。
アニメーターや劇団員のような一般的な憧れの対象になりにくい分野である事も含め
やっぱり絶対真似できないからか、私はいつも羨望の眼差しでみていますね。
キャラクターは置いといて。

投稿: tbc | 2007/07/17 02:43

ここから来たんですけどね
シロクマの屑籠(汎適所属) - オタク中年化問題(要約)
http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20070716/p1
オタク中年化問題(汎適所属)
http://www.nextftp.com/140014daiquiri/html_side/hpfiles/otaken/chunen_ota.htm
リンク先にたけくまさんの今回の話が前振りとして載っていますが、その話も含めて、まさに夢と市場と時代とが不幸に巡ってしまった結果が上の話につながるんじゃないかってのが今回の話の感想です

もし、ここでコメントされている方でまだここを読んでいるなら、リンク先を読んでみたらいいと思います。

夢と現実逃避とルサンチマンがそのまま脳内で統合できてた時代ってのがあって、それに時代ごとのっかっかってしまった世代がいて。
しかしついにそれが通用しない時代が来て、そのまま現実が付け払いを要求するようになって
利息付きの債務を国も社会も本人たちも見ないまま、まるまる二つの世代がこの国の重い負担になって、それがそのままとんでもない人口圧力として摩擦を起こしかねない状況が来ている。

それが今回のように露呈してしまった。
そういうことではないでしょうか。

これをどうにかしないといけないけど、若い世代はまた2ちゃんねらが団塊を叩いたがように、団塊Jrを叩くのかと思うと…

投稿: はわわ | 2007/07/17 03:14

>夢と現実逃避とルサンチマン
その脳内統合が出来た時代~

全学連闘争や赤軍の闘争が、ぼくらにはすぐ
思い当たるんですがね。

でもマンガ家志望者みたいな若者は、その中には
居なかったような気がします。
組織論の外側にいつも立たされていた。
それへの怒りとは何なのか?

これも論じられたことが無いようです。
外側に立たされている貧しい者たちを
無視して「革命ってあるの?」って
ぼくなんかは単純に思っていました。

彼らは命がけでデモをやったかも知れない。
しかし、マンガを描いているぼくから見ると
ヒマがあっていいね~って感じたし。
幼さが余りにも露呈していたし。
その矛盾に気が付かない「純粋・正義」って
(もし彼らが勝利したら…)
かなり恐ろしい結果になっていたろうしね。

若さ~ってものをどう捉えればいいか?
その評価には多岐ありすぎて、ほんとうに
むずかしいと思ったことがある。

投稿: 長谷邦夫 | 2007/07/17 07:35

岡田氏の言う「プチクリ」と同じ考えなのでは・・・。

正直、竹熊さんが言うと素直に受け入れられると言うのはあるけど、その違いを云々されても多分解んないです。

自分も他人事じゃありませんが、果たして本当に日本は豊かなんですかね?

中国の食料品が問題になってますが「そんな、いいかげんな物でも輸入せにゃ国民が食えない」と言うお寒い現実の露呈に見えるんです。ミートホープのやってる事と大差無いと思うんですけど・・・。

問題は工業化を進めすぎた結果、生きる事と働く事が一致しにくくなった事だと思うんですが、ずれ過ぎでしょうか?

どうせプチクリになるなら農業をやりたい。

真面目にそう思ってる今日この頃。


投稿: 無職 | 2007/07/17 09:37

なかなか重い話になっていますね

西原理恵子さんの漫画で、インドネシア(確か)の学生デモとデモをする学生の訴えを聞きながら「親の金で大学行ってるぬくぬくとしたところでモノを言ってる君たちの言葉はワタシの心には響かない」というようなことを西原さんがつぶやくシーンがありました。西原さんのモノの言い方も彼女らしく一面的なところがあるのも事実ですが。

投稿: たにしんいち | 2007/07/17 09:40

なんでしょうか?ああいうのを見て共感したりする人もおおいのでしょうか?また自分より下の連中を見てほっとするんでしょうか?「縛られるのいやっすよ」というのは自由ですが、あとでかけてない年金をくれとか生活保護受けるとか勘弁してほしいな・・・元気な間は。アフィリでもしてくれればクリックはするのに。

投稿: blog49 | 2007/07/17 09:46

僕が住んでる所は結構田舎なんですが。

僕がバイトしてる店にPSPと任天堂DSを持ったインドの行者様みたいなホームレスが住み着こうとして結局、警察のお世話になった直後にいなくなりました。

昼間、女の子がレジうってる時、腐食しまくった硬貨で『SIMPLE DS シリーズ Vol.8 THE 鑑識官 ~緊急出動!事件現場をタッチせよ!~』を買って行ったそうです。

店の閉店後、お店に置いてある無線LANシステムが届く壁に張り付いてPSPのゲームをやってる姿を何度も見ましたが。僕はどうにも他人事には思えなかった。

「こりゃこういう人がいるなら、ガンプラ作ってるホームレスもいるだろうし、漫画描いてるホームレスだっているだろうなぁ・・・」

と思った次第です。

ネットカフェ難民がフィクションでも僕が見たあの人は真実です。

現実はもっと凄いとおもうんですよね。

投稿: 無職 | 2007/07/17 10:06

就職業界に片足を突っ込んでいる私としては、
今年の就職状況はこれまで関わってきた中で、
一番よい、と思いました。特に理系ですね。
理系であるならば、中途採用も割りといいです。
ただ、文系は相変わらず厳しいですね。
有名大学でもなければ。

長谷先生のコメントを読みまして、
大杉栄も結局はブルジョア(といえる)階級出身であったことを思い出しました。
あまりよく知らないのにこんなことを言うのはなんですけれども、
ブルジョアが労働者階級をオルグする図式っていうのは古今変わらずなのでしょうか。

投稿: 瑠璃子 | 2007/07/17 10:36

藤原新也さんの説によると「日本という国は
年金はもうもらえない」ところまで来ている
ようですからかけようがかけまいが同じことですね。

投稿: acha | 2007/07/17 10:42

 ネカフェ難民も「働く気はあるのに住む所がネカフェしかない」というのなら雇用や住宅事情の問題だし、「趣味に時間をつかいたいから最低限しか働かないし、ネットとマンガに囲まれて満足」なら個人の考え方の問題ですよね。
どっちか片一方だけの話でもないのでしょうが。
 
 好きな事を仕事にするという考えはスポーツ選手でも本画家でも学者でも剣術家でも同じで昔からあるのではないでしょうか。
関心事以外の一切を雑事と思い切って全ての時間を好きなことに使いたいなら、それを仕事にすべしというのはシンプルな考え方です。
 他人事として忠告すると、「まずは生活を安定させようよ」とか「プロになったらかえって思い通りにやらせて貰えなくなるらしいよ」となるのですが。

 しかしながら、安定した仕事について家庭をもって長生きしても幸福とは限らないという話も多いし、社会に貢献したつもりでも企業や官僚に食い物にされてただけという話も多い昨今、自己満足以外に何を寄る辺にするべきか・・・困ります。

投稿: はさか | 2007/07/17 11:50

ブルジョア出身というより
大杉は軍人(候補)出身だったところが
むしろカギのような気がします。

投稿: あ~ | 2007/07/17 11:50

>ああいうのを見て共感したりする人もおおいのでしょうか?また自分より下の連中を見てほっとするんでしょうか?

このあいだ「アニメージュ」という雑誌を手にして、業界内訳4コママンガを
みつけました。

アニメーターの面々が休み時間にみんなでお茶を飲んでいて、
テレビをみている。ネットカフェ難民の特集が流れていて、
「年収200万にも満たない若者達」のテロップに慄然。

「私たちより多い…」

投稿: あ~ | 2007/07/17 12:07

あ~さん、結局価値観なんてヒトそれぞれってことでしょうか?
下を見て、というか、見下したいという根性の人はネット内ではしばしば見かけます。それだけならいいのですが、そのために他人を蔑むような発言をするのは困ったものです。

ところで、オマイラキタ------ですが
夕べのTBSラジオ アクセスを聞いてた方いらっしゃいます?ランキングコーナーの第八位。ミートホープ問題の所でコメンテーターの方がたけくまメモのコメント欄に先生が紹介していたプロジェクトX風コピペの話を…えーと アクセスHPで確認したら 昨日はえのきどいちろう氏だったようですね。風呂場のラジオで聞いた瞬間、オマイラキタ-------状態に。オマイラ の存在を確認したいんですが…いらっしゃいますか?

投稿: 永田電磁郎 | 2007/07/17 12:27

聞いてなかったデス。

年収200万の話ですが、確かに年収200万は、
それなりにお金持ちかもしれません。
上の、「表現で食える食えない」の議論をした友人と、
10年前に同じ職場の1,2年目位が年収200万弱で、
「年収200万でも生きてはいけるんだなぁwww」
とウケた事でございました。
当時、家賃55000円位、芝居に年間20万とかつぎこんでおりましたから、
年間85万とかでいきていた事になります。

まぁ、月7万ちょいあれば、なんとかなるか。

投稿: めたろう | 2007/07/17 12:44

レス数32くらいまで柄にもなく 稲 俺の本柄はソノオ 藤山一郎先生みたいなとごがありまっから

みんな…真面目に…語ってる…

と、胸を撃たれ熱くなったのれふが

ハタ

と思い返すと。

なーにをゆっちょっちょとでふかア!^^

ちょろくいきませうちょろく!!!ギャッハッハー!!!

投稿: メル変ひじきごはん | 2007/07/17 13:05

レス数32くらいまで柄にもなく 稲 俺の本柄はソノオ 藤山一郎先生みたいなとごがありまっから

みんな…真面目に…語ってる…

と、胸を撃たれ熱くなったのれふが

ハタ

と思い返すと。

なーにをゆっちょっちょとでふかア!^^

ちょろくいきませうちょろく!!!ギャッハッハー!!!

投稿: メル変ひじきごはん | 2007/07/17 13:06

ウチの会社にも久々に新人が来ましたが
な〜んか、体温低そうです。
大丈夫か?おまいら。

投稿: に | 2007/07/17 14:57

はわわ様
引用先の記事の内容、、、、。

ワシのことじゃぁぁぁぁぁ!
さぁ殺せぇぇぇぇぇぇ!

(とひっくり返って手足をバタバタ)

投稿: めたろう | 2007/07/17 15:06

めたろう様

おちついて。ここはまず天空烏龍茶を一杯。

投稿: あ~ | 2007/07/17 15:34

>年収200万

問題は現在生きていけるかではなく、そういうライフプランで老後に一体どうなるのか?でしょう。

じじむさい話で申し訳ないですけど。

投稿: 骨男 | 2007/07/17 16:33

【脱字指摘】
>どこにあるのだろうかとしばらく考えしまいましたよ。
【/脱字指摘終り】

クリエイター志望者にバッサリと「向いてない」と言い放ってあげるって話は鈴木みそ氏の『オールナイトライブ』でもありました。O村編集長の親心。

投稿:   | 2007/07/17 17:15

クリエイター系のアキラメドコロトイウカ。オタクの老後問題的な問題で答えの出ない問題ですな・・・。ただ好きなことを仕事にして本当に幸せかどうか本人しだいのようなきもしますが・・・・。

投稿: フラユシュ | 2007/07/17 18:04

今はみれないですがソリッドウェブってサイトはスゴかったですねえ。

アーカイブでいくつか読めますけど(エンコードをshiftJISで)
http://web.archive.org/web/20030603094511/www.solid-web.com/

http://web.archive.org/web/20030803212137/www.solid-web.com/article/2001/0819.html

年収200万どころか……

あるアニメスタジオでは机と電気を使わせてやるんだからとアニメーターから金を取った(200円だったかな……みみっちい数字が泣ける)という話を聞いたことがあります。労働基準法どころの騒ぎじゃないですな。

投稿: nonbug | 2007/07/17 19:04

あ~様
(号泣しながら)あがぎがごうござびばぶ----。
(ありがとうございますと言っている)

、、んくんくんくんく。

! ぼへ! ぱしゃ!(吹いた)

、、、鼻から天空烏龍茶がぁ!

投稿: めたろう | 2007/07/17 20:53

アニメーターさんよか年収ではマシだったんだ、俺 ><

投稿: syuu | 2007/07/17 21:21

9時-5時、残業なし、資格不要、PCの基本操作程度の派遣社員が年収200万くらいですな…

投稿: nomad | 2007/07/17 23:14

うーん…

20台初頭のわりと早い時期に自分の才能に見切りをつけて
ごく普通のサラリーマンになったんだけど
「君この仕事にあんまり向いてないね。もっと技術者と漫画家とか
自分の性格に向いてる仕事やったら?」
とかけっこうよく言われる人間としては複雑な話題ですね…

「自分の信じる路に殉じて死ぬ」みたいな生き方に
今となってなんとなく憧れを感じてしまうのも
今の自分がそこまで生活に追い詰められていない余裕の裏返しなんでしょうか…

投稿: 大福餅 | 2007/07/18 00:02

年収100万以下で、アパートぐらしですが、何かッ?!!!

バカーーーー!!

年収200万でアパート追い出されるのは、
収入のせいじゃなく、他に理由があるんだろ!
コノふんにゃかメ!

投稿: もろこしHEAD | 2007/07/18 01:13

>おかしなことさん
ゴールドラッシュは、極限のハイリスク・ハイリターンのつもりで書いたので、どこに金鉱があるとかそういうつもりではありませんでした。
ですので現代の、と言われましてもノーアイデアです。

投稿: R.F | 2007/07/18 01:56

アニメーターがどうしてそんなクーリー(苦力)のような待遇でも
頑張っているかというと・・

「夢があるからじゃないか!」(流れる涙)

投稿: リン | 2007/07/18 02:58

一ヶ月の光熱費200円は安いだろ
嫌ならネットカフェで動画なり原画かけばよいのです

投稿: うい | 2007/07/19 09:39

雇用側が仕事場の光熱費を雇い人から取るなど聞いた事無い。
言語道断だろ。

投稿: アンクル | 2007/07/19 13:55

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