【サルマン2.0】「デスパッチン」企画その2
■「デスパッチン」シナリオ草案・冒頭部分
都内某所の警察署。その取り調べ室。4畳ほどの狭い部屋。鉄格子がはまった窓から西日が差し込んでいる。
首の太い、いかつい体格の警官が、高校生くらいの少年(虎見心。読者にはまだ名前がわからない)を取り調べている。ボールペンの先端が、調書の名前欄の上で宙に泳いでいる。名前は空白のままである。そこにポタリ、と汗がしたたり落ちる。
取調官、タバコに火をつけ、タオルで額の汗を拭う。
取調官「うぇ~暑い。空調、ぜんぜん直ってねえじゃねーか」
取調官が窓を開けると、いきなりヴィーン、ヴィーンとセミの声が大音量で小部屋を満たす。取調官、顔をしかめてピシャリと窓を閉める。
対面のパイプ椅子に座った少年は、手錠がかけられた両手を膝に置き、背筋をのばして涼しい顔をしている。腰にナワがかけられ、ナワの端が背後の壁にあるパイプに縛り付けられている。少年は汗ひとつかいていない。
取調官「よくいるんだよ。たかが万引きで黙秘する、おめーみたいな勘違い野郎が」
少年「……ぼくは、やってない」
取調官「だったら名前言えやタコ!」
少年「やってないんだから。帰ってもいいでしょ」
取調官「調べが済んでからだ! 調書が書けねーだろーが、この野郎!」
少年は何も語らず、微笑を浮かべるばかりである。謎めいたムードのある、ぞっとするような美少年だ。取調官、灰皿にタバコを押しつけて消す。灰皿は吸い殻で山盛りになっている。
取調官「…今日は泊まってもらうからな!」
いっこうに進まぬ取り調べに、取調官がしびれを切らして怒鳴ると、少年があくびをしながら、
少年「飽きた。帰るよ、ぼく」という。
取調官「何言ってるんだ?」とあきれ顔になる。
取調官「協力しないと、一晩が一週間になるぞ。いいのか?」
すると少年が手錠をかけられたまま、両手を取調官の顔のほうに向け、パッチンと指をならす。取調官がキョトンとしていると、彼は微笑を浮かべ、
少年「今、おまわりさんの奥さん、デパートの屋上から飛び降りたよ……」
取調官「ふざけるな!」と調書を机に叩きつける。
取調官「微罪だからと大目に見ていたが……お前のような性根の腐ったガキは、とことん絞ってやる! いいか、裁判所に申請すれば、最長23日間拘留が可能なんだぞ。ヤクザだろうが暴走族だろうが、しゃべりたくなるんだ!」
そこに同僚の警官がやってくる。少年に向かって興奮し、肩をいからせる取調官に、なにかを小声で耳打ちする。
屋上から飛び降りる女のイメージカット。
取調官「エーー? な、なんだってぇ!?」
顔面蒼白になった取調官が足早に部屋を出て行く。
◆
翌日。昨日の小部屋で、またあの少年が椅子に座っている。恐ろしい形相で部屋に入ってくる取調官。うっすらと無精ひげが生え、髪の毛が乱れている。向かいの椅子に腰を下ろして少年をにらみつけるが、額には脂汗がにじんでいる。今度は少年が最初に口を開く。
少年「ご愁傷さまでしたね、奥さん」
取調官「ぐ・う…ぜん、とはいえ……」
少年「偶然じゃないよ? でさ、お巡りさん、今日はぼくを出してよ。布団が薄くてさ。昨夜は寝られなかったし」
取調官「き…さ…ま…」
少年「ぼく、いますぐ、出たいな。さもないと……」
取調官「何だッ!?」
と、取調官が立ち上がり、少年の肩を強く締め付ける。
少年「痛い、痛いよ!」
取調官「さもないと、何だ?」と、激しく肩を揺する。
パチン!
少年、後ろに回した手錠の指を一回鳴らす。その音を聞いて、取調官の顔から滝のような汗が流れる。笑いを浮かべながら、少年が言う。
少年「今、お母さんが飛び込んだ。駅……池袋。山手線の内回りホームだ」
取調官「お…ま…え…」
脱兎のごとく部屋から走り出る取調官。タタタタと階段を下りて1階の交通課へ駆け込んで怒鳴る。
取調官「池袋駅! 山手線内回りだ!」
「どうかしたんですか?」取調官のただならぬ気配に、驚いた同僚が次々に立ち上がる。取調官がさらに怒鳴る。
取調官「人身事故はなかったか!?」
交通課の警官「人身事故? ち、ちょっと調べて……」
そういうまもなく、交通課の電話が鳴る。電話に出た警官が驚いて叫ぶ。
交通課の警官「い? 池袋? 山手線で飛び込み? 被害者は初老の女性?」
血まみれの池袋山手線ホーム。返り血を浴びてパニックになっている乗客たち。
少年のいる取り調べ室に、幽霊のような足取りで戻ってくる取調官。少年をちらりと一瞥するが、身体に力がなく、目には、おびえの色が浮かんでいる。
少年「いいお母さんだったのに。残念だったね」
取調官「………」
少年「もうぼくを、解放したほうが、いいと思うなァ…」
取調官、机の上の重そうなガラス灰皿を震える手でギュウっとつかむ。
取調官「お・ま・え・は…」
そのまま、わなわなと頭上に振りかざす。
取調官「だ・れ・だ…」
少年「お巡りさんが悪いんだよ? ぼくを、二日も閉じこめてさ。それでぼくを殴るの?」
取調官「き…さ…ま…」
灰皿を持ったの取調官の手に力が入る。手の甲に青筋が浮かび上がる。しかし少年は、取調官をじっと見つめ、平然と言う。
少年「娘さんがいるね?」
取調官の手が、ピタリと止まる。
少年「こないだ中学に入ったんだー。ふ~ん。かわいい娘さんだね……」
恐怖の表情を浮かべる取調官。
取調官「お願いだ。娘だけは……」
少年「もちろん、娘さんは無事だよ。このままぼくを帰してくれるなら」
取調官「………」
真昼の太陽が街を照らす中、割れるような蝉時雨を浴びて、警察署の正面玄関から出てくる少年。所内の窓という窓から、署内中の警官がおびえた目で一斉に見つめている。だが少年は平然として、ショルダーバッグかららiPodを取り出し、イヤホンを耳に当てるが、
少年「ちぇ。バッテリー切れてる」
iPodをしまい、今度は口笛を吹きながら、町中へと歩き去っていく。
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コメント
出だしは、とりあえずこんな感じです。今後のあらすじと、登場予定のキャラクターは、後日アップします。「こんなふうになったらいいな」tリクエストがあれば、受け付けます。採用するかは当方の判断になりますが。
投稿: たけくま | 2007/08/24 15:11
たけくまメモも
ついに創作ネタを投入!!ですね。
勇気あるわぁww
投稿: 情苦 | 2007/08/24 15:21
おお、悪の物語だ。
虎見心に萌えはしないけれど、
地獄に突き落としてやりたくなりました。
投稿: 草モン | 2007/08/24 15:32
緊迫感があって面白いです。
やはり虎見の髪は黒がいいです。で、服も夏場なのに長袖。できれば黒。
取り調べ室の格子窓を背に、逆光で真っ黒になる虎見のシーンが浮かびました。死に神チックに。
あと、妻と母が亡くなるのが1日違いでは、妻が変死した翌日もこの刑事さん仕事してるのか?という疑問が・・・。どう直せばいいのかは分かりませんが。
投稿: かなびん | 2007/08/24 15:56
ツカミはOK!
ただ、取調官が相手の体をいたぶる(肩を強く揺する、など)
のは禁じられているはずです。
それからこの取調官はどういう根拠でこの少年を放免できたのですか。
そういう判断を刑事ひとりで下せるのですか。
投稿: あ~ | 2007/08/24 16:00
はじめてコメントします。デスパッチン面白いですね。
前回の記事にコメントしそこなったのですが、国々が殺そうとしないのは、パッチン能力を利用したいのかも。でなかったら、殺人を生業とする人たちの想い人は、その生業をさせたくないという思いゆえ、殺人ターゲットの前に出現するとか。
つまり主人公は、いきなり想い人の幻影が目の前に出現することで、暗殺されそうになっていることがすぐ分かり、ただそれをパッチンすればよいとか。
あー、こういうバカバカしいアイデア出しって大好き。
あとカワイイ正義少年が出てほしいです。ものすごい数の想い人を背負っているので虎見はげっそりしてしまうとか。
投稿: にせコアラ | 2007/08/24 16:03
同人誌、描く方からは何年も遠ざかっていたけど、なんだかデスパ本を出したくなってきました。
投稿: かなびん | 2007/08/24 16:11
警察では相手に手錠をかけたり縄で椅子に固定したまま
尋問するんでしょうか。
しかも相手は殺人でも強盗でもない、未成年の万引犯です。
投稿: あ~ | 2007/08/24 16:12
> あと、妻と母が亡くなるのが1日違いでは、妻が変死した翌日もこの刑事さん仕事してるのか?という疑問が・・・。どう直せばいいのかは分かりませんが。
自分ツッコミですが、1日目と2日目の刑事さんを分けてはどうでしょう。1日目は乱暴な尋問、2日目は初老の人情派、情にうったえる刑事さんで、「言うことがうっとうしい」という理由だけで老妻死亡。
怒りで豹変する刑事さんに、娘夫婦と孫の話をきりだす。おびえる老刑事。
・・・なんてのはどうでしょう?
投稿: かなびん | 2007/08/24 16:18
>1日目と2日目の刑事さんを分けてはどうでしょう
ああ、巧い。
投稿: あ~ | 2007/08/24 16:25
1日目と2日目の取調官を分けると、「所内の窓という窓から、署内中の警官がおびえた目で一斉に見つめている」が活きますね。
二日間で、署内に一気に噂が広まったという。
投稿: hajime_kuri | 2007/08/24 16:33
うん、刑事を分けるのはいいかもしれませんね。検討してみます。
でも再三書いてますが、この原作が本編にそのまま活きるわけでもないんですよね。どういう形になるかはまだわかりませんが、あくまでも「デスパッチンのやおい本を出す」のが作品の目的であるわけで……ああ、書いててこっちが混乱してきました。
しかしこういう風にいろんなツッコミが入って作品自体を修正するのは、編集と作家なら日常的にやってるんですが「公開」するのはあまり例がないかも。
これはこれで面白くなってきましたので、本編とは別にブログで続けてみたいです。
投稿: たけくま | 2007/08/24 16:41
ちょっと考えてみましたが、取調の刑事を二人にすると流れが煩雑になるので、最初にデパートから飛び降りた奥さんは、骨折して重傷だが命に別状はないことにしたらどうかと。その場合デスパッチンは必ず殺すのではなく、加減ができる能力に訂正する必要がありますが。
投稿: たけくま | 2007/08/24 17:15
ブログのコメント欄でブレインストーミングって面白いですね。
取調室での少年の扱いがどうしても気になります。
万引き犯ぐらいで縄で椅子に縛るのは、どうも。
それからインパクトの強さ優先なら、重症ではなく殺してしまったほうが
効果的だと思います。
投稿: あ~ | 2007/08/24 17:31
寅見が指パッチンできない様に指に拘束具をつけるのを国家/警察側の目的にすれば一挙に展開がギャグになるかと思います。
作品内のコミケで売られている2次創作作品用のネタにどうでしょう?
投稿: 骨男 | 2007/08/24 17:33
あ、いけね。
寅見じゃなくて、虎見でした。
寅見だと脳内イメージが急におやじキャラになるなあ。(笑)
投稿: 骨男 | 2007/08/24 17:36
能力に加減が利くと、後々心理戦とかになった時、設定が活きそうですよね。
ただ、あ~さんの指摘通り、奥さんが死なないのはインパクトが弱いようにも感じます。「デスパッチン(死のパッチン)」ですし。
最初はどかんと死んだ方がタイトルが活きるかも。うーむ。
不謹慎な話題を楽しそうに語ってごめんなさい(汗)。
投稿: かなびん | 2007/08/24 17:39
第一話としては可もなく不可もなく(個人的好みから言えば不可というかデスノパクリネで終わりそう)なんですが、警察組織に正面から自分の能力を開陳してしまうような自殺行為をやる理由付けというのは後付であるんですかね?死にたがっているとか。
あるのならばそれがチラとでも見えないと主人公が馬鹿すぎて萎えます。
投稿: ちくちく | 2007/08/24 17:43
この主人公、万引きはやっていない(少なくとも本人は否定)
んですよね。
無実の人間を陥れる国家権力VS個人の戦い、
という作品構造を(そういう作品だとして)
第一話できちんと提示するのはアリだと思います。
強大な権力につぶされかかっている人間は殺人が許されるのか?
ドラマを盛り上げるためには刑事さんの家族を殺させたほうが効果的ですが
万引き疑惑への復讐として殺人させるのはどうなんだろう。
投稿: あ~ | 2007/08/24 17:54
これ、フィギュア大好き人間が相手だと自宅が火事になったりするのでしょうか?というかそもそも主人公と接点がないかな。
最終回は主人公が断末魔の挙句に指パッチンの嵐ですかね。なかなか渋い。
投稿: KM | 2007/08/24 18:12
少年がデスパッチンするときは、
「デスパッチーンッ!!」と叫びながら
ちんぴょろすぽーんのポーズを取ってほしい
(指だけパッチン)
投稿: 19 | 2007/08/24 18:28
縄で縛るのはヤクザで
指パッチンを披露して
組員たちが狼狽しているところに
ねんごろにしている警察が介入してくる・・・
という流れなら縛られているのもアリかと
投稿: とりじょー | 2007/08/24 18:31
竹熊の、
世の中みんなぁ~
デス…、(ボムッ!)
ってシーンはいれてくださいね。
投稿: 愛死手タモレ | 2007/08/24 19:00
開放の手続きがどうか、とか、取締官が被害者をゆすぶっちゃ駄目、とか、万引き犯くらいでは椅子に縛らない、とか、近親者が亡くなった次の日には仕事に来ないだろう、とか、そういう「現実の」リアリティに拘るのは視野狭窄というべきでしょう。
だからリアリティはどうでもいい、ということじゃありません。拘るべきは、801本のネタとなるべき本としてのリアリティなんです。例えば数多あるジャンプのマンガに対して、「現実の警察(や戦争や野球やサッカーやボクシングや・・・)はそうじゃないよ」という突っ込みは馬鹿げているのではないでしょうか。
ということで、オリジナルのままでいいんじゃないかというのが僕の意見です。
もしも二人で、ということだったら、初日は二人で担当しておいて、うち一人を殺しちゃう、というのが考えられますね。オリジナルでは奥さんとお母さんが死んでますが、それを例えば初日から取締官A,Bの二人で担当しているとして、まずBの奥さんなりお母さんが死んで、慌ててBが外出して、Bが携帯でAと「あいつの言った時に死んでいた」と話をしている場面(つまり、一人は離れているけれど実際には三人がいる場面)を設定しておいて、そこでいろいろな会話の後、指パッチンがあってBが死んじゃう、と。
その上で、Aの近親者も殺せるし、A本人だって簡単に殺せるんだよ、という形での脅迫にした方が、近親者を二人殺すよりもインパクトが強いのでは。
なお、指パッチンでケガ程度にできる、というのでは能力が万能になりすぎて後々困ることもでてきませんかね。例えば、主人公と心が通じ合った相手というか彼女が出来て、図らずも証拠となるような言動を押さえられてでもそのことを彼女は気がついてなくて、そこにLモドキが接近してきて、正体を守るためにはLとその相手を合わせちゃいけない、というシチュエーションがあるとしましょう。ここで「死」しかない(そして別の理由でLは殺せない)としたら、彼女を殺すしかないわけで生かすにしても殺すにしても物語は大変スリリングになりますが、ケガにもできる、とかなったら病院に連れ込んで話ができないようにしておけばいいじゃん、みたいなことになりかねないのではないでしょうか。
投稿: 4歳児の父 | 2007/08/24 19:17
開放の手続きがどうか、とか、取締官が被害者をゆすぶっちゃ駄目、とか、万引き犯くらいでは椅子に縛らない、とか、近親者が亡くなった次の日には仕事に来ないだろう、とか、そういう「現実の」リアリティに拘るのは視野狭窄というべきでしょう。
だからリアリティはどうでもいい、ということじゃありません。拘るべきは、801本のネタとなるべき本としてのリアリティなんです。例えば数多あるジャンプのマンガに対して、「現実の警察(や戦争や野球やサッカーやボクシングや・・・)はそうじゃないよ」という突っ込みは馬鹿げているのではないでしょうか。
ということで、オリジナルのままでいいんじゃないかというのが僕の意見です。
もしも二人で、ということだったら、初日は二人で担当しておいて、うち一人を殺しちゃう、というのが考えられますね。オリジナルでは奥さんとお母さんが死んでますが、それを例えば初日から取締官A,Bの二人で担当しているとして、まずBの奥さんなりお母さんが死んで、慌ててBが外出して、Bが携帯でAと「あいつの言った時に死んでいた」と話をしている場面(つまり、一人は離れているけれど実際には三人がいる場面)を設定しておいて、そこでいろいろな会話の後、指パッチンがあってBが死んじゃう、と。
その上で、Aの近親者も殺せるし、A本人だって簡単に殺せるんだよ、という形での脅迫にした方が、近親者を二人殺すよりもインパクトが強いのでは。
なお、指パッチンでケガ程度にできる、というのでは能力が万能になりすぎて後々困ることもでてきませんかね。例えば、主人公と心が通じ合った相手というか彼女が出来て、図らずも証拠となるような言動を押さえられてでもそのことを彼女は気がついてなくて、そこにLモドキが接近してきて、正体を守るためにはLとその相手を合わせちゃいけない、というシチュエーションがあるとしましょう。ここで「死」しかない(そして別の理由でLは殺せない)としたら、彼女を殺すしかないわけで生かすにしても殺すにしても物語は大変スリリングになりますが、ケガにもできる、とかなったら病院に連れ込んで話ができないようにしておけばいいじゃん、みたいなことになりかねないのではないでしょうか。
投稿: 4歳児の父 | 2007/08/24 19:18
警察関係者で『若くして警視』とかその辺りの存在があれば都合よく進められるのではないでしょうか?
現場に首を突っ込みたがる人間なら、その場に『偶然』いてもおかしくないですし。
そうなれば更に大事にできるような…と軽く考えてみたり(^^;
続き楽しみにしてます。
投稿: S | 2007/08/24 19:30
あそっか、でも「相手は直接は殺さない」というのが最重要ルールなんですね。いやもちろん、BはAにとってものすごく大切な人でしょうから、上の形で死ぬのはごく自然なんですが、それでAが「自分も」という恐怖を感じちゃうと、その点がボケちゃうかもですね。
ところで、殺すことができる、つまり「ぼ~~と浮かぶ」のはその人が一番大切に思っている一人だけなんですかね、それとも濃淡があっても何人も、なのか。
前者とかなると、意外と使いにくい能力ですね。誰かを殺さなきゃいけないとなったら、単なる知り合いじゃなくてその人を一番大切に思っている誰かを探して会いに行かなきゃいけない、みたいな。
あ、そうか、だから初めのころ、主人公はライバルを殺せないんだ。ライバルのことを「一番大切な人」だと思っている、そういう人が誰もいないから(だって引きこもりだもん)。
投稿: 4歳児の父 | 2007/08/24 19:35
結構まじめなコメントが多いので本気で考えてみたが、『デスパッチン』のエピソードで、例えば敵対する相手(警察・軍・ヤクザ等)に弱みを握られて殺すことにして、その相手の恋人もしくは妻を捜して殺そうとするも、もう気持ちがさめて対象が思い人ではなくなってしまっていて、対象をパッチンするまでに七転八倒するってのはどうでしょう?
投稿: ウンコブリブリ | 2007/08/24 19:43
遠距離から狙撃したら殺せませんか?
そこまでしなくても後ろから不意をつけば
簡単に殺せそうな。
投稿: シロウ | 2007/08/24 20:14
そりゃ殺すのは簡単だけど、それ言っちゃうとほとんどの小説や漫画やアニメが成り立たなくなっちゃうよ。
投稿: 通りすがり改 | 2007/08/24 20:22
>「現実の警察(や戦争や野球やサッカーやボクシングや・・・)はそうじゃないよ」という突っ込みは
椅子に縛られたまま尋問だなんてレクター博士もびっくりですよ。
今のジャンプなら真っ先にツッコミが来ます。
投稿: あ~ | 2007/08/24 20:30
>狙撃・暗殺
悪意や殺意に関しては育った環境が環境なので敏感に気配を察知するとか?
その代わり意外なモノには鈍感なので、そこを突かれるという展開に…とか。
投稿: S | 2007/08/24 20:31
日本政府やアメリカ大統領を「脅迫」しようとするくらいなら暗殺対策がないと
漫画内リアリティでも問題ありすぎと思いますが。
投稿: シロウ | 2007/08/24 20:32
瑣末な事ですが、パッチンしたら相手がめまいをおこすってのはどうでしょ?(直接的な護身として)
しかし、相手の大切な人物がわかる能力だけでも結構怖いですね。
投稿: 通公認 | 2007/08/24 20:32
あと自分以外大切な人がいない人物には無力。
大切なのは自分だけ、なんて殺し屋に限定しなくても探せばいくらでもいると思いますが。
投稿: シロウ | 2007/08/24 20:45
別に国家や要人を脅迫しなくても、前代未聞の遠隔殺傷能力を持っていてしかもその行使に躊躇がないですよとふれて歩いてれば(第一話草稿のようなことをしていれば)殺されたり捕まったりは普通にするでしょう?そして一個人では法を執行しようとする側を止めることはかなわない。捕まりたいか頭がおかしくなっているんでもない限り草稿のような殺し方はしない。
例えば幼少期からこの能力を持っていたとして誰にも愛されずに育ったとしたら誰かの大切な人になった、その自分を見てみたいそして自分の呪われた能力で死にたい・・・と、色々エピソードを投下してやればそういう方向にももっていけないことはないですが・・・
まあ、大穴がいくつも空いていることと、作品が面白いかどうかには関連性はないですけども。こういう大勢でつつきまわす具としてはどうなんざんしょ。
投稿: ちくちく | 2007/08/24 20:51
初めまして。
リアル厨房の頃、本気で漫画家目指してまして「サル漫」読んで怒ったクチです(笑
取調べシーンは、一歩間違えたらギャグになるくらい非現実的な方がいいと思います。
例えば
・虎見のシャツは引き裂かれ、口の端には殴られた跡があり、額からは流血。
・刑事はサディストで両刀使い。
虎見に対してセクハラじみた発言をしたり。
鞭くらい持っているのかもしれません。
・まわりの下っ端警官
「あーあ、また○○刑事の悪いクセが出たよ」
「被疑者が男だろうが女だろうが、見かけが良ければ、いつもこうだ」
と、説明セリフを言いつつ見て見ぬフリ。
「身内を殺される」刑事が、嫌なヤツでない場合、読後感が悪くなるような気が致します。
投稿: ファットボーイ・スソム | 2007/08/24 20:59
確かに漫画内漫画なんだから801ネタになる美形キャラさえいればあとは適当でいいかもしれませんね。
とんち番長だって大ヒット漫画という設定でしたがヒットどころか即ボツレベルでしたし。
投稿: シロウ | 2007/08/24 21:02
万引き(の疑惑)で捕まるという設定を多少変えてみては
どうでしょう。
誰かが起こした大きな事件があって、主人公が犯人とされて
捕まってしまう。で、抑留期間中にたけくま案にある
不気味なやり取りがあって刑事さん達がおののきだす中
事件の真犯人が(たぶん別の署で)捕まったと連絡が入って、
主人公はそのまま無罪放免になる、と。
刑事さん(達)はこの主人公の脅迫に屈して釈放を決断するのでなく、
抑留する理由がなくなったので釈放するわけです。
投稿: あ~ | 2007/08/24 21:03
ファットボーイ・スソム さんのがいいw
投稿: ちくちく | 2007/08/24 21:06
おお。コメント欄大賑わい!
万引きでの不当逮捕という導入について。
→国家の側のテスト、と言うのはどうでしょう?
公安とか、
S様のおっしゃる警察のエリートとか、
なんなら既に新人が裏にいて、
不当逮捕を仕組む。
担当の取調官は、コマですね。
投稿: めたろう | 2007/08/24 21:11
主人公は刑事さんの近親者を殺していくのではなく、
自分を無実の罪に陥れた真犯人の近親者を次々と殺していくのはどうですか。
それがきっかけになって真犯人が捕まる(あるいは自首する)。
そして主人公は無罪放免になる。
投稿: あ~ | 2007/08/24 21:12
狙撃したって死なないよ
弾が当たらないんだから
投稿: サエ | 2007/08/24 21:37
みなさんテ○スの王子様が801界で絶大なヒット飛ばしてる現状をお忘れではwリアルは関係ないかとw
それこそ801界で大ヒットのリアリティーを追求したほうがいいのでは
うん、ふてぶてしい美形主人公満点です♪
でもキャラがどんどんでてくるのが条件ですよ〜
ポップンミュージックをご覧下さい
ストーリーはないのに、多彩なキャラクターとちょっとした設定で人気ジャンルになりましたから
数は大切な気がします
そういえば元祖801ヒット漫画のセイヤも翼も多彩なキャラクタ−が魅力でした
ですからストーリー主義は、ひとまずドブに捨てて
キャラクターもかんがえましょう♪
というか考えたキャラをコメントに書いたりしていいなんて、たのしくブログが読めますね♪
みなさんどんなキャラクター考えんのかな〜
本編に登場しないキャラでも、そのコメントで
妄想広げられますね♪自分ではアイデアなく考えられないので
読者としてキャラクター複数の関係性と、特徴的な性格がほしいです
投稿: トンプ〜 | 2007/08/24 22:39
ここで必要とされてるのはお笑いのネタとしての801
ですから、あまり真剣に考えても・・・
投稿: シロウ | 2007/08/24 22:47
キャラクター至上主義の801女と
ストーリー至上主義のおっさん世代のガチンコファイトが始まって
そもそも魅力的なキャラクター、そしてストーリーとは何かみたいな
ディープかつおもしろい
熱弁ガチンココメントバトルが観てみたい!
最近、異種交流戦みたいなの観てないな〜〜
今の雰囲気だといい鉄火場になりそうな・・・?
投稿: トンプ〜 | 2007/08/24 23:08
最初に書いたヤツの補足というか蛇足になりますが。
その美しい容貌のため、男色でサディストの悪徳刑事に目を付けられてしまう虎見。
ある日、無実の罪をでっちあげられ、捕まってしまう。
取調べとは名ばかりの拷問にかけられ、腹を立てた虎見は、デスパッチンの能力を作動させる。
(腹を立てた理由は、拷問の苦痛よりも、刑事の態度が鬱陶しかったため)
突然、悪徳刑事の傍らにいた部下(美形)が拳銃を引き抜き、自らの頭を打ち抜く。
「早く僕を解放しないと、また、あなたの大事な人が死ぬよ」
と不敵に笑う虎見に対し「ふざけるな!」と一喝する悪徳刑事。
虎見がリズミカルに指を鳴らすと、周囲に居た部下(美形)が次々と拳銃自殺する。
『パチン、パチン、パチン、パチン、パチン』
『ズキューン、ズキューン、ズキューン、ズキューン、ズキューン』
唯一、生き残った悪徳刑事を尻目に、虎見は悠々と取調室から出て行った。
故ポール牧のように、指をパッチンパッチンと鳴らしながら。
気を取り直した刑事が、あわてて追いかけると、警察署内は婦警とブサイクな警官以外、
全員死亡しており、パニック状態でそれどころではなかった。
遠ざかる後姿を睨みつける悪徳刑事。
「くっ、あいつ、何者だ……」
第一話 完
どうも、虎見が万引きなどというセコイ犯罪をやらかすことに違和感がありまして。
(たとえ、冤罪でも)
イロイロ考えたら、暴走してしまいました。
スミマセン。
投稿: ファットボーイ・スソム | 2007/08/24 23:47
万引きに関していえば、間違いと本人も言っているし、実際えん罪かもしれませんよ。ここでは「微罪逮捕」ということであればいいので、別の罪で引っ張られたのでもいいんですが。
投稿: たけくま | 2007/08/24 23:56
万引きは確かにセコいですわな。
でも虎見の不気味さと魅力を出すには、冒頭は脇を普通の人々でかためたほうが、活きるような。
万引きではなくて傷害(冤罪)はどうでしょう?実際に被害者に暴行を加えたのは別人で、現場にたまたま居合わせた虎見が、気まぐれに自分がやったと言う。
捕まってからパッチンで釈放されるまでは、単なる虎見の暇つぶしのお遊びだった、という。
虎見の異常な一面の演出からのスタート。
投稿: かなびん | 2007/08/25 00:01
>現場にたまたま居合わせた虎見が、気まぐれに自分がやったと言う。
あ、で、取り調べでは自供を一変させて、やってないと言い、たけくまさんの草案で。
投稿: かなびん | 2007/08/25 00:05
じゃあ、虎見は痴漢冤罪ってのはどうですか?
訴えた相手は虎見が自分になびかないのが頭に来て、ちょっと「懲らしめて」やろうと痴漢にでっちあげた、とか。
投稿: さりおねす | 2007/08/25 00:11
わー盛り上がってますね。このレベルが実は一番楽しかったりするんですよね。
がまんできずにまた書きました。
「大切な人」「想い人」の呼び名を考えました。
アモーレ「愛守霊・愛望霊」というのはどうですか。んーくだらない。
投稿: にせコアラ | 2007/08/25 00:14
こう言うと何ですが、割りと真っ当なオカルト系サスペンス漫画っぽいですね。
やおい漫画の原作というからにはもっと腐女子に媚々なやつかと思っていました。
最初からあからさまに腐女子受けを狙った作品というよりは、
普通の少年漫画だったのに、たまたま腐女子に人気が出てしまったといった系統の作品なのでしょうかね?
投稿: 埋名 | 2007/08/25 00:30
ファットボーイ・スソムさんいいなあw
整合性、納得性は極薄なのに、自分の好みが自覚されてしまうわw
投稿: ちくちく | 2007/08/25 00:32
ファットボーイ・スソムさん素敵!
あ〜このコメント欄観ててすっげ〜楽しいよ〜♪
投稿: トンプ〜 | 2007/08/25 00:54
やおいネタとしては
この少年が小学生くらいのときに口に出すのもはばかられるような性的虐待を受けてそのときから少年の「能力」が開花したというのはどーか
ケーサツに捕まったのも主人公の少年が「昔の出来事」を忘れるため、たびたび母子家庭の家を狙ってそういう家の少年を襲っていたところをケーサツにおさえられて、、、というのは?少年が残虐な行為に及ぶとき「テメーら母○家庭の貧民はオレをせいぜい楽しませやがれ!」と叫ぶとか、、、外国人の家庭を狙う(2ちゃんねるに毒されていて出稼ぎできている中国人に対して活字に出来ないような嫌悪感を抱いているとか)とか、子どもを置いてパチンコに行く家の子どもを狙うとかも時事的でタイムリーかもしれない。
この主人公はどういうタイプなのだろうか
(1)ゴルゴ・ブラックジャックみたいに目的がミステリーな存在
(2)「デス・ノート」はミサがしゃしゃり出てきたあたりから読まなくなったがそれでも5年に一冊あるかないかの傑作だと思うのだが、デス・ノート的な「現代のラスコーリニコフ」
(3)「能力」はあるのだが連載当初ではそれを持てあましている。そこへしばらく連載後に妖精みたいなのがやってきて「アナタは実は○○星の王子で、、、」と告げる
(4)無しか信じないというニヒリスト 「殺し屋イチ」のイチを操る親父みたいな、、、
投稿: たにしんいち | 2007/08/25 01:17
どこぞのパロを引きずってる点と、
劇中劇ということも含めて考えてみますと、
そこそこ素朴な内容で構わないんじゃないかという気がしますがどうでしょう。
投稿: | 2007/08/25 02:34
こう言うと何ですが、割りと真っ当なオカルト系サスペンス漫画っぽいですね。
やおい漫画の原作というからにはもっと腐女子に媚々なやつかと思っていました。
最初からあからさまに腐女子受けを狙った作品というよりは、
普通の少年漫画だったのに、たまたま腐女子に人気が出てしまったといった系統の作品なのでしょうかね?
投稿: 埋名 | 2007/08/25 02:58
相手が大事に思う人の顔が見えるんですよね。
その見えた顔が親であったり伴侶、子供だと分かるのは何故でしょう。
中学に入ったばかりなんだ、、というセリフもあるようなのでかなりの情報が手に入るようですが、
そこらの説明ができているのか分かりません。
相手の情報をどこまで手に入れる事の出来る能力なのかは
作品の深みにも801展開する為の妄想にも大事な部分じゃないかなーと思います。
投稿: G | 2007/08/25 13:32
それかタイガージェットシンなんすけど
見がジェット…むつかしいし 確かサーベル咥えてる大男ですよね。マア ハイ。
投稿: メルヘンひじきごはん重箱 | 2007/08/25 16:13