「ラブコメッサー」をみんなで見よう!
先日の吉祥寺アニメーション映画祭にて、応募作品の中で超個人的に物議をかもした伊勢田勝行監督『恋戦士・ラブコメッサー』が監督の関係者の手でニコニコ動画にアップされましたので、さっそくお知らせします。
アニメ祭の応募作として見るまで、俺は伊勢田監督の作品を不覚にも存じませんでした。しかしミクシィにはコミュニティが2005年から出来ており、超コアな自主アニメファンの間ではだいぶ前から話題となっていた人のようです。ちなみにこないだのエントリでは監督名を「湯水邦彦」と書いていましたが、それは『ラブコメッサー』の監督名であるだけで、伊勢田監督は、作品を作るたびに監督名をコロコロ変えているようです(すでに10数作あるらしい)。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_187f.html
↑吉祥寺アニメ祭結果報告
俺は伊勢田監督の友人である関係者の人に、すぐにでもニコニコ動画にアップするよう勧めたのですが、その人が言うには伊勢田監督はパソコンを持っていないそうで、ネットもメールも自分ではできないとのこと。パソコンを持っていない人が、超アナログな手法でアニメを次々に制作し、脚本・作画はもちろん声優、主題歌まで全部一人でやっていると聞いて感心してしまいました。主題歌は、ご友人の話によるとカセットデッキを二台使って多重録音して作っているそうです。素朴ながらカッコイイ歌で燃えますが、サビのフレーズがフランク永井の『有楽町で逢いましょう』に聞こえてしまうのは、俺の気のせいかも知れません。
おそらくこれは、プロであればあるほど作れない種類の作品ではないかと思います。その意味では、ニコニコ動画は格好の公開手段ではないでしょうか。本来、こういった作品をアップするのが、YOUTUBEやニコニコ動画の存在意義だったはずです。
『ラブコメッサー』をアップしたのは、監督を支持するご友人(XIGさん)の手によるものです。ニコニコ動画をよく知らない伊勢田監督の了解も、きちんと取っているそうです。「せっかくだからアフィリエイトを張れば、監督に少しは還元できるかもしれませんよ」と俺は言ったのですが、(※注)XIGさんは「この作品に関して、どういうアフィリエイトを張ればいいのかわからない」とのことでした。
※注 これは俺の勘違いで、現在のところニコニコにアフィリエイトを貼っても、貼った人には収益は入らないことになっているようです。俺ニコニコは今のところ見るだけ参加なので気づきませんでした。XIGさん、間違いを教えてしまいごめんなさい。
俺が中学くらいの頃、「ラブテスター」という恋人発見装置みたいなオモチャがありました。『ラブコメッサー』に登場する愛の宇宙人・キューピッチもラブテスターみたいな装置を使っているので、それはどうだろうと思いましたが、残念なことにラブテスターはもう販売されていないようです。何かいいアイデアがあれば、掲示板でお教えあげてください。
この作品、今のところ4話まで完成しているようです。それ以外にも『カルチャー藍(ブルー)』とか、ものすごい作品がたくさんありますので、別作品のアップが望まれます。伊勢田監督作品に触れた俺は、はじめてヘンリー・ダーガーの絵を見たときのような、自分のアニメ観が根底から崩れるショックを受けました。できるだけ多くの人の目に触れて、幸せになって欲しいものです。
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