コミックマヴォVol.5

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2007/10/28

秋葉原著作権シンポとちば先生の色紙

本日、台風が接近する中を秋葉原エンタ祭りで著作権関係のシンポジウムが開かれたことは、今朝になって慌ててアップしたエントリに書いた通りです。俺は第一部の「創作活動と著作権 引用・パロディ・保護期間」のパネルに出席し、いつもながらの持論をくっちゃべっただけなのですが、たぶん当日来ていた人のブログにレポートが載るんじゃないかと思います。ちょっと今帰ってきたばかりで疲れていますので、詳細はそちらに譲ります(横着ですいません)。

http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/
↑当日来ていた人のブログ

会場は満員の盛況で、著作権問題に関する一般の関心の高さを改めて認識しました。俺の参加したパネルでは弁護士の福井健策氏と角川書店社長の井上伸一郎氏が出席し、井上氏は『ケロロ軍曹』のパロディの例をプロジェクターで見せるなどして聴衆は熱心に見入っておりました。

これはモデレーターを務めた福井氏の方針も反映していたんですが、こうしたシンポジウムにありがちな「違反を取り締まって著作権を守ろう」というだけにはとどまらない、あらゆる創作が必然的に抱いている「先行作品の著作権と表現の自由の関係」にまで踏み込んだ話になっていて、よかったのではないかと思います。

俺もパロディをやりますので、日本の著作権法的には常にグレーゾーンを歩いているという自覚があるんですね。福井氏も、「過去にパロディ裁判で判例にまで行ったものは二例しかなく、そのいずれもパロディ側が敗訴している」と指摘されるなど、なかなか微妙な問題がここには横たわっております。フランスには「パロディ法」と一般に呼ばれる法律(文学的及び美術的所有権に関する法律、41条の第4項)があって、パロディは文化として保護されているんですけどね。日本にそういう法律はありません。

井上氏は角川書店の社長という立場もありながら「ケロロ軍曹からガンダムのパロディを外すことはできないので、アニメ化はサンライズさんにやっていただくしかなかった」と発言されるなど、グレーゾーンであるパロディを、会社としてどういう形で原著作権者との折り合いをつけたかという苦労を話されていました。会社の代表がこういう話をされるというのは、かなり珍しいことじゃないかと思います。

パネルは第二部、第三部と続いたんですが、第三部でスペシャル・ゲストとして小池一夫先生が参加されたんでビックリしました。お題は日本のマンガ・アニメの海外ビジネスだったんですが、小学館・集英社の現地法人であるVIZの成田さんや経産省の榎谷さんと小池先生の話は結構生々しいものばかりで面白かったです。つーか、こと映像コンテンツの契約に関しては、あちらの海千山千のビジネスマン相手では日本人の契約センスは赤子の手をひねるようなものなのだな、と思いました。

それで、いきなり著作権とは関係ないタイトルの話になるんですが、会場に虫プロのYさんがいらっしゃっていて、Yさんとは会うのは初めてだったんですが、実は俺が入院する前にメールで仕事の約束をしていたのです。その仕事は結局入院でオジャンになったのですが、Yさんはちばてつや先生と交流があるそうで、俺の入院をちば先生に教えていたそうです。

Chibatetuya 実は3年くらい前、俺はちば先生にインタビューしたんですよ。そのときにちば先生は「ああ、サルまんの君だね」と俺のことや『サルまん』をご存じだったんです。俺、サルまんの中で『ハリスの旋風』のメガネくんとか石田国松とか結構パロディし倒してますんで恐縮したんですが、なんか俺の病状を心配していただいたらしく、この8月に左のサイン色紙を描いてYさんに託してくださったと。

もう、言葉もないほど感激してしまいました。ちば先生、本当にありがとうございました。特に『ハリスの旋風』は、俺の原点みたいなマンガなんですよ。どういう具合に「原点」であるかは、今度別のエントリで書きたいと思います。

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