コミックマヴォVol.5

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2007/10/16

Gメールは確かに便利だった

こないだからなんですが、いまさらながらGメールとグーグルカレンダーに登録して使い始めてます。

これまでwebメールはいくつか使ったことがありますが、俺は旅行とか出張とかそんなにないので、外でメールすることもほとんどなかったんですよ。それで便利さがピンと来なかったんですが、Gメールはさすがによくできていてその日のうちにメインの使い方になってしまいました。

メールの内容がグーグルのサーバーに全部格納されていて、文面にあわせてアドワーズ広告が出るとか、今でも気持ちが悪いんだけれども、それを上回る「便利」を「タダ」で提供するところが、グーグルのグーグルたるゆえんなのでしょう。

俺にとって特に便利だと思ったのは、これまで大容量の画像データを送るときは「宅ふぁいる便」とかのファイルアップロード・ダウンロードサービスを使っていたのだけれども、これがほぼGメールだけで間に合うようになってしまったことです。うーん。これは使っちゃうなあ…。

ただ、スパムのフィルタ機能が強力すぎて、普通のメールもスパム扱いされることがあることで、結局、これまでのメールも併用しないと安心できない。そこで今は、仕事でも使っているニフティのメールを、オリジナルはサーバーに残した状態で「Gメールに転送」しています。

今、技術評論社の『ソーシャル・ウェブ入門』(滑川海彦・著)を読んでるんですが、そこでもGメールの便利さが解説されていました。で、プライベートなメール内容をグーグルがすべて把握しうる立場にあることで「悪用」される可能性についても言及し、

「そこはグーグルを信用するしかない」

と書かれてあったのが印象的でした。現実問題として、グーグルが保管するメール内容は膨大なものなので、グーグルがこれを「悪用」するほどヒマではない、ということは言えるでしょう。我々が日常的に電話で話す内容を、公安警察がその気になればすべて盗聴することが可能ですが、全国民に対してそれができるほど警察はヒマではない、というのと似ています。

でもまあ、実際にやるかはともかく、「やろうと思えばいつでもできる」ということが重要なのでしょう。もちろんグーグルは私企業なのですが、おととしあたり中国政府の意向を受けて、中国国内では「天安門」でグーグル検索しても「天安門事件」の記述が一切ヒットしないよう細工をしていたことが問題になりました。そういう政治の意向を受けたネット工作は、日本でもどこでも起こりうる可能性があり、それがいつなんどき個人に対して行われないとも限らないということは、一般市民が今後ネットを使っていくうえでの「リスク」として心得ておくべきなのでしょう。まさに筒井康隆の『おれに関する噂』の世界ですね。

こないだある編集者と雑談していて、「反体制的な過激派やテロリズム集団は、これからネットとどう接していくのだろうか」という話題になりました。イスラム原理主義の過激派が、外国人の首をちょん切った映像をネット配信したりするようなことは、すでに起きているけれども、日常的なメンバー間の連絡業務にGメールはさすがに使わないだろう、ということは出ました。

俺がそのとき思ったのは、「案外、そうした本当のアングラ世界では昔ながらのパソコン通信が重宝されるかも」ということです。15年くらい前、プログラマーやってた友人が、自宅にアナログ電話を数回線引いて個人でパソ通ネットを開設していたのを思い出したからです。

パソ通は高度なクローズド環境が構築できるので、グーグルの検索ロボットも物理的にこれをサーチすることができない。それに暗号化技術を組み合わせれば、かなり難攻不落なセキュリティ通信が実現できるのではないか、俺が政府転覆を企む過激派だったらインターネットなんて信用しないね、と話していたのですが、そこで二人とも静かになってしまって、どちらからともなく「もう、やってるかもな」とポツリとつぶやいた次第です。

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