コミックマヴォVol.5

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2007/11/10

CSフジで「エイケン」特番放映

http://www.fujitv.co.jp/cs/index2.html
↑フジテレビ公式
http://www.fujitv.co.jp/cs/program/7216_056.html
↑昭和アニメ伝説

本日からCSフジテレビ721+734で、テレビアニメ創世記を支えた「エイケン」(TCJ)の特番が放映されます。再放送もあるので、詳しくは上のURLをどうぞ。

エイケンといえば「サザエさん」の制作会社として有名ですが、アニメスタジオとしてはTCJ時代をふくめると虫プロと同じか、それよりも歴史が古く、「エイトマン」「鉄人28号」「パピイ」「遊星仮面」「サスケ」などをバリバリ作っておりました。資料をひもとくと、「え? これもエイケン? あれもエイケン?」てな感じでビックリさせられます。この会社、歴史が古い割にはこれまで語られることがなかったので、今度の特番はほとんど奇蹟に近い企画だと思います。

俺と氷川竜介さんがコメンテーターになっています。氷川さんはともかく、俺はエイケン作品は見ていただけで全然詳しくないんですが、子供時代に見た記憶だけでくっちゃべっています。

フジテレビで収録したときにエイケンの人も来られていて、俺が長年願っていた「サザエさん傑作選・竹熊セレクト版」の企画を話したんですが、「サザエさん」は著作権関係をクリアするのがなかなか大変なこと、放送回がもう千何百本かあって、記憶だけで特定のエピソードを探し出すのは至難の業だと言われました。

俺が是非ともソフト化していただきたいのは、

●カツオが髪を伸ばそうとする話
●ワカメが泣きながらフネのところにやってきて、「お母さん…私の名前、どうしてワカメなの?」と尋ねる。するとフネが「私だって小さい頃は“♪金比羅フネフネ…”とバカにされたんだよ。ワカメもそんなこと気にしないで強く生きるんだよ」と話のポイントをぼやかす話。

●サザエさん一家が日本万国博覧会に行って、波平が「人類の進歩と調和か」と感慨深げに言いながら「東芝館」がやたら強調されていた話

などです。あと、三谷幸喜が駆けだし時代に書いたという「タマが巨大化して町を壊す話」のシナリオ(※注)をつければ完璧だとおもうのですが、ソフト化は難しいようなので残念です。いろんな人の記憶のなかに「それぞれのサザエさん」があるのだと思います。思い出のサザエさんエピソードがありましたらコメント掲示板でぜひ教えてください。

なおこのエイケン特番では、幻のエイケンアニメと言われている『仙人部落』(原作・小島功)が40数年ぶりに放映されます。それからアトムより前に放映された、日本最初の連続テレビアニメと言われる『インスタント・ヒストリー』(おとぎプロ)も紹介されるそうなので、ビックリしました。これは本当に珍しい番組だと思います。病み上がりの俺のコメントは適当に聞き流して、本編をじっくりご覧ください。

※注 読者から指摘があり、ウィキペディアの「三谷幸喜」の項目を確かめたところ三谷が執筆したのは「タラちゃん成長期」という脚本で、タラちゃんが筋肉増強剤でオリンピックに出ようとする話だったそうです。でもこの脚本はボツになり三谷はサザエさんから降ろされたとか。俺、長いことタラとタマを間違え、タマが薬で巨大化する話と勘違いしていました。ただこれについて三谷の発言を読んだ気がするんですが、出典がはっきりしません。ウィキペディア見てもそこがはっきりしないので、どなたかご教授ください。

※注・追記 コメント掲示板での石川誠壱氏のコメントによれば、「タラちゃん成長期」はオンエアされていたそうです。角川文庫の「仕事、三谷幸喜の」35ページにあるとかで。とりあえず追記しておきます。

http://www.fujitv.co.jp/cs/program/7216_056.html

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