新年はダダカン邸で
昨年暮れに『篦棒な人々』が文庫化したこともあり、この1月2日3日と仙台へ行ってダダカン師に新年の挨拶をしてまいりました。「おかげさまで文庫も売れ行きが好調です」と言いますと、ダダカン師もにこやかに裸体パフォーマンスをしてくださいました。
実はこの日は先客がいました。毎年正月になると鬼放舎(ダダカン師は自宅をこう呼んでいる)を訪ねてくるという女子大生P子さんです。P子さん、昔俺の本を読んでダダカンファンになったのだそうで、師もまんざらでもない様子でいつもよりパフォーマンスに気合いが入っていたと感じました。
それでダダカン師とP子さんと俺の三人でコタツに入っていると、台所のほうからポタポタと水音が聞こえてきました。「先生、水道が出っぱなしですよ」と俺が言うと、師は
「あれでいいんです。ああしてほんの少しだけ水を出していると、なぜかメーターがほとんど回らないんですよ」とのこと。これは生活の知恵なのでした。新年からいいことを聞きました。ひとくちメモですよ。今年はたぶん縁起がいいです。
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↑【篦棒な人々 4】「ダダカン」糸井貫二・抜粋
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