山松ゆうきちサイン会に行ってきた
昨日、中野タコシェで行われた山松ゆうきちサイン会に顔を出してきました。マンガ家生活40年目にして初のサイン会とのことで、ご本人は緊張されておりましたが、盛況でした。「俺は下描きしないと絵が描けないんだよ」とのことでしたが、まず「お手本」の絵を描き、それを見ながらサインすることでこの問題をクリアした模様。
マンガ家というと、何も見ないでサラサラと描けるものと世間では考えがちですが、そうとばかりは限りません。ちばてつや先生なども、下絵をまず描かないと色紙が描けないそうで、昔人気マンガ家で集まって合同サイン会をやったときなどは石ノ森章太郎先生が数十枚描く時間でちば先生は2~3枚というスピードで、行列が大変なことになったと白井元編集長に聞いたことがあります。
相原コージ君も下描きがないと描けないクチで、昔編集にスナックに連れて行ってもらったとき、マスターにサインペンだけ渡され、マンガの色紙をせがまれて困ったことがあるそうですが、根本敬さんが親戚の家に行って「ドラえもん描いて」と頼まれたことに比べれば、だいぶマシではないかと思われます。
そういえば山松さんもインドで現地人から「ピカチュウ描いて」とせがまれて断ったみたいですが、世の中おうおうにしてそんなものであります。
そういえば山松さん、今度はインドで漫才をやる計画を温めているらしいです。すでに台本も書かれており、あとはそれをヒンディ語に翻訳して漫才の練習をするだけだとか。
「現地にもコメディアンはいるでしょう?」と俺は聞いたのですが「いるけど、たいして面白くないんだよ」とのことで、ある意味マンガを出版するより大変なことかもしれませんが、その飽くことなきチャレンジ精神には感嘆のほかはありません。考えてみれば、印刷代もかかりませんし、漫才が当たって現地のテレビで「変な外人タレント」としてデビューしたほうが儲かるかもしれません。
「漫才ということは、相手役はどうするんですか」
「現地で探すよ」
とのことで、ここは微力ながら応援したいと思います。
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