コミックマヴォVol.5

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2008/06/10

個人・ブログ・組織

「マンガ界崩壊を止めるためには」の続きを今書いています。「ずいぶん、大きく出たタイトルだな」と知人には言われましたが、俺としては、現役のマンガ家が大手出版社を訴えるということは、もちろん前例がないことだし衝撃的ではあるのですが、雷句誠氏を擁護する形で書かれた新條まゆさんのブログエントリや松永豊和氏の内幕暴露小説など、「業界内部」からこうした声が「今になって」出始めたことに、「時代の動き」を感じて、このタイトルで書こうと思ったのです。

ところがどうも本日中に書き上がりそうもありません。明日は仕事があって、これからその準備をしなければなりませんので、「(2)」は明日の夜以降になってしまいそうです。必ずアップしますのでしばらくお待ちください。

ところで続編でもたぶん触れきれないので、今書いておこうと思うことがあります。それは、今回の裁判が、従来のマスコミ報道の範囲を超えて、当事者がブログで見解を表明し、支援者やギャラリーも、ブログや掲示板でこれについての意見をめいめい表明していることです。

今回のような、マスコミの大手企業が訴えられる側となった裁判の場合、当のマスコミ企業は決着するまでとりあえず沈黙を続けるしかありませんし、他のマスコミにとっても「明日は我が身」でもありますから、事実関係以外はなかなか踏み込んだ報道にならないものです。すなわち、こういう事件こそネットの独壇場になると言えます。

この事件もネットの注目が異常に高いことは、このブログが本日3時の段階でアクセス数が4万を越えたことからも明らかです。一般の事件でもネットで祭りになることはもちろんありますが、「マンガ」というネットワーカーが好む分野での一種のスキャンダルをめぐる裁判であること、個人のマンガ家がマンガ出版の大手を相手にする裁判というのは確かに話題性十分です。

今回は雷句氏だけではなく、新條まゆさんなど「企業から仕事をもらっている個人作家」がブログを使って堂々と企業相手に思うところを述べ、告発に近いことまで書いています。これは、ほんの数年前までは考えられなかった事態だと思います。内部告発のようなことは、ミートホープや船場吉兆など、一般企業ではザラにありますが、相手がことマスコミの中枢にいる企業の場合、なかなか当のマスコミで報道されることはありませんでした。

たとえ別のマスコミ企業であっても、ある意味では「明日は我が身」の問題でもあるからです。こうした問題を「報道」するには、やはりインターネット、とくに個人ブログは圧倒的に優れています。いや、優れているというべきか……個人ユーザーからすれば、便利な情報獲得手段がひとつ増えただけですが、マスコミ人にとっては、悪夢の時代がやって来たといえるのかもしれません。

それでは「マンガ界崩壊を止めるためには(2)」でお会いしましょう。 (つづく)

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