奇跡!ダダカン展のお知らせ
←ダダカン展・お知らせその1(大きいので別ウィンドウで開くで見てください)
えー、「カンフー・パンダ」の感想を書こうと思っていたのですが、奇跡が起きてしまいましたのでそちらを先にお知らせしたいと思います。昨日、新潟で造り酒屋を営んでおられる鳥水亭木呂さんから「ダダカン展」のお知らせが届きました。チラシはA3サイズを二つ折りにした豪華なもので、「鬼放展」と名付けられた展覧会も、なんと銀座と高円寺の二つの会場にまたがって展示され、あわせて浅草・木馬亭で60年代の前衛芸術関係者を招いてシンポジウムを開くという超豪華なものです。
←お知らせその2
ダダカン糸井貫二師の個展は、50年代から60年代にかけて10回くらいやったそうですが、ほぼそのくらいで、あとは読売アンデパンダン展や各種グループ展に参加した他は街頭での全裸パフォーマンスが主であり、人前で何かをやられたのも70年代末が最後だそうです。つまり師の作品が人目に触れるのは実に30数年ぶりといういことになります。ダダカン師は今年88歳になられますので、ここまで大規模な展示はもしかすると最初で最後かもしれません。
←お知らせその3
鳥水亭さんからは今年の正月にメールをいただきまして、「秋に東京でダダカン展を開催します」とあってビックリしました。なんでも鳥水亭さんの奥さんがドイツ人のアーチストであり、ダダカン師とは20年来のメールアート仲間なのだそうです。その縁で鳥水亭さんも師との交遊を深め、このたびの展覧会開催の運びになったものだとか。それにしても参加メンバーが秋山祐徳太子(芸術家)、篠原有司男(芸術家)、加藤好弘(ゼロ次元)、ヨシダヨシエ(美術評論家)、中島由夫(ダダカンの弟子)と超豪華であります。
←お知らせその4(日時と会場)
「鬼放展」は9月8日から20日まで銀座ギャラリー・アーチストスペースで、9月14日から27日まで東高円寺のギャラリー・Para GLOBEで開かれます。それぞれお休みの日がありますので左のチラシをよくお読みください。
また9月12日の18時から、浅草・木馬亭で秋山祐徳太子氏らを招いてダダカン・シンポジウムが開かれるそうです。俺も駆けつける予定ですが、肝心のダダカン師は高齢なので来られるかどうかは最後までわからないとのこと。
ダダカン師の真骨頂は、展示する作品よりも、師の肉体そのものが芸術の本体なのです。しかし今回はダダカン師ゆかりの芸術家による一代オマージュ・イベントであり、その息吹に触れるラスト・チャンスだと言えるでしょう。美術の教科書には未来永劫載らないかもしれませんが、日本で唯一、ヘンリー・ダーガーを上回る本物の芸術家であることは間違いありませんので、
ガチンコの芸術・アングラの真心を求める者は必ず会場に赴くべきでしょう。
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