いろいろもう死んでいる
さっき海老名の東宝シネマズで『20世紀少年』見てきて(試写行けなかったんです)、サウナに行っていい気分で家に帰ってきてテレビつけたら、いきなり福田首相が辞任表明していてビックリしました。安倍さんが辞めてまだ1年経つか経たぬかでしょう。
いったい何があったのか知りませんけど、まあ最初からヤケッパチというか、怪しい感じでしたからねえ。安倍さんのときも「無責任だ」という声が大きかったけど、一国の総理大臣が二人続けて政権を放り投げるというのは、これはもう個人の責任を問うて済む問題ではないと思いますよ。もはや無責任を通り越した、何か国家的な非常事態なのではないですか。緊迫感がありませんけど。
たぶん誰が総理やってもダメなんですよ、今の日本は。とりあえずここは民主党に政権を譲ってみたらいいんじゃないでしょうか。たぶん小沢さんが首相やってもダメだとは思いますけど、譲ってみればそこはハッキリするだろうから、一度政権を降りてみればいいんですよ。誰がやっても同じなんだから。
「お前はもう死んでいる」ではありませんが、この国は一度、死んでいることを自覚するべきではないでしょうか。日本国ばかりじゃありません。俺がいる出版界も、おそらく放送界も、新聞界も「もう死んでいる」んです。死んでいるのに気がついてないだけだと思うんです。
これからたぶん、もっといろいろなヒドイことが起きてくると思いますが、こっちはおととし一回死に損なってますし、とにかく物理的に死ぬまでは生きているだけです。つーか個人的に、冬コミ落ちたらどうしようとか、印刷屋でもっと安いところはないかとか、そっちのほうが心配だったりします。日本や世界の危機より自分の危機が重要だというのは、これってセカイ系っていうんですかね。
「お前はもう死んでいる」で思い出しましたが、イタリアのロックバンドが、スタジオで楽しそうに『愛をとりもどせ!』を日本語で演奏しているのをユーチューブで見つけました。演奏がすごいうまいです。それからものすごく楽しそうに歌ってらっしゃいます。
ところで『20世紀少年』ですが、実は見た人から「映画としてはちょっと」という声を聞いていて実は不安でしたが、思ってたほど悪くはないので安心しました。『ポニョ』の初日と同じシネコンのスペースで見たのだけど、ほぼ満員で、正直ポニョより客が入っていました(ポニョは前の3列が空いていたが、『20世紀』は最前列以外全部ふさがっていた)。
浦沢さんもシナリオに参加しているせいか(浦沢さん、マンガのネーム形式でシナリオ書いたと言ってましたよ)、すごく原作に忠実で、特に子供時代を演じる子役と大人になってからの役者のイメージがソックリで、キャスティングにはかなり神経遣った感じ。マンガの映画化という意味ではこれでいいんじゃないでしょうか。とはいえ、原作もそうでしたがプロットが複雑で登場人物が多いので、原作読んでないと(いや読んでいても)誰が誰だかすぐに覚えられないところはあります。2時間でこれをやるのは厳しいかと感じたのも事実で、テレビで2クールくらいかけて見てみたいと思ってしまいましたね。
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