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2008年11月

2008/11/30

「マヴォ」、入稿間近

ここのところ忙しくて、本来書きたかったエントリの更新がしばらくできない感じなんですが、今は連載もそんなにないのに、なんでこんなに忙しいのかわかりません。いつの間にか人と会うことになったりとか、毎日何かしら用事が入ってしまうんですよね。

その合間に「マヴォ」の編集作業もあって。明日、多摩美の女子大生タシロさんから作品を受け取れば一応マンガ原稿は全て揃うのですが、問題は俺の原稿だったりして。もうアレですよ。デザイン担当の山下くんがイラストレーターで文章のフォーマット作ってくれたんですが、そのフォーマットに直接、俺のイラストレーターで文章を書き込むことにします。

実は俺、「サルまん2.0」もこの方法でコラム部分を作っていたんですよ。イラストレーターでの文章直書き。俺、ガリ版で学校新聞作ってた中学校時代から、こういう原稿の書き方に慣れているんです。普通は、ワープロやテキストエディタでまず文章を書いて、それをイラストレーターやインデザインのフォーマットに流し込むものなんですけどね。

なにしろ版下に原稿をぶっつけで書くわけなので、ガリ版のときは、文章をミスると修正が大変でした。が、PC上でなら文字修正も簡単でラクです。いい時代になったものです。

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2008/11/27

身辺雑記は苦手である

マンガ雑誌ネタの続きを書こうと思っているのですが、今度も長文になりそうで、なかなか書けずに滞ってます。今週は他の〆切りもあり、長い更新ができないかもしれないので、近況報告でお茶を濁そうかと。

と、書いて思ったんですけど、そもそも普通はブログって近況報告とか身辺雑記とか、今日は何を食べたとか飼い猫がどうしたとか書くことがほとんどですよね。俺みたいに必ずテーマやネタを考えないと書けないとか、長文を書かねばならないみたいな強迫観念にとらわれているブロガーというのはあまりいないかもしれません。

いや、いるかも知れないけれども、そういう人って「燃え尽き症候群」になったりするじゃないですか。ブログにばかり時間がとられて、そのうち本業の時間や生活時間を圧迫するようになって「燃え尽きて」しまう。しだいに更新が面倒になって、しまいにはそれが重荷となってブログから離れてしまう人が多いみたいです。

ブログについての心得とか読むと、燃え尽き症候群を防ぐためにも、短い身辺雑記で結構ですから毎日更新するようにしましょう、とか書いてあると思います。俺もそれはそうだよなあ、とは思うんですけどね。でも俺、前も書いたかもしれないけれど、日記とか身辺雑記書くことが苦手なんですよ。

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2008/11/23

オンライン(無料)マンガ誌、花盛り

「マンガ雑誌に『元をとる』という発想はない」の続きであります。前回俺は、「マンガ誌単体では最初から大赤字で、版元も折り込み済み」であること、「雑誌は大赤字でも、単行本が売れるので、版元も作者も、そこではじめて利益になること」を書きました。ここから導き出される「マンガ雑誌の目的」とは、

(1)単行本を出すための、原稿プール機能
(2)単行本が出たときの、作品の宣伝機能

のふたつあることがわかります。これは版元・作者ともに共通のメリットでしょう。実はこれ以外の大きな目的として、

(3)新人の発掘と育成

があるのですが、これはとても大きなテーマですので、今回は項目を挙げておくにとどめます。今回俺が考えてみたいのは、これまで機能していた、こうした雑誌のあり方に亀裂が生じてきたこと(要するに雑誌ばかりでなく単行本も売れなくなった)で、今後のマンガ雑誌とマンガ界(出版界)はどうなっていくのかということです。

まあ話がでかくなるので、結論は出ないかもしれませんが、問題提起だけでもしておきたいと思います。

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2008/11/20

マンガ雑誌に「元をとる」という発想はない

現在コメント掲示板の「たけくま同人誌計画」のスレッドで、同人誌と商業誌の関係をめぐる議論が続いています。俺も参加しているのですが、ISBNコードを付けた本はコミケでは扱えない(商業誌と見なされるため)という話題から、商業雑誌が売れていない現状の話、雑誌の未来についての話題にシフトしてきています。

http://www2.atchs.jp/test/read.cgi/takekumamemo/136/122-134
↑たけくま同人誌計画・コメント掲示板での議論(抜粋)

これについては近いうちに自説を書きたいと思っていましたので、ちょうどいい機会です。これは同人誌ネタだけにとどまらない、マンガ雑誌全般の議論になる話題だと思いますので、スレッドを分ける意味でも新エントリを立てたいと思います。

俺がかねてから主張しているように、マンガ雑誌は売れていません(正確には、売れても儲からない価格設定になっている)。昔からマンガ界は、雑誌は赤字で維持しておいて、そこで連載した作品を単行本化して利益を出す、というビジネスモデルをとっています。一般雑誌の場合は単行本で利益を出すわけにはいかないので、代わりに広告を掲載して、雑誌の売り上げと併せて本体を維持するシステムになっています。マンガ誌、一般誌ともども、典型的な薄利商品であり、単体商品としての価格では利益を上げにくい構造であることにはかわりはないといえます。

それがここにきて、不景気によって広告出稿が落ち込み、マンガも単行本が売れなくなって、本格的にヤバイ感じになってきました。

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2008/11/17

コミティアに行ってきた

本日、いやもう昨日になりますが、有明ビッグサイトで開かれた「コミティア86」に行ってきました。来年2月に開かれる「コミティア87」にも「マヴォ」を出品する予定で、売り子要員である町田の凸凹コンビを従えて、視察を兼ねて行ったのです。

コミティアは創作中心の即売会ということもあり、俺が大昔に参加した80年代初頭のコミケくらいの規模で、懐かしい感じがします。とにかく4時間くらいあれば一通りのブースを回ることができるので、ふらふら歩きながら同人誌を吟味しつつ購入することができます。「コミケよりコミティアが好き」という人も多いと聞きますが、なんとなく頷けますね。コミケは、人が多すぎますもん。

会場では、丸山薫さんのブースと、創刊35年目という老舗同人誌「楽書館」のブースにいって主催の水野流転さんとお話したり、コミティア主催者の中村公彦さんとお話したりしました。

今年で同人誌歴35年という水野さんは、コミケが生まれる以前から同人誌を作っていることになります。70年代の「楽書館」にはアマチュア時代の高野文子さんや高橋葉介さんが寄稿していたなど、実はもの凄い歴史と実績がある本なのですが、温厚な水野さんは一貫してアマチュアの姿勢を崩さず、ニコニコと売っていらっしゃいます。頭が下がる思いがします。

http://rakugakikan.main.jp/
↑楽書館公式サイト

コミティア主催者の中村公彦さんとは、以前も書きましたが、81~2年頃の「ぱふ」の編集部でお会いしたのが最初なんですよね。その時から全然雰囲気の変わらない人です。

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2008/11/14

ジンバブエにあの人を連れて行きたい

有史以来未曾有のハイパーインフレに見舞われているジンバブエですが、何度デノミを実行しても時々刻々と進行していくインフレの前になすすべもなく、山のような札束で買えるのが卵三ケだけとか、とんでもないことになっているようですね。

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081111_zimbabwe/
↑兆を超えて「京」へ。1ドルが2京ジンバブエドルを突破

http://digimaga.net/2008/10/zimbabwean-bill-real-crisis.html
↑世界最悪水準、ジンバブエの超高額紙幣を写真で紹介

http://zimbanet.jocv.net/05_what_zimbabwe/inflation.html
↑青年海外協力隊体験記 ジンバブエ インフレーション

こういう非現実的な数値を目にすると、俺が小学生のとき、学研の「五年の学習」に載っていた「数の単位」のことを思い出します。俺、必死になって暗記したので今でもソラで言えるんですよ。

一、十、百、千、万、億、兆、京(けい)、垓(がい)、禾予(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祗(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうたいすう)

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2008/11/11

伊勢田監督、コミケに落ちる

昨日、映像温泉芸社のはなぴくさんからのメールで知ったのですが、この冬コミに自作DVDを出品する予定だった伊勢田勝行監督が落選していたそうです。

伊勢田監督は冬コミに会わせて上京する予定で、日頃から伊勢田監督の上映会を行うなどの支援をしている映像温泉芸社の皆さんが、その前日に新宿ロフトプラスワンで「大伊勢田博」を開催するつもりで日程(12月29日 夜の部)も組んでいました。今さら中止にもできないし、どうするのか? と思っていたら、伊勢田監督はロフトイベントだけのために神戸から上京してくるとのこと。

俺も12月29日のロフトにはゲスト参加するのですが、俺は翌日のコミケに出品するので、29日は早めに帰って30日早朝に自宅(神奈川県)を出る必要があり、慌ただしいことになりそうです。

もし、よろしければ伊勢田監督作品のDVDの委託販売を受けてもいいのですが、映像温泉芸社の皆さん、監督にご伝言願えないでしょうか。(※伊勢田監督はパソコンも携帯電話も所有されてないので、当然このブログを読めません)

30日のコミケには、売り子を手伝ってくれる町田の凸凹コンビの車で会場入りする予定です。そのため本日、コミケット準備会に駐車場料金2500円を郵便局から振り込んで来ました。「マヴォ」は、一応宅配便で搬入してもらおうと思っているんですが、売れ残りがたぶん出ると思うので、凸凹コンビの車でウチまで運ぼうと思っているのです。

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2008/11/10

いわゆる「陰謀論者」について思うこと

こないだ(確か9月のどこか)のことなんですが、新宿を歩いていて、どこかで見たような外人さんが歩いているなあ……と思って、しばらく「誰だっけ?」と考え込んでしまいました。直接会うのは初めてなんですが、間違いなく雑誌やネットで見たことがあると思って、その外人さんの後ろ姿をしばらく目で追っていたんですよ。それでその姿が雑踏に消えかかったそのとき、

「あ。ベンジャミン・フルフォードさん!」

と気がついたわけです。

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2008/11/08

第二世代から見た「オタク問題史」

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恒星社厚生閣という出版社から『どこか〈問題化〉される若者たち』という本が出ました。10人の若手社会学者・研究者による論文集なんですが、この中に友人である松谷創一郎さんの「〈オタク問題〉の四半世紀」が収録されています。本そのものは昨日入手したばかりで、まだ松谷論文しか読んでいないのですが、松谷さんのブログ「TRiCKFiSH」でも関連エントリが立てられていましたので、あわせて紹介したいと思います。

http://d.hatena.ne.jp/TRiCKFiSH/20081104
↑TRiCKFiSH「〈オタク〉の階級闘争:『どこか〈問題化〉される若者たち』より」

この中でも俺の著作やブログエントリにも触れられていて面はゆいのですが、俺がかねがねオタクについて主張していたことに対する「反応」が、ようやく出たという思いもあって、紹介します。

詳しい内容については上の松谷ブログをお読みください。松谷さんの意図は本人が以下のように書いています。

《 僕が分析したのは、簡潔に言えば、問題視されてきた〈オタク〉の25年史です。83年に中森明夫さんが『漫画ブリッコ』誌上で〈オタク〉という語を使ってから、今年はちょうど25年目、四半世紀のスパンを検証しています。

 具体的にいえば、中森命名を起点に黎明期だった80年代、宮崎勤事件と宅八郎の登場によって一気に一般化した90年代前半、『エヴァ』人気・岡田斗司夫によってポジティブイメージに変わっていった90年代中期から後半、そして、「ひきこもり」や「非モテ」などに分化・多様化していった2000年代という流れを描いています。 》
↑TRiCKFiSH 2008/11/04

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2008/11/05

冬コミ当選しました。

冬コミに当選しました。

12月30日(火曜日・3日目)の「東4 ユ-07a」。
サークル名は「時間藝術研究所」、雑誌名は「MAVO(マヴォ)」になります。

ジャンルは「創作少年」になります。今回表紙を描いてくださった丸山薫さん、作品で参加していただいたふかさくえみさんと同じジャンルで応募しました。

12月に入った時点で、コミケ直前まで何回かに分けて「たけくまメモ」で告知を打つ予定です。俺個人としては27年ぶりのコミケ参加になります。取り急ぎご連絡まで。よろしくお願いします。

◎関連エントリ
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_fdaf.html
↑27年ぶりにコミケに参加(希望)
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-8867.html
↑同人誌のタイトル決めました

◎このエントリにコメント→★
◎掲示板トップへ→★

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2008/11/04

専門家の未来予測について

今から25年ほど前の話です。俺が23歳かそのくらいだったはずだから、1983年だったと思う。俺は大学にも行かないでブラブラしていて、そろそろフリーライターの真似事みたいな仕事を始めておりました。

高校時代の友人でY君というのがいたんです。彼は当時、どこかの大学院に行っていて、バリバリの理系でした。その頃彼の大学では、通産省(今の経産省)の肝いりで「第五世代コンピュータ」の研究をしていて、彼はその方面で有名な先生の研究室で手伝いとかやっていたはずです。

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%AC%AC%E4%BA%94%E4%B8%96%E4%BB%A3%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF&oldid=22393814
↑第五世代コンピュータ

第五世代コンピュータとはなんなのか、今もってよくわからないんですけど。上のウィキペディア見ると、どうも人工知能みたいなものらしい。とにかくその頃一般庶民の世界では、NECのPC-98(通称キューハチ)が出るか出ないかの頃で、まだPC-88(ハチハチ)が全盛でした。俺が出入りしていた編集プロダクションの社長が、事務所にハチハチ入れて自慢していたことを思い出します。

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2008/11/01

マンガとアニメーションの間に(4-2)

第四回「マンガ版『ナウシカ』はなぜ読みづらいのか?」(2)

【F】マンガ版『風の谷のナウシカ』の“読みづらさ”

●現在マンガ版『風の谷のナウシカ』は、ストーリーマンガ史上の傑作として評価が定着している。テーマと設定は、アメリカの作家フランク・ハーバートによるエコロジカルSFの傑作『デューン』に強く影響されている。『デューン』は遠い異星の文化・歴史から地理・生態系に至るまで、架空の世界構造が緻密に設定されていて読者を驚かせたが、宮崎の『ナウシカ』もまた、ハーバートに負けない高度な世界構築を「マンガ」として徹底したビジュアルで展開してみせた。

  →物語が進むにつれて宮崎の思想や政治意識、さらには人類への絶望と人間性への肯定=希望という相反する思弁的テーマに正面から取り組み、宮崎の作家としての「核」が描かれた力作となっていった。当初のエコロジー思想に基づく原始共産主義的・理想主義的テーマは、12年の連載の中で、人類文明に対して絶望しつつこれを肯定するという、思想のアクロバットというべき結末に至った。ストーリーマンガとしては手塚の『火の鳥』に劣らぬ雄大な構想を持った作品である。

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