同人誌『マヴォ』の表紙が完成しました
印刷したら色味が若干異なってしまうかもしれませんが、だいたいこんな感じです。イラスト担当の丸山薫さんには、「ワイマール時代のドイツみたいな雰囲気でお願いします」とだけ注文しました。あとはキャラも色も全部丸山さんにお任せしたところ、素敵な絵があがってきました。
しかしこの絵は暗部の階調表現がキモですから、印刷屋泣かせかもしれないです。同人印刷は色校が出ないそうで、こりゃ運を天に任せるしかありませんな。
丸山さんには参考になればと、フリッツ・ラングが1922年に監督したサイレント映画『ドクトル・マブゼ』のDVDをお貸ししました。でも参考にしたのは雰囲気だけで、すべて丸山薫の世界になっております。以下は、表紙と一緒に丸山さんが送ってくださったイラスト設定です。
絵のタイトルは"エニグマ・ダムプフ"。
蒸気式暗号送信タイプライター"エニグマ・ダムプフ"は、
入力された文字列を暗号化して空中に送出する。送出される暗号文は
実体を持たないが視認できるため、送受信は夜間に行なわれるのが
一般的である。また、何らかの原因により時折実体を持つ文字が
発生する事があり、猫に獲られたり木に引っ掛かったりして
復号時に文字欠けが生ずるケースが報告されている。
なお、専用ユニットを装着すれば普通のタイプライターとして
使用する事も可能である。
ちなみに裏設定としては、
(右)エーフェ=モルゲンシュテルン:美人秘書
(中)ドクトル・マヴォゼ:表向きは科学者だが何らかの地下組織の
一員らしい。実は今中身が猫なので一日の大半を寝て過ごす
(左)ツェラー:猫。実は今中身がドクトル・マヴォゼ。
敵対する謎の秘密組織に、謎のテクノロジーによって猫と
入れ替えられてしまった精神を元に戻すため奔走しているが、
身体に影響されて猫っぽくなりつつある。 《丸山薫》
なんといいますか、タイトル『エニグマ・ダムプフ』でこのままストーリーマンガをお願いしたいほどであります。そう伝えましたところ、彼女は今かなり忙しいらしく、「マンガまではちょっと」と断られてしまいました。(マンガは仕方ありませんが、次号の表紙もなにとぞお願いしたいです)。
創刊号に載せるマンガはすべてできあがっていますが、デザインは多摩美の卒業生で、今はプロデザイナーになっている山下賢志くんにお任せしています。ただ表紙に関しては、山下くんに何パターンか作ってもらって、俺と丸山さんと山下くんで相談のうえ、決定しました。入稿はこれからなので、最終的に若干の変更点が出るかもしれませんが。
本日はこの表紙だけ公表します。中身の告知については、コミケが近づいた12月の半ば以降にしたいと思ってます。コミケ参加日とブース番号は以下の通りです。
●サークル名「時間藝術研究所」
●参加日 本年12月30日(火曜日 3日目)
●アドレス 東4ホール “ユ”ブロック-07a
『マヴォ』は当面コミケとコミティアでしか買えません! 中身は一所懸命作ってますのでお楽しみに!
| 固定リンク
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 「海からの使者」DVD、8月15日(夏コミ3日目)頒布開始!(2010.08.13)
- 本日21日、下北沢トリウッドで「海からの使者」上映&トークショー(2010.08.21)
- 田中圭一制作総指揮のマンガ作成ソフト、なし崩しで情報公開へ!(2010.10.05)
- コミPo!と私(1)(2010.10.17)
- 早速、コミPoで傑作が!(2010.10.27)
「業務連絡」カテゴリの記事
- 9月11日、池袋ジュンク堂でうめ×竹熊対談(2010.08.27)
- 第一回「竹ノ熊さん祭り」つつがなく終了(2010.08.29)
- 吉祥寺アニメ祭募集締め切り迫る・その他竹熊関連告知(2010.08.31)
- 心斎橋ヴィレッジヴァンガードで「マヴォ5号&海からの使者DVD」取り扱い開始(2010.09.05)
- 「竹ノ熊さん祭り」のレポートがこんなところに!(2010.09.10)
「同人誌」カテゴリの記事
- 【マヴォ】金子デメリン『イヤ~ン・Hの助』(2010.08.10)
- 【マヴォ】ふかさくえみ『フェルマータ・ライフ第5話』(2010.08.09)
- 【マヴォ】河野玲奈『爪の垢』(2010.08.08)
- 【マヴォ】ぬQ『希望の光は何ワット』(2010.08.07)
- 「海からの使者」DVD、8月15日(夏コミ3日目)頒布開始!(2010.08.13)