政治不信者の政治参加について
おととい「定額給付金をどうするか」というエントリをあげましたが、さっそくコメント掲示板で議論になっております。どうも、俺が「今回は自民公明には票を入れない」と書いたことで、竹熊は民主支持だと誤解された人がいらっしゃるようで。まあ政治ネタは荒れるとはわかっていましたが、どうも誤解が多いようなので、ムダとは思いますが書いておきます。
何度か書いたはずですが、俺は別に民主支持でも自民支持でもありません。俺には支持政党というものがないんです。じゃあなんで今回自民に入れないのかというと、バランスをとりたいだけです。こう考えている人は、俺以外にも、世間には多いんじゃないでしょうか。
自民公明以外なら、別に共産党に入れてもいいんですけど、共産党が政権与党になることはまず絶対になさそうなので、結局それは死に票になるでしょう。となると、消去法で民主になるのかなあと思っているだけです(まだ決めているわけではありません)。そもそも党首の小沢さんや幹事長の鳩山さんだって自民党を離党した人ですから、民主党だって第二自民党なんですけどね。そう考えると入れたくないんだけど、しかし、まあ、そんなことはこの際問題ではない。
今回、小沢さんの秘書が検察に逮捕されましたけど、「ああ、やっぱりね」と思うだけでした。あの人のボスの顔つきみたら、汚職のひとつやふたつやっていておかしくないと思っていましたよ。本人は否定していますけどね。しかし俺は、政治家は汚職をやるものだと思っていますので、さほどの感慨はありません。
本来政党は政策で選ぶべきだとは思うけれども、俺は政策以前に「政党」や「政治家」というものを信じていません。それは民主党でも同じです。これを政治不信と言われればその通りで、げんにこれまでは多くの選挙を棄権してきました。たぶん過去25年で、選挙に行ったのは4回くらいしかないんじゃないかな。気が向けばUFO党とかに投票しましたよ。 政治不信の意思表示として。
これまでは棄権の多い人生でしたけれども、俺も50歳になってしまうし、さすがに、そろそろまともな政治参加をしないで人生を終えるのは、マズイのではないか、という気分になってきました。それで、俺みたいなノンポリが政治参加するにはどういう方法があるかと考えたら、とにかく政党間の競争原理を加速させる方向で参加する、つまりその時々の政権与党には投票しない、というやり方しかないのではないかと思うようになったわけです。
ですから、今回は民主党に投票したとしても、次の選挙で民主党が圧勝するような趨勢になったら、その次は自民党に入れると思います。
こうして政党間の緊張を常に高めるように動いていれば、競争原理が働いて、各政党もそう無茶な政治はできなくなるのではないかと思うんですが、甘いですかね。
たぶん、国民として本当に有効に政治への働きかけをしようと思ったら、トヨタみたいな大企業の会長になるとか、読売新聞みたいな大マスコミの会長になるとか、広域暴力団の組長になって裏で政治家と繋がるとかしないと、駄目なような気がしています。
そうではない、一国民としてできるせめてものことは、投票しかないわけですが、俺みたいな政治不信でノンポリになったような人間の場合、つねに二大政党制を維持する方向で投票するという、バランス投票が一番いいのではないでしょうか。
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