米沢嘉博記念図書館と明治大学の野望
かねてより噂されていました、明治大学が設立する「米沢嘉博記念図書館」の公式サイトがオープンしましたのでお知らせします。(今回はウェブサイトのオープンであって、図書館そのものは今年の夏に開館予定です)
http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/index.html
↑米沢嘉博記念図書館TOP
2006年に惜しくも逝去された故・米沢嘉博氏の業績(マンガ評論・コミケット代表等)を記念し、明大OBでもある米沢氏が生前に蒐集した段ボール数千箱とも言われる膨大なマンガ・サブカルチャー書籍を中心に、現代マンガ図書館等の協力も仰いだ日本有数のマンガ図書館として明治大学が正式に設立するものです。
これに先駆けて2008年に明治大学は、マンガとサブカルチャー研究をその中心に据えた国際日本学部を開設し、マンガ評論家の藤本由香里氏・建築学者でオタク・秋葉原研究家の森川嘉一郎氏をそれぞれ准教授に迎えて、サブカル・オタク研究の陣容を着々と整えていました。
明治大学と遺族との間で、故・米沢嘉博氏の蔵書を引き取る話が進んでいると俺が聞いたのは昨年のことでしたが、ついにこの夏、オープンさせるメドがついたということです。
当初から記念図書館計画は森川嘉一郎准教授の陣頭指揮により検討されていました。米沢蔵書に関しては、このたび明大が所有しているJRお茶の水駅徒歩7分の一等地、地上7階建てのビルをすべて使って収容するメドが立ったということです。
実は本来の計画はもっと大規模なものだそうで、マンガ・アニメ・オタク文化に関しては前例のない巨大な研究施設に発展する構想(仮称「東京国際マンガ図書館」)もあるんだとか。米沢記念図書館はその手始めにすぎないんだそうです。まだ詳しく発表できる段階にはないそうですが、とりあえず明治大学は本気だということがわかりました。
今後、マンガ・オタク文化研究の拠点は明治大学になる可能性が濃厚ですが、詳しい動きが判明次第、「たけくまメモ」でも報告していきたいと思います。
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