【告知】8月26日・大阪難波でトークライブ
25日新宿での「ヱヴァ鼎談」に続いて、翌26日に行う俺のトークライブをお知らせします。
2009年8月26日(水)
漫画家トークイベント第13弾
『第二回 竹熊健太郎が語るマンガの黙示録』
場所:なんばmontage
開場19:00 開演19:30
前売\2000 当日\2500(ドリンク代別途)
http://www.montage-live.com/
↑montage 公式
http://www.montage-live.com/schedule090826.html
↑チケット予約とお問い合わせ
以前同じライブハウスで行った「マンガの黙示録」の第二弾。かねてから「たけくまメモ」で展開している業界ネタの流れです。「マンガの黙示録」と銘打っていますけれども、実際には「出版の黙示録」というべき内容ですね。どのみち出版は12年前から斜陽産業だったわけなんですが、ここ数年頼みの綱であったマンガが売れなくなってきて、いよいよヤバイことになっているわけです。
このあたりのことは、最近伊藤剛氏が日経BPのサイトにわかりやすく書いていましたので、参考にしてください。
http://event.media.yahoo.co.jp/nikkeibp/20090729-00000000-nkbp-bus_all.html?p=4
↑伊藤剛「今『マンガ』はどうなっているのか」
また、最近俺が書いた小規模出版に関するエントリとも関係してくると思います。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-523f.html
↑町のパン屋さんのような出版社
ちなみに「町のパン屋さんのような出版社」のエントリには、いとうせいこう氏が反応してこられまして、「ぜひ会って話をしたい」とのことで、今度会うことになりました。話の内容は、もしかするとどこかで記事になるかもしれません。
モンタージュでのトークは、ますます混迷の度を深めている出版界の現状を踏まえて、「俺たちが生き残るにはどうすればいいのか」という話をする予定であります。俺は以前、「マンガ界崩壊を止めるためには」というエントリを書いたわけですけれども、あれを書いた一年前から、やや意見が変わった面があります。もちろんあそこで書いたマンガ・エージェントや、マンガ・プロデューサーの確立については、今でも必要だと考えています。
では何が違うかというと、あのときの俺は、まだ「マンガ界」はこのままでは崩壊するからなんとかしなければ、というような、偉そうな気分があったわけです。と同時に、なんだかんだいって「マンガ界」は残るだろうという甘い考えもあったんですね しかしそれから一年経って、それはかなり甘い見通しだったと感じ、意見に若干の修正を余儀なくされました。今の俺は、
マンガ界はおろか、「出版界」の崩壊はもはや避けられないだろうと確信しています。
もちろん、何をもって「○○界」と見るかという視点によっては、崩壊するともいえるし、しないとも言えるのですが、少なくとも今の業界を支えている大手版元を頂点とした出版流通システムは、遠からず維持することが不可能になるのではないかと思います。完全にペンペン草も生えない荒野には、さすがにならないだろうと思いたいですけどね。
しかし業界が崩壊しても、そこにいる人間は何かをしなければ生きられないわけですから、当然これは過去の出版流通システムに代わった何かを探す必要があると思うわけです。当日はそのあたりのことについて、俺が現時点で考えていることを話してみようと思います。
それから、当日はマヴォ2号の販売もあります(創刊号も少し持って行きます)。
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