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2010年2月

2010/02/27

頑張れ真央ちゃん、まだソチがある。

真央ちゃんは残念な結果になってしまいましたが、それでも銀メダルですからたいしたものです。マンガ的には絶対に勝つパターンだったのですが、ここで負けたということは、間違いなく長期連載のフラグなのでしょう。キム・ヨナという最大のライバルも現れましたし、これであと4年間は連載が楽しめるのですから、むしろ喜ぶべきことと言えるのではないでしょうか。

こうなったら、失意の真央ちゃんの前にモロゾフコーチが現れて恋に落ちるとか、二人でデートに行った浅草サンバ祭りでヨナに勝てる究極の振り付けのヒントを得るとか、そうしているうちにタラソワコーチが血を吐いて「あと半年ですね」と主治医に冷たく宣告されるとか(少なくとも4年は「あと半年」状態が続くからご安心を)、家に帰ったらエアロが巨大化しているとか、キム・ヨナが回転中に異次元の世界に飛ばされるとか、モロゾフがなんとキム・ヨナのコーチになってしまうとか、失意で帰宅した真央をエアロがしっぽを振って喜びのあまり回転して出迎える様子から幻の五回転ジャンプのヒントを得るとか、各種面白い展開がてんこ盛りだと思いますのでお楽しみに。

ところで昨日のお昼は修学院の新居でガスの開栓に立ち会わなければならなかったんですよ。ちょうど試合の時間で、テレビもないしヤキモキしたのですが、1時半に開栓が終わって、あわてて近所の中華料理屋に入ったんですが、残念、最後の長洲未来が演技をしている最中でした。そのとき画面に映った順位表で、キム金、真央銀の結果を知ったわけです。

二条のレオパレスは明日いっぱいで完全に引き払わなければなりませんので、今日はちょっと大変です。落ち着いたら、新居の様子なども書きたいと思います。

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2010/02/26

マンガ的には真央の勝ちなのだが

いよいよ明日(26日)はオリンピック女子フィギュアのフリーですね。ショートではキム・ヨナが異常な高得点で浅田真央に勝利しましたが、明日のフリーでは浅田真央が逆転勝利すると俺は予想しています。

なぜなら、マンガ的には、「先に技を出した方が負ける」というセオリーがあるからです。『美味しんぼ』などを見ましても、究極のメニューと至高のメニューでは、先に出した方が負ける確立が高いでしょう。

それはもちろん、ドラマの盛り上げを考えたら、先に技をかけた方が最後まで高得点で逃げ切ってしまったら、つまらないからです。やはりここはライバルが先に技を出して、主人公が大ピンチになったところで思わぬ火事場の馬鹿力を発揮して逆転勝利しなければ盛り上がらないですよ。

昨日のショートプログラムでは、真央ちゃんが先でキム・ヨナが後だったので、俺は内心「まずい……」と思っていました。そうしたら案の上、真央の完璧な演技の直後にヨナがボンドガールになって最後にバン!と銃を撃つ真似をするなど、憎いまでの挑発的な演技で真央を圧倒しましたね。

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2010/02/23

「パクリ疑惑」その後

昨年11月30日更新の「たけくまメモ」で、「商業出版社による個人ブログからのパクリ疑惑について」というエントリを書きました。この中で、俺の友人であるまさむねさんのサイト「一本気新聞」の家紋に関する記述が、コアマガジン社のムック『家紋の不思議』の中で剽窃されたのではないかという疑惑を紹介しました。

まさむねさんとコアマガジンの間では昨年から何度か話し合いが持たれていたようですが、まさむねさんより、このたび和解が成立したとの報告を受けました。コアマガジンのトップページに謝罪文へのリンクが張られています。

http://www.coremagazine.co.jp/
↑コアマガジン公式サイト(TOPに謝罪文へのリンクあり)

http://www.coremagazine.co.jp/kamon_ow.pdf
↑謝罪文URL(PDF注意)

http://www.ippongi.com/2010/02/22/コアマガジンの謝罪。最終的にはその潔さは評価/
↑一本気新聞

盗作や剽窃は、昔から付きものの業界です。特に昨今の出版不況の中で、ギリギリの低予算で本を作らなければならない現場の苦労は並大抵のものではないでしょう。文章を書いている最中に、ウィキペディアなどから記述をいただいて、語尾をチョコっと変えただけで入稿できたらどんなに楽だろうかという誘惑に駆られたことは、ライターだったら一度や二度は覚えがあるのではないでしょうか。

版元の下請けの編プロからさらに孫請けしたライターが、資料用の経費もままならず、ついネット上にあがっている資料から、カット&ペーストで記述を「いただいて」しまうことも、心情としては理解できなくもないです。だからといって本当に盗作や剽窃に走ることは別の問題です。俺だったら、そこまでしなければこなせない仕事は受ける気がしません。

まさむねさんとしては、一応今回の謝罪文掲載で納得したとのことで、これ以上、ことを大きくするつもりはないようです。まさむねさんの意を受けまして、俺も「たけくまメモ」の当該エントリを「非公開扱い」にすることにします。

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2010/02/22

想田四氏からの返信(依頼編集制同人誌について)

今年の1月16日に、俺は「80年型合同誌が流行らない理由」というエントリをアップしました。

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-fd72.html
↑たけくまメモ「80年型合同誌が流行らない理由」

詳しくは上のエントリをお読みいただきたいのですが、この中で俺はマンガ史研究者・想田四氏との「立ち話」を紹介しました。80年代からコミケで同人誌を出品されていた想田氏は、俺が編集した「マヴォ」を見て、「こういう“合同誌”は昔は流行りましたが、今はなかなか売るのが難しいですよ」と俺に忠告してくれたわけです。ところが、ここで想田氏が「合同誌」と言ったというのは俺の勘違いだったようで、正しくは「依頼編集制同人誌」とおっしゃったのでした。ここで想田さんが書かれてきたことは、80年代に編集者的なアプローチで同人誌を作られていた貴重な歴史の証言だと思いますので、以下、想田氏のメールを公開したいと思います。(本人承諾済み)。

《 想田です~。コミケではいつも御本を戴きありがとうございます。「たけくまメモ」で私の名前が出てきたのでちょっとおっかなびっくり致しました。はわわ~。

それで、あの時の会話についてですが、冬コミ上京時にはほかの方とも古い同人誌のお話しとかしてて、ごっちゃになっちゃって竹熊さんとの会話がいまいち具体的に思い出せないのですが(汗)、どうも私の印象と多少ずれていたりもするので、その辺のフォローとか私の同人誌についての考えとか、お伝えしときたいと思ったり思わなかったり。 

え~とたしか、「80年代前半頃の同人誌では〈依頼編集制〉という方法が流行っていて、『マヴォ』はその方式の本で、今ではあまり作られなくなったタイプの本」というようなことを私が言って、それに付随して同人誌関係の雑談をアレコレしたのだと思います。依頼編集制というのは「原稿依頼して編集する同人誌」みたいなことですが、当時出てきた同人誌に対するとりあえずの命名なので額面通りの意味ではなくて、その時代の同人誌についてのおおまかな分類を意図したものです。言葉としてはあまり定着していず、しかもいま米沢さんの文章を読み返したら〈編集依頼制〉とあったりしてなかなか混乱しますが、私は依頼編集制と呼び習わしているので以下そのように表記します。 》

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2010/02/19

昨日の横浜での講演会

昨日、横浜のみなとみらい線馬車道にある北仲スクールでの講演「マンガとアニメーションの間」は、告知が遅れたにもかかわらず、おかげさまで会場が満席になりまして、いらしていただいた方、誠にありがとうございました。

内容は2月13日に筑波大学でおこなった講演とほぼ同じだったのですが、筑波の時は1時間半の持ち時間を30分押して2時間になってしまい、それでもだいぶはしょった感じになって不完全燃焼感があり、申し訳ありませんでした。昨日は4時間も持ち時間があって、それを1時間押して5時間もぶっ通しで話し続けて俺としてもかなり疲れましたが、お客さんはもっとお疲れになったかもしれません。最後まで一人も席を立つことなくご静聴くださったので感謝しております。

俺的には3年前に脳梗塞で倒れて以来、だいぶ回復してきたものの、まだ2時間以上話すと呂律が怪しくなってきます。昨日も4時間目からかなり怪しかったのですが、気力を振り絞ってなんとか乗り切りました。このテーマは多摩美や精華大で通年で行っている講義のダイジェストなんですが、やるたびに少しずつ内容を修正しているのでこちらとしても毎回緊張感があります。

まあさすがに5時間やるのは(休憩を二回入れましたが)やる方も聞く方もしんどいので、次の機会があったら日を変えて2~3回にわけてやりたいです。

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2010/02/17

【お尋ね】ヨーロッパの「学園祭」について

えー、ヨーロッパに住まわれた経験がおありの方、特に現地の高校や大学に通学された方、このエントリを読まれていましたらコメントいただけるとうれしいです。

実は今、ヨーロッパの私立高校を舞台にしたマンガ(作・文乃綺)の企画を準備しているのですが、その中で扱うヨーロッパの「高校文化祭(学園祭)」について調べています。

その話の中で、「文化祭で仮面舞踏会」をやる場面が出てくるのですけど、企画を打ち合わせていて、「まてよ、そもそもヨーロッパに日本の学校のような文化祭(学園祭)って、あるのだろうか?」という疑問が出てきました。あちらの学園を舞台にした映画などを見ても、文化祭を扱ったエピソードの記憶が俺にはないからです。俺が見落としているのかもしれませんが。

アメリカのドラマには卒業記念のダンスパーティのシーンがよく出てくるので、ヨーロッパにも学校の舞踏会とかダンスパーティはありそうなんですが。「ハリー・ポッター」を見ていると、年がら年中「魔法大会」みたいな学校行事をしていますが、あれは文化祭というより体育祭みたいなイメージですね。

ネットで検索してみても、日本語で検索したせいか、「日本人学校」の学園祭のみがヒットします。現地の学校の事情については、よくわからないんですね。

日本人にはおなじみの、いわゆる「学園祭」がヨーロッパにもあるのであれば、ご存じの方がいらっしゃいましたらお教えくださいませんか。マンガの舞台は、ヨーロッパのどこかということで明確には決めてないのですが、イタリア・フランス・ドイツの伝統校というイメージです(ただし男女共学)。時代は現代に設定してあります。

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2010/02/16

2月18日に横浜で特別講義やります(無料)。

えーと、実は結構前から決まっていたのですが、限定された参加者相手だと勝手に思っていたので特に告知していませんでした。そうしたら事務局の人から「春休みに入って受講生の集まりが心配なので、ブログで告知してほしい」と頼まれまして、あわててエントリを立てております。

横浜みなとみらい線の馬車道駅の近所にある「北仲スクール」という場所で開講される「現代美術論・マンガという領域」という連続講義なのですが、俺は18日の15時から19時までの講義を担当します。

このスクールは横浜国立大学、横浜市立大学、東京藝術大学、神奈川大学、関東学院大学、東海大学、京都精華大学の7つの大学が共同で参加している実験的な学校なんですけど、このイベントは所属の制限なく一般参加が可能なようです。俺は「マンガとアニメーションの間に」という過去に何度かやったテーマでやります。

実は先日の筑波大学でも同じテーマでやったんですが、今回は3時間あるので、さらにつっこんでいろいろな映像なども見せられます。平日ですが、学生さんは春休みですので、ふるってご参加ください。参加費無料・申し込み不要・人数制限もありません。

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2010/02/12

2月20日に神田神保町で講演やります

2月20日に神田神保町のプロジェクトスペースKANDADAで講演をします。テーマは「紙メディアの将来」。主催は東京芸術大学大学院中村政人研究室です。紙メディアの凋落と電子出版の勃興について、竹熊の現状認識を語りたいと思っています。

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2010/02/10

京都市内の引っ越し先が決まりました

先日6日に採点や入試関係の仕事が一段落しまして、かねてからの懸案だった二条のレオパレスから引っ越しするべく部屋探しを始めました。

結論から申しますと、探し始めた7日に即、好条件の部屋が見つかりましたので、皆様にご報告いたします。叡山電鉄修学院駅のそばで、5階建ての最上階角部屋、フローリング8畳間で4万6千円の部屋です。見晴らしがよく、窓から大文字焼き 送り火が見えるという誠に風情あるお部屋でして、東京で同条件の部屋があったとしたら、大島てるが取り扱う物件(→★)以外にはちょっとあり得ないんじゃないでしょうか。

俺も一瞬「事故物件か?」との疑念が頭をよぎりましたが、ほかにも4万円台の部屋をいろいろ見せていただいて、いずれも東京なら6~7万はとられそうな部屋でしたので、改めて京都は安いな、と思いました。

いや京都でも四条とか河原町とか烏丸御池などの中心地だったら、それなりにお高くなるんですよ。叡山電鉄は比叡山の山沿いを走るローカル線でして、市街地からは離れているので相場が安いみたいです。それでも精華大から至近ですので、俺的には大変都合がいい部屋であります。

まあ大学から帰って寝るだけの部屋ですので、日当たりや眺望はどうでもよかったわけですが、実際にいくつか案内されると「同じ家賃を払うなら」ということで、決めてしまいました。案内してくれた不動産屋さんにとっても自信の物件だったらしく、明らかにこの部屋を案内するときだけ顔つきが違っていました。「どうです」という感じで。

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2010/02/08

筑波大学講演会と次のコミティア

えー、まずは2月13日(土曜日)に筑波大学で開かれる俺の講演会のお知らせです。

●講演「マンガとアニメーションの間に」

●日時 2月13日(土)13:00~14:30

●場所 筑波大学 筑波キャンパス 春日地区 情報メディアユニオン2階 メディアホール

http://www.tsukuba.ac.jp/up_pdf/20100201161201.pdf
↑アクセスマップ等、詳しくは上を参照のこと。

当日は、以前精華大学で行った全6回の講演のエッセンスに、最新のマンガ・アニメ情勢を踏まえた内容になります。筑波の学生の皆さん、ぜひお越しください。

それから、翌14日は東京有明でコミティアが開かれますので、こちらもよろしく。いつもの通り「時間藝術研究所」名義で参加しています。

●コミティア91

●日時 2010年2月14日 11:00~15:30

●場所 東京有明ビッグサイト東4ホール

●サークル 時間藝術研究所 な-27a

ちなみに今回は精華大学マンガプロデュース学科と合同参加になります。

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2010/02/07

なんとか一段落

ようやく、といいますか、5日に大学入試の立ち会いが終わりました。詳しくは書けませんが、いやあ疲れた。それで昨日の6日は大阪心斎橋にある「まんだらけグランドカオス」で講演会ですよ。それも昼の部・夜の部の二回。なんでこうなったかといいますと、伊藤弘二監督の『グワシ!楳図かずおです』の大阪での初上映が同じ会場でありまして、これとのカップリングで設定されていたからです。

いやこうなることは俺も了承していたのですが、よく考えたら同じネタを二回やるのは、芸人でもないので結構難しいなと思い返しまして、そのうえ楳図映画とのカップリングですから当然お客さんは楳図話を期待すると思うのですが、俺のもともとの予定は「漫画界(出版界)の崩壊話」でして、どうしようかと思いました。

でもブッキングしてしまったので後には引けず、結局話のマクラに楳図先生と俺の乏しい関わりについて話しました。

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2010/02/03

「紙の本」の将来

先日の「それでも出版社が『生き残る』としたら」は結構な反響を呼びました。前回は電子出版時代における出版社(および編集者)は、どのような形で残るだろうかということを考えましたが、今回は「紙の本の将来」について考えたいと思います。

先日のエントリにはいくつかの疑問やご批判も寄せられていましたが、今回の「補足」エントリの反応とあわせて、後日まとめて「総括」エントリを書きたいと思います。

●可能性1 紙の本は「美術工芸品」として生き残るのではないか

電子出版は今後大発展を遂げると思うのですが、物理的存在としての紙の本が完全に消滅するということは、さすがにないと思います。紙の本は長い歴史の中で、形態として完成したコンテナー(コンテンツの容器)だと思いますので、その視認性のよさや再生装置が不要であることなど、電子出版に比しての優位性はまだあります。

また、電子出版ではどうしても画面の大きさに制約がありますが、紙の本は物理的に製本可能であればどんな大きさの本も、それこそ「飛び出す絵本」のような仕掛けを施した本でも作れます。ここから考えると、紙の本は今後、判型や仕掛けに凝った「美術工芸品」のような方向で生き残るような気がしています。まあこういうことは、すでに多くの人が考えていると思いますが。

それから、紙の本にフェティッシュな執着を持つ人や、そこまでいかなくとも、紙メディアに親和性の高い中高年世代を中心に「紙」の需要は確実に残るでしょう。そうした人を対象に紙の本は存続するでしょうが、どうしても少部数になるので値段は高価になり、価格に応じて装丁も豪華になって、こちらの方面からも「美術工芸品」の色彩を強めていくことになるんじゃないかと思います。

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