コミックマヴォVol.5

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2010/02/03

「紙の本」の将来

先日の「それでも出版社が『生き残る』としたら」は結構な反響を呼びました。前回は電子出版時代における出版社(および編集者)は、どのような形で残るだろうかということを考えましたが、今回は「紙の本の将来」について考えたいと思います。

先日のエントリにはいくつかの疑問やご批判も寄せられていましたが、今回の「補足」エントリの反応とあわせて、後日まとめて「総括」エントリを書きたいと思います。

●可能性1 紙の本は「美術工芸品」として生き残るのではないか

電子出版は今後大発展を遂げると思うのですが、物理的存在としての紙の本が完全に消滅するということは、さすがにないと思います。紙の本は長い歴史の中で、形態として完成したコンテナー(コンテンツの容器)だと思いますので、その視認性のよさや再生装置が不要であることなど、電子出版に比しての優位性はまだあります。

また、電子出版ではどうしても画面の大きさに制約がありますが、紙の本は物理的に製本可能であればどんな大きさの本も、それこそ「飛び出す絵本」のような仕掛けを施した本でも作れます。ここから考えると、紙の本は今後、判型や仕掛けに凝った「美術工芸品」のような方向で生き残るような気がしています。まあこういうことは、すでに多くの人が考えていると思いますが。

それから、紙の本にフェティッシュな執着を持つ人や、そこまでいかなくとも、紙メディアに親和性の高い中高年世代を中心に「紙」の需要は確実に残るでしょう。そうした人を対象に紙の本は存続するでしょうが、どうしても少部数になるので値段は高価になり、価格に応じて装丁も豪華になって、こちらの方面からも「美術工芸品」の色彩を強めていくことになるんじゃないかと思います。

今後主流が電子出版に移行するとしても、紙の本の需要が存続する以上は、それに対応した出版は残ると思います。ひとつ考えられるのは、任天堂の社内に「かるた工場」が残っていて花札やトランプを製造しているような形です。つまり大手の出版社の中に「紙出版部門」が残って、大判の紙書籍や工芸品的な豪華本を製作していくのです。

いずれ未来の「なんでも鑑定団」に出品されて、鑑定士から「これは表紙の題字が桑名の焼き蛤を磨き上げた板から文字を彫り抜いた象眼細工になってますなあ。本文を見てください。薄手の雁皮紙に本物の鉛活字で印字してありますよ。これはいい仕事していますね~」と鑑定されて、何十万と値がつくことになるかもしれません。

●可能性2 町のオンデマンド屋さんが繁盛するのではないか

電子出版が主流になっても、「それでも自分は紙の本で読みたい」と望む人に向けて、「町のオンデマンド印刷屋さん」がたくさん現れて、チェーン展開するといいなあと思います。町の写真屋さんがオンデマンド印刷機を入れて、デジカメプリントのように注文を受けて、一冊だけ本を作るようになればいいと思うんですよ。

まず読者がアマゾンやアップルから電子書籍をダウンロードしますよね。それをキンドルやiPadで読むわけなんですけれども、この作品はぜひ紙の本として読みたいと思ったら、データごとオンデマンド屋さんに持って行くと、その場でプリント製本して本にしてくれるといいと思うんですね。元データさえ保存しておけば何度でも印刷できるので、読み終わった本が邪魔になったら捨てればいい。

まあ個人でプリントアウトして、ホチキスで止めてもいいんですけど、どうせ読むのなら、ちゃんと製本したほうが読みやすいですし。好みに応じて文字の大きさを変えることもできるし、表紙を好きなデザインにすることもできる。

以前、法学者の白田秀彰先生と対談したことがあります。そのとき「町のオンデマンド印刷屋さん」の話になりまして、白田先生が「学術書とか、大学の紀要なんかをオンデマンドで本にしてもらう際、見開きの片面だけに文字を印刷して、隣のページは白紙にしておく。こうすれば、自由に書き込みができて便利だと思う」とおっしゃったので、なるほどさすがは学者さんの発想だ、と思ったことがありました。

それから、あらかじめ違うデザインの装画の表紙を数種類用意してあって、書物をダウンロードする時に、好みの表紙を一点だけ選ぶことができるとか。表紙代はもちろん本の料金にはいっているんだけど、違う表紙がほしかったら、それは一点50円とかで個別にダウンロードできたりするといいのではないかと。

いずれにしましても、読者のニーズにあわせて紙の本は残っていくような気がしますですね。でもそれは、読むときだけ紙の本にするだけで、読み終わったら処分して保管はデジタルの状態でするとか。そうなれば、狭い部屋を本で占領するようなことはなくなりますね。

電子出版に関しては、いろいろと想像が広がるんですが、続きはまた今度書きます。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

音楽業界が壊滅しかけてる状況を見れば
お花畑の論議に聞こえますね
もう音楽雑誌なんかでも現場の疲弊を隠さなくなってるんです
リスナーにお金出して下さい、と訴えてる‥
本で同じ事が起こる可能性も出てくるかもしれない(マジコン的な)
強者がより強くなるか、全体が弱者と化すか
どの道、竹熊さん達にチャンスがあると思えませんが

投稿: J | 2010/02/03 02:20

漫画の電子出版についての記事、楽しみにしています。電子出版によって、トーハン日販と書店の取り分(流通と書店の取り分は40%?)がなくなりますから、それを出版社と漫画家で山分けするだけでも相当違うでしょうね。

ちなみに、漫画の電子データが無料でDLできてしまう件に関しては、どのようにお考えでしょうか(キンドルはハッキング済みとかいう噂もありますが)。
自分が思いますに、ユーザーの動きとして
・キンドルなりipadなりに、なにがしかの手順で、欲しい漫画をDLして、読む

・無料であがっているサイトがあれば、手順が多少面倒でも、無料を選ぶ
…という動きになっちゃうんじゃないかな、と。

実際、某漫画週刊誌のいくつかは、発売日の2~3日前から海外のサイトに丸々上がっているようで。しかもそのサイト、googleで検索すると普通に引っかかります。海外のサーバーなので、法整備でどうにかするには無理があるでしょう(しかも中国やロシアや北朝鮮のサーバーだったらまず無理)。普通の人はそんな検索などしないかもしれませんが、検索しなくても、2chのそれ関連のスレ見れば一発です。URLが変わっても、検索しなおす必要すらありません。ウィルスだののセキュリティ的には怖そうですが…。

また、以前インタビューにて
> 町のパン屋さんのような出版社
> 「美味しくて値段以上の価値がある」と思ってもらえるパンを作っていれば、遠くからでも買いに来てくれるし
というインタビュアーの発言に同意されたようですが、こちらは電子出版とは絡まない話なのでしょうか。
電子化できない食物(パンとかラーメン)と比べる意味がわかりません。遠くなんて行かずに、無料でDLするでしょう。面白い漫画→2chで話題に→無料で必ず上げる人間が出てくる…のでは。わざわざ面倒くさいだろうに、雑誌をスキャンしてまであげる人間がいるくらいです。電子データのアップなんざものの数秒ですから、話題の漫画が上がらないはずがない。それでも遠くまで買い来いと?

普通にあり得る話だと思うのですが、竹熊さんのスタンスとして「電子化=無料DLが上げるのも落とすのもやりやすくなる」件はあえて無視されるのでしょうか(性善説とかそんな感じで)。なお、講談社(+小学館)の電子リーダーのプロジェクトでは、セキュリティはほぼ無視していたようです。「泥棒相手に商売するわけではない」と。そのプロジェクトつぶれちゃいましたが。
あ、もちろん私のこの文、無視していただいても結構です。その場合はちゃんと察して引っ込みます。

投稿: ジャーベ | 2010/02/03 03:17

ここでもずっと指摘されていることですけど、
デジタルデータのコピー問題について、
たけくまさんがほとんど言及されていないのは疑問ですね。
一度、奥付に本を買ってくれた読者の名前をのせる海外本のアイディアを紹介されていましたが小部数の特殊な例でしかないでしょうし。

たしかに電子出版は便利だと思います。保存空間の意味でも出版する側の手続きにとっても。
しかし違法コピーするのも簡易になるわけで、利用者数に比例せず、たいして集金ができない可能性があるんじゃないでしょうか。それこそ着メロみたいに。

それに新人漫画家が原稿料もなしに自費で出版し、数年後の印税を当てにして漫画を描き続ける暮らしも難しいでしょうから、結局出版社なりそれに変わる大手資本企業が有利な条件で新人を囲って数年契約を結ぶ形になるだけではないでしょうか。

出版社はなくなるかもしれないが、それにIT企業が変わるだけで、結果大差ないみたいな。もちろん漫画家にとって柔軟な契約はし易くなるでしょうがね。

漫画家の佐藤さんといい、過去の恨みから出版社よなくなれ、みたいな論調にはどうも違和感を感じます。

結局、おいしいところを持っていくのは、巨大資本をもった組織か、漫画家の中でも固定顧客をもった人気漫画家だけですよ。

投稿: ローパラ | 2010/02/03 03:21

>J様

>音楽業界が壊滅しかけてる状況を見れば
お花畑の論議に聞こえますね

音楽業界が壊滅したのは、旧態依然のシステムに固執し、ユーザーをないがしろにする施策を裏でチマチマした結果ではないかと。正直、壊滅したのは必然であるかと。
しかも、竹熊氏の分析に

>どの道、竹熊さん達にチャンスがあると思えませんが

と言い切ってしまうJ氏の見識というか大胆予言(笑)に、ひたすら呆れてしまいます。

うーん、平沢進さんって知ってます?
ご存じかと思いますが、もし知らなければ、
一度お調べになったほうが宜しいかと思います。

投稿: ろんろん | 2010/02/03 03:26

描き忘れましたが、それともうひとつ。
デジタルソフトということで先行している、ゲーム、映像ソフト(アニメ含む)、音楽業界、すべてが違法コピーの影響もあって売り上げがダウンしている現状があります。

漫画や出版物もデジタル化の世界に足を踏み入れるということは、本格的に違法コピーの問題にも直面するわけで、素人考えですが、同じように出版物も売り上げが大幅に減る可能性が高いのではないでしょうか。
と言うよりも、現状でも、すでに減っている雑誌、コミック売り上げの原因として、違法漫画スキャンの存在が少なからず影響していると私は考えています。

現在は手間の問題から基本的に人気漫画だけですが、違法コピーが簡易なデジタル出版となれば、元々少数のファン層しかいないマイナー作家にとっては死活問題になるかもしれません。
いままでは、売れようが売れまいが出版社の発行部数分の印税収入は保証されていましたが、デジタル化が本格化すれば完全出来高制になるでしょうから、このコピー問題はより深刻さがますと思われます。

売り上げ部数は落ちても印税割合が高くなることでカバーできるよ、という考えもありますが、それって結局、
編集者の高給は別としても、いままで本屋や取次ぎ運送屋が取っていた取り分を毟っただけで、経済全体としては
同等かむしろ縮小するだけなんじゃないでしょうか。

出版電子化の問題、高給ということで一般人から妬みの多い出版社だけでなく、それにかかわる書店員の大幅リストラもからむだけにかなり複雑な問題なような気がします

投稿: ローパラ | 2010/02/03 03:43

おそらく「絵本」は残るでしょうね。
大人向けの絵本ではなく、幼児向けの絵本。
もちろん絵本も電子出版されると思いますが、いざ子どもをひざにのせて「読み聞かせ」しようとすると、これがなかなか対応しにくいのでは? 相手は荒ぶる幼児ですし。

「やっぱり子どもにもこれからは電子ブックよね。飛び出す絵本よね」
大人の意識も今後は変わってくるかもしれませんが、幼児の意識、適応力までは変えられないでしょう。
幼児の絵本なんて、破られたり落書きされたり、ぞんざいに扱われることを是とする媒体ですから、繊細であろう電子ブックがそれに取って代わるとは思いにくい。
知らない間に積み木の中に突っ込まれているKindleとか、癇癪を起こして床に投げつけられるiPadとか……。そういう事態も踏まえたりすると、「やっぱり子どもには紙の絵本を与えなきゃ」に落ち着くような気がします。

投稿: 草モン | 2010/02/03 04:40

紙の本の体験は紙の本でしかできないのでずっと残ると思います。
アナログ盤と同じではないでしょうか。
CDが出たときそのうちアナログはなくなると思われてましたが、いまも全然ふつうに残ってるのはノスタルジーとかでなく単にデジタルではアナログ盤と同じ音が聴けないからでしょう。
だから紙の本で出すべきコンテンツは紙の本で出つづけると思います。
版元はかなりインディペンデント化すると思うのでいまの1.5倍くらいの価格になるかな。
紙の本の未来のポイントってじつは取次とISBNかの問題かも。
ただ紙にする必要もなくてデジタルのほうが利便性が高いものはもちろんデジタルのみのリリースでしょう。
だからたぶんおおむねデジタルにはなる。
あと雑誌はいまとはまったく別のかたちになるから紙はすべてなくなると思います。
ワンテーマ雑誌的なのはムック化して書籍コードで出るのではないでしょうか。

投稿: cabinessence09 | 2010/02/03 06:28

 紙の本が特別限定版の工芸品として少数残るだろうという予測はよいのですが、その論になんらかの意味があるとは思えません。
 そもそもどこで売るのでしょう?
 出版社も取り次ぎも、そもそも書店さえも潰れてしまった場合を仮定します。深夜のテレビ通販のDVD特別BOX的な扱いですよね。現代のアナログレコード販売のように、マニア向けのスキマ産業としては存続するでしょうが、主たる産業とはもう呼べないはずです。

 オンデマンド出版に関しては、コンビニの複合コピー機が、製本機能を持つようになるのではないでしょうか。
 またその製本プリンタが、個人向けに10万円以下で販売されるようになれば、どうしても本で読みたい愛好家の需要も満たせるはず。
 いま現在、写真は家庭内で気軽にプリントできるようになっていますから、本も同じような経緯をたどると見るのが妥当でしょう。

投稿: 新木伸 | 2010/02/03 07:29

違法コピー問題は、もちろん重要だと考えています。ただこれには有効な対策はなかなかありませんね。

近く自分の意見を書きますが、ひとつのアイデアとしては、以前ブログでも紹介した、「購入者の実名が削除困難なやりかたですべてのページに表示される」というものがあるかなとは思います。つまり流出元がすぐにわかってしまうやり方です。

それから、ダウンロード料金を十分安価にして、違法コピーに対する罰則を強化し、違法コピーが「割にあわない」ものだということが周知徹底すれば、ある程度の防止対策になるのではないかと。

ただ自分は、こういう問題に妙案はないと思っています。現に今、音楽配信が立派にビジネスとして成立しているのですから、そちらに学ぶしかないのではないかと。要は、電子配信での利益が違法コピーの不利益を上回ればいいわけですから。

投稿: たけくま | 2010/02/03 08:29

以前書いたエントリはこちらです。

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-50a2.html

↑違法コピー問題の意外な解決策

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_795a.html
↑平沢進インタビューがおもしろい

※自作曲のダウンロード販売を一切のコピー対策をせずに10年前から行っている平沢進さんインタビューの紹介です。

投稿: たけくま | 2010/02/03 08:35

 『マヴォ』の印刷をやっている会社のものです。
 最近あることで取材を受けたのですが、今後5年以内に、商業印刷市場は、現状の半分程度まで縮小するだろうという市場予測を述べました。アラカン世代のインタビュアーさんは驚いて、
 「失礼ながら、まだお若くて(アラフォーですけど)、そこまでわかっているのに、なぜ印刷業界にいらっしゃるの」
 「喧嘩は負ける方に加勢しろが家訓なんですよ」と答えたら、笑われてしまいました。 
 いや、笑い事ちゃいまっせ、ホンマに(ご先祖さまのアホ!)。
 しかし、いまの電子書籍の欠陥は、いずれは解決されそうな気がします。会社の者が見学に行きましたが、ブリヂストンさんの曲がる電子カラーペーパーは本当にすばらしい。ああいう新技術を見るとわくわくしてきます。
 今もキーリングつきPDF電子書籍がありますが、モリサワフォントのように電子ブックそれ自体をソフトウェア化して、強力なプロテクトをかけることは可能ですよね。もちろん解除できる人もいますが、相当面倒なことになりますから、割に合わないのです。ユーザーの利便性、コストの側面、これとどう合致させるかが課題でしょうか。
 美術工芸品といえば、今年の資生堂のカレンダーは、印刷表現の限界に挑戦した素晴らしい仕事でした。女性の肌のきめこまやかさを表現するのって、本当にむずかしいんですよ。鍛え抜かれたクリエイターや印刷職人の眼は、今のところどんな精密機器も及ばないところがあります。
 われわれのあるクライアントも、たとえ100万のロットでも輪転はNG。必ず枚葉仕事。デジタルメディアなんて論外。そんなお客さんも、まだいらっしゃいます。
 しかし印刷市場が縮小するのは避けられないことです。どう業態転換を遂げるかが、今の課題です(某さん、めざすはアレですよ!)。長文失礼。

投稿: エゾせいはん☆(獅子座・製造業) | 2010/02/03 10:29

>>(キンドルはハッキング済みとかいう噂もありますが)。

それは単に
zip圧縮のjpegだのgifだのが
普通に読める仕様になってるだけです。
ハッキング以前の問題です。

まぁ 出回ってるのと同じ仕様なんですが
pdfしか読めないとなったらそれはそれで糞ですが

投稿: もももんが | 2010/02/03 10:36

>>オンデマンド出版に関しては、コンビニの複合コピー機が、製本機能を持つようになるのではないでしょうか。

オンデマンド出版ですが
現状だと、普通の本より
紙質も印刷の具合も格段に劣っていますし

格段に高額です。

どうしても紙の本が欲しいという
こだわり派には我慢できないと思いますよ。

西欧みたいに
表紙のない生の本を購入して
皮の表紙をつけて、箔を入れたり
というのは、一部の金持ちの道楽だったりしますし

投稿: もももんが | 2010/02/03 10:46

>エゾ製版さま

いつもお世話になっています。「マヴォ」については当面(2~3年)は紙の雑誌として出す予定です。
その後については、電子出版の普及率を横目でにらんで様子見をしつつ対応しますが、おそらく電子出版に移行していくでしょう。

その先は、これもまだはっきりしていませんが、たぶん紙の単行本を電子版と同時に出すと思います。部数的には今より増やすことは考えにくいですが、紙の本を見捨てることはないと思います。

ところで、現在「マヴォ4号」を、5月のコミティアあわせで準備していますので、またよろしくお願いいたします。

投稿: たけくま | 2010/02/03 11:03

売り上げが下がっている原因については諸説あるので、ことさら違法コピーの影響を強調するのには違和感がありますね。

特に音楽に関しては90年代以降ひたすら「売れ筋」ばかりを生産して、マイナーなアーティストをどんどん切り捨て、コアなオーディエンスを育ててこなかったレコード会社自身にも責任があると私は考えます。

それに娯楽に費やせる時間には限りがあるので、娯楽の選択肢が増えれば増えるほど一つあたりの売り上げは減ります。普通に考えて。

現状は「ケータイ」と「インターネット」に客を取られているというのが真相でしょうね。

個人的には、「コピー」というデジタル・データ最大の利点を封じて現状を維持しようとするやり方は馬鹿げていると思ってます。

投稿: BG | 2010/02/03 11:13

たけくま氏の「こうなっていくのではないか」が現実になった例ってなんぼありますか。

今回も大阪万博世代の匂いが強くて白けます。

投稿: Z | 2010/02/03 12:15

>「町のオンデマンド印刷屋さん」がたくさん現れ
>て、チェーン展開するといいなあと思います。
>デジカメプリントのように注文を受けて、
>一冊だけ本を作るようになればいいと思うんですよ。

オンデマンド印刷に関しては、
自分も「いずれそうなっていくといいな」と
以前から考えていました。読み捨てでいいと
思えるものは電子書籍で、でも「やっぱり紙の本と
して残しておきたい」と思ったらそれも選べる。
好きな方を選べる方が読者としては便利ですからね。
また以前なら絶版になっていたマイナー本を
探しまわらなくても手軽に1冊単位で入手できる
ようになるのは読者と著者、双方にとって
ありがたい話だと思います。

また、買う側としては「書店で本を選ぶ楽しみ」
も大きいので、電子出版が主流になったから
といって書店が絶滅することにはならないと
思ってます。カフェを併設するなど工夫している
本屋さんはすでにありますが、自分としては
座り読みOKの「くつろぎの場」として、
形を変えて生き残って欲しいですね。

要は読者にとっても著者にとっても
「選択肢が増えること」が大事なのだと思います。
選択肢の増加=自由の増加ですから。
様々な選択肢の中から「自分にあったもの」を
自由に選ぶことができることこそ、
健全な社会なのだと思います。

投稿: JUN. | 2010/02/03 12:23

カラー焼き付けならともかく輪転機回さないオンデマンド本は高くなっちゃいそうな気がします。実際現状高いです。
話は変わりますが任天堂の花札も地方札(地方によってデザインや役が異なる)のデーターを膨大に持っており、まとまった部数になると注文に応じてくれるそうです。

投稿: めきし粉 | 2010/02/03 13:08

 たけくまさんの「音楽業界を目指すべし」が当面最良な解決策かと思いますが、音楽業界が以後どうなったかを考えると、ちょっと寒い感じもしますね。

 音楽雑誌を読まないので「もう音楽雑誌なんかでも現場の疲弊を隠さなくなってるんです。リスナーにお金出して下さい、と訴えてる‥」←コレは思わず笑ってしまったんですが。私も昔(今は亡き)セガサターンのゲーム紹介記事を書いた際に「遊び用・保存用・観賞用・贈答用で4本買って、通常版と限定版で8本買え。勿論定価で」…などと発狂ネタ書いたことがありますので、世相やのぅ…と思うことしきりですね。

 深夜の音楽番組でヒットチャートの上位作が2,3000枚単位でしか売れていないとか、そういうのを見ると。音楽業界への安易な傾斜は、零細著作者にとっては自殺行為のようにも思えます。

 紙の本の将来ケースとしては、今刊行されている藤子・F・不二雄全集なんかが比較的安易簡便な芳香性だと思いますよ。作者が死ぬまで待て的な、歴史作に成ったら表現規制関係ねー的な手法なので、万人には通れぬ道かと思いますが。

 新人を育てるという芳香性からは、ちょっとズレそうな按配。『マヴォ』の電子化も、それによって仮に違法閲覧が増えたとしても、広告・宣伝効果と思えば…的な展開になって。結局従来ある紙雑誌商法と変わらんのですよね。

 紙の夢よ今一度、でしか無い感じ。それしか無い? とも言うのですが。難しいところですね。

投稿: 渡辺裕 | 2010/02/03 13:10

紙の本はずばり見本として残るのじゃないでしょうか?
若者だけじゃなくお年寄りにも
電子書籍を普及させようと思ったら
紙の本と町の本屋の存在は不可欠だと思います

未来の町の本屋には見本としての紙の本
キンドル等の専用端末に電子書籍をダウンロード出来る機械と
お金をチャージ出来る機械が置かれ
見本としての紙の本の内容を見てから
電子書籍をダウンロードするという形になると思います
(昔の任天堂のディスクシステムみたいな感じですかね)

あと日本の出版社がグダグダやってる間に
アマゾンと任天堂が手を組んでしまうのじゃないかと思う今日この頃です。

投稿: 忍天丼 | 2010/02/03 13:21

CD壊滅、よって集金はライヴ。
これは全世界同期的に起きてる状況でジャスラックとか曲調とか関係無いんだよ
メタリカだってマドンナだってとっくにシフトチェンジしてるし、
マイケルが体調悪いのにツアーやると言い出したのもおそらく集金の問題ですよ
本にはその「ライヴ」にあたるものがないから心配なんだ
ジャンプはロイヤリティでなんとか300万部を維持してるけど
今ボロボロのマガサンはこれでアウトかもしれない
底辺の連中は膨大な情報に更に埋もれるからやっぱりアウト
ニッチなニーズにダイレクトに応える同人的蛸壺合戦になりそう

投稿: J | 2010/02/03 13:42

 雨雨降れ降れ母さんが~♪
 蛇の目でお迎え嬉しいな~♪
 ニッチニッチ ジャップジャップ ランランラン♪

投稿: 渡辺裕 | 2010/02/03 13:55

キンドルをハッキング・・・ではなく
正しくはKindolforPCのプロテクト(DRM)を解除した。
だね。
小規模なPythonスクリプトでフリーのPDF形式に
変換してくれるみたい。

この手のプロテクト解除プログラムを作成する技術者にはそれなりの
主張があるようで
「特定の企業が作ったソフト・ハードでユーザーを囲い込む」のが許せんみたいね。
まぁこれを方便だという人もいるかもしれんけども。

オンデマンドについてだけど、これを安価にできるようにしたらコピーの手段の
一つになっちゃうんじゃない?
印刷→スキャン→Zip→配信
てな具合に。まぁそこまで手間をかける人がどれだけいるかだけど。

んで、電子化大発展についてだけど、大発展ってのは先走りすぎなんじゃないかな?ww
今までここで言われてきたものも含んでるけど理由は以下の通り。

1.デジタルデータは紙に比べ脆い、もっと言えば端末も脆い。
  (最悪濡れたり汚れたり多少破けても本は読める、デジタルはデータが欠け
   ただけでアウト・端末ごと壊れたら目も当てられないw)

2.コピー規制の影響で消費者が離れる恐れがある(バックアップ・印刷不可等)

3.端末が誰でも扱えるとは限らない。特に高齢者・低年齢層)

4.漫画等のメインターゲットである子供にとって購入までのハードルが高い。

5.読むのに一々端末を起動するのが面倒。 読む場所・天候が制限される。
 (手に取って何処でもすぐ読める本のメリットはデカい)

6.本を読むのに端末・インフラまで用意する消費者がどれだけ居るかが疑問。
  (消費者にとってそこまでしても読みたい魅力的なものが少なすぎる)

電子化しても売れるのは今までと同じでマニュアルやら辞書なんかの類だろうね。

一消費者として言えば、売る側の都合ばかりで買う側の視点が抜けすぎじゃないかな?
買う側のメリットなんて本の単価くらいじゃない。
デメリット>メリットな現状が覆りでもしないと、まだまだ紙媒体だろうね。

投稿: ほげほげ | 2010/02/03 14:34

>たけくま先生

だ、だれも見捨てないでなんて、お願いしていないんだからね!(嘘)
いえいえ、ありがとうございます。
担当Sも5月の売上大喜びです……!

でもそんなにお気になさらないでください。
今はどのお客さんも苦しくて、
まして先生は個人のポケットマネーです。

以前、ある作品の英訳をご提案しましたが、
意外に反響少なかったのも、たぶん客層が異なるんですね。
電子書籍のいい面が生かせると思います。

現主力の印刷部門では、やはり紙にしかできないことをやっていくしかありません。
広告をお願いした文乃綺さんは、
今や当社にはなくてはならない大切なブレーンです。
ペーパーメディアを大切にしてくれて、
工場とも信頼関係を築ける才能あるクリエイターさんと、
一緒にお仕事できる、
こちらの方が富士精版にとってはるかに大きな財産です。
これはちょっとお金には換えられないことですよ。

投稿: エゾせいはん☆(獅子座・ツンデレ製造業) | 2010/02/03 14:43

初めて書き込みます。

電子書籍に伴うコピーの話が出ていましたが、
逆に今の紙の本ってそんなに権利者の利益が守られているのか?
と思いました。

紙の本の場合、
現状のスキャンされて云々の問題に加えて、
中古書店とマンガ喫茶という大きな問題がありますし。
こちらは合法ビジネスなので防ぐ手段がありません。

投稿: 須羽 | 2010/02/03 14:45

ホゲホゲさんの
1に付いて。
風呂に携帯ゲーム機をジップロックで持ち込む人が結構いるので問題ないと思います。
むしろデータでやり取りする分、紙媒体より丈夫。
データの破損はユーザーで管理されてれば問題ないことで再度ダウンロードすれば済みますし。
5に付いても読む場所・天候が制限されるのは本も同じですし起動の手間と言うのは携帯電話を良くいじってるような人であれば問題ないレベルだと思います。

買う側の利点
保管するのに場所を取らない。
混んでる電車でも本をめくったりする動作なく読める
(スペースがすくなくても読める)
大量の本を持ち歩くことが出来る。

僕は携帯端末でデジタルブックを読んだりしますが悪くないと思いますよ。

投稿: Joe | 2010/02/03 15:12

Q.中古書店は?
A.大手連合が昨年既に買収済
Q.漫喫は?
A.時間毎に課金されるので一冊400円の漫画に対し、
例えば一冊を30分で読めたとしても約200円の費用。手元には残らず
Q.今だって既にネットで落とせるのでは?
A.リーダビリティの問題。PCで紙仕様の漫画原稿を読むのは疲れる
それでも一部の漫画は被害を受けていると思われる
これがiPadになり違法DL可能になれば、
極端な話そこら辺に単行本がタダで落ちてると言える惨状も想定され得る
Q.この状況を喜んでる人達の思惑は?
A.紙で敗北して、次は自分にもチャンスが来ると思ってるお花畑。
まず、膨大な悪貨で良貨すらも埋もれがちになる
この逆風状況で300万部復帰、ワンピの初版日本新記録を達成した
ジャンプだけは漫画ブランド最後の砦になるかもしれないが‥

投稿: J | 2010/02/03 15:29

電子化が普及すれば、その思わぬ副産物として、さんざん出版社や著作権利者が印税が
支払われないと叩いてきたブックオフなど中古本チェーン店もまず潰れるでしょうから
その意味ではいいのかもしれません。ただ、中古本利用者が電子書籍に金を払うかは
値段次第になるでしょうけど。

また漫画に限って言えば、ジャンプのワンピースやナルトなど誰もが読みたい看板漫画
は、売り上げもそう落ちないでしょうが、そのついでに載っている中堅以下の漫画の売り上げは
コピーに流れるものも含めて大幅に落ち込むんじゃないでしょうか。
他、平沢進氏のように一部の熱狂的読者に支えられた漫画家、たとえばジョジョの荒木氏などなら
そう影響はないかもしれませんが、その他の漫画家や知名度がない新人漫画家にとっては電子化が
不利に働くかもしれません。
最近のアニメなどで顕著になってきた、人気アニメだけコレクター目的で異様に売れて、それ以外の
アニメはコピーで済ませてまったく売れなくなるという流れになると思います。

電子化になっても漫画読者が今より増えるわけじゃないでしょうから、全体として、漫画業界全体の
売り上げは経費削減による単価の値下げもあわせて大幅に落ち込むんじゃないでしょうか。
ネットで流通しているものは、すべてタダというネットフリーという思想がある程度の正当性をもって
世界的に存在している以上、デジタル商品で集金を得るのは紙媒体とは別次元の難しさがあると思います。

現在でも、ネット利用者は子供に限らず、国会議員も平気で利用しているマジコンや着メロと同じように
違法意識がまったくなく、平気でZIPどことかそのurlを世界最大の掲示板やらツイッターに書き込んだり
その利用を前提として掲示板やブログに感想を書いていますからね。
かといって、ダウンロード違法化法案なんて間抜けな法律しか成立できない、日本の官僚や政治家に早急な
法整備を期待するのは絶望的と思います。
音楽業界だけと言う方もいますが、これはゲーム、映像ソフトすべてに共通していることです。音楽業界だけ
じゃなくそれらもマンネリしているから、皆コピーで済ませて売れなくなったんだと言われるかもしれませんが、
漫画だってその批判の謗りはかわせないでしょう。
いずれは避けられないこととは言え、電子化はいい事ばかりじゃないから、そう急ぐ必要はないと思うんですけどね。

それと、町のパン屋ならぬ、町の本屋はチェーン店舗も含め、電子化でほぼ絶滅するとしても、人気の高い
書籍や、画力勝負の画集系漫画は今まで通り、紙媒体をAmazonなどの通販で入手できるでしょうからいいとして、
読者側で勝手にプリンタ等で個人印刷するのは別として、いくら印刷元のデータを購入しているとは言え
第三者が営利的に著作物を一部引用ではなく全部印刷するのは著作権的に問題になるんじゃないですか?。
今の図書館だって、流石に全ページのコピーは禁止していますよね

投稿: ローパラ | 2010/02/03 16:17

ちょっと話が斜めに飛びますがコミックの単行本化の際に判型が小さくなるのに非常に不便を感じております。
自分は竹熊さんよりは少々年下なんですが老眼鏡がないと単行本サイズでは書き文字が見えなくなっており、だんだん雑誌でも眼鏡なしでは厳しくなりつつあります。
PDF形式のようにデータサイズは大きくなるかもしれませんけれども拡大に耐えるような方法で検討していただけないものでしょうか。そのあたりを電子化で解決して貰えるとありがたいいです。

投稿: 白痴 | 2010/02/03 16:27

>Q.この状況を喜んでる人達の思惑は?
>A.紙で敗北して、次は自分にもチャンスが来ると思ってるお花畑。
私もその雰囲気は感じております。「これまでピンの作家として食ってけなかった自分でも、編集技術を引っさげて電子のフロンティアに真っ先に乗り込めば一山当てられる!」という。中小出版社&編プロの編集の人たちには、自分が作家側になること前提のそういう話を何度か聞かされました・・・。

投稿: ひよこ太郎 | 2010/02/03 16:55

>読者側で勝手にプリンタ等で個人印刷するのは別として、いくら印刷元のデータを購入しているとは言え
第三者が営利的に著作物を一部引用ではなく全部印刷するのは著作権的に問題になるんじゃないですか?。

問題となるのは著作権法三十条の第一項の一号ですかな。

私的使用を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。

 一 公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器(複製の機能を有し、これに関する装置の全部又は主要な部分が自動化されている機器をいう。)を用いて複製する場合

このサイトによると
http://copyright.watson.jp/private_use.shtml
>コンビニエンスストアに設置されているコピー機なども、この自動複製機器にあたるのですが、しばらくのあいだの暫定措置として、文献複写機は当該機器に含まないとされています(附則5条の2)。つまり、2008年現在のところ、コンビニでのコピーは違法ではありません。

だそうです。

また
http://current.ndl.go.jp/ca1319
こういう判断をした図書館もあるそうです。

投稿: オルカ | 2010/02/03 17:05

コミックスデザインで禄を食んでる者です。

いつも興味深く読ませて頂いてます。

デザイナも電子図書によって
仕事が無くなると危機感を覚えています。

DVDジャケのように、
豪華装幀をする人気デザイナと、
廉価版だけする安い早いそつない安価デザイナに
別れるんでしょうね。

投稿: 雷門風太 | 2010/02/03 17:32

ラジオやテレビという新しいメディアが現れても、新聞がなくなることはなかった。
「紙の本」もプレゼンスこそはどんどん下げていくかもしれませんが、量が減るだけで今とあまり変わらない形で残るのではないでしょうか?
向こう100年ぐらいはイケそうな気がしますが。
もちろん趣味的な本の形態は増えると思います。

投稿: スロ | 2010/02/03 18:48

追記
読むときだけ本で、デジタルとして保存できると東京の狭い部屋に住んでいるものとしては大変ありがたいですね。
そこにニーズがアリそうな気がします。

投稿: スロ | 2010/02/03 18:50

初めまして。

竹熊先生は「ファミ通のアレ」時代からのファンで、最近ブログを読み始めました。

個人的には、将来的にはほとんどの本はネット上で読めるようになって、
必要なものは印刷して届けるというオンデマンド型のビジネスになるのかな
とも思いますが、現状、オンデマンドだと確かにクオリティ面で
まだまだ不満点がありますね。

ただネット上で読めるようになったとしても課金をしてまで皆読むのか、
という点は個人的にかなり不明に感じています。
結局、どこかでDL出来るようになって
有料コンテンツは育ちにくいのかもしれませんね。

ちなみに1冊からできる出版・・となると、下記などもありますがご存じでしょうか?
http://www.honninaru.com/web_order/publish/

売れるかどうかは知りませんが、やはり1冊あたりの単価は結構高いですね。。

投稿: チャル | 2010/02/03 18:51

「電子書籍への移行」の前に、
紙の本の流通が通販メインに移行して行くのが先であるように思いますが。
今までの書籍の売上が、再販制度に依拠した実態を伴わぬものであればこそ不景気に抗えなくなってきたのですから。
音楽業界でのCD売上減少にしても同じだと思います。「売上の適正化」では無いのか?と。
でかい倉庫とデータ管理で武装したアマゾンの独走を10年前の段階で見過ごしていた時点で、
今日の出版流通の敗北は逃れようが無かったのだと思います。

投稿: けおら | 2010/02/03 19:33

 なんだか、リアル「ダイホンヤ」が出来そうな予感・・・。

投稿: いぎたなし | 2010/02/03 20:32

街のオンデマンド印刷については、既にアメリカでは実際にサービスとして稼動しています。

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20400225,00.htm

それとgoogleが結びついたのが上記の記事ですが、これがappleであれ、amazonであれコンテンツの管理先が変わるだけですので、ビジネスとして成り立つのであればいつでもそんな世界が実現してしまう時期に来ていると思います。

次に紙であることのメリットですが、
これは既にたけくま先生も皆さんも述べている通りですが、他にもいくつか思いつたので。

1)保存性
http://x51.org/x/03/05/2839.php
最古の本は、2500年前だそうです。果たしてデジタルの情報がそこまで保持継続できるのかというのは誰も経験していません。データなのだからコンバートすればよいという考えもありますが、そのコストは後になればなるほど重たくなります。
既に昔のデータが読めないなんてことはよくありますよね。
またデジタルデータの記録をどう保管するのか。磁気媒体には保存に限界があるため、紙に比べるとまだまだかと。

2)担保性
本は、データほど更新性に優れている媒体ではありませんが、それゆえある時点での記録の保持というメリットもあります。改ざんや改変されないことを重視した場合においてデータの書き換えの容易さは裏目にでます。
技術的に担保する方法はあることは理解していますが、それを実現するコストが紙のほうが現時点では勝っているかと。

とはいえ、本が大衆へ情報を伝播するという役目は終えつつあるのだろうなぁという気はします。たけくま先生が言われるとおり、文化を伝える技術から、ただの文化になってしまうのでしょう。

最後に、
オンデマンドで本を作ると以外にお金が掛かります。今の本は大量に生産することを前提に単価を抑えていますので。たぶん同人誌の数倍になるかと。
そのあたりは、エゾせいはんさんならお詳しいかと。

投稿: いねぞ | 2010/02/03 21:02

ネギま作者の赤松氏も今回のキンドルとiPadの発表の影響について注目しているようですね。

http://www.ailove.net/diaries/diary.cgi
>あと、販売できるマンガ画像は確かに450×550以下なんですが、
>どうやらネット上に転がっている「JPEGファイルをまとめてZIP化
>したもの(※つまり大概の違法なマンガファイル)」が直接読めるようで、
>そちらはフル解像度対応みたいです。
>・・・・これは、相当ヤバいマシンかも。(^^;)
>とりあえず、音楽の違法MP3が「PCで音楽を聴く」ブームを牽引した
>ように、今度は漫画の違法ZIPが電子書籍ブームを牽引し、あとから
>一般市民が有料ファイルを購入するようになる「iTunesパターン」も想像
>されるのですが、どうでしょうか。
>(著作者としては、違法ZIPは非常に問題ですが・・・・)

投稿: ローパラ | 2010/02/03 22:54

やはりこの先漫画界も違法DLで悩まされそうですね
ロイヤリティの高い信者への特典商法で生き残りをかけるしかなくなる
三種の中身同じ単行本を集めるとキャラグッズプレゼントとか‥
今以上にヲタ漫画や腐漫画しか生き残れない時代
夢の電子書籍時代とか言ってるアホ共目を覚ませ

投稿: J | 2010/02/03 23:38

出版業界が大手中古書チェーン店の筆頭株主になっても、
ヤフーオークションも含めた中古書市場全体の一部に過ぎないでしょう。
またマンガ喫茶の問題はこの場合は利用者の費用対効果ではなく、
日本中に存在するほど利用されているという事実です。

要するに紙の本は違法コピーに加えて、
言うならば「合法コピー」にも悩まされているわけです。

それと紙の本の違法コピーですが、
スキャンの手間がかかるから大きな問題ではないという話も疑問です。

デジタルデータのコピーは劣化しませんし、
プロテクトも電子透かし等も施されていなければ容易でもあります。
ゆえにそのようなデータが一冊でも出れば無限増殖が可能ということで、
極端に言えば最初にスキャンの手間を惜しまず提供する人は
世界に一人いるだけで十分と言えますから。

また有効性がどこまであるかはともかく電子書籍は電子書籍で、
竹熊さんもおっしゃる販売ごとに購入者名を入れるような、
紙の本では真似できない抑止措置も可能になります。

つまりコピー問題でも紙の書籍も電子書籍も一長一短で、
電子書籍になったからことさらどうこうとは、
今のところ個人的には考えていません。

投稿: 須羽 (一般人) | 2010/02/04 04:15

「あれ、この間よみかけてた本、ちょっと設定が変わってる……!」
「この間どっかから苦情入って修正入ったってよ」
「おいおい、又読み直しかよ」

という想像をしました。
ありそう……。

投稿: pon | 2010/02/04 07:17

 オンデマンドとオフセットの価格差が逆転するのは、300部から500部くらいでしょうか(内容や仕様にもよります)。ある程度の部数になればオフセットの方がお安くなります。
 オフセットでは、製版といって、版を作る初期コストがかかります。CMYK、1色ごとに1枚ずつ、アルミの板に焼き付けないといけません。オンデマンドではこの版はいりません。だから1部だけでいいなんて場合は、絶対にオンデマンドが安いです。
 今週号のスピリッツ、冬目景の新作があったので購入しましたが、『とめはね!』以外に興味ないわけです(暴言?)。だからオンデマンドでも電子書籍でもいい。好きな作品だけ読みたい。そういう需要は確実にあると思います。
 しかし「ガラスの仮面」全巻まとめ買いとか、京極堂シリーズ大人買いとか、オンデマンドでは大変そうですね。お店で並ばなくていいように、ネットやケータイで発注、コンビニ受け取りというスタイルになるのでしょうか。
 コンビニのコピー機の原価は知りませんが、当社の場合、モノクロなら1枚あたりのカウント料は5円程度です。これをコピー機屋さんにお支払いしています。100ページなら500円、200ページなら1000円になりますね。これに紙代・トナー代、メンテナンス料、電気代などがかかり、営業マージンもゼロとはいえない。製本代もかかります。さて、おいくらになるでしょうか。
 絶版本でも、日本の古本屋なり、Amazonのマーケットプレイスなり、ヤフオクなりで古書を探した方が安あがりで品質もよいということにもなりかねないですね。
 いやいや、これからはオンデマンドの時代やねん。ロットも保証したるで。おまえら1枚単価50銭にせえや。そうAmazonさんあたりが言えば、メーカーさんも快く(?)了承してくれるかもしれませんが……。

投稿: エゾせいはん☆(獅子座・製造業・三浦萌え) | 2010/02/04 08:17

麻生みことさんの「路地恋花」に出てくる製本屋さんを思い出しました。

投稿: もふもふ | 2010/02/04 09:09

こんにちは
初書き込みです
こんなのがありました

「音楽業界なんか一度崩壊したほうがいい」ttp://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-2525.html

どの業界も現状は厳しそうですね

投稿: GJ | 2010/02/04 10:07

>「音楽業界なんか~」

欝だけど興味深いです。
アマゾンへの繰り返しの言及とか、
「タワレコでCD試聴する文化自体が若者にはない」
という発言とか。(よく言われてる事なんでしょうけど)

たぶん、携帯とネットの定着した10年くらい前から、子供から若者に成長する過程で、
「店へ出張って行ってモノを買う」文化に接触しない、
なにか決定的に、それ以前の文化と断絶が出来てるんだと、改めて感じさせられます。

やっぱり、現行の「電子書籍のイメージ」って、
「紙の本の流通」の延命に留まっている気がする。

投稿: けおら | 2010/02/04 11:34

マンガ家Sのブログ
「マンガ家は〆切りがないと走れない」

ttp://uaa-nikki.cocolog-nifty.com/blog/
2010/02/post-c94a.html#more

相変わらず、個人出版や電子配信が主流に
なった場合のデメリットばかりをこれでもかと
あげています。確かにデメリットもそれなりに
あるだろうけど、メリットもそれ以上にいっぱい
あるのに、どうしてここまでネガティブな
面にばかり目を向けるんでしょうか?
本当に不思議です。文中に、
『どうりで、大御所のマンガ家先生たちが皆60歳
あたりでバタバタ死ぬわけだ。』とありますが、
過酷な週刊連載で体がやられて60歳で
燃え尽きる状況の方がずっと異常でしょうに。

また文の最後の方に、
『私が心配しているのは、(中略)出版社という
船の船体がもたずに沈没してしまうことだ。』
と書いてあるのですが、
この方、たけくまさんの「出版界崩壊論」は
間違っていて、漫画の製作システムもこれまでと
同じように存続する、たけくまさんはやたらに
危機感をあおっていて許しがたい。と主張していた
はずですが、矛盾しているのではないでしょうか。
(昨今の報道で宗旨替えしたんでしょうか)

投稿: L | 2010/02/04 13:09

今までのコメント欄の流れを読めば、
まともな知能と見識を持つ人間であればほぼデメリットしかないことに気付くはずですが
赤松氏の日記が最も過不足ない現状認識と言えるでしょう
音楽業界の衰退は我々出版界にとって対岸の火事とは言えない案件だったので
かなり注意深くウォッチし続けてきました
失礼ですが竹熊さんは紙の世界でチャンスを失ったから
電子書籍で挽回したい、
その為に紙に早く滅びてほしいと騒いでるようにしか見えません
だから迷惑なんですよ

投稿: マナ | 2010/02/04 13:54

>竹熊さんは紙の世界でチャンスを失ったから

と言うよりその埒外にいるから、でしょうね。
私はじめここのコメント欄の殆どの参加者は、
当事者じゃないし。
中にいる方にはご愁傷様としか言えませんが、
紙の舟の外も五十歩百歩です。
と申し上げたら慰めになりましょうか。

投稿: けおら | 2010/02/04 14:32

音楽、ビデオゲーム、カラオケボックス、漫画。
どれも売り上げが落ちています。
違法コピーの影響はゼロではありませんが、主な要因はお金と時間の割り振り。
一人が使える時間もお金も有限で学生ならお金が無いことで
ケータイ料金、ゲーム代金、漫画代のどれかを選択しなくちゃなりません。
社会人なら時間が無いことがボトルネックです。
例えば映画DVD一本2時間として社会人で1日何本見られるか。
それを見たとして他の音楽や漫画に使える時間があるのか。
趣味が多様化したのです。

投稿: かぼす | 2010/02/04 14:53

もうね、既存の概念からおんでまんどー!

投稿: 門弟廃村 | 2010/02/04 16:04

>赤松氏の日記
「魔法先生ねぎま!」の赤松健さんの日記ですよね?
http://www.ailove.net/diaries/diary.cgi

読んでみたけど、別に電子出版について
ネガティブなことなんて何も書いてなかったですよ。
「日本では、電子書籍の販売額が紙媒体を上回る
ことは当面ない」とは書いてあったけど「当面ない」
だけで「Eインクを使った”キンドル3”が出て、
重さが500gを切っていたら、通勤通学電車の
中はキンドルばっかりになるかも。」とも書いているし。

現状認識なんて人それぞれ違うのが当たり前。
ある程度時間が経ってからでないと、誰の予想が
正しかったかなんて今の時点では誰にもわからない。
メリットしかない、逆にデメリットしかないと
決めつけることこそ思い込みも甚だしいのでは?

投稿: JUN. | 2010/02/04 16:13

なんかもう、馬車全盛時代に自動車が登場した時代のときのような展開ですな(笑)。

例えが悪ければ木造船時代から鉄、そしてFRPへ…でもイイですけど。

そりゃ今日明日にも取って代わるようにはなりゃしないって。徐々に、徐々~に変化していくんだから。

竹熊氏は、それが必然だから今のうちに考えておいて準備しときましょってことでしょう?

投稿: ろんろん | 2010/02/04 16:32

よほど知的水準が低いのだろうか
1/31付の日記を読めよ
そもそも下で丁寧にコピペしてくれてる方もいるのに
iPad以降リーダビリディの高い端末で違法DLが始まったらマネタイズが壊滅的になる可能性が出てくるという懸念だよ
ってかここの住人はなんで前の文脈を読まずにレスするんだ
アホすぎる

投稿: マナ | 2010/02/04 16:38

けんかしたいクンだね>マナ
ビタミンとカルシウム摂りたまえ

投稿: すのま | 2010/02/04 16:55

1/31のは、
違法コピーは困るがそれが牽引役になるとも考えられるしなあ…、
って話だと思うが。

どうでも良いけど、
電子書籍否定派ほど個人攻撃に走る傾向にあるな。

投稿: 須羽 (一般人) | 2010/02/04 17:43

個人的には、絶版とかでプレミアム化しちゃってる幻の作品を、
フツーの値段で読めるようになったら良いなあ・・と。
これを電子書籍普及の希望的メリットとしてひとつ挙げておくよ。

投稿: ぬるはち | 2010/02/04 17:58

流通や印刷のコスト、読むだけ読んだら捨ててしまう新聞や雑誌(漫画含む)を考えれば、かなりのメリットがあるとは思いますが…。ほら、今流行のエコだし。
で、関連してちょっと面白い記事がありました↓。

http://ascii.jp/elem/000/000/494/494819/

出版に関係なさげな、外部の方からの冷静な意見かと思います(この方よく知らんけど)。曰く、流通の圧力があるので、既存の出版社が電子出版は難しかろう、と。

> 電子流通になると売り上げも減るので、
> 今の高給サラリーマンを多数雇う出版社の組織は
> 維持できないだろう。(中略)
> 出版社が古いシステムを守るため
> 自縄自縛になっている現状は、
> ユニクロのような低コストのベンチャー企業が
> 出版に参入するチャンスである。
とのこと。

現在の大手出版社が、電子出版でも大手になれるかというと、いろいろなシガラミもあり難しいのではなかろうか、ということかと。

誰かが「取り分は50:50。編集もします。法的にも守れる限り守ります。コピー対策もします。うちで電子出版で漫画出しませんか?」とかで手を上げて、それに優秀な漫画家の誰かしらが乗り、話題になれば大手を出し抜けるかもよ、と。
竹熊さんがマヴォで、どっかと手を組んでやったら面白いかもですね。…ただ幸か不幸か、マヴォがネットにあがってる(=話題になってる)のは見たことないですが…。

投稿: ジャーベ | 2010/02/04 21:18

>誰かが「取り分は50:50。編集もします。法的に
>も守れる限り守ります。コピー対策もします。う
>ちで電子出版で漫画出しませんか?」とかで手を
>上げて、それに優秀な漫画家の誰かしらが乗り、
>話題になれば大手を出し抜けるかもよ、と。

今の電子出版でも、既存本で取り分50:50ぐらい。こっちでデジタル化しますよ。コピー対策しますよ。ってな感じだと思います。
松本零士先生や寺沢武一先生が乗っかったけれど、ご存知の通り今ひとつな感じですな。


投稿: めきし粉 | 2010/02/04 22:10

iTunes みたいに
漫画やコラムを細切れに
定期的、もしくは不定期に配信したりする
システムとかダメですか?

雑誌単位だと煩わしい、重い
目玉の漫画ほど載ってないのは日常茶飯事だし
雑誌連載は一切読まないけど
単行本は大人買いしている層へ新たな需要が喚起できると思うのですが・・・
立ち読みオンリーや
ワレズオンリーさんと違って
金が惜しいのではなく
雑誌を追いかける手間が煩わしいだけだとおもいますから

バカボンドは最近つまらないから
リアルだけ読む

ガラスの仮面は連載時の原稿と
単行本時の原稿を両方読む

三月のライオンは面白いのですが
ベルセルクや自殺島やふたりエッチが載ってて、たまにエロDVDが付いてる雑誌を女の子は買わないとでしょう

富樫は、もういいかげんにしとけよ 思いますが
まとめて読めばまぁ読めなくもないですし

できれば
出版社を通さずに
作家さんが書いたハシから
直接に配信していけばいいのになぁと妄想しますが

どうせ雑誌は赤字でしょ
どうせ原稿料も足下見てるし
どうせ出版社のホームページとかでチラ見はしてますし

投稿: もももんが | 2010/02/04 23:41

繰り返し電子化が進んでもいい面ばかりではないと思います。

紙に印刷された書籍と違法にスキャンされたデータには違いがあります。かさばりますが手で触れることができるし、手元にモノが残ります。いらなくなったら売ることもできる。また漫画はそう高い物でもない。

しかし、電子化されたデータとそれをコピーしたデーターに差はありません。もし一方が有料で一方がタダなら、よほど倫理観をもった人間でなければ後者を選択するのではないでしょうか。
他にお金を出す人は、違法データの所在を探せない一般の人か、作者に印税をお布施したいと思っている人でしょうね。

ですので、現在でも村上春樹やワンピースのような漫画に関しては黒字なのですから、売れる本は今まで通り紙で出版し続けたほうが得だと思います。売れない本、絶版本、コンビニ本を出すような古い単行本、小部数で利益が見込めない本だけ、電子化を進めたらいいいんじゃないでしょうか。まあ今も大体そんな感じですけどね。


漫画、小説、グラビア以外の雑誌情報コンテツに関しては、そもそも電子化して金が取れるとは思えません。ネット広告料で運営するのもキツイでしょう。

キンドルにしろIPADにしろ、端末代金、ダウンロード代金にプラスして通信料もかかります。

これらの理由で、いずれ電子化はされるでしょうが、当分10年は紙優位のままの併用となるのではないでしょうか。

投稿: ローパラ | 2010/02/05 00:41

電子化は読み捨てにしたい読者、
また、自分の部屋に本をあまり置きたくない
読者にとっては福音だと思いますが、
本という物理的な形でお気に入りの作品を
残しておきたいという読者も一定数いると
思います。いちばんいいのは電子化オンリー
ではなく、紙の本も含め、自分の好きな形態を
その都度選択できる事だと思います。

オンデマンドはそういう意味で役に立つのでは
ないかと。ただ、本格的に普及するのには
ある程度時間がかかりそうですね。
いずれにせよ時間が解決するのではないでしょうか?
一部の人が言及している「違法ダウンロード」に
関しても、時が経てば良い解決法が見つかると
信じています。電子書籍の場合、古本屋への
転売ができませんから、そういう意味では
著者にとって悪い話ではないかと。

投稿: JUN. | 2010/02/05 01:22

100円の古本を大人買いして読み捨てる習慣のある私にはうってつけかと思いました。
が、初期投資で数万円飛ぶのが致命的にダメ。
移動先で捨てて身軽になれないとか、
乱雑に扱えないとか、
ムシと戦う武器にできないとか。
そもそも本を読む以外何も出来ないメカって魅力ないわー、商品としてのワクワクが皆無。

iPodの成功とダウンロード販売が確立できたのは
下地にウォークマン文化が敷かれていたからではないでしょうか

それに比べると電子書籍の習慣付けはマイナスからのスタートですよね
ケータイマンガ配信も根付いているとはいえませんから。
パソコンという大画面の機械が普及してるんだから、そちらで電子書籍文化を定着させないことにはどうにもならないのでは

さらに自分語りになってしまいますが、DCとかマーベルの動向が気になります

投稿: アース3 | 2010/02/05 03:26


うーん なんか
レコード愛好家が
CDを腐す様子を思い出すような・・・

場所をとって保存が面倒というのは
普通の人には致命的だと思いますよ

あと、本というのはぶっちゃけ新刊でも
結構、汚いものですし

投稿: もももんが | 2010/02/05 05:01

http://kindai.ndl.go.jp/index.html
↑国会図書館のライブラリーですが
権利関係のせいか
著作権の終わっている
大正・明治の文献しか読めないですし
ビューワーもスキャンの質もダメダメなのですが

書籍の電子化自体は
世界的にみてほとんど終わってますね
ありとあらゆる本を電子化して
ライブラリー化してやれというのは
どこの先進国でもやってることですし
著作権や印税がどうのこうの
というより
遅れをとってしまうと
世界中の言語情報が英語で席巻されて
文化自体が滅んでしまう可能性がありますし

権利関係はまだごちゃごちゃしてますが

グーグルとかが
著者に印税やるから
世界中全部の本を勝手に電子化して
配信してもイイよな
とかいうことやろうとしてましたしね。

投稿: もももんが | 2010/02/05 05:17

ソースと字の間違いだけでいいんだって

ソースは適当にググってくれ
”誰が電気自動車を殺したか?”
新しいものが古い勢力によって潰されました

”クォーツショック”
新しいものが古い勢力をなぎ倒していきました

CD,VHSはいわずもがな

投稿: 妄想乙 | 2010/02/05 09:54

>ローバラさま
>当分10年は紙優位のままの併用となるのではないでしょうか。

この併用がどの程度の期間になるのかってことですよね。すでにスティーブン・キングがキンドルでしか読めない小説を出したりして突破しようとしていますが。まだ成功とは言えないようです。

>妄想乙さま
>”誰が電気自動車を殺したか?”
GMのEV1騒動を追ったドキュメンタリーですね。ウィキにも載ってた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%B0%E3%81%8C%E9%9B%BB%E6%B0%97%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E3%82%92%E6%AE%BA%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%8B%3F

石油利権と旧弊な米国自動車メーカーの仕業だとか。そうこうしているうちにトヨタのプリウスにやられてしまい、安穏としていたGMは破綻の道を辿ります。今はプリウスもリコールでヤヴァイですが(陰謀の匂いがぷんぷんww)

投稿: ろんろん | 2010/02/05 10:41

電子書籍の“配信マシーン”なら、
端末機「無料タダ」で配ってくんないかなあ、
と思ったりして。

かつてMr孫がYahoo!BBのモデム(ルーターだっけ?)を
日本中の駅前商店街とかで、大々的に配ってた時みたいに。
今だってケイタイ0円ネットブック100円
(月々加算徴収してんだけど)商法してるんだし、
不可能じゃないと思います。

これやったら業界のイニシアチブ取れると思うので、
期待してますよ。孫さん!
(個人的好意はないけど一番これやってくれそうなので)

投稿: ぬるはち | 2010/02/05 12:01

 >孫さん!
 私も実はすごく期待しています。たとえばプロバイダーとの契約制にして、バイキング感覚で、お好きな作者・作品だけ登録して、ウェブマガジンに仕立ててあげるサービスなんていかがでしょう。ヲタ向きならフィギュアにDVD、ファッション誌なら豪華付録をお届けしますと。
 回転寿司のように、サムネがくるくる回っているウェブ書店もおもしろいと思います。どの作品も試し読みできる。100円、200円、500円と価格帯もちがって、とりあえずお品書きにある作者(作品)はオーダーできますと。口紅やケータイ、ユニクロのカラーバリエーションと同じで、品揃えがものをいうでしょうね。
 ただお試しが1話だけというのが不満です。紙の本のようにパラパラ試し読み機能なんかもほしい。せめて映画の予告編のように名場面を動画で見せて!
 「ひぐらし」のように、出題編は無料読み放題、でも解答編は紙の本だけなのです(にぱー☆)。紙の本にはたくさんトラップしかけてあって、違法コピーにはオヤシロさまの祟りがあるのです(あぅあぅ)というのも、コスト度外視すれば技術的には可能かな。

投稿: エゾせいはん☆(獅子座・製造業) | 2010/02/05 12:33

 紙媒体はお札みたいに透かし彫りでもすればいいんじゃないですかね?

投稿: 渡辺裕 | 2010/02/05 16:45

キンドル使ってるけど、ジップロックに入れて風呂入るのがいいわぁ。紙だったらページめくれないもの。
あと、iPadとそもそも違うのが通信料は本体価格に込みで、いつでもどこでもドコモの3G接続でバリ3ってこと。(永遠にタダじゃないかもしれないし、今も本の価格に乗っかってるんだが)
モノクロであることの良否も、Eインクを実際見てから判断してもらいたい。本当に見た目は「紙」ですからね。本を読みたい人はiPadよりキンドルを選ぶと思う。
今は英語で新聞読んでるけど、漫画が出てくれたら、ガシガシ買うね。絶対。日本語化だって技術的な問題じゃないし、あとはいつかってだけのこと。(Ver.UP対応できなかったら泣く)
ああ、未来が待ち遠しいなぁ。

投稿: nmr | 2010/02/05 18:30

ipadだろうがキンドルだろうが、
結局興味ない本、面白くない本は電化しても読まないって。
無駄無駄。
健常者に高機能なリハビリ機械売ろうとしてるのと同じ愚挙。
いらんつーの。
本読む知性もない人が増えてきたのが衰退の単純明快な理由だろうに。

投稿: 味噌汁のバッカス | 2010/02/05 20:40

>本読む知性もない人が増えてんだから無駄

まあ、それだけじゃないだろ
スカスカなケイタイ小説読みたい層というのも
いっぱいいるしな
あとここの主題のマンガだってな
知性を使わんで読めるものが多いよ

投稿: nul | 2010/02/06 06:49

私は日本の出版社を怪しく思います。日本電子書籍出版社協会(例の出版大手連合)のホームページにある定款によるとhttp://bit.ly/donXIm
>第4条(目的)
当法人は電子出版及び電子出版物、並びに各種情報媒体の企画・編集・制作を目的とする者が直面する諸問題の解決と将来の展望を開拓するために、次の諸活動を行い、出版界及び情報産業界の健全な発達に寄与することを目的とする。

とあります。つまりそこには読者(国民)への記述が何も無いのです。これは本当に利潤団体の親元であり、悪の悪巧みをするにはもってこいのものです。自分達の既得権益を守ること。如何にうまく金儲けをするかに徹しているような気がしてならない。

ネット書店(Amazon,Apple)との契約で消費者に不利益な事になりはしないか。同人作家がAmazonと直接に自由に作品を発表させないようにするとか、気が気でなりません。中間マージンを搾取するような事をまたやりはしないか。心配です。

今の30代の男女はともに3人に1人が生涯未婚と言われてます。彼らは稼ぎも少ないままロボットのように働き愛想を振りまき、余暇はインターネットとゲームに明け暮れるのです。それがずっと続くのです。これは異常です。緩やかに日本が滅び行こうとしている。なぜこのような悲惨な社会になったのか。誰がそれを扇動したのか。エンターテイメントのエリート達は彼らを金づるとしか見ていないです。読み手の幸福を考えているのか。娯楽の追及ばかりをやって金を稼いでいるだけです。

私には彼らの内に言論のモラルが見えない。
適時適時に社会に警鐘をしていない。先の大戦でも戦争に加担して若者を戦地に扇動したのも彼らです。戦後いち早く反省もせず、民主主義を誰かに唱えさせました。適時適時自分達が生き伸びる為に。ですから国民は賢くならなければいけない。彼らよりも先を走らなければ餌食にされます。

そういう意味で私は紙は早く滅んで欲しいと思います。電子化によって彼らが貧乏になって少しは反省して欲しいと願っています。
「若者よ書を捨て世間と云う書物から学ぶのだ。」(ジャン.ジャック.ルソー)

投稿: sqrpyoshi | 2010/02/06 10:51

>中間採取
問屋業しかりJASRACetc・・・

ああ、そうそう、君達の持ってるポイントカード類も
中間採取ですよ

投稿: 妄想乙 | 2010/02/06 14:07

素人の素朴な感想で恐縮ですが、

今現在の「書籍」というイメージ、そしてカテゴライズを前提に「紙vs電子」をいくら議論してもなんか不毛な気がするのですが...。たぶん今の概念ではどうあがいてもくくり切れない、今の視点から見るとカオスな状態が普通になるんじゃないんでしょうか。

「電話イコール音声通話」時代の通信業界の常識人が今の電話界をもし見ることができたならば、つかみ所のない混沌とした世界にしか見えないだろうなとふと思った次第です。

投稿: とんかち | 2010/02/06 15:53

>中間採取

搾取な
山菜取りかとおもたヨ

投稿: ツッコme | 2010/02/06 16:11

音楽業界がいかに危ういか俺が優しく教えるスレ
http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-2525.html

大手のビジネスモデルが
ギャルに着歌課金する
おたくの物欲あおる
バンド小僧集める
しか残されてないってのはなんとも。
どこの業界も大変ですね。

投稿: mya-i | 2010/02/06 19:45

「これからは紙よりデジタルデータだ」と受け取られそうな看板について、
竹熊さんの論そのものに対してというよりコメント欄にも散見される「よくある誤解」にチェックを入れたい。

音楽の場合同様、活字コンテンツが電子化され、メディア・デバイスが紙の本「だけ」ではなくなるのも自明、というか既成事実。
ただそこでも紙の本という形には、他の電子リーダー類に伍して十二分の強みがある。
「紙派」「デジタル派」の角突き合いなどというものは、笑止。

さて工芸品としての本を売る商売はメディアとしての本を語る上ではこれまでもこれからも関係ないでしょう。
私が思うにメディア・デバイスの多様化は街の本屋さんにとっては重大問題ですが文筆者や出版業界、消費者にとっては別に本質的なことじゃないのではないか?

投稿: NN | 2010/02/08 01:50

つまりいれものの変化変遷を危機だ災厄だと出版人が捉えるなら、それはただ単にその人があきんど失格というだけですよね

投稿: NN | 2010/02/08 02:03

文章の結びだけを時間差で分けるなよ
イライラしただろw

投稿: つっこme | 2010/02/08 02:09

それはもってまわった結語ではなく「本質的でない」という曖昧な表現の補足説明、パラフレーズ。
と、一見してわからないバカ相手にどんだけ説明してもやっぱりわかるまいが

投稿: NN | 2010/02/08 17:33

ほとんどが妄想を語ることしか出来ないコメント住民に
何期待してるんだか

記事に関連のあるソースをもってきたり
記事の間違いを指摘するのが
よく訓練されたコメント住民だ

投稿: 名無しさん | 2010/02/09 09:14

NNがカッコつけ野郎なのはよく分った
言うわりに下手糞な文章だし

投稿: ちょーMM | 2010/02/09 13:58

日本語作文の勉強足りない輩ほど
哲学のような言い回しを多用する傾向があるね

投稿: ス | 2010/02/09 16:53

ワンピース57巻初版300万部www
竹熊さんもキンドルかiPadが普及すればマンガで食っていけるんですよね
頑張ってww

投稿: ヴェリー | 2010/02/09 19:44

精神的厨ばっかりやな実年齢はおっさんだろうがナw

投稿: Ww | 2010/02/10 14:41

フリーが蔓延していく時代はそこから逃げても無駄で
それを活用していくしかありません。
今流行の99%に無料で提供し、1%の有料課金で儲けるビジネスモデルです。

その鍵が付加価値でありプレミアム、です。

紙媒体は、その鍵のひとつになるでしょう。
むしろ無くなるどころか生き残るはずですよ。

投稿: T・A | 2010/02/12 22:41

撒き餌商法ですか。気を付けますww。紙の本の将来はたけくまさんの論が一番適切かと思います。紙には紙の良さがあり、デジタルには素晴らしい未来性がありますね。

投稿: sqrpyoshi | 2010/02/17 01:38

基本的にNNさんのおっしゃっていることが全てかと。

投稿: T・A | 2010/03/07 23:34

本の電子化。iPadの前に、こんなサービスも出てきてしまいましたね。
http://www.bookscan.co.jp/

Twitterでも話題になっているようですが…

複製後の管理が個人の善意に委ねられている時点で、著作者サイドからすればアウトでしょうが。

投稿: いねぞ | 2010/04/19 11:27

違法DL問題とは関係ありませんが、みなさんまさかこのサイトを知らないでマスコミだの出版界だの言ってるんじゃあないでしょうね?^^;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

http://www.geocities.co.jp/SweetHome/8404/sono5.htm

まずここを見てください。卒倒ものですよ^^
ほかにもいろいろと描いてあるので(音楽業界など)知らなかった人はぜひ読んでください。

投稿: GD | 2010/05/11 07:52

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