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2010年6月

2010/06/30

「やりたいことと」と「やれること」

以下は、6月26日のエントリ「大学で『教授編集者』をやるということ」のコメント欄で、「微老なお年頃」さんが書かれたコメント(30日)に対する俺のレスです。長くなったので、独立したエントリにしました。

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>微老なお年頃さん

学生にとって、確かに将来の予測がつかない不安は大きいです。しかし一番の問題は、自分があこがれている「将来なりたい自分」と「自分が実際にできること(自分の能力・向き不向き)」が一致することは滅多にないのに、そこが見えてないことだと思うんです。

もちろん「やりたいこと」と「やれること」が一致すればこれほど幸せなことはないのだけれど、一致しないから多くの人が苦しんでいる。しかも「努力」することで「やりたいこと」に近づくことができるならまだ問題ないのですが(それは“向いている”範囲だと思う)、多くは努力以前の「才能」の問題だったりします。

たとえば、自分がフィギュアスケーターにあこがれていたとして、ある日突然自分のクラスに浅田真央が転校してきたら、「努力したくらいではどうにもならない才能の差」を目の当たりにして、普通は断念すると思うんですよ。そこで改めて、「自分に本当に向いている仕事は何か」を探し始めると思うわけです。

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2010/06/28

大学で「教授編集者」をやるということ

俺は現在「大学教授」として毎週京都に通っていますが、ほんの2年前までは、夢にも思わなかった生活の変化でありました。2年前、失業しかかっていた俺は、さてどうしようと思っていた矢先に精華大学から専任教員のお声がかかったわけで、本当に有り難いことです。

最初は、向こうから仕事がやってきてラッキー、と思っただけでしたが、俺に声をかけたY先生に理由を伺ったところ、俺がそれまでやっていた商業誌連載『サルまん2.0』が突然終了したので、大学で教える時間が作れるのではないかと思って声をかけたとのことでした。人生、何がどう転ぶかわからないものです(この前年に、俺は精華の客員教授になっていましたが、客員はあくまでゲスト講師的な扱いなので、専任とははまったく違う立場です。客員が出世して専任になるわけではありません。専任の依頼は、客員とは完全に別ルートでのお話です)。

『サルまん2.0』の中断のときは、関係者には多大なご迷惑をおかけしましたが、あのときつくづく思ったことは、「俺は、プロの作家には向いていない」ということでした。いかなる理由があろうとも、仕事を中途で放り投げるのはプロ失格であります。

実は「自分はプロには向いていない」ということは、文筆で飯を食べるようになった21歳の頃から実はそう思っていたので、自分や周囲を騙し騙し、なんとか「プロ」を続けていたところがあります。40代半ばを過ぎて、それが限界に達したということかもしれません。30年近く「プロのふり」をしてきたわけですが、プロとしては本当に失格な点が多く、これ以上周囲に迷惑をかけるわけにはいきません。

もちろん今後も、こちらの書きたいものと先方の意図が合致すれば、他社で本を書くこともあるとは思います。文筆家としてはアマチュアでも、市販される本を出す人はいるわけですから、それと似たようなものだと考えてください。とりあえずは近く某社で本を出しますが、これは実は数年前からあったお話で、その担当者さんは驚異的な辛抱強さで俺と付き合いしてくださってますので、出さないわけにはいきません。これはプロ意識うんぬんではなく、人間としての信義の問題であります。

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2010/06/22

学生にお金を払う大学

先日Twitterで、現代美術家の村上隆氏が、大学准教授でマンガ評論家の伊藤剛氏と、「最近の大学生」をめぐって議論していました。ちょっとタイムラインの彼方に消えてしまっていて引用するのが大変なのでしませんが、俺の記憶で書かせてもらうと、村上氏が「最近の大学生は自主性がなく、社会常識が乏しくて、仕事を頼もうとしても使い物にならない」みたいなことを言ってて、伊藤くんが「自分の学生時代を振り返ってもこんなものだった。」と反論(?)をされていたところに、俺が横から割り込んで、しばらく俺と村上さんとで議論になったことがありました。その部分の俺のツィートを、少しだけ引用してみます。

                   ◆

@takashipom @goito 村上隆氏のツィートに伊藤剛君が返信する形で教育論議が続いている。村上さんは「今の大学生は社会常識がなっていない」と嘆き、伊藤君は「自分の若い頃を思い返せばこんなものだ」と返すのだが、どちらも同感。問題の立て方が両者ほんの少しずれている感じ。

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2010/06/17

iPadにマンガを入れてみた

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先日入手したiPadに、「マヴォ」を創刊号から4号まで丸ごと入れてみました。

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2010/06/10

この夏、デッフィーTシャツを制作販売します。

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2010/06/07

今度、紙の単行本を出すのですが……

まだしばらくはどこから出すか内証です。つーか、このブログを最初から読まれている人は、あるいはお気づきかもしれませんが、俺が脳梗塞で倒れる以前から、「ブログ入門」みたいな本を某社から出すということを書いていたのを覚えておられるかもしれません。あの企画の担当者さんとは「たけくまメモ」を始めて以来のおつきあいで、「ブログ入門」という企画そのものはさすがに腐ってしまったのでもうアレなのですが、「たけくまメモ」をベースにして何か形にしましょうということで、ずっと見放さずにお付き合いくださっているのです。企画はだいぶ変わりましたが、いよいよ本を作ろうということで、実は昨日の日曜日に新宿で打ち合わせをしたばかりなのです。

以下、本日午前中に書いた俺のTwitterです。

Mon, Jun 07

09:13おはようございます。京都の生活もだいぶ慣れてきました。

11:07 昨日は某社編集者と新宿で打ち合わせ。久しぶりに出す俺の単行本の話。この話、実は5年前からあって、最初は「ブログ入門」みたいな内容だった。その後俺が忙しくなって何度も仕切り直しを行い、新たな企画で再スタートした。俺のブログエントリが元だが、企画は完全に変わっている。

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2010/06/06

のすふぇらとぅ『海からの使者』DVD発売用公式サイト発進!

2000年代初頭からWEBサイト「活動漫画館」で超絶技巧を駆使した趣味のGIFアニメーションをを発表していた淡路島の八百屋さん兼アニメ作家・のすふぇらとぅさんの6年がかりの新作『海からの使者』がついに完成、この夏コミで自主DVDをたけくま書店より頒布開始することになりました!

本日、DVD公式サイトも立ち上がりましたのでご報告します。

http://umikara.jp/
↑「海からの使者」公式

これから8月15日の夏コミに向けて一切のコストパフォーマンスを考慮せずにたった一人で作り込みまくった超ド級ハイパー・アニメーション映像を小出しにしていきますのでお楽しみに!ちなみに夏コミに参加する俺のサークルアドレスは以下の通りです。

●時間藝術研究所
 
8月15日 日曜日 西“ぬ”-01b

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2010/06/05

「電脳マヴォ」についてのつぶやき(6/4)

11:21  しかしフリーソフトは充実しているなあ。「ネットは無料経済」という言葉を実感します。「無料」を謳って実は金をとる詐欺まがいもネットには多いので気をつけたい。が、俺も「電脳マヴォ」は当面無料にしたいんだよなあ。

11:25  要はどこまで運営をガラス張りにできるかだと思う。もちろんアイデア段階には暖め期間が必要なので完全ガラス張りは不可能だが、透明性を確保する以外にネットで信用を得る手段はない。

11:33  @DiceKatKobe 課金というのは厄介で、人間カスミを食っては生きられないのでいつかはお金にする方策も考えるべきでしょう。しかし生活手段を別に確保できるなら、ネット活動は純粋に表現に特価させることも可能かと。ネットの利点は大規模サーバーを運営しない限り金がかからない所です。  [in reply to DiceKatKobe]

11:59  @magewappa1981 僕は、雑誌は無料で、単行本は有料で、を考えています。単行本は原則紙で出して、有料にして通販等で売ります。単行本のダウンロード販売も検討していますが、1冊200円以下に抑えたいところです。  [in reply to magewappa1981]

12:04  「電脳マヴォ」を創刊したいと考えた理由は、優秀な学生作家が集まってきたのに、掲載する媒体がないということにつきます。もちろん彼女たちで勝手に同人誌作ればいいのかもしれませんが、新人には「編集」が絶対必要だと思うからです。(※)

(※追記)ここは、誤解されやすいところ。外部からだと「編集」の意味や役割は本当に見えづらい。知らない人に仕事の内容を説明することも、かなり難しい。しかし一般に向けて刊行するメディアに編集者は必要なのだ。最近、同人作家が集まって「編集者のいない雑誌」を標榜して創刊された雑誌「コミック・ギア」が、わずか2号で休刊になったが、編集不在で市販雑誌を作ろうとするとこうなるのは当然だ。作家の合議制だけでは雑誌はできない。同人誌の世界でも、「合同誌」ではなく「個人誌」が流行る理由もたぶんここにある

12:07  マンガがマンガ家の作品だとすれば、「雑誌」は編集者の「作品」です。俺が「編集家」と名乗っている真意は、「作品としてのメディア」が作りたいからです。この意味では電脳時代になっても雑誌はなくならないでしょう。ただし、そのありかたは随分と変わるでしょう。

12:09  同人誌があるから編集者は不要だと考える人は多いと思います。確かにそうかもしれません。しかしその場合、同人誌作家は同人誌という本を作る「編集者」でもあるのだという視点が抜け落ちていると思います。

12:11  マンガがある以上、マンガ家はなくなりませんが、雑誌(メディア)がある以上、編集者の仕事もなくなりません。

12:19  @khb02323 玉石混交の中から「玉」を探し出すのも編集者の仕事です。ネットに多くあるリンクサイトやまとめサイトは、新しい編集者の姿だと俺は思います。  [in reply to khb02323]

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2010/06/04

「電脳マヴォ」この秋創刊予定・その他(@kentaro666 6/1~6/2)

21:32  この秋から電子雑誌「電脳マヴォ」を創刊します。できれば9月中に。はっきりしたことはまだ何も決まっていませんが、やります。詳細は後日。

21:36 もし、今のタイミングで「電脳マヴォ」を無料配信していたら注目集めたかも。なにせiPadで読める日本語の本が何もないから。9月にはきっとたくさん出ているだろう。でも、始めないよりはましかも。

21:39  俺の電子雑誌は、当面無料配信を原則にします。アップルの配信システムにさえ乗らなければ検閲はスルーだと思いますが、意外な縛りがあるかもしれない。よくわからない。

21:53  @dankogai なるほど。ところで「電脳マヴォ」はePub形式で配信しますが、ファイアフォックスだとプラグインでePub読めるそうですね。他のブラウザもePubに対応するといいですよね。  [in reply to dankogai]

08:54  早くiPadが欲しいが大学に届くのは7日くらいになりそう。仕方ないので昨日京都のビッグカメラでいじってきました。大きさはグッドですが重さは微妙だな。

08:58  iPad、液晶画面はかなりキレイ。kindle画面はマンガにはかなり微妙。

09:00  iPad、あれであと100グラム軽くなったら携行デバイスとして完璧かも。

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2010/06/03

ヱヴァ破鑑賞(今朝のTwitterより)

●「エヴァ破」ブルーレイで鑑賞なう。 約11時間前 webから

●昨晩100インチのホームシアター(白壁に目一杯投影しただけ。スクリーンはないがたぶんこのくらい)で見た「ヱヴァ破」だが、クライマックスのリツコさんの説明セリフは何度見ても笑ってしまう。何か「すごいことが起きている」ことは伝わるのだが、実際どうスゴイのかがよくわからない。 12分前 webから

●「人の姿を保てなくなる」とリツコさんに言われても、ヱヴァを初めて見る観客には何の意味だかわからないだろう。しかしこの不親切さがヱヴァの魅力だったりするので、TVシリーズからしてそうだった。 9分前 webから

●劇場でも思ったが、「ヱヴァ破」は2Dアニメーションにおける3DCGの使い方の現時点での最高峰かもしれない。非常に実写特撮的な使い方をしている。実写特撮映画では、それが特撮であることを観客に気づかせないことが理想らしいが、ヱヴァのCGもまさにそういう感じ。ぱっと見CGとわからない。 5分前 webから

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2010/06/01

今後はTwitterに力を入れることにします。

いつも「たけくまメモ」をご愛読いただきましてありがとうございます。本日は読者の皆様に報告があります。本日以降、俺はTwitterにネット活動の主軸を移すつもりです。もちろん「たけくまメモ」を止めるつもりはありません。ただブログの更新頻度が週1~2度程度に落ちるかもしれないということです。ネタがあるときはこの限りではありません。

2004年12月に「たけくまメモ」を開設して以来5年半、ほぼ2日に一回のペースで更新してきました。昨年11月にTwitterを始めましたが、長文派の俺としては140字制限になかなか馴染むことができず、「やはり俺はブログがいい」ということを公言していました。しかし、2つの理由で、今後はTwitterをベースにしたほうがよいと考えるに至りました。

(理由1) ネットの主流がブログやSNSからTwitterに移行している。

これは、昨年からの「たけくまメモ」のアクセス解析を見ると、わかると思います。

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