カテゴリー「アニメ・コミック」の100件の記事

2010/12/15

本日はコミPo!の発売日。唐沢なをき先生のコミPoマンガも有ります!

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とうとうコミPo!の発売日が来ましたね。俺は制作者ではありませんが、なんだかんだとこの2年、コミPo!周辺をうろうろしていた者として、我がことのように嬉しいです。

それで、さっき田中圭一さんから、唐沢なをきさんがコミPo!でマンガを作られたとの情報を入手しました。田中さんも言っていましたが、たとえ自分の絵ではなくとも、セリフやコマ運びに作家の特徴って出るものなんですねー。まんま唐沢マンガのテイストになっております。

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2010/12/04

コミPo!体験版で1こままんがコンテストが開かれています

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現在、ニフティのデイリーポータルZでウェブテクノロジの「コミPo!」の先行体験版プレゼント&1こままんがコンテストが開催されております。今回の体験版プレゼントは2000名様だそうで、今応募すればまだ間に合うとか。といっても定員になったら締め切るそうで、希望者はお早めに!

http://portal.nifty.com/1koma/
↑ディリーポータルZ×コミPo! ひとこままんがコンテスト開催

詳しくは↑のサイトをご覧ください。

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2010/11/21

コミPoを使った作品が早くもニコニコ動画に!

うー。忙しさにかまけて更新が鈍っている「たけくまメモ」ですが、こういう作品を見てしまっては見過ごせません。

ニコニコ動画の常連投稿者であるコーチPさんが作成したものですが、コミPo!を動画作成ソフトに取り込んで、初音ミク(MMD)と共演させてます。BGMも、ミクを使ったオリジナル曲です。

※読者の空中Dさんからご指摘があり、コーチPさんが使用したソフトはDacne×MixerでMMDとは別物だそうです。よく分からずに書いて申し訳ありませんでした。

実は田中圭一さんから、コミPo!を使って動画サイトにも投稿できるように、アニメーション機能を付けることを検討していたと伺っていましたが、製品版では割愛されていました(将来のバージョンアップで復活するかもしれません)。

田中さんは当然、このような作品が現れることを想定していたのです。最初のバージョンでは時期尚早ということで見送ったようなんですが、ユーザーのほうが一歩上手だったということですね。

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2010/10/27

早速、コミPoで傑作が!

と、タイトルの言葉とともに田中圭一さんがメールで「PCエンジェルNEO」編集部の公式ブログのエントリを教えていただきました。

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http://moepickup.blog129.fc2.com/blog-entry-65.html
↑PCエンジェルNEO公式「最近話題のコミPoに触ってみた」

http://moepickup.blog129.fc2.com/blog-entry-66.html
↑最近話題のコミPOをさらに触りまくった

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2010/10/17

コミPo!と私(1)

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15日の金曜日にネットで話題騒然の「コミPo!」が正式発表されました。すでにASCII.jp×デジタルを始め、多くのネットニュースで取り上げられております。

http://ascii.jp/elem/000/000/561/561166/
↑ASCII.jp「絵心ゼロでもマンガはできる! 田中圭一、『コミPo!』を語る」

俺は当日多摩美の講義でしたので発表会には顔が出せませんでした。土曜日も多忙でブログが更新できなかったため、発表会の様子は各種報道に譲ります。またマスコットキャラクター「こみぽちゃん」の詳しいプロフィールについても公式サイトをご覧ください。 なお公式サイトには出ていませんが、田中さんから補足情報をいただいていますので、ご紹介します。

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2010/10/05

田中圭一制作総指揮のマンガ作成ソフト、なし崩しで情報公開へ!

先日の精華大学での講演で当日参加者のみに限定公開された田中圭一氏企画・制作総指揮によるマンガ作成ソフト「コミックシーケンサー コミPo!」ですが、正式なマスコミ公開は15日に予定されています。ところが昨日、関係者限定で公開されたコミPo!のデモサイトのURLが、伊藤ガビン氏によってツイッターに流出、これを村上隆氏がリツイートしたことから、あっという間にネットで話題になり、なんと田中氏が勤務するウェブテクノロジ社のサーバーが落ちる事態となりました。

田中氏とウェブテクノロジ社は、急遽情報を解禁することとし、公式サイトおよびデモムービーを載せたYOUTUBEのURLを公開することにしました。「たけくまメモ」でも公開してよろしい」との許可が出ましたので、予定より10日ほど早く公開することにします。百聞は一見にしかずで、下のデモ映像をご覧ください。

http://comipo.jp/
↑コミPo解説サイト

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2010/08/21

本日21日、下北沢トリウッドで「海からの使者」上映&トークショー

本日8月21日、下北沢トリウッドにて『海からの使者』のロードショーが開始されます。それで夕方 6時より、俺と氷川竜介さん、ルンパロ・チータさんによるトークショーが開かれますのでよろしくお願いします。

詳しくは以下のサイトをお読みください。

http://umikara.jp/theater.html

8月21日 下北沢トリウッド 『海からの使者』公開+トークショー 氷川竜介・ルンパロ=チータ・竹熊健太郎(会場でマヴォとDVDも販売)。

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2010/08/13

「海からの使者」DVD、8月15日(夏コミ3日目)頒布開始!

Umikaradvd

なお、「マヴォ5号」(頒価1000円)とDVD『海からの使者』(頒価1500円)をともにお求めの方には、あわせて2400円の割引価格で頒布いたします。

8月15日 コミケ 日曜日 西“ぬ”-01b

http://twitcomike.jp/?id=0078-3-NUh-01-b

http://umikara.jp/index.html
↑『海からの使者』公式サイト

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2010/07/19

電子出版ははたして儲かるのか?(番外)

前回は、いきなり「よほどのことがない限り、電子出版は儲からない」と結論づけてしまいましたが、そこで話は終了しないで、こうして続きを書いております。前回俺が書いた「よほどのことがなければ儲からない」という言葉なんですが、裏を返せば「よほどのことがあれば、儲かる(かもしれない)」ということでもあります。もちろんそう簡単には起こらないから「よほど」なのですけれども、起きる時には起きると思うので、今回は「よほどのこと」とはどういうことか、起きるとしたらどういう場合かについて、俺なりの考えを書きたいと思います。

ところで、現在「電子出版ははたしてもうかるのか?」の続きなんですけど、現在夏休み前の多忙期で、執筆が滞っております。とりあえず以下、俺がこの2年間に「たけくまメモ」で書いた「マンガ不況」に関するエントリのurlを掲げますので、ざっとで結構ですから目を通しておいてください。これを読むだけでも結構な量があります。

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_4da3.html
↑マンガ界崩壊を止めるためには(1)~(6)(補足)まであり

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-442f.html
↑マンガ雑誌に「元をとる」という発想はない

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-41f7.html
↑オンライン(無料)マンガ誌、花盛り

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-6650.html
↑中野晴行「マンガ王国の興亡」を読む

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2010/07/11

電子出版ははたして儲かるのか?(1)

結論から書けば、今後よほどのことがない限りは儲からないと思います。「トントンにする」だけなら、不可能ではないと考えますが、投下資金と回収のバランスを取るまでには、しばらく時間がかかるでしょう。しかしそれでも、出版界は、電子出版に活路を見いだすしかないというのが俺の考えです。

電子出版といえば、今、俺の周囲では多くの会社や個人作家が参入機会をうかがっていますが、そちらのほうが儲かるから、参入したがっているというわけでもないようです。「紙の本」はジリ貧の一途なので、このまま座して死を待つくらいなら、いっそ電子出版に進出して、儲かるかどうかは後で考えたい、というのが実情に近いのではないでしょうか。溺れる者藁をもつかむ、です。

「紙マンガ」の現状はいよいよすごいことになっております。多くのマンガ雑誌は、かりに単行本がそこそこ出ていても、雑誌の赤字が単行本の利益を大幅に上回っているという状態がもう数年は続いているわけです。雑誌を出さなければ単行本は出せないのだが、雑誌の赤が単行本の利益を食い尽くす現状が、これ以上続くはずはありません。

そこから、作家に原稿料を払ってでも、雑誌はコストのかからない電子媒体にして、とにかく原稿を溜めて紙の単行本を出そう、という流れになっているわけです。ここ3年ほど、いろいろな版元が無料のWEB雑誌を始めているのは、そういうことだと思います。今後の出版界は電子雑誌中心に移行して、制作コストを極限まで抑えたうえで、従来通り紙の単行本、広告収入、作品の権利ビジネスで利益を出す方向にシフトするのは必至の情勢になっていると思います。

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2010/07/08

氷川竜介&竹熊健太郎「海からの使者」を語る

先日、たけくま書店がこの夏コミで頒布予定のアニメDVD『海からの使者』を巡って、アニメ評論家の氷川竜介さんと竹熊で対談したものを、『海からの使者公式サイト』とyoutube、ニコニコ動画にアップしましたのでお知らせします。

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2010/07/02

海外のDVDプレス屋さんは大丈夫でしょうか

竹熊です。実はこの夏、自主アニメ作家・のすふぇらとぅさんが本業の野菜を売りながら6年がかりで個人制作した超アニメーション『海からの使者』をたけくま書店から販売するのですが(夏コミでも頒布予定)、これのDVDプレスをどの業者に発注するかで迷っております。

というのは、「DVD プレス」で検索するといろんな業者が大量に引っかかるのですが、値段の差が極端にあって、たとえばある業者だと片面一層のトルーケースパッケージ込み、1000枚発注で10万円、しかし別の業者ですと同じ条件で28万円したりします。

この価格差は、おそらく海外プレスか国内プレスかによる違いだと思います。今回は思いがけず音楽音響をプロのスタッフにお願いすることになったので、全体のコストを考えると海外プレスにしたいんですが、焼きミスが出ないか大変不安です。

僕はDVDを業者に発注することは初めてでして、さっぱり見当がつかないんですが、海外業者に頼んでも問題ないものでしょうか。どのくらいの価格帯だと安心度が高いとか、経験者のアドバイスがいただけますと有り難いです。まあそりゃ、素直に国内業者に任せたほうが安心なのかもしれませんが。

http://umikara.jp/
↑「海からの使者」公式

●時間藝術研究所
 
8月15日 日曜日 西“ぬ”-01b

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2010/06/17

iPadにマンガを入れてみた

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先日入手したiPadに、「マヴォ」を創刊号から4号まで丸ごと入れてみました。

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2010/06/06

のすふぇらとぅ『海からの使者』DVD発売用公式サイト発進!

2000年代初頭からWEBサイト「活動漫画館」で超絶技巧を駆使した趣味のGIFアニメーションをを発表していた淡路島の八百屋さん兼アニメ作家・のすふぇらとぅさんの6年がかりの新作『海からの使者』がついに完成、この夏コミで自主DVDをたけくま書店より頒布開始することになりました!

本日、DVD公式サイトも立ち上がりましたのでご報告します。

http://umikara.jp/
↑「海からの使者」公式

これから8月15日の夏コミに向けて一切のコストパフォーマンスを考慮せずにたった一人で作り込みまくった超ド級ハイパー・アニメーション映像を小出しにしていきますのでお楽しみに!ちなみに夏コミに参加する俺のサークルアドレスは以下の通りです。

●時間藝術研究所
 
8月15日 日曜日 西“ぬ”-01b

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2010/06/03

ヱヴァ破鑑賞(今朝のTwitterより)

●「エヴァ破」ブルーレイで鑑賞なう。 約11時間前 webから

●昨晩100インチのホームシアター(白壁に目一杯投影しただけ。スクリーンはないがたぶんこのくらい)で見た「ヱヴァ破」だが、クライマックスのリツコさんの説明セリフは何度見ても笑ってしまう。何か「すごいことが起きている」ことは伝わるのだが、実際どうスゴイのかがよくわからない。 12分前 webから

●「人の姿を保てなくなる」とリツコさんに言われても、ヱヴァを初めて見る観客には何の意味だかわからないだろう。しかしこの不親切さがヱヴァの魅力だったりするので、TVシリーズからしてそうだった。 9分前 webから

●劇場でも思ったが、「ヱヴァ破」は2Dアニメーションにおける3DCGの使い方の現時点での最高峰かもしれない。非常に実写特撮的な使い方をしている。実写特撮映画では、それが特撮であることを観客に気づかせないことが理想らしいが、ヱヴァのCGもまさにそういう感じ。ぱっと見CGとわからない。 5分前 webから

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2010/05/25

まどの一哉は紹介の難しいマンガ家だ

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まどの一哉さんのマンガ単行本「洞窟ゲーム」(青林工藝舎)が届きました。アックス編集長の手塚能理子さんから頼まれてオビ文を書いたからです。上の図版にあるのがそうですが、いいオビ文がなかなか書けず、冷や汗をかきながらなんとかデッチあげて送ったものです。まどのさん、手塚さん、どうもすみませんでした。

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2010/05/14

スポンサー付きのマンガについて

もう昨日なんですけど、精華大での俺の講義「マンガプロデュース概論」に元小学館編集者の武藤伸之さんをゲストでお呼びしました。武藤さんと俺はかなり昔からの知り合いで、たぶん23年くらいになります。実は一緒に仕事をしたことはないんですが、スピリッツとかヤングサンデーとか、同じ雑誌で仕事をしていましたから、編集部ではしょっちゅう顔を合わせていてよく知っているんですけどね。

それで、授業では武藤さんが80年代はじめに小学館に入社してから、「殺し屋イチ』の山本英夫さんなどとの仕事の話をメインに「マンガ編集者の仕事」についていろいろ伺ったんですが、後半は例によって現在の「マンガ不況」の話になりまして、武藤さんがこの春小学館を辞めて別の会社で新マンガ雑誌を創刊することになったいきさつ(現在準備中)などを伺いました。学生にはちょっとディープな話になったかも。

http://www.shogakukan-cr.co.jp/news/n901.html
↑小学館クリエイティブとフィールズが出版事業で提携

武藤さんは小学館を辞めたとは言っても、小学館の子会社と別会社が共同で設立した新会社でマンガ誌の編集をされるわけです。今、この時期に紙の雑誌を出すというのは、普通に考えると無謀なんですけど、そこはそれなりのウラがありまして、このフィールズという会社は大手のパチンコ機器メーカーなんですね。

http://www.fields.biz/
↑株式会社フィールズ

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2010/04/24

木野陽さん、四季賞準入選おめでとうございます。

「マヴォVOL.3」に掲載した筑波大学の木野陽(きの・ひなた)さんのマンガ『0時2分のおくりもの』が、同じ作者の『動く街』とともに本日発売の「月刊アフタヌーン6月号」で四季賞準入選に輝きました。おめでとうございます。

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post.html
↑【マヴォ】木野陽「0時2分のおくりもの」(図版あり)

木野さんは筑波大学のマン研「現視研(げんしけん)」出身で、すでにコミケ・コミティアでは多数の個人誌を出し、創作同人誌界では、実力派として知名度のある作家さんです。特にカラー原稿がうまい人で、「マヴォ3号」では木野さんのためにカラーページを用意してゲストにお迎えしました。上のリンク先で原稿の一部が読めます。

先日、木野さんと、木野さんの「マネージャー」である筑波大学院生のMくんから、「マヴォに載せた作品を講談社に持ち込みたいのだが、よろしいか」との連絡がありました。

もちろん俺としては、契約したわけでもないし原稿料も払えていませんので、拒む理由はなく、「どうぞどうぞ」と快諾したわけであります。ただし気がかりなことがふたつありました。ひとつはこの作品がカラー原稿であるということ。もうひとつは、新人賞の投稿規定にはたいてい「未発表作品に限る」という項目があるということです。

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2010/04/15

ふくしま政美先生の新作麻雀劇画一挙74ページ!

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えー、本日発売の「近代麻雀」(竹書房)にて、なんとあの、ふくしま政美先生の新作描き下ろし『明日の宙(ソラ)』が74ページ一気に掲載されます。原作は朽葉狂介氏。

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2010/04/06

“馬の糞”でも表現の自由(2)

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遅れてきた「竹中ファン」のための覚書き
竹熊健太郎(編集家)

――みなさんはホラー(ビデオ)は有害だと一口に言うが、ホラー・ビデオこそ、二十一世紀の芸術になるかもしれないのですぞ!

――たとえ「馬の糞」でも表現の自由は擁護しなければならんのです! なぜなら(有益な表現と有害な表現は)区別のしようがないからです!

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“馬の糞”でも表現の自由(1)

 東京都の青少年健全育成条例の改正は先送りになりましたが、似たような条例改正の動きは大阪や京都でもあるようです。

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100319_355839.html
↑「非実在青少年」規制、橋下知事「大阪府も検討」

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100319_355839.html
↑青少年を性的対象として扱う図書類の実態把握・分析を行います。(pdf)

http://www.yamadakeiji.com/pdf/manifesto_new.pdf
↑「日本で一番厳しい児童ポルノ規制条例」を制定します」京都府・山田啓二京都府知事の公約マニフェスト(25ページに記述あり pdf)

この問題、かなり長引きそうな雲行きで、しかも地方にも飛び火の様相を呈しております。まあ確かに、多くの人間が「ひどい」と感じる表現も存在するのかもしれませんが、こういった問題は「表現ひとつひとつ」に対して個別に検討を加えるべきもので、条例や法律で十把一絡げに規制するべき問題ではありません。

表現の何をもって「ひどい」と感じるかは、文化と時代性に応じて変化するものなので、法で規制しようとしても、個人個人で解釈の幅が異なり、結果として拡大解釈を招く恐れがあるからです。

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2010/03/27

うめ(小沢高広)さん、今度またお会いしましょう

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『大東京トイボックス』(幻冬舎)などで知られる、二人組マンガユニット「うめ」で原作と演出を担当されている小沢高広さんが、「誠Biz.ID」のインタビューを受けていますのでご紹介します。インタビュー中「たけくまメモ」の話題も出てきます。ありがとうございました。

http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1003/25/news029.html
↑誠 Biz.ID「僕から出版社にお金を分配する未来」

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2010/03/17

まんが・条例のできるまで(1992年作品)

今回の都条例改正は、なにやら議決が先送りになるのではという観測が流れていますが、決議は明後日19日であり、また仮に19日に結論出なかったとしても、単に先送りになるというだけなので、予断を許さぬ状況が続いていることは間違いありません。

この種の表現規制を法的に行おうとする動きは大昔からありまして、だいたい15年から20年周期で繰り返される問題であります。90年代初頭にもいわゆる「有害コミック規制問題」が巻き起こったことは記憶に新しいところです。

このときは、1992年に大阪府の「青少年健全育成条例」が改正されました。これは「府知事が有害と認めたマンガを含む出版物やビデオ等を「有害図書」として指定することができるというもので、今回の東京都の条例改正と非常によく似ていました。このときも、マンガ家や有識者の間から「曖昧な基準で表現の自由を制限できる条例は、違憲の疑いがある」として、疑問や反対の声が多くあがりました。

今回の東京都の条例改正は、「非実在青少年」という、マンガ・アニメの表現規制に狙いを絞ったかのような極端なもので、出版やマスコミの多くが集中している東京でこれを制定することは、18年前の大阪府条例改正以上にマンガやアニメに対する影響が大きくなると危惧されております。

92年のときは、ちょうど俺と相原コージ君の『サルまん』第三巻の作業に取りかかっていた時期でしたので、さっそく「条例のできるまで」というマンガを、単行本のオマケとして描きおろしました。現在刊行中の『サルまん・下巻』に、モノクロ版として収録されております。

今回の都条例改正の動きを受けて、昔の『サルまん』で描いたあの作品の記憶がまざまざと蘇りました。読み返しても、今、描かれたとしてもおかしくない作品だと思いましたので、相原コージ君と相談して、「たけくまメモ」にノーカット・オールカラー完全版を再録することにしました。「続きを読む」をクリックしすれば読むことができます。どうかお楽しみください。

なお文字が細かいと思われる人は、画像をクリックするともっと大きく読むことができます。

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2009/11/27

「新宝島」問題続報。夏目さんと吉住さんからの返信

先に俺は「夏目ブログ『手塚先生、締め切り過ぎてます!』へのトラックバック」というエントリを書き、そこで夏目さんが疑問を呈されたことへの私見を述べました。

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-df83.html
↑夏目ブログ「手塚先生、締め切り過ぎてます!」へのトラックバック

上のエントリ内で、俺がかつて司会をした座談会での手塚プロ元アシスタント・吉住純(現在の筆名)氏の発言を引用し、1984年に講談社全集版の『新宝島』を刊行する際、手塚の指示で吉住氏らアシスタントが旧版の『新寶島』を全ページトレースし、それに手塚がペンを入れて描き直した事実を紹介しました。

これに対して夏目さんから次のような返答がありました。

《 ※竹熊さんが「たけくまメモ」で、このエントリについて書かれています。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/

僕も、おそらくここで書かれた「単行本からのトレース」は事実あったろうと思います。
問題は、そのあとでいかにして現在の全集版に変化したかです。手塚本人が、アシスタントたちとは別に行った可能性もあるかな、と。だとしても、そのことははっきり知られたほうがいいでしょう。いまだに安易な報道やTVなどでは、初出の形であるかのようにして全集版の図版が流れ、海外の紹介などでも同様の間違いが起こるので。》


http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2009/11/post-dc99.html
↑夏目房之介の『で?』

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2009/11/25

夏目ブログ「手塚先生、締め切り過ぎてます!」へのトラックバック

ちょっと亀トラバですが、夏目房之介氏の11月20日のエントリ「福元一義『手塚先生、締め切り過ぎてます!』」へのトラックバックを書きます。

http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2009/11/post-dc99.html
↑夏目房之介の「で?」

夏目さんのこのエントリは、福元一義氏の著書『手塚先生、締め切り過ぎてます!』(集英社新書)への感想を書かれたものです。福元一義氏は、昭和20年代にまず手塚治虫の担当編集者として仕事を始めました。ところが日大芸術学部出身だったこともあって「手塚アシスタント第一号」にもなり、のち自分もマンガ家になりましたが、70年代初頭に手塚のアシスタントに舞い戻り、それから手塚が亡くなるまでチーフアシスタントを続けた人物であります。

いわば担当編集者・同業者・チーフアシスタントとして手塚治虫が昭和20年代から晩年までの裏も表も知る人物であり、集英社新書のこの本は、手塚関係者のなかでも唯一無二の存在である人物が書いた唯一無二の本として、大変貴重な文献といえます。

さて、夏目さんは上のエントリの中で、

《ただ、ひとつ気になるのが『新宝島』の全集版についての記述です。

少し詳しい人間であれば、酒井七馬原案になるこの作品が、全集版では手塚によって全面的に描き改められ、コマ構成、描線、あらゆる点で初出単行本と異なることは知っているはずです。

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2009/11/23

「表現」の値段

昨日、西島大介氏の「ひらめき☆マンガ学校公開講義~消えたマンガ原稿67ページ」にゲストとして参加して参りました。会場のTOKYO CULTURE CULTUREという店には、俺は初めて行ったんですけど、お台場にあるオシャレなロフトプラスワンといった感じ。実際、ロフトの元スタッフが独立して経営しているお店だそうです。

第一部は西島さんとさやわかさんが主催している「ひらめき☆マンガ学校」の公開講義で、プロジェクターで生徒の課題作品を見せながら西島さんたちがツッコム、いや、指導していくといった感じで進行。生徒に出した課題も、たとえば「ワンピース」や「NARUTO」のコマ割りを使って自分の絵でまったく違う作品にしてみるなど、生徒の作品が画面に映るたびに場内爆笑に包まれ、「ライブ版・サルまん」といった趣の楽しい授業でした。

俺や伊藤剛氏・泉信行氏は第二部の「消えたマンガ原稿をめぐるパネルディスカッション」に参加。既に俺は楽屋で予告していたのですが、西島氏と大谷氏の『魔法なんて信じない。でも君は信じる』には、個人的に疑問があり、西島さんにはぜひ直接伺いたいことがあると伝えていました。

西島氏の『魔法なんて信じない…』は、版元の不注意で生原稿を紛失され、補償を巡る顛末を西島氏自身がドキュメント・マンガにしたものです。大谷能生氏の解説と併せて、「マンガ表現にとっての生原稿の意味」を問いかける非常におもしろい本だと思います。ただこれは、どこまで行ってもビジネスの問題だろうと俺は思うので、生臭い話をうまく回避して「表現」の問題に持って行ってしまう著者二人の方針には、正直肩すかしを食わされた感がありました。

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2009/11/18

「消えたマンガ原稿」トークイベント迫る!

すでに告知しましたが、この22日(日曜日)に、17時から東京・お台場にある東京カルチャーカルチャーというイベントスペースで、西島大介氏の「ひらめき☆マンガ学校公開講義~消えたマンガ原稿67ページ」が開催されます。

2009 11 22 [Sun]

『魔法なんて信じない。でも君は信じる。』刊行記念
ひらめき☆マンガ学校 公開講義 ~消えたマンガ原稿67ページ~

Open 17:30 Start 18:00 End 21:30 (予定)
前売り券2000円 当日券2500円(共に飲食代別途必要 ビール¥590など)※おサイフケータイ(R)前売券購入ならファーストドリンク無料!!

生中継あり!先着100名限定配信 \1,000 中継予約はコチラで受付中です。イベントに来られない方は是非ご利用下さい。

http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_091027202650_1.htm
↑「消えたマンガ原稿67ページ・告知ページ」

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-abf4.html
↑たけくまメモ:マンガ原稿紛失とその賠償額について

予約チケットにまだ若干の余裕があるそうです。お忙しい方、地方在住の方のためになんとインターネットで生中継するという至れり尽くせり! 当日の出演は西島大介、大谷能生、さやわか、伊藤剛、泉信行、竹熊健太郎であります。よろしくお願いします。

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2009/11/16

マンガと大学教育(3)「マンガ編集者」は育てうるか?

※今回は「ちくま」にリレー連載した「オタク文化の現在」の、竹熊が担当した最終回を掲載する。当初「マンガ工学部構想」を書く予定が、完全に違う内容の原稿になってしまった。本文中でもそのことに触れているが、執筆当時の私を取り巻く状況の変化が激しく、こうなってしまったところがある。このエントリの最後に、書き下ろしで現在の見解を書くつもりだが、そこで改めて連載時と現在の私を取り巻く状況を総括する予定である。「マンガと大学教育(4)については後日アップするつもりだ。

●「マンガ編集者」は育てうるか?

 森川・伊藤・竹熊によるリレー連載も、今回が最終回となる。この連載は「オタク文化の現在」と題されているように、三人それぞれの立場からとらえた「オタク・カルチャー」の動きをレポートすることが開始時の意図であった。ところがテーマが「大学でのマンガ教育」に絞られた途端、連載は思わぬ展開となり、活気を帯びることとなった。

 私について言えば、この1年というもの、自分を取り巻く環境が目まぐるしく変化している。「激動」といってもいい。そのため当初私が書こうとしていたテーマからは、かなりの軌道修正を余儀なくされている。

 具体的には、私は当初、この連載で「マンガの実作教育」についてのプランを書くつもりであった。そこで私は、最初は当然のように「マンガ家としての実作教育」に焦点を当てていた。

 書くつもりだったプランは、何度か予告した通り「マンガ工学部」の構想である。マンガ出版の現場で、商品性のあるマンガを「生産」するうえでのノウハウを集積し、メソッドとして理論化・体系化することがまずひとつ。そして、これからの時代に適応した新しいマンガ(たとえば電子デバイスで読むことを想定したデジタルマンガ)を模索し、その研究を行いつつ、開発したノウハウをマンガ制作の現場にフィードバックする。

 その際私の脳裡にあったのは、1930年代のディズニー・プロダクションであった。ウォルト・ディズニーは、大作『白雪姫』(1937)を実現するにあたり、34年頃から社内にアニメーション研究のための「学校」を作った。ここでアニメーターを養成するとともに、マルチプレーン・カメラのような画期的な撮影装置まで開発した。

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2009/11/13

マンガと大学教育(2)「メディアという育成機関」

※今回紹介する原稿は「ちくま」2009年1月号に掲載された「メディアという育成機関」である。前回の原稿では、次回マンガ工学部の実際について書くと予告してあったのだが、早くも話が横道に逸れてしまっている。これは3ヶ月に一回というリレー連載で、間が空いているうちに自分やマンガ界をとりまく状況が急激に変わっていることもある。まとまった論考としては失格かもしれないが、なぜこういう原稿になったのかの言い訳を、最後に書き下ろしで触れるつもりだ。

●メディアという育成機関

 私は前回、「次回は“マンガ工学部”とはどういうものかについて書きたい」と予告してしまったが、その前に、大学でマンガを教えることについてもう少し書くべきことがあると気がついた。それは出版産業全体の中で、大学のマンガ教育はどう位置づけられるかについての議論である。

 マンガ教育を「実作者養成」の見地からとらえたとき、学生が卒業後に身を置くことになる出版界の存在を前提にせざるをえない。ところが盤石だと思われていたマンガ出版の産業構造に、近年、大変動が起こっている。

 一言で書くなら、マンガ(雑誌・単行本)が売れなくなってきたということである。いやブックオフに代表される新古書店や、マンガ喫茶は相変わらず隆盛であり、マンガ全体のニーズが落ちているとは私には思えない。おそらくマンガは以前と変わらずに読まれているのだが、「マンガを新刊で購入する」という消費者行動に、大きな変化が生まれているのである。

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2009/11/11

マンガと大学教育(1)「マンガ工学部」の可能性

※以下収録する原稿は、雑誌「ちくま」2008年7月号「オタク文化の現在(17)マンガ工学部の可能性 竹熊健太郎)より転載したものである。採録に当たって、一部表記を改めた。文中に森川嘉一郎氏や伊藤剛氏の名が出てくるが、これはこの三者による持ち回り形式の連載だったからである。

●マンガ工学部の可能性

 このリレー連載も「大学教育とマンガ」という現在のテーマに入って、俄然佳境に入った感がある。森川嘉一郎氏はアカデミシャンであり、伊藤氏と私はそれぞれフリーのマンガ系言論人という立場から大学教育に関係することになった人間であるので、これはそれぞれの考察を深めるいい機会だと思う。

 まず私と大学との関係をざっと書いておこう。81年にフリーの編集者兼ライターとなった私は、主としてマンガ誌関係の仕事を約21年続けた後、編集・ライター業と平行して2003年から多摩美術大学で「漫画文化論」非常勤講師となった。04年から桑沢デザイン研究所で非常勤でマンガ史を教え、06年と07年には桑沢で森川・伊藤両氏とともに「キャラクターメディア研究ゼミ」講師を務めた。ゼミはまだ存続しているが、私だけ今年は抜けさせていただき、代わりに京都精華大学マンガ学部の客員教授として教壇に立つことになった。(註:2009年からは教授)

 多摩美の講義は今年で六年目になるが、漫画文化論と銘打っているものの、実際はマンガ史とアニメ史を教える内容である。両方をひとつの講義でやる理由は、特に日本においてはマンガとアニメーションが強い相互影響のもとで発展してきた事実があるからだ。

 一方、昨年と一昨年に桑沢で行ったゼミは、森川・伊藤氏と私がいわば「編集者」の立場となって、ゼミ生にマンガやアニメ・ゲームを創ってもらってCD付き雑誌を作り、コミケで販売までやるというものだった。これは三人ともに理論だけではなく実作教育に踏み込みたいという願望があり、ゼミ形式でそれを実現したものである(森川・伊藤氏のもとで現在も継続中)。

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2009/11/01

マンガ原稿紛失とその賠償額について

Nishijima01

↑魔法なんて信じない。でも君は信じる。 (本人本)

えー、これは珍しい本ですよ。どう珍しいかと言いますと、マンガ家が入稿前の生原稿を編集者に紛失され、その顛末をマンガにして出版したという、たぶんマンガ史上初めての本だからです。

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2009/10/24

明治大学の野望・2

すでにマスコミで大々的に発表されましたので、ちと出遅れましたが、今年の3月にエントリをあげた「米沢嘉博記念図書館と明治大学の野望」の続編であります。くだんの米沢嘉博記念図書館は、当初の予定であった8月の終わりは無理でしたが、めでたく今月末に開館の運びになったようです。そして、それに合わせて明治大学が長年構想していた「東京国際マンガ図書館」の建設が正式に発表されました。

http://www.meiji.ac.jp/manga/
↑明治大学・東京国際マンガ図書館公式
 
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102201000789.html
↑明大が漫画図書館を開設へ 2百万点、世界最大級 - 47NEWS

http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/091022/tky0910222012007-n1.htm
↑世界最大級のマンガアーカイブ施設を設立へ

http://www.asahi.com/culture/update/1022/TKY200910220497.html
↑明大が世界最大級マンガ図書館 200万点収蔵計画

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20091022-OYT1T01005.htm
↑明大がマンガ図書館計画、資料200万点保存

http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20091022mog00m200037000c.html
↑東京国際マンガ図書館:明治大学が新設へ アニメやマンガ200万点「こちらは中身が先」と

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2009/10/23

「グワシ! 楳図かずおです」予告編出来!

かねてよりお知らせしていた、伊藤弘二監督・撮影・編集によるドキュメンタリー『グワシ!楳図かずおです』が完成、11月23日より下北沢トリウッドで公開の運びとなりました。映画には俺もちょこっと出演しております。詳しくは映画特設ページをご覧ください。

http://gwashi.com/
↑「グワシ!楳図かずおです」公式

それからたけくま書店にて特製ウメズタオルと金子デメリン著『ウメゾロジー』を扱っておりますのでこちらもよろしく!

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2009/10/14

吉祥寺アニメーション映画祭2009のご報告

ちょっと遅れましたが、今年の吉祥寺アニメーション映画祭の結果をご報告いたします。今年は過去最高の接戦で、審査員の間で票が割れて調整に苦労しました。また10分を超える長尺の作品が多く、ここまで長くなるとワンアイデアの思いつきやアニメーション技術だけで持たせるのは大変で、構成やストーリーがきちんと練り込まれたものでないとなかなかキツイものがあります。今回は時間的余裕がありませんので(今は京都のアパートでこれ書いています)、一般部門のグランプリとギャグ部門のグランプリのみをご紹介します。

●一般部門グランプリ『恋するネズミ』(ひだかしんさく)

20090831232924

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2009/10/05

平田弘史・揮毫大会が11日に開催されます。

Hirata02 えー、告知が遅れてしまって申し訳ありません。武士道をモチーフにした「戦国Tシャツ」で知られる「もののふ」主催による「平田弘史・大揮毫大会」が10月11日に開催されます。

詳細については以下をクリックしてご参照ください。

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2009/09/25

楳図ハウス写真集が発売されます!

Ad090920_1

↑蜷川実花写真集『UMEZZ HOUSE』

あの「楳図ハウス」が写真集として発売されますよ! アマゾンで絶賛予約受付中! なんということでしょうか。

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2009/09/12

夏の終わりのサマーウォーズ(つづき・ネタバレ有)

昨日のエントリの続きですが、実はコメント欄で俺が書きたかったことはほぼ書いてしまいました。以下に採録しますが、盛大にネタバレを含みますのでご注意ください。

http://www2.atchs.jp/test/read.cgi/takekumamemo/195/26-29

(以下採録。一部文章を訂正してあります)

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2009/09/11

夏の終わりのサマーウォーズ

9月に入って東京も京都もすっかり秋めいてきました。俺は今週の月曜に京都入りして、早くも新学期に向けての準備を始めております。京都は夜になるとマジに寒くて、自宅から半袖の着替えしか持ってこなかったことを後悔しております。

今年は初めてやる講義が二つもあって、準備に追われてとてもじゃないが夏休みを楽しむ余裕なんてありませんでした。新学期は来週からですよ。

それで昨日、京都市内の映画館で細田守監督の『サマー・ウォーズ』を見てきました。前作が大傑作の『時かけ』ですし、同じスタッフで作ったこの映画も前評判がすごく高かったので、見よう見ようと思っていたのですけれども、あまりの忙しさに月日の経つのも夢のうちでした。気がついたら9月も10日。もしかして終わっているかも……と不安でしたが、ネットで調べたらやっていたので一安心。

それで、見たんですが、「ものすごくよく出来たアニメ映画だけど、この釈然としない感じは何だろう?」というのが感想でした。もう少し突っ込んだ感想を書きかけたんですが、長くなるうえに、ネタバレが避けられないのでアップするのは中止しました。

繰り返しますが、アニメとしてはすごくよく出来ているんですよ。貞本さんのキャラクターも、スタッフによる作画も、細田監督の演出も最高です。これを見るだけでも、入場料を払う価値があるといえます。

では、何が問題なのかといいますと、脚本とそれ以前のコンセプトの部分かなあ……と思うんですけど、すいません、今はうまくまとめられません。もう少し時間をいただいて、後日書きます。すいません。

それにしても涼しくなった。河原町のユニクロで長袖シャツ買おうかしら。

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2009/09/04

『忍者武芸帳・影丸伝』復刻!

Ninjyabugeityo01_2 ↑忍者武芸帳影丸伝 1 復刻版 (レアミクス コミックス)

白土三平の代表作『忍者武芸帳・影丸伝』が小学館クリエイティブから復刻されました。

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2009/09/01

竹熊君、“紙”はもう、ダメだよ…(後編)

これから紹介する話は、ごく最近、知人のA君と俺が交わした会話をまとめたものです。登場する人物名はすべてアルファベット表記(イニシャルとは限りません)ないしは記号表記にし、意図的にぼかしている記述がありますが、話の大意はこの通りで、特に金額の数字についてはA君の発言のままにしてあります。

A君は俺と同世代ですが、学生時代にライターデビューし、現在は小さい編集プロダクションの営業と経営に徹しています。社員は社長であるA君と、奥さんのみ。しかし、最近まで常時3~40人のライター・エディター・デザイナー(すべてフリー)を抱えていて、A君が営業をかけて出版社からもらってきたムックや単行本の仕事を、その都度自分の抱えるフリーから4~5人選んでチームを組んで、丸々一冊を1~3ヶ月かけて編集・制作していました。こうした請負仕事(その中にはA君の企画もあります)を彼の会社では常時、8~10冊は抱えていたのです。

ある日、俺の携帯にA君から電話がかかってきました。

A「もしもし。竹熊君さ、誰かマンガ家を紹介してくんない?」

「あれ、マンガ家方面だったら、A君もいろいろ知っているんじゃないの?」

俺がこう言ったのは、A君のプロダクションはマンガ専門でこそないものの、マンガ関連書籍を多く手がけているからです。マンガ界に彼は独自のコネがあるので、こういう相談を彼から持ちかけられるのは珍しいことでした。

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2009/08/31

竹熊君、“紙”はもう、ダメだよ…(前編)

須賀原洋行氏との“論争”ですが、須賀原氏の最後のエントリでは、お互い言いたいことは言い尽くした感があるので、これでいったん打ち止めにしましょうとのご提案がなされました。自分も賛成です。

http://uaa-nikki.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-fd59.html
↑竹熊さんから反論をいただいた

派手なバトルを期待していた人がいるとすれば残念でしたが、自分ははじめから事を荒立てるつもりはなく、ただ自分の主張がどうもご理解いただけないので(そして、そういう方は他にも多いと思われるので)、須賀原氏に対する返答という形で、他の人も読むことを想定しながら、日頃の主張を再度説明したものです。

ただしこの問題、現時点ではいくつかの予兆的事実に基づく「未来予測」に類するものであることは確かです。同じ事実をもとにしても、解釈の幅が相当に広く存在するので、自分が「崩壊の予兆」と感じていることでも、そうは思わない人もいらっしゃるのでしょう。そういう人にとっては、竹熊の言説は「狼が来たぞ!」と叫ぶ嘘つき少年のように感じるのかもしれません。

もちろん自分は自分の感じていることを素直に書いているまでで、ウソをついているつもりも、人心を惑わしているつもりもありません。

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2009/08/26

須賀原洋行氏のご批判について(2)

須賀原氏のもうひとつのエントリ「たけくまコメントへの反論」(→★)を読むと、須賀原氏と私の一致点および相違点が、よりはっきりしてくると思います。

《既存の出版社によるマンガ出版システムは限界にきているのだろうか。
私はそうは思わない。

地球規模でのエコの問題、そして、それに伴って地球規模で産業構造が転換期を迎えていて、さらには金融資本主義で無茶をやるもんだから経済不安が加速して世界的な不況になっており、それが日本のマンガ出版界にも大きな悪影響を与えているのは確かだ。

しかし、これは紙に代わるマンガ向きの簡易な電子メディア(媒体)が生まれれば、少なくともマンガ出版界の不安は一気に解決に向かうと思う。
ちょっと前にこのブログでも書いたような、有機ELなどを使った持ち運びが簡単な電子ペーパーなどである。
A5くらいの大きさで、ペラペラの紙のようなディスプレイ。
それとiPodのような小型軽量のマンガプレーヤーを組み合わせて何百作ものマンガ作品がどこででも読めるようにする。

そうなると、既存の出版流通システムは変わるかもしれない。
取り次ぎが不要になり、既存の書店もなくなるかもしれない》 
(たけくまコメントへの反論)

この部分に異論はありません(エコうんぬんの話はともかくとして)。A5くらいの大きさで、ペラペラで紙のようなディスプレイの出現などは、久しく自分も夢想しているデバイスですし、アマゾンがアメリカで発売しているキンドルは、本に変わる電子ペーパーのデバイスとして現実に登場しています。「既存の出版流通システムは変わるかもしれない。取り次ぎが不要になり、既存の書店もなくなるのかもしれない。」というくだりも、たぶんその通りになる可能性があると思います。

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2009/08/25

須賀原洋行氏のご批判について(1)

だいぶ時間が経ってしまいましたが、自分は7月末、“この8月26日に大阪難波のモンタージュでトークライブ「マンガの黙示録2」を開催する”旨のエントリを書きました。

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-e2aa.html
↑たけくまメモ「告知・大阪難波でトークライブ」

これは4月末に同じ店で行ったトークの第二弾。前回に引き続き、「マンガ界=出版界の崩壊」が大テーマで、今回は「フリー出版人として生き残るにはどうすればいいか」をメインテーマにする予定です。じつはマンガ界ばかりではなく、「出版界」全体も含み込んだテーマなんですね。

ところが、このエントリをアップした二日後になって、須賀原洋行氏の「マンガ家Sのブログ」に「たけくまメモの欺瞞性」(8月2日) が掲載されました。

http://uaa-nikki.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-881e.html
↑マンガ家Sのブログ「たけくまメモの欺瞞性」

こちらのエントリは、たけくまメモのコメント掲示板で読者が知らせてくださいまして、初めて読んだものです。

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2009/07/29

【告知】8月25日、朝カルで「ヱヴァ」鼎談

んー、来月の25日に新宿の朝日カルチャーセンターで東浩紀・伊藤剛・俺というある意味豪華なメンバーで「ヱヴァ・破」をめぐっての公開トークをやります(有料・申し込みは以下のサイトからお願いします)。

http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=49647

この三人は、今から14年前の旧作公開時(TV版および劇場版)からの因縁の関係でして、そもそも「エヴァ」がなかったら出会わなかった三人だったとも言えます。たとえば、東浩紀氏は最初の劇場版『デス&リバース』(通称“春エヴァ”)の試写会を見て、量産型エヴァシリーズがネルフ上空を旋回して「これから」というところでエンディングテーマが流れた(映画が未完成で公開された)ことに絶望し、その晩俺にメールを寄越して吉祥寺のルノアールで会ったのが初対面でしたし、伊藤剛氏は、俺が庵野インタビューをおこなった「クイック・ジャパン」でやはりエヴァ関係の記事を執筆したことが、仲良くなったきっかけだったわけです(※)

※追記:さらに付け加えれば、東氏と伊藤氏の初対面は、97年当時、吉祥寺にあった俺の家だった。

今やっている「新劇場版」については、最終的に完成しなければ、作品について断定的なことはまだ語れないのですが、過去14年間の「エヴァ」と俺たちの因縁についてであれば語ることができます。それを踏まえたうえで「新劇場版」について現段階ではどう考えるか、という感じの鼎談になるでしょう。

「ヱヴァンゲリヲン」は現在進行形の作品であり、総括的に語ることはできませんが、この14年間、「いろいろあった」というか「ありすぎた」というか、そういう意味では、興味を持たれる人もいるのではないかと思います。

ちなみに俺は脳梗塞後、初めての朝カル出演となります。

それで俺は翌日、大阪・難波でまたしても「マンガの黙示録」トークをやるので、結構ヘビーなことになるかもしれませんが、がんばりたいと思います。大阪のイベントについては明日改めて告知いたします。

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2009/07/06

ハマの蛙男祭り・ご報告

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←レオナルド博士の等身大ぬいぐるみ

先週土曜日に横浜みなとみらい・ブリリアショートショートシアターで開催された、「ハマの蛙男祭り」にトークイベントのゲストとして出演しました。蛙男商会デビュー五周年記念イベントの一環でして、「ええ?もう五年経ったの?」と驚きました。俺はほぼデビュー時から蛙男さんとお付き合いさせていただいていましたので、本当にあっという間でした。この「たけくまメモ」もこの12月に五周年ですから、蛙男さんのキャリアと「たけくまメモ」は、半年くらい向こうがお兄さんですけど、同い年というわけです。

Dscf6414←会場のFROGMANファンのみなさん。女性が多い!

この五年の間、蛙男さんはネットからテレビに進出し、DVDを多数リリースし、劇場アニメを5本も公開させ、海外にも進出しているわけです。「たけくまメモ」は、相変わらず個人ブログのままですので、蛙男さんの活躍には目を見張るばかりです。会場は7割くらいが女性の印象で、蛙男作品がアニメファンにではなく、女性を中心にした「お笑いファン」に支持されていることがよくわかるイベントでした。

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2009/06/28

「ヱヴァ」は品川駅を出発しました(ネタバレなし)

昨日見てきましたよ「ヱヴァ」。最初は南町田にある109グランベリーモールで12時20分の回を見て、それから渋谷で用事を済ませて、帰りに歌舞伎町の新宿ミラノでもう一回見ました。グランベリーモールは八分程度の入りで少し心配しましたが、新宿ミラノは夜の回も超満員で、どちらの映画館でも終了時に拍手が出ました。グランベリーモールでは終わって駅に向かう途中で多摩美の教え子に出くわしたんですが、「先生、ヱヴァどうでしたか」と訊かれたものですから、

「旧作とは全然違う。確かに大筋は一緒だし『エヴァ』には違いないが、もう別作品と言っていい。前回の『序』であえてテレビ版の序盤そのままをなぞって見せたのは、これをやるための前振りだということがよくわかった。確かにこういう“リメイク”は見たことがない。テレビ版や旧劇場版も傑作だったけれども、今度の『ヱヴァ』がもしこのテンションのまま完結するようなら、おそらく50年後も語り継がれるような大傑作になると思う」

と答えました。こないだラジオで宮台真司さんや氷川竜介さんと共演したわけですけれども、氷川さんはともかく宮台さんや俺はまったく内容を知らなかったので非常に話しづらかったわけですが、事前に関係者以外には試写も見せないという徹底した報道管制を敷いた「真意」は、この初めて見る驚きを大事にしたゆえだろうと理解しました。

『ヱヴァ』はまだ初日を迎えたばかりで、これから見る人もたくさんいるでしょうから、今回はネタバレに触れずに書きたいと思います。

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2009/06/26

6月30日の精華大で山本順也氏トーク

先日、俺が毎週火曜日に精華大でやっている「マンガプロデュース概論」のゲストに元講談社編集者の丸山昭さんがこられましたが、30日は元小学館「少女コミック」の山本順也さんが俺とトークをします。

山本さんは、70年代に「少女コミック」編集者として、萩尾望都(『ポーの一族』)・竹宮惠子(『風と樹の詩』)・大島弓子(『ジョカへ…』)・吉田秋生(『カリフォルニア物語』)といった大物作家の代表作を手がけた名編集者。当日は竹宮惠子先生を始めとした「24年組」作家との仕事についてお話を伺います。

例によって、他学部・他学年の聴講を歓迎しますので、都合がつく人は3限(1:00~2:30)に本館302教室に来てください。

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2009/06/24

絵のないマンガ(2)

こちらも多摩美卒業生である増田拓海さんの作品『解答用紙は別紙』。これを「マンガ」と呼ぶべきかは議論が分かれるかもしれませんが、見開きを1コマと見るなら、コマを追うごとに時間の流れがあり、展開があって、俺は「マンガ」と見なしていいだろうと考えます。マンガ学会でこれを発表したところ、場内大爆笑に包まれました。世の中には、見る以前には想像もつかない種類の傑作があるということを思い知らされます。いずれ「マヴォ」にも掲載したい作品です。

05kaitouyuusihabessi01_2

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2009/06/23

絵のないマンガ(1)

多摩美の卒業生である坪井慧さんの「放課後、雀荘で」。俺が言う「絵のないマンガ」の代表的作品であります。この作品のポイントは、雀卓を囲むキャラクターがすべてセリフ(文字)で表されており、しかも4人ともにフォントを違えていることです。手前の人物のセリフが裏返しになっていて、店の人に勘定を頼む「すみませーん」という文字のみ、文字が正しく表示されて“振り向いた”ことがわかるなど、非常に芸が細かい。この作品は以前「たけくまメモ」で紹介したことがありますが、再度大きい画像でアップします。

Tuboikei1

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2009/06/22

学会で発表した俺のレジュメ

※昨日の第9回日本マンガ学会における私の基調講演は、以下に掲げるレジュメをもとにおこなった。厳密にこの通りの内容を話したわけではないが、大意は伝わるのではないかと思う。

■マンガ学会レジュメ「研究と実作をつなぐ」

●学生作品に見る「絵のないマンガ」

現在、大学におけるマンガ教育は大きく「実作指導」と「理論研究」に分かれている。両者は今のところ目的がまったく異なるので、ふたつを融合させることは容易ではない。だが、たとえば以下のような作品が大学からは生まれつつある。

多摩美で私は6年前から漫画史を教えているが、毎年課題でマンガを描かせて提出させている。課題は「時間の流れを扱った視覚表現」というおおざっぱなもので、通常のマンガでもよいが、時間の流れさえ扱っていればアニメや油絵、彫刻でもよいという自由度の高い課題に設定している。

Ozawa03_2 ←小沢郁恵「♪」(全14p)

最初の講義の年(2003年度)に提出してきた学生作品が小沢郁恵の「♪」である(図版左)。これはコマと音符、そして男女の台詞のフキダシのみという実験的な作品だったが、「最低限コマと文字があるなら、絵のないマンガが成立しうる」という事実は個人的に衝撃であった。

※小沢郁恵「♪」は「マヴォ」第二号に掲載予定

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2009/06/18

今度のマンガ学会

次の日曜(6月21日)に東京で日本マンガ学会が開かれます。実は俺、これまで学会に所属しておらず、会合には何度かお誘いを受けましたが、一度も行ったことがありませんでした。それが今年は京都精華大の教授になったということで、行くことになったばかりか壇上でしゃべることになり、慌てております。あと4日しかないではありませんか!

今年のマンガ学会のテーマは「大学教育とマンガ」とのことで、日頃考えていることを話そうと思います。俺の他に東京工芸大学の伊藤剛准教授、同じく東京工芸大学の秋田孝宏非常勤講師、司会を京都精華大学の吉村和真准教授が担当して基調講演とパネル・ディスカッションを行うのですが、たぶん俺の話だけ浮き上がりそうで、今から恐々としております。

それというのも、現在マンガ学科やマンガコース、アニメ学科を置いている大学は全部で40数校あるそうなんですけれども、「実作系」と「理論系」ではかなりの隔たりがあります。俺のいる精華大は実作系の牙城みたいになってますけれども、明治大学国際日本学部などは「日本文化」としてのマンガ・アニメの研究拠点を目指していて、「理論系」の牙城になる感じ。少なくとも、マンガ家やアニメーターを輩出する目的ではないでしょう。

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2009/06/14

「シニフィアンの過剰」

昨日、無事にTBSラジオ「ヱヴァンゲリヲン・破」深夜の緊急鼎談の収録を終えました。放送は今夜、日付変わって深夜1時半から4時まで放送されます。週明けに、ポッドキャストでもネット公開されますので、地方の方はそちらをお聞きください。

http://www.tbsradio.jp/life/2009/06/post_119.html
↑TBSラジオ公式ページ

氷川竜介・宮台真司・俺の三人が雁首揃えて正味2時間のトークをしましたが、映画の中身について具体的なことは何ひとつ触れていない(触れられない)という、異様な鼎談になりました。まあ僕と宮台さんに関しては、試写会すら見ていませんからもともと「知らない」わけなんですが、今回はインサイダー的位置にいる氷川さんの口からも、具体的な情報はまったく出ていません。プライベートでの会話においてもそれは同じでした。

普通、公開前の作品について関係者と話していると、うっかり口が滑って「あ、今のは公開までは伏せておいてください」ということがあるものですが、今回はそれは一切ありませんでした。ただ氷川さんの「察してくれ」と言わんばかりの表情から考えるに、どうやらかつてないレベルの箝口令が敷かれている模様です。ここまで関係者の口が堅いと、かえって胸騒ぎがしますね。

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2009/06/06

「担当がつきました」とはどういうことか

多摩美や精華大で日々、マンガ家志望の学生と接していますと、中には新人賞に応募して、佳作や奨励賞に入賞した人がいるわけです。おめでとうございます。出版社主催の新人賞に入選すると、多くは担当編集者がつくわけですね。これは佳作や奨励賞のような次点の賞であっても、同様ではないかと思います。

それで、奨励賞を受賞して、俺に「先生、僕に○○社の担当がついたんですよ」と嬉しそうに報告してくる人もいます。その顔は、嬉しそうなだけでなく、誇らしげだったりもするんですが、そういう学生に会うたびに「ちょっと待て」と俺は思うわけです。

「ちょっと待って。その担当さんと、作品を掲載する話をしているの?」

と俺が尋ねると、

「いえ、ネームを持って行くと、見てくれます。雑誌に載る話は、まだありません」

と、だいたい同じ返事が返ってきます。

先日、精華大で学部長の竹宮惠子先生と話したときも、そういう学生の話題になりました。竹宮先生の教え子にも、担当がついた学生が何人もいるそうです。しかし先生は、ため息まじりにこう言いました。

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2009/05/31

村山知義「三匹の小熊さん」展

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2009/05/29

世界に羽ばたく?「たけくまメモ」

「Suzacu Late Show」という海外オタクの動向を紹介するサイトで、以下の記事が載りました。

http://suzacu.blog42.fc2.com/blog-entry-21.html
↑【海外オタクの反応】サルでもわかる竹熊教室

これは、「たけくまメモ」のエントリが海外サイトで紹介され、そこでの反応を翻訳して紹介してくださったものです。アメリカ人のkransomさんが拙文を翻訳してくれたもので、上のエントリで紹介された「第4回 マンガ版『ナウシカ』はなぜ読みづらいのか?」以外に、今では「第5回 反・物語作家としての大友克洋」も翻訳されています。

http://2chan.us/wordpress/2009/04/13/japanese-lectureblog-post-translation-the-space-between-anime-and-manga-4-why-is-the-manga-version-of-%E2%80%9Cnausicaa%E2%80%9D-so-hard-to-read-by-takekuma-kentaro/
↑welcome datacomp #4 Why is the Manga Version of Nausica So Hard to Read?

http://2chan.us/wordpress/2009/05/17/japanese-lectureblog-post-translation-the-space-between-anime-and-manga-5-katsuhiro-otomo-the-anti-story-author-by-kentaro-takekuma/
↑#5 Katsuhiro Otomo,the Anti-"Story"Author

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2009/05/11

メビウス in 明治大学

1162414639_87 ←9日、明治大学シンポジウムにて(撮影・森川嘉一郎)

例によって詳細は6月末発売の「ユリイカ」に譲りますが、メビウスイベントのグランドフィナーレを飾る明治大学主催のシンポジウムに行ってきました。

この日の俺は一観客としての立場で客席からの聴講。この日は病院で定期検査の日でしたので、午前中に神奈川県綾瀬市の病院で検査を受けて、お茶の水に駆けつけた時にはシンポジウムは始まっていました。

それでも全体の三分の二くらいは見られたと思います。明大のホールがやけに立派で、これには負けたと思いました。俺が聞き始めたのは夏目房之介さんの話の途中からでしたが、さすがは夏目さんで、場慣れしております。得意の描線論でメビウスについて語っていて、論旨がまとまっており、お客さんにとっても「得した感」が高いでしょう。

6日の村田蓮爾さんの時もそうでしたが、参加者の手元にスケッチブックが用意されていました。メビウス、夏目さん、そして浦沢直樹さんもそれぞれ絵を描きながらトークを進めていて、マンガ家同士ならではの楽しいイベントになりました。

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2009/05/09

メビウス in 精華大学

Img_00761 ということで、メビウス氏の精華大学でのシンポジウムをレポートしようと思ったんですが、考えてみれば当日の内容はすべて6月末発売の「ユリイカ」に掲載される予定ですので、中身についてはそちらに譲ればよいと思いました。そこでここでは、当日のシンポの内容以外の「こぼれ話」を書くことにします。最初の写真は5月6日京都国際マンガミュージアムで行われたメビウス×村田蓮爾トークイベントの様子。中央の白髪の男性がメビウス氏、隣にいる帽子をかぶった男性が村田蓮爾氏。

Img_00791_2 ←いきなり日本マンガ風美少女を描いたメビウスさん。出血大サービス。

二人でスケッチブックを手にめいめい絵を描きながらトークをするという、絵描き同士ならではの会となりましたが、途中いきなりメビウスさんが村田蓮爾風(?)美少女を即興で描き出すひとコマもありました。

Img_00881

←6日夜、京都国際マンガミュージアムでの打ち上げパーティにて。

打ち上げには京都市長も出席する豪華なパーティに。メビウス氏のお隣の女性は奥様のジェシカ イザベルさん(※)。一番左が通訳をしたフランスのマンガ出版社・トンカム社員の鵜野氏。メビウス氏によると、現在フランスは大変な日本マンガのブームで、出版されているマンガの4割が日本マンガだとか。

※奥様の名前はイザベルさんでした。ジェシカさんというのは通訳してくれた人の名前です。大変失礼しました。

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2009/05/08

萌えびうす

Img_00991 6日からずっとメビウス漬けでしたが、明日の明治大学までまだ続いてます。今は8日朝ですが、まだ京都にいます。午前中に新横浜まで移動し、それから多摩美で講義をやります。

それで詳しい報告は明日以降になると思いますが、とりあえず6日に京都国際マンガミュージアムで行われた歓迎パーティでのメビウスさんです。

このTシャツは、京都市内のTシャツ屋さんで、その場で文字を入れるサービスがあると知り、急遽作ったものだとか。これは別にオタク向けに狙ったわけではなく、フランス語の発音では「メビウス」ではなく「モエビウス」になるんだそうです。

娘さんに「ナウシカ」(フランス式発音では“ノジカ”)と名づけたり、さまざまな意味でポイントが高いですね。

Img_01051 昨日、俺も司会をした精華大学のイベントがありましたが、今は書く時間がありません。壇上でメビウスと大友克洋のツーショットが拝めるとは夢のような光景でした。

では、また明日。

◎このエントリにコメント→★
◎掲示板トップへ→★

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2009/04/16

メビウスが描いたアトムが…

Mebius2 ←(C)Moebius Production

精華大学の公式サイトに「メビウス展」の告知がアップされましたのでお知らせします(これ書いている現在、京都国際マンガミュージアムのサイトでの告知はまだみたいです)。

http://www.kyoto-seika.ac.jp/index.php
↑京都精華大学top

http://info.kyoto-seika.ac.jp/event/2009/04/post-3.html
↑メビウス展告知ページ

精華大学の告知ページには、メビウス本人が描きおろしてくれた「メビウス展」の公式ポスターがアップされていますが、なんと! 京都国際マンガミュージアムの上空にメビウスのキャラクターの翼竜と鉄腕アトムが飛んでいます(ジェッターマルスではありません)。ちなみに地上に描かれている黄色いのはマンガミュージアムが誇る公式ゆるキャラクターの「マミュー」くんです。

http://www.kyotomm.jp/HP/mamyu.php
↑マミュー

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2009/04/13

京都でメビウス展・京都と東京でシンポジウムやります

02imagot フランスの世界的マンガ家 ジャン・ジロー=メビウス氏といえば、大友克洋氏をはじめ日本のマンガ界にも多大な影響を与えたことで知られていますが、このたび京都精華大学の招きによって京都での展覧会のため来日することになりました。しかも5月7日と9日に京都と東京で当人および超豪華ゲストによる無料公開シンポジウムもあります(ただしマンガミュージアムには館内への入場料が別途かかります。一般500円)。以下は京都(精華大学主催)と東京(明治大学主催)でのシンポジウムの全容と案内であります。

※図版はすべて (C)Moebius Production

●5月6日(水祝) 於京都国際マンガミュージアム

トーク・パフォーマンス「メビウス×村田蓮爾 線が語る―イラストレーションからマンガへ」@京都国際マンガミュージアム メビウス氏と人気イラストレーター村田蓮爾氏との作品制作をめぐるトークイベント

出 演 者 メビウス氏(マンガ家)
      村田蓮爾氏(イラストレーター)
司  会  原正人氏(BD[ベーデー]研究会主宰者)
会  場  京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール
日  時  2009年5月6日(水・祝)14:00~16:00
聴 講 料  無 料 ※ただし、ミュージアム入場料(一般500円、中・高生300円、小学生100円)は別途必要
定  員  250名(申込不要、先着順) ※当日午前10時より会場前にて整理券を配布(お一人様1枚限り)

http://www.kyotomm.jp/
↑京都国際マンガミュージアム
http://www.kyoto-seika.ac.jp/index.php

↑京都精華大学

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2009/03/21

【緊急告知】まことちゃんハウスのTV放映

うっかりしていましたが、本日朝9時半から11時までのワイドショー「サタデースクランブル」(テレビ朝日)で「まことちゃんハウス」が紹介されるようです。

それから3月23日の日本テレビ『NEWS リアルタイム』の芸能ニュースにて、やはりまことハウスが放映される模様。ぜひ皆さんで楳図先生自ら案内される新居をご堪能ください。(情報はウメズドットコム→★より。 )

0903201_2 ところで「たけくまメモ」では、この週末はまことちゃんハウスのおかげで、アクセスログがすっかり大変なことになっています。昨日(20日)はなんと、17時と18時のアクセスがそれぞれ1万を超え、アクセス画面のグラフレイアウトが崩れるという事態に陥りました。どうやらココログのグラフは、1時間あたり5桁に達するアクセスを想定していないようでして、23時台のグラフが別の表示に隠れてまったく見えません。

※17時台になっていきなり1万を超えたのは、どうやら2ちゃんねるのどこかにリンクが張られたからみたいです。

おととい昨日は、1日あたりの総アクセスも9万を超え、「たけくまメモ」の新記録を二日続けて更新。これはひとえに「まことちゃんハウス効果」だという他はありません。

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2009/03/19

楳図先生はスゴイ

090318 昨日「まことちゃんハウス内部写真・解禁」のエントリをアップしたんですが、その直後からアクセスがグイグイ伸びてすごいことになっています(左図)。

現在「たけくまメモ」の平均アクセス数は、だいたい1日あたり1万6千なんですけれども、今年に入ってからはやや落ち着いていまして、1万から1万2千といったところでしょうか。おとといは1万4千ちょいでした。

楳図邸ネタは、本来は2月1日の話なんですけれども、ブログ解禁になるまで寝かせておいたものです。「まことちゃんハウス」は昨年は裁判にもなって大変話題でしたから、これは久々に来るゾ、とは思っていましたが予想以上の伸びで、4万を超えました。

改めて、楳図先生の人気、および「まことちゃんハウス(楳図ハウス)」の注目度の高さを思い知りました。

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2009/03/18

「まことちゃんハウス」内部写真・解禁!

Umezudscn0397←楳図邸外観。 何人もの通行人が「わ!まことちゃんハウスだ!」とケータイで写真を撮っていた。すっかり吉祥寺の観光名所となっている。

おととい16日、フジテレビの『とくダネ!』にて、噂の楳図かずお先生の新居「まことちゃんハウス」の内部が初公開されましたが、ご覧になった方もいらっしゃると思います。

これを受けまして、俺が2月1日に参加した「楳図邸新居完成披露パーティ」の際に撮影した内部写真の公開が解禁されました。なので一挙掲載したいと思います。披露パーティを仕切っていたウメズドットコムの人から、「新居がマスコミで公開されるまでは、ブログ掲載は控えて欲しいと楳図先生は希望されている」とのことでした。

http://umezz.com/jp/
↑UMEZZ.COM

Umezudscn0398 ここに掲載いたしましたのはすべて俺がデジカメで撮ったものですが、素人写真であることもそうですが、改めて確認しましたら「あ。あの大事な部分を撮ってない!」といちいち舌打ちしてしまいました。ほかの部分は、今後ウメズドットコム等にも載ると思いますのでご勘弁ください。

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2009/03/14

米沢嘉博記念図書館と明治大学の野望

かねてより噂されていました、明治大学が設立する「米沢嘉博記念図書館」の公式サイトがオープンしましたのでお知らせします。(今回はウェブサイトのオープンであって、図書館そのものは今年の夏に開館予定です)

http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/index.html
↑米沢嘉博記念図書館TOP

2006年に惜しくも逝去された故・米沢嘉博氏の業績(マンガ評論・コミケット代表等)を記念し、明大OBでもある米沢氏が生前に蒐集した段ボール数千箱とも言われる膨大なマンガ・サブカルチャー書籍を中心に、現代マンガ図書館等の協力も仰いだ日本有数のマンガ図書館として明治大学が正式に設立するものです。

これに先駆けて2008年に明治大学は、マンガとサブカルチャー研究をその中心に据えた国際日本学部を開設し、マンガ評論家の藤本由香里氏・建築学者でオタク・秋葉原研究家の森川嘉一郎氏をそれぞれ准教授に迎えて、サブカル・オタク研究の陣容を着々と整えていました。

明治大学と遺族との間で、故・米沢嘉博氏の蔵書を引き取る話が進んでいると俺が聞いたのは昨年のことでしたが、ついにこの夏、オープンさせるメドがついたということです。

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2009/03/11

『ヤッターマン』には困った

三池崇史監督の実写版『ヤッターマン』を見てきました。見たら、感想を書こうと思っていたのですが、正直、困りました。

http://www.yatterman-movie.com/
↑実写版『ヤッターマン』公式サイト

三池崇史は好きな監督です。俺と同い歳ですが、年に5~6本は監督すると言われる通り、すでに膨大な作品があって、すべてを見たわけではありませんが『極道恐怖大劇場・牛頭』は映画史に残る傑作だと俺は思いました。

アウトローを主人公にしたハードボイルドな娯楽作品が多いですが、ノリが良すぎる演出で暴走することが持ち味で、ひとたび暴走するとあり得ない超現実的な領域にまで突っ走るので、カルトなファンも獲得している監督です。時に「やりすぎ」と思えるサービス過剰な演出が、マンガ的だったりアニメ的だったりするので、『ヤッターマン』のオファーも来たのでしょう。

三池監督はかつて『ゼブラーマン』という「ヒーロー物」を撮っています。俺も見ましたが、いつもはカッコイイやくざ役の哀川翔が、気が弱くさえない教師を演じて、これが正義のヒーローになってムリヤリ怪獣と戦うというヒーロー・パロディ。たいへん面白かった覚えがあります。

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2009/03/05

京都で杉浦茂展

この3月20日から5月24日まで、京都国際マンガミュージアム(京都市中京区烏丸通御池上ル)にて、杉浦茂生誕101年を記念した大回顧展が開催されます。

http://www.kyotomm.com/2008/12/sugiura101th.php
↑杉浦茂101年祭

http://www.kyotomm.com/
↑京都国際マンガミュージアムTOP

杉浦茂は1908年東京に生まれ、若くしてシュルレアリスムの洗礼を受け、画家を志しました。しかしファインアートでは食えず、昭和初期の流行マンガ家だった田河水泡に弟子入りしてマンガ家に(師匠の田河も前衛芸術からマンガに転身した人物)。兄弟弟子には『あんみつ姫』の倉金章介や、『サザエさん』の長谷川町子などがいます。

杉浦のデビューは戦前ですが、ブレイクしたのは戦後の50年代で、集英社の「幼年ブック」などで『猿飛佐助』や『コロッケ五えんのすけ』『ウドンこプップのすけ』などの児童向け娯楽マンガを大量に描いて人気を博しました。

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2009/03/01

祝・手塚治虫『新宝島』完全復刻!

Shintakarajima01完全復刻版 新寶島 豪華限定版

かねてから噂だった、手塚治虫の出世作『新寶島(新宝島)』の完全復刻豪華限定版が出ましたよ。復刻といえばもちろんこの会社、小学館クリエイティブです。マンガとしては戦後最初のベストセラーで、戦後マンガはこの作品から始まったとまで言われる本作ですが、刊行当時のままの状態で復刻されたのは今回が初めてです。

もちろん本書はその歴史的価値から、復刻の話は何度もあったのですが、ことごとく手塚は退けていました。理由は手塚自身いくつかあげているんですが、公式見解とは別に、実は「原作者」であるマンガ家・酒井七馬との確執が大きかったのではないか、と考えられております。

手塚は終戦直後に、関西マンガ界の大御所であった酒井七馬の主催する同人誌「まんがマン」に参加しました。戦時中、手塚は長編マンガ『オヤヂの宝島』(未完)を発表のあてもなく執筆しており、これを見た酒井が、出版社を紹介するから新たに酒井の原案で描き下ろしマンガを描かないかと持ちかけたのです。

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2009/02/21

リアル「バクマン」な話

そういえば確定申告の受付ってもう始まっているんですよね。

しまった。何にもやってない。昔、一瞬青色申告やろうと思ったことがあったんですが、結局面倒くさいからずっと白色申告です。それも文筆家は5割までは必要経費が認められるってんで、アバウトに5割経費で。一応領収証も保存しているんですけどね。面倒臭いから整理もしないで段ボールにぶち込んでます。

それでも、今のところ税務署から何も言って来たことがないので、まあ、これでいいのかなあと。

今年は4月から大学の給料が入りますし、厚生年金とかにも入るので、この俺が生まれて初めてのサラリー生活ですよ。なんとまあ。しかしこの不景気ですから、将来どうなるかはわかりませんけどね。

精華大学では多摩美とは別の講義も持ちますんで、今、それのシラバスをヒーヒー言いながら作っております。通年の講義なので、なんとか30コマ分作らなければなりません。このあたりの話は、まだ詳しく書けませんが、4月になったらいろいろ書きたいと思っています。

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2009/02/16

WEBマンガの新展開・補遺

前のエントリのコメント欄で、何人かの人が最近のWEBマンガやデジタルマンガの例を教えてくださいました。コメント欄で埋没するには惜しい作品がありましたので、新たにエントリを立ててご紹介します。

●魔女っ娘つくねちゃん20話
http://www.sirius.kodansha.co.jp/webc2/tkn20.html

鶴見六百さんが教えてくださいました。講談社アッパーズや少年シリウスに連載されていたマンガのWEB版ですが、クリックするたびに次のコマが現れる構造が「これぞWEBマンガ」という感じで面白いです。展開も、ただコマが現れるばかりでなく、クリックにともなって前のコマ内が変化したりして、こういう作品は初めてみました。オチも決まっています。はっきり言って大爆笑です。

●ゲーム「Quartett!」
http://www.littlewitch.jp/home/special/quartett/

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2009/02/14

WEBマンガの新展開「HACK TO THE BRAIN」

萱島雄太さんから「WEBマンガを制作しました」とのメールが来ました。見たら、これが面白かったのでご紹介します。

http://hacktothebrain.jp/
↑HACK TO THE BRAIN

「HACK TO THE BRAIN」というタイトルで、FLASH制作によるデジタルWEBマンガです。WEBマンガに関しては、この「たけくまメモ」の初期エントリの頃から折に触れて紹介し、考察を加えていました。萱島さんは、そうしたエントリも読まれていて、完成した状態でこちらに連絡してくださったようです。

俺が興味を抱いたポイントは、俺がWEBマンガ(デジタルマンガ)の条件としてかねてから主張している「PC画面で読まれることを想定して作られたマンガ」の典型例だと思ったからです。あらかじめそれは「マンガとアニメーション、コンピュータ・ゲームの折衷表現」になることが予想され、ほぼそのままの要素が「HACK TO THE BRAIN」には見られ、「ついに出た」という感じであります。

具体的には、リンク先を見れば俺が何を言っているのか一発でわかると思いますので、ぜひ見てください。この作品は今年の第12回文化庁メディア芸術祭で審査委員会推薦作品になっているようです。

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2009/01/31

『ガラスの仮面』と『女犯坊』

Garasunokamen43

←ガラスの仮面 43

出ました。前の42巻が出たときは、ちょうど「たけくまメモ」を開始した直後だったんですよね。2004年の12月18日でした。ブログ開設が14日でしたから、本当に始まってホヤホヤの時期です。

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2004/12/post_18.html
↑たけくまメモ「ガラスの仮面のアレ」

そのエントリで俺は「桜小路くんのケータイ問題」にさっそく突っ込んでおります。かいつまんで説明しますと、『ガラスの仮面』は1976年の連載開始以来、作品内時間が数年しか経ってないはずなんですよ。第一話で中学生だった主人公のマヤは、まだ20歳になるかならないかで、そこから考えても時代は1980年くらいのはずなんだけど、42巻で突然、ボーイフレンドの桜小路くんがなにげにケータイを使っているシーンが出てくるんですよ。それで、「ガラスの仮面世界の時間は、どういう流れ方をしているんだ?」というのが俺が提起した疑問だったわけなんです。

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2009/01/20

中野晴行「まんが王国の興亡」を読む

マンガ評論家・中野晴行さんの新刊「まんが王国の興亡 なぜ大手まんが誌は休刊し続けるのか?」(イーブックジャパン)読了。著者後書きにもある通り、中野氏がwebマガジンをはじめいくつかの媒体で連載した文章をまとめて加筆したものです。全体の内容は、中野さんが以前出された『マンガ産業論』の続編となっております。

http://www.ebookjapan.jp/shop/special/page.asp?special_id=itv003
↑まんが王国の興亡・告知ページ

●目次

第1部 まんが史クロニクル

第1章  まんが王国日本はまんが誌から生まれた

『鋼の錬金術師』が繰り出すコンテンツビジネス錬金術
膨大な消費者に支えられるまんが産業

第2章  ジョー&飛雄馬とともに歩んだ高度熱血成長市場
雑誌がまんがの産業化をうながした
マガジン&サンデーが牽引したまんが雑誌のビジネスモデル
雑誌と貸本 まんがの多様性を育てた西の「トキワ荘」
『宇宙戦艦ヤマト』以降の進化
70年代オイルショックがまんが市場を変えた

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2009/01/10

『バクマン。』に関するコメント欄の流れ

1月8日にアップした「『バクマン。』のネーム原作について」のエントリのコメント欄では、活発な議論が続いています。すがやみつるさんや、俺自身も長文のコメントをアップしており、コメント欄では少しもったいない内容ですので、俺の判断で抜粋して、あらためてエントリ化してみました。

誤字脱字等、直したい箇所もあるんですが、あえて文章はそのままにしてあります。ちなみに抜粋ですので、オリジナルは割愛したレスも含めてコメント欄で読むことができます。

http://www2.atchs.jp/test/read.cgi/takekumamemo/154/36-84

・・・・・・・・・・・・・・・【以下再録】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

36 : たけくま ★    2009/01/08(木) 13:17:10   ID:???
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-cd60.html

↑『バクマン。』のネーム原作について

45 : 774    2009/01/08(木) 22:35:22   ID:VnmDL1GQ

浮世絵も絵師、彫り師、摺り師と分業してましたしね。

53 : yuh-suke    2009/01/09(金) 00:46:18   ID:4JHp+uU+
(昔、先生にこういうような内容の質問とかしてみたりしたのだけれど…)
石森章太郎先生なんかは作品によってはネーム原作者と言っても過言では無いような
アシスタントの絵の味そのままで雑誌に掲載されていたし、ネームはネームでああいう感じだし

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2009/01/08

『バクマン。』のネーム原作について

おとといの『バクマン。』の感想で、ひとつ書き忘れたことがあります。それは、主人公のサイコーが、相棒で原作志望のシュージンに向かって

「シュージンの書いたネームが面白いんだったら俺が絵にする」

と、マンガ家の立場から原作者に「ネーム」を求めるセリフが出てくることです。俺は、ここに時代の流れを強く実感しました。

今でこそ、「少年ジャンプ」を始め、多くのマンガ誌の新人賞に「ネーム原作部門」が設けられていて、ある意味では定着しつつある感もあるのですけれど、俺のようなロートルの業界人からすると、じつに隔世の感があります。

俺が「マンガ原作」を一番やっていた90年代中頃くらいまでは、「原作者がネームまでやる」例は滅多になく、仮にそういう志向を持った原作者がいたとしても、マンガ家や編集者に向かって「ネームをやらせてくれ」と言い出すのは、非常に気が引けるというか、一種のタブーというべきことでした。

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2009/01/06

『バクマン。』読みました

昨日『バクマン。』(大場つぐみ・小畑健)の1巻が出ていたので書店にて購入。実は俺、『バクマン。』読むのはこれが初めてです。

もちろん連載前から話題になっていたことは知っていましたし、コメント欄でも俺の感想を聞きたい旨の書き込みが多数寄せられていたので、当然気になってはいました。ただ俺、昔から気になる作品は単行本が出るのを待ってから読む習性がありましてね。『デスノート』も単行本で読んだ口ですし。俺は高校時代から単行本派なんですよ。中学の頃までは、『デビルマン』とか『漂流教室』とか、雑誌連載を熱中して読んでいましたけど。

俺が過去10年のマンガの最高傑作だと考える『デスノート』コンビの新作で、「マンガ家志望者二人組が主人公のマンガ」であり、加えてタイトルが『バクマン。』ですから、『サルまん』を想起する人が多いのは仕方がないことで、ここはひとつ俺の反応が知りたい、という人がいるのも当然でしょう。お待たせしました。これから感想を書かせてもらいます(第一巻だけですけど)。

で、読んで最初に思ったことが「女の子が可愛い」ということでした。『サルまん』には、逆立ちしても無かった部分です。

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2008/12/27

【告知】桑沢ゼミ同人誌紹介

Iconopop3_cov 『マヴォ』の姉妹雑誌である、桑沢デザイン研究所キャラクターメディア研究ゼミ(キャラメ研)の同人誌『ICONOPOP(イコノポップ)』が完成したようです。こちらも、冬コミに参加します。154ページで頒価は500円だそうです。以下のサイトで、作品の一部を見ることができます。こちらも、なかなかレベルが高そうですよ。

▼「ICONOPOP vol.3」告知ページ
http://homepage2.nifty.com/akihabara/cmr/books.htm
↑2008年度告知ページ

http://www3.to/kuwasawa/
↑サイトTOP

●桑沢キャラクターメディア研究・冬コミ75 ブースアドレス

30日 西ホール と-14d

以前も書きましたが、俺も昨年度まではこのゼミに講師として参加していました。現在は、森川嘉一郎・伊藤剛の二頭体制で学生指導に当たっています。

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2008/12/02

【マヴォ】新人マンガ原稿の問題点(その1)

同人誌「マヴォ」の原稿なんですが、俺のコラム原稿を除いてすべて入りました。今の予定では表紙の入稿を6日、残りの原稿を13日に入れることになってます。13日に入れるというのは、ひとえに俺の問題でありまして、なにしろ今は本業の〆切りが過ぎとりますので、なんといいますかそのお、小●●●ク●●●●●ブさんごめんなさい。今全力でやっとります。

「マヴォ」創刊号には、プロのマンガ家さんが2名(俺を入れると3人)、プロのイラストレーター1名、多摩美のOBで現在社会人でグラフィックの仕事をしている人が2名、現役多摩美生が4人、武蔵美生が1人、参加してくださいました。

それで今、書いておきたいのは、アマアチュア作家がなかなか気がつかない、マンガ原稿を描く際のルールについてです。同人誌でもいいので編集したことがある人は、すでにおわかりだと思いますが。

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2008/12/01

同人誌『マヴォ』の表紙が完成しました

Mavo01_3マンガ同人誌『マヴォ』の表紙デザインが完成しましたので、皆様にお知らせします。

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2008/11/23

オンライン(無料)マンガ誌、花盛り

「マンガ雑誌に『元をとる』という発想はない」の続きであります。前回俺は、「マンガ誌単体では最初から大赤字で、版元も折り込み済み」であること、「雑誌は大赤字でも、単行本が売れるので、版元も作者も、そこではじめて利益になること」を書きました。ここから導き出される「マンガ雑誌の目的」とは、

(1)単行本を出すための、原稿プール機能
(2)単行本が出たときの、作品の宣伝機能

のふたつあることがわかります。これは版元・作者ともに共通のメリットでしょう。実はこれ以外の大きな目的として、

(3)新人の発掘と育成

があるのですが、これはとても大きなテーマですので、今回は項目を挙げておくにとどめます。今回俺が考えてみたいのは、これまで機能していた、こうした雑誌のあり方に亀裂が生じてきたこと(要するに雑誌ばかりでなく単行本も売れなくなった)で、今後のマンガ雑誌とマンガ界(出版界)はどうなっていくのかということです。

まあ話がでかくなるので、結論は出ないかもしれませんが、問題提起だけでもしておきたいと思います。

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2008/11/20

マンガ雑誌に「元をとる」という発想はない

現在コメント掲示板の「たけくま同人誌計画」のスレッドで、同人誌と商業誌の関係をめぐる議論が続いています。俺も参加しているのですが、ISBNコードを付けた本はコミケでは扱えない(商業誌と見なされるため)という話題から、商業雑誌が売れていない現状の話、雑誌の未来についての話題にシフトしてきています。

http://www2.atchs.jp/test/read.cgi/takekumamemo/136/122-134
↑たけくま同人誌計画・コメント掲示板での議論(抜粋)

これについては近いうちに自説を書きたいと思っていましたので、ちょうどいい機会です。これは同人誌ネタだけにとどまらない、マンガ雑誌全般の議論になる話題だと思いますので、スレッドを分ける意味でも新エントリを立てたいと思います。

俺がかねてから主張しているように、マンガ雑誌は売れていません(正確には、売れても儲からない価格設定になっている)。昔からマンガ界は、雑誌は赤字で維持しておいて、そこで連載した作品を単行本化して利益を出す、というビジネスモデルをとっています。一般雑誌の場合は単行本で利益を出すわけにはいかないので、代わりに広告を掲載して、雑誌の売り上げと併せて本体を維持するシステムになっています。マンガ誌、一般誌ともども、典型的な薄利商品であり、単体商品としての価格では利益を上げにくい構造であることにはかわりはないといえます。

それがここにきて、不景気によって広告出稿が落ち込み、マンガも単行本が売れなくなって、本格的にヤバイ感じになってきました。

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2008/11/17

コミティアに行ってきた

本日、いやもう昨日になりますが、有明ビッグサイトで開かれた「コミティア86」に行ってきました。来年2月に開かれる「コミティア87」にも「マヴォ」を出品する予定で、売り子要員である町田の凸凹コンビを従えて、視察を兼ねて行ったのです。

コミティアは創作中心の即売会ということもあり、俺が大昔に参加した80年代初頭のコミケくらいの規模で、懐かしい感じがします。とにかく4時間くらいあれば一通りのブースを回ることができるので、ふらふら歩きながら同人誌を吟味しつつ購入することができます。「コミケよりコミティアが好き」という人も多いと聞きますが、なんとなく頷けますね。コミケは、人が多すぎますもん。

会場では、丸山薫さんのブースと、創刊35年目という老舗同人誌「楽書館」のブースにいって主催の水野流転さんとお話したり、コミティア主催者の中村公彦さんとお話したりしました。

今年で同人誌歴35年という水野さんは、コミケが生まれる以前から同人誌を作っていることになります。70年代の「楽書館」にはアマチュア時代の高野文子さんや高橋葉介さんが寄稿していたなど、実はもの凄い歴史と実績がある本なのですが、温厚な水野さんは一貫してアマチュアの姿勢を崩さず、ニコニコと売っていらっしゃいます。頭が下がる思いがします。

http://rakugakikan.main.jp/
↑楽書館公式サイト

コミティア主催者の中村公彦さんとは、以前も書きましたが、81~2年頃の「ぱふ」の編集部でお会いしたのが最初なんですよね。その時から全然雰囲気の変わらない人です。

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2008/11/11

伊勢田監督、コミケに落ちる

昨日、映像温泉芸社のはなぴくさんからのメールで知ったのですが、この冬コミに自作DVDを出品する予定だった伊勢田勝行監督が落選していたそうです。

伊勢田監督は冬コミに会わせて上京する予定で、日頃から伊勢田監督の上映会を行うなどの支援をしている映像温泉芸社の皆さんが、その前日に新宿ロフトプラスワンで「大伊勢田博」を開催するつもりで日程(12月29日 夜の部)も組んでいました。今さら中止にもできないし、どうするのか? と思っていたら、伊勢田監督はロフトイベントだけのために神戸から上京してくるとのこと。

俺も12月29日のロフトにはゲスト参加するのですが、俺は翌日のコミケに出品するので、29日は早めに帰って30日早朝に自宅(神奈川県)を出る必要があり、慌ただしいことになりそうです。

もし、よろしければ伊勢田監督作品のDVDの委託販売を受けてもいいのですが、映像温泉芸社の皆さん、監督にご伝言願えないでしょうか。(※伊勢田監督はパソコンも携帯電話も所有されてないので、当然このブログを読めません)

30日のコミケには、売り子を手伝ってくれる町田の凸凹コンビの車で会場入りする予定です。そのため本日、コミケット準備会に駐車場料金2500円を郵便局から振り込んで来ました。「マヴォ」は、一応宅配便で搬入してもらおうと思っているんですが、売れ残りがたぶん出ると思うので、凸凹コンビの車でウチまで運ぼうと思っているのです。

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2008/10/14

吉祥寺アニメ映画祭個人的“裏入選作”発表【グロ注意】

先日開催されました「第四回・吉祥寺アニメーション映画祭」ですが、俺は受賞作の発表の際、特別に「裏入選作」も発表するというようなことをチラリと書きました。それをこれから発表したいと思います。以下書く内容は、審査員の一人である竹熊の「独断」によって、あくまで「たけくまメモ」のみで発表するもので、吉祥寺アニメーション映画祭の事務局や他の審査員の意見とはまったく関係がないことを強くお断りしておきます。

●裏入選作『チェーンソー・メイド』(長尾武奈) ★グロ注意★

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2008/10/12

吉祥寺アニメ祭2008・結果のご報告

昨日、第四回吉祥寺アニメーション映画祭が無事終了しました。公式サイトの方もついさっき更新されたようですが、ここではとりあえず上位受賞作品だけご報告いたします。

●グランプリ 『福来町、トンネル路地の男』(岩井澤健治)

Fukuraityoupdvd_000
とある下町に取り残されたトンネルの様な路地裏に居着く男、そこで巻き起こる奇妙で滑稽で幸福な小話。

http://cliplife.jp/clip/?content_id=k2x86v31
クリックで動画が見られます。↑

すでに隣町の三鷹アニメ祭でグランプリを受賞している作品ですが、その圧倒的な作画クオリティで吉祥寺でも入選には文句がありませんでした。審査に加わったスタジオ4℃やジブリの森美術館の皆さんもプロの目から見て高い評価を下されていました。動きはライブアクションがベースになっていますが、すべて細密なペン画タッチで描かれていて、まるで大友克洋や松本大洋の作品が「原画のまま」動き出すような驚きがあります。

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2008/10/08

吉祥寺アニメ映画祭2008は今度の土曜日です

ええと、今度の土曜日、10月11日は吉祥寺アニメーション映画祭2008が開催されます。

●日時:10月11日 17:00より
●場所:吉祥寺ゼロワンホール

 →地図 http://www.musashino-cci.or.jp/images/map.gif
 〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-10-7 武蔵野市立武蔵野商工会館6階
  交通: JR中央線吉祥寺駅下車 北口 徒歩5分
  TEL: 0422-22-3631(代)  FAX: 0422-22-3632
  E-mail:
webinfo@musashino-cci.or.jp  URL: www.musashino-cci.or.jp

●審査委員(団体):竹熊健太郎・氷川竜介・津堅信之・コアミックス・スタジオ4℃・スタジオディーン・ぴえろ・スタジオジブリ

そして今年のノミネート作品が公表されました。

http://www.kichifes.jp/animation/news.html
↑ノミネート作品

http://www.kichifes.jp/animation/home.html
↑映画祭公式サイト

今年もかなりレベル高いっすよ~。ご都合付くかたは、ぜひ。この映画祭の翌日は、代官山で平田先生のサイン会ですし(この映画祭とは関係ありませんが)。映画祭が終わりましたら、このブログでも俺の個人的な総括をするつもりです。

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2008/10/07

12日は平田先生揮毫大会

35486422_32_2

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2008/10/03

同人誌のタイトル決めました

まあコミケに届けを出すときにはもう決めてたんですが。誌名は「コミック・マヴォ」といいます。「マヴォ」にするか「MAVO」にするかはまだ流動的です。

Saiikikitansyu1 Kaibouyawa1 表紙はフラッシュアニメ『吉野の姫』の丸山薫さんに頼みました。丸山さんは去年、生まれて初めて自分の同人誌を出品したのだそうですが、最初に刷った500部がいきなり完売してしまい、あわてて増刷して次のコミティアとコミケで1000部売ったのだそうです。左が丸山さんが最初に出した『西域奇譚集』。それから『海防夜話』(右)という本も出てます。『西域奇譚集』は池袋ジュンク堂のコミティア委託同人誌コーナーでも購入できるそうです。詳しいことは丸山さんのサイトでどうぞ。

http://maruproduction.com/index.html
↑MARU PRODUCTION

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2008/09/26

イエス小池の『劇画蟹工船・覇王の船』

51mpqf8d8jl__ss500_ ←劇画 蟹工船 覇王の船 [宝島社文庫]

イエス小池さんの『劇画蟹工船・覇王の船』が送られてきました。実はこれ、たけくまメモでこの7月10日にイエスさんが安住紳一郎さんのラジオに出ることを告知したんですよね。その際、イエスさんには17年前、小林多喜二の『蟹工船』をマンガ化した作品があるんだけども、いくつか出版の話があったけど全部流れてしまっていて残念だ、ということを書いたんですよね。

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_d661.html
↑イエス小池さんがラジオに。

そうしたら、直後に宝島社のSさんからメールが来て、『覇王の船』に大変興味があるので、イエス小池さんの連絡先を教えてくれとあったので、教えたんですよね。そしたらアレヨアレヨと出版が決まって、わずか2ヶ月ちょいで文庫になってしまいました。

それでイエスさんのマンガ版は100ページと単行本にするには短いので、最後に「付録」として多喜二の蟹工船も全文掲載されている豪華版です! これは多喜二の文庫を買うよりお得かもしれませんよ。

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2008/09/05

【感謝】『20世紀少年探偵団』増刷決定!

20c12←20世紀少年探偵団 (ビッグコミックススペシャル)

浦沢直樹氏による俺の表紙が目印の『20世紀少年探偵団』(小学館)ですが、発売1週間目にして増刷が決まったとの連絡がさっき来ました。これもひとえに読者の皆様のご愛顧と、浦沢さんが表紙を描き下ろしてくださったお陰であります。読者の皆様、浦沢さん、ありがとうございました。

ちなみに言うと、表紙のデザインも『20世紀少年』と同じデザイン事務所(海野一雄さんのベイブリッジ・スタジオ)なんですよね。判型も同じくB6判。つまり、本屋さんで「20世紀少年」の隣に並んでいると、ほとんどシリーズの新刊にしか見えないという、反則としか言えない造りにしたのがよかったのでしょう。

しかし中身はほとんど俺の本になっているので、『20世紀少年』の新刊ではありませんので、購入される方はご注意ください。でも、巻頭には浦沢先生の描き下ろしカラーコミックが載っていますし、俺と浦沢先生のロング対談も載っていますので、浦沢ファンにはお得な内容になっていると思います。

装丁からするとパチ本みたいですが、同じ版元から出て、本物の作者と本物のデザイナーが表紙を担当したパチ本(いや、中身はエッセイ本なのでパチではありません)ということで、大変にレアな本だと思います。ご勘弁を。

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2008/08/29

「20世紀少年探偵団」の表紙は恥ずかしい

20c13_5

↑20世紀少年探偵団 (この文字をクリックすればアマゾンに飛びます→★)

※この表紙はデザイン段階で俺に送ってもらったもので、定価表示がダミーになっています。実際の定価は880円です。

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2008/08/22

『ダークナイト』~苦悩映画の最高傑作

シリーズ物の娯楽映画の中にあって、「特別な作品」として突出してしまう一本がおうおうにしてあります。たとえば「007シリーズ」の『ロシアより愛を込めて』であるとか、「ルパン三世」における『カリオストロの城』のような作品です。シリーズというわけではありませんが、中川信夫監督の『東海道四谷怪談』も、芝居を含めて同じ原作が何百回もリメイクされている中での「特別な作品」だと言っていいでしょう。

いずれもシリーズ物に本来内包されている「設定とキャラクターの面白さ」に加えて、スタッフや役者の才能が絶妙のタイミングで絡み合って、シリーズでも二度と再現できないような、奇跡的傑作になってしまったものです。

現在公開中のクリストファー・ノーラン監督『ダークナイト』もまた、「特別な作品」であります。『バットマン・ビギンズ』に続く、「新生バットマン」シリーズの最新作。これも60年代のTVシリーズや、ティム・バートン監督からの旧バットマン映画すべてをひっくるめた中にあって、たぶん誰もが認める「特別な作品」となりました。

特別な作品は、冒頭の5分くらいを見たらすぐにわかります。同じシリーズの他の作品と比べても、画面に流れる「空気感」が違うのです。今年の夏映画は『スピードレーサー』や『崖の上のポニョ』のような問題作が目白押しなのですが、どれも人にお勧めするには言い訳を用意しなければならない作品ばかりでした。

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2008/08/20

27年ぶりコミケにサークル参加(希望)

本日(19日)、コミケの参加申し込み用紙を郵送しました。コミケはちょくちょく行っていたんですが、自分のサークルで参加を申し込むのは1981年以来ですから、恐ろしいことに27年ぶりということになります!

昨年・一昨年と桑沢ゼミで作った同人誌で参加していますが、桑沢は俺のサークルというわけでもないし、申し込みしたのは学生で、手続きのことは俺は何もやってませんでした。今年俺は桑沢のゼミを降ろさせてもらったので、今回の同人誌は単独でサークル作って参加ということになります。描いていただく人選も多摩美の女子大生を中心に一応決まっているんですが、もう少し内容が固まるまで内緒にしてください。

ひとつだけ書いておくと、以前「たけくまメモ」で紹介した文乃綺(ふみの・あや)さんの「城」も載ります。ただし彼女としてはいくつか描き直したい箇所があるそうなので、今度のは最新完全版になります。それからもちろん新作も描いてもらってます。

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_b62c.html
↑【多摩美】文乃綺『城』完全版

文乃さんをはじめ、過去に俺の講座の受講生の中から個人的に引っかかった作者を選んだら、なぜか女性ばかりになってしまいました。純粋に作品本位で選んだらそうなってしまっただけなので、他意はありません。多摩美生ばかりでなく、武蔵美の女学生さんや、プロ・セミプロの女性作家さんも三人ほど参加します。詳しいことは後日、また。

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2008/08/11

パンダとポニョ(3)

Ningyo ←鳥山石燕『画図百鬼夜行』より

(※前回から続く)
ところで、以前のエントリ(→★)でも書きましたが、ポニョは「さかなの子」と主題歌で歌われているにも関わらず、とても魚には見えないという問題があります。どちらかといえばそれは、江戸時代の画にある妖怪の人魚にしか見えないわけです。(左図)

1620200_2 ←人魚図 江戸時代の瓦版 笹間良彦『図説・日本未確認生物事典』より

しかし、主人公の宗介はポニョを見て開口一番「あ、金魚だ」と言いますし、お母さんのリサも、保育園の友達も「可愛い金魚」と言います。このことから、私たち観客は、これは人間のような目鼻がついており、髪まで生えていてどうも金魚には見えないけど、そこは「マンガのウソ」というやつで、こう見えても金魚なのだろう。金魚に違いない。と、うっかり考えてしまいます。

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2008/08/10

パンダとポニョ(2)

(※前回からの続き)
なぜ宮崎駿に限って例外的な映画作り(極端な作家的独裁)が許されるのかといえば、もちろん大ヒットするからであって、それ以上でも以下でもありません。しかしなぜヒットするのか、その理由について、俺はこれまで納得のいく説明を読んだことがありません。絵が綺麗だとか、動きが素晴らしいとか、高いテーマ性があるからとか、音楽がいいとか、いくらでも説明はあるのだけれども、それだけが理由だとは、どうも思えないのです。

なぜなら宮崎アニメ以外にも、高いテーマ性をもっていたり、映像や音楽が素晴らしい作品はいくらでもあるからです。もちろん宮崎駿が天才であって、高い芸術性と娯楽性を併せ持った巨匠だということは分かっています。そんなこと、小学生でも知っている。しかし、具体的にどこがよくて、何がヒットの原因なのか説明しろと言われると、とたんによくわからなくなるのです。

宮崎アニメについては昔から言われていることがふたつあって、それは「プロット(物語の組み立て)が破綻している」ということと「プロットの破綻が気にならないほど映像が素晴らしい」ということです。ここでの「映像」には、キャラクターデザイン・背景美術・編集・そして「動き」が含まれます。

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2008/08/08

パンダとポニョ(1)

本日はまず『カンフー・パンダ』について書きたいと思います。先日、俺はこの作品について「見る気が起きない」ということをうっかり書いてしまいましたが(→★)、その後いろいろな人から「結構面白いですよ」とのご指摘があり、思い切って見ることにしました。

結論から言えば、見てよかったです。映画として面白かったことはもちろんですけど、それ以上に、『ポニョ』という作品を考えるうえでも『カンフー・パンダ』は見ておいてよかったと思いました。どういうことかといいますと、あらゆる側面から考えて、『パンダ』と『ポニョ』は正反対の場所に位置する作品だと思うからであります。

かつてレオナルド・ディカプリオが記者会見の席上、自分が出演した映画の話そっちのけで『千と千尋の神隠し』を絶賛したことがあります(横にいたスピルバーグ監督まで『千尋』を絶賛)。このときのレオ様の言いぐさが

「まるで別の惑星で作られた映画を見ているかのようだ」

というものでした。(→★)。

レオ様は、ディズニーに象徴されるハリウッド製アニメーションと、宮崎アニメとでは、作り方も内容もまったく異なる方法論に基づいていることを賞賛しているのです。その「あまりにも独特な作風」が、他ならぬハリウッドの中心に位置する俳優や監督の心を動かしたのでしょう。向こうの人は、それが「オリジナルなものであるかどうか」が、なにかを評価するときの中心にありますからね。

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2008/08/05

スカイ・クロラ見てきた

先日『スカイ・クロラ』見てきましたが、その前の日に会った人が、押井ファンを自認していたにも関わらず口を極めて「つまらない」と連呼していましたので、どれだけアレなのかガクブル気分で見てきましたが、事前に原作も読まず一切の情報を入れず、期待値を下げて行ったのが功を奏したのか、わりと面白く見られました。

つうか、画面もカラーなのにモノクロみたいにわざと彩度を落とした色遣いで、コントラストがハッキリしない薄ぼんやりと霞がかかったような映像が続きますので、前半は確かに退屈な感じがしました。戦闘シーンはさすがに迫力がありましたが、基本的には会話劇で、ところどころに地味ながらよくわからないセリフやシーンがある。こんな調子でこのまま終わるのかなあと思っていたら、後半になって、前半のわからない所が実は伏線だったりすることがわかってくる。それで最後にネタバレの長ゼリフがあって伏線が綺麗に回収されて終わるので、「あ。そういう話だったのか」と、久しぶりに話がパズルみたいに繋がる快感を覚えました。

でもまあ謎が解けたら解けたでいつもの押井映画であって、なんだかんだでやっぱこうなるのか、と思ったのは事実。人間はみんな「終わり無き日常」の迷路を彷徨っていて、迷路に気がついたところでそこから脱出するでもなく、何か事件があったように見えたとしても結局何も変わらない。

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2008/08/02

追悼・赤塚不二夫先生

つい今しがた、NHKのニュースで赤塚不二夫先生が亡くなられたことを知りました。数年前から、脳内出血で意識不明のまま入院されていたことは存じておりましたが、いざ訃報に接するとショックです。

自分の幼少期は「赤塚不二夫で始まった」と言って過言ではなく、特にギャグやお笑いに関しては、自分の感性の基盤となった人です。

実は近日河出書房新社から赤塚特集の「別冊文藝」が出版される予定になっており、私もコメントを寄せたばかりです。そこでは「回復をお祈りする」としていたわけですが、まさかその本が出る前に亡くなられるとは思っていませんでした。まだ校了したとは聞いてないので、もし今からでもコメントを修正できるものなら直したいところですが、それは可能でしょうか>河出の担当者さん。

ここ最近になって赤塚マンガを特集する番組が作られたり、特集雑誌が出るなど、赤塚マンガ再評価の機運が高まってきた中での訃報でした。謹んでご冥福をお祈りします。

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2008/07/26

ポニョ2回目

ポニョの2回目を見てきました。感想を書こうとおもうんですが、その前に全然関係ないんですけど、今やっている『カンフー・パンダ』をどうにも見る気がしません。ポニョ見に行ったらイヤでもポスターが目に付くじゃないですか。たぶん、見たら面白いだろうとは思うんですよ。制作もドリームワークスだし、少なくとも退屈しないだろうと思うんです。

でも俺としてはどうも、パンダがカンフーしているだけで『らんま1/2』を思い出してしまって。内容が違うのはわかってるんですけどね。パンダがカンフーして何も悪いことはないんですよ。コロコロと太ったパンダがアチョーとか飛んだり跳ねたりしたらお子様は大喜びでしょう。しかしそろそろ48歳にもなる中年男が、一人で映画館行って「パンダ一枚」と1800円出す姿が、どうしても思い浮かばないんです。

そんなこと言って、おとといもチケット売り場で「ポニョ。大人一枚」って買って中に入りました。「五歳児のために作った」と言っている宮崎監督が見たら嘆くかもしれません。「俺は一人で何回もアニメ見にくる中年男のために作品作ってるんじゃないんだよ!」と怒られそうです。俺まだ47歳ですが、8月29日に48歳になるんですよ。どうでもいいことですが。

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2008/07/20

宮崎駿のアヴァンギャルドな悪夢

昨日の土曜日、宮崎アニメの新作『崖の上のポニョ』を見てきました。一応、ネタバレにならない範囲で感想を書きますと、見たことがない種類のアニメーション映画でした。アニメーションとしても映画としても、似た作品を俺は思い当たらないし、過去のどの宮崎アニメとも似ていません。

もちろんキャラクターとか、ディティールの演出やセリフはいかにも「宮崎駿」なんですよ。確かに宮崎アニメに違いないが、見ている最中の「違和感」は、これまで感じたことがないほどのものです。まるで、はっと気がついたら父親が人間モドキに変わっていたような感じ

『魔女の宅急便』を試写で見たときに、それまでの宮崎アニメと雰囲気が違うので少しとまどったことがありますが、二度目に見たときには大好きになりました。『ポニョ』も複数回見れば、印象が変わるのでしょうか。たぶん、そうなのでしょうが、今度ばかりは「理解した」と思えるまでに時間がかかるかもしれません。

これが芸術アニメであれば、技術や世界観的にもしかして似たような作品があるかもしれませんが、まがりなりにも老若男女対象の、全国でロードショウ公開されるアニメ映画で、ここまでアヴァンギャルドな作品を俺は見たことがないです。

プロデューサーの鈴木敏夫さんは、試写を見た直後、宮崎監督に向かって「これは傑作だと思う」と語りかけたとテレビで言っていました。俺も、『ポニョ』は宮崎駿以外には作れない作品だと思いますし、傑作と言われても否定はしません。とにかく見たことがない種類の映画だし、技術的にも世界観的にも完成度が高いことに疑いはない。息子の『ゲド戦記』とは違い、非凡であることだけは間違いありません。

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2008/07/12

ルンパロ・チータさんの本

61vonvtri1l__ss400_←ズモモと ヌペペ ふしぎな まきもの

また紹介するのが遅れてしまってすいません。関西個人アニメーション界の重鎮・ルンパロ・チータさんが「絵本」を出されています。

『ズモモとヌペペ ふしぎなまきもの』(講談社)というのがそれです。ルンパロさんの本業はイラストレーターなのですが、実はフラッシュ・アニメーションの世界では知る人ぞ知るというか、知らない人がいたらモグリというくらいの有名人なのです。

2005年の8月に大阪で「JAWACON」というフラッシュアニメーション作家の「見本市」があったのですけれども、これを主催したのがルンパロさんでした。彼に呼ばれて俺も見に行ったのですが、そこで初めて『秘密結社鷹の爪』の蛙男商会さんや『やわらか戦車』のラレコさん、丸山薫さんの作品を知りました。そればかりか、ここに来たDLEやファンワークスといったエージェント会社の人たちの目にとまり、彼らがビジネス的にブレイクするきっかけとなったのです。

というわけでルンパロさんには、イラストレーター・アニメーション作家・フラッシュアニメ界の「仕掛け人」の顔があるのですが、とても腰が低いナイス・ガイであり、顔がなんとなく故・青島幸男に似ています。

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