マンガ原稿紛失とその賠償額について
えー、これは珍しい本ですよ。どう珍しいかと言いますと、マンガ家が入稿前の生原稿を編集者に紛失され、その顛末をマンガにして出版したという、たぶんマンガ史上初めての本だからです。
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えー、これは珍しい本ですよ。どう珍しいかと言いますと、マンガ家が入稿前の生原稿を編集者に紛失され、その顛末をマンガにして出版したという、たぶんマンガ史上初めての本だからです。
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http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20091026_sho5_6/
↑小学館の学習雑誌「小学五年生」「小学六年生」が休刊、87年の歴史に幕を閉じる
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/091026/bks0910261352002-n1.htm
↑「小学五年生」「小学六年生」が休刊 小学館(産経新聞)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091026k0000e040071000c.html
↑小学館:「小学五年生」と「小学六年生」今年度で休刊(毎日新聞)
http://www.asahi.com/culture/update/1026/TKY200910260317.html
↑「小学五年生」「小学六年生」休刊へ 小学館が発表(朝日新聞)
すでに一昨日の報道になってしまいますが、遅まきながらここでもとりあげたいと思います。昨日はテレビのニュースにもなりましたのでご存じの人も多いと思うんですが、小学館の老舗学習雑誌「小学五年生」「小学六年生」の休刊が発表されました。
ここ十数年は部数低迷が伝えられていましたので、この出版不況下では予想された事態とはいえ、いざ休刊となるとインパクトがあります。今回休刊が発表されたのは「小学五年生」「小学六年生」、それと少女マンガ誌の「ChuChu」ですが、これで事態が収拾すると考えるのは早いと思います。ひとまず無事だった「小学一年生~四年生」も、決して楽観できない状況だと思われます。
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↑就職しないで生きるには(上の図版は旧版。現在刊行中の表紙は色が違っているが中身は同じ)
レイモンド・マンゴーの『就職しないで生きるには』は、1979年にアメリカで初版が出版され、81年に晶文社から日本語版が刊行されました。今なお現役で刊行されている大ロングセラーであります。
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これから紹介する話は、ごく最近、知人のA君と俺が交わした会話をまとめたものです。登場する人物名はすべてアルファベット表記(イニシャルとは限りません)ないしは記号表記にし、意図的にぼかしている記述がありますが、話の大意はこの通りで、特に金額の数字についてはA君の発言のままにしてあります。
A君は俺と同世代ですが、学生時代にライターデビューし、現在は小さい編集プロダクションの営業と経営に徹しています。社員は社長であるA君と、奥さんのみ。しかし、最近まで常時3~40人のライター・エディター・デザイナー(すべてフリー)を抱えていて、A君が営業をかけて出版社からもらってきたムックや単行本の仕事を、その都度自分の抱えるフリーから4~5人選んでチームを組んで、丸々一冊を1~3ヶ月かけて編集・制作していました。こうした請負仕事(その中にはA君の企画もあります)を彼の会社では常時、8~10冊は抱えていたのです。
ある日、俺の携帯にA君から電話がかかってきました。
A「もしもし。竹熊君さ、誰かマンガ家を紹介してくんない?」
俺「あれ、マンガ家方面だったら、A君もいろいろ知っているんじゃないの?」
俺がこう言ったのは、A君のプロダクションはマンガ専門でこそないものの、マンガ関連書籍を多く手がけているからです。マンガ界に彼は独自のコネがあるので、こういう相談を彼から持ちかけられるのは珍しいことでした。
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須賀原洋行氏との“論争”ですが、須賀原氏の最後のエントリでは、お互い言いたいことは言い尽くした感があるので、これでいったん打ち止めにしましょうとのご提案がなされました。自分も賛成です。
http://uaa-nikki.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-fd59.html
↑竹熊さんから反論をいただいた
派手なバトルを期待していた人がいるとすれば残念でしたが、自分ははじめから事を荒立てるつもりはなく、ただ自分の主張がどうもご理解いただけないので(そして、そういう方は他にも多いと思われるので)、須賀原氏に対する返答という形で、他の人も読むことを想定しながら、日頃の主張を再度説明したものです。
ただしこの問題、現時点ではいくつかの予兆的事実に基づく「未来予測」に類するものであることは確かです。同じ事実をもとにしても、解釈の幅が相当に広く存在するので、自分が「崩壊の予兆」と感じていることでも、そうは思わない人もいらっしゃるのでしょう。そういう人にとっては、竹熊の言説は「狼が来たぞ!」と叫ぶ嘘つき少年のように感じるのかもしれません。
もちろん自分は自分の感じていることを素直に書いているまでで、ウソをついているつもりも、人心を惑わしているつもりもありません。
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須賀原氏のもうひとつのエントリ「たけくまコメントへの反論」(→★)を読むと、須賀原氏と私の一致点および相違点が、よりはっきりしてくると思います。
《既存の出版社によるマンガ出版システムは限界にきているのだろうか。
私はそうは思わない。
地球規模でのエコの問題、そして、それに伴って地球規模で産業構造が転換期を迎えていて、さらには金融資本主義で無茶をやるもんだから経済不安が加速して世界的な不況になっており、それが日本のマンガ出版界にも大きな悪影響を与えているのは確かだ。
しかし、これは紙に代わるマンガ向きの簡易な電子メディア(媒体)が生まれれば、少なくともマンガ出版界の不安は一気に解決に向かうと思う。
ちょっと前にこのブログでも書いたような、有機ELなどを使った持ち運びが簡単な電子ペーパーなどである。
A5くらいの大きさで、ペラペラの紙のようなディスプレイ。
それとiPodのような小型軽量のマンガプレーヤーを組み合わせて何百作ものマンガ作品がどこででも読めるようにする。
そうなると、既存の出版流通システムは変わるかもしれない。
取り次ぎが不要になり、既存の書店もなくなるかもしれない》 (たけくまコメントへの反論)
この部分に異論はありません(エコうんぬんの話はともかくとして)。A5くらいの大きさで、ペラペラで紙のようなディスプレイの出現などは、久しく自分も夢想しているデバイスですし、アマゾンがアメリカで発売しているキンドルは、本に変わる電子ペーパーのデバイスとして現実に登場しています。「既存の出版流通システムは変わるかもしれない。取り次ぎが不要になり、既存の書店もなくなるのかもしれない。」というくだりも、たぶんその通りになる可能性があると思います。
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だいぶ時間が経ってしまいましたが、自分は7月末、“この8月26日に大阪難波のモンタージュでトークライブ「マンガの黙示録2」を開催する”旨のエントリを書きました。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-e2aa.html
↑たけくまメモ「告知・大阪難波でトークライブ」
これは4月末に同じ店で行ったトークの第二弾。前回に引き続き、「マンガ界=出版界の崩壊」が大テーマで、今回は「フリー出版人として生き残るにはどうすればいいか」をメインテーマにする予定です。じつはマンガ界ばかりではなく、「出版界」全体も含み込んだテーマなんですね。
ところが、このエントリをアップした二日後になって、須賀原洋行氏の「マンガ家Sのブログ」に「たけくまメモの欺瞞性」(8月2日) が掲載されました。
http://uaa-nikki.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-881e.html
↑マンガ家Sのブログ「たけくまメモの欺瞞性」
こちらのエントリは、たけくまメモのコメント掲示板で読者が知らせてくださいまして、初めて読んだものです。
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「町のパン屋さん」のような出版社ができないだろうかと、考えるのである。どこの町にも一軒くらいは「こだわりのパン屋」があるだろう。家族経営で、石窯で焼いた手作りパンを売っているような。宮崎駿の『魔女の宅急便』に出てくるグーチョキパン屋とか、そんな感じだ。ご主人が奥でパンを焼き、奥さんが店に立ってパンを売る。奥さんが身重になると、女の子をバイトに雇って店番を頼んだりして。
事業規模はとても小さい。売り上げも微々たるものだが、旦那と奥さんと生まれてくる子供が生活できるのなら、それで十分である。お客さんは町の住民に限定されるので、奥さんの対人会話能力が店の生命線である。うまく行けば、ただパンを売るだけではなく、地域のコミュニティセンターとして機能することもある。こうなれば、町の店舗の理想であろう。
パン屋さんでなくとも、八百屋さんでも魚屋さんでも、地域に密着した独立型店舗ならなんでもいいと思われるかもしれないが、そうした店とパン屋さんとでは決定的な違いがある。八百屋さんや魚屋さんの場合、売り物を自分で作ったり、採集してくるわけではない。生産や収穫は別の場所で別の人がやっているので、そこが町のパン屋さんとは違う。俺が言う町のパン屋さんは、売り物を自分で作って、自分で売るのである。
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昨日「オンライン出版本を買ってみて」というエントリをアップし、オンライン電子出版の問題点(不正コピー防止のプロテクトによって、かえって本としては不便になる問題)について書いたところ、編集者のMさんという方からメールを戴きました。Mさん、ありがとうございました。
メールには、アメリカのプラグマティック・ブックシェルフ(Pragmatic Bookshelf)社という技術系出版社の試みについて、たいへん興味深い事例が書かれてありました。
http://www.pragprog.com/
↑The Pragmatic Bookshelf
俺は英語が苦手なので、Mさんの解説をもとにざっと読んだだけなんですが、それでもこの会社がかなりユニークな試みをしていることはわかりました。
まず本の購買ページを見ると、プルダウン・メニューが「PDF+PaperBook」になっており、ほかにpdfファイルオンリーとPaperbookオンリーが選べるようになっています。つまり、電子ファイルと紙の本のどちらかひとつ、または両方を同時に購入できるようになっているのです。
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おととい中野晴行氏の新刊『まんが王国の興亡』を書評(→★)しましたが、これはインターネット上のサイトからダウンロードのみで販売しているオンライン電子出版という形式でした。
http://www.ebookjapan.jp/shop/special/page.asp?special_id=itv003
↑E-BOOKJAPAN 「まんが王国の興亡」販売ページ(525円)
著者の中野晴行氏によれば、あくまで実験的なものだが、将来有望な書籍販売方式である電子書籍のオンライン販売という形式で、一度本を出してみたかったということだそうです。実際にそれで本を販売してみなければ、メリット・デメリットはわからないだろうということを俺宛のメールにも書かれていました。
なるほど、この「まんが王国の興亡」という本は、「なぜ大手まんが誌は休刊し続けるのか?」というサブタイトルからもわかるように、直接にはマンガ業界(マンガ出版)の売れ行き低迷という状況に対して警鐘を鳴らす本なのですが、同時にそれは、マンガに事実上依存している出版界全体にも警鐘を鳴らしているのです。
出版界の危機のうち最大のものは、版元・取次・書店という出版流通ルートが動脈硬化を起こしている問題だったりするので、そう考えると、このオンライン電子出版という形式は、出版流通の問題点を解消するための切り札的なものとして、かねてから期待されているのです。
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マンガ評論家・中野晴行さんの新刊「まんが王国の興亡 なぜ大手まんが誌は休刊し続けるのか?」(イーブックジャパン)読了。著者後書きにもある通り、中野氏がwebマガジンをはじめいくつかの媒体で連載した文章をまとめて加筆したものです。全体の内容は、中野さんが以前出された『マンガ産業論』の続編となっております。
http://www.ebookjapan.jp/shop/special/page.asp?special_id=itv003
↑まんが王国の興亡・告知ページ
●目次
第1部 まんが史クロニクル
第1章 まんが王国日本はまんが誌から生まれた
『鋼の錬金術師』が繰り出すコンテンツビジネス錬金術
膨大な消費者に支えられるまんが産業
第2章 ジョー&飛雄馬とともに歩んだ高度熱血成長市場
雑誌がまんがの産業化をうながした
マガジン&サンデーが牽引したまんが雑誌のビジネスモデル
雑誌と貸本 まんがの多様性を育てた西の「トキワ荘」
『宇宙戦艦ヤマト』以降の進化
70年代オイルショックがまんが市場を変えた
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「マンガ雑誌に『元をとる』という発想はない」の続きであります。前回俺は、「マンガ誌単体では最初から大赤字で、版元も折り込み済み」であること、「雑誌は大赤字でも、単行本が売れるので、版元も作者も、そこではじめて利益になること」を書きました。ここから導き出される「マンガ雑誌の目的」とは、
(1)単行本を出すための、原稿プール機能
(2)単行本が出たときの、作品の宣伝機能
のふたつあることがわかります。これは版元・作者ともに共通のメリットでしょう。実はこれ以外の大きな目的として、
(3)新人の発掘と育成
があるのですが、これはとても大きなテーマですので、今回は項目を挙げておくにとどめます。今回俺が考えてみたいのは、これまで機能していた、こうした雑誌のあり方に亀裂が生じてきたこと(要するに雑誌ばかりでなく単行本も売れなくなった)で、今後のマンガ雑誌とマンガ界(出版界)はどうなっていくのかということです。
まあ話がでかくなるので、結論は出ないかもしれませんが、問題提起だけでもしておきたいと思います。
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現在コメント掲示板の「たけくま同人誌計画」のスレッドで、同人誌と商業誌の関係をめぐる議論が続いています。俺も参加しているのですが、ISBNコードを付けた本はコミケでは扱えない(商業誌と見なされるため)という話題から、商業雑誌が売れていない現状の話、雑誌の未来についての話題にシフトしてきています。
http://www2.atchs.jp/test/read.cgi/takekumamemo/136/122-134
↑たけくま同人誌計画・コメント掲示板での議論(抜粋)
これについては近いうちに自説を書きたいと思っていましたので、ちょうどいい機会です。これは同人誌ネタだけにとどまらない、マンガ雑誌全般の議論になる話題だと思いますので、スレッドを分ける意味でも新エントリを立てたいと思います。
俺がかねてから主張しているように、マンガ雑誌は売れていません(正確には、売れても儲からない価格設定になっている)。昔からマンガ界は、雑誌は赤字で維持しておいて、そこで連載した作品を単行本化して利益を出す、というビジネスモデルをとっています。一般雑誌の場合は単行本で利益を出すわけにはいかないので、代わりに広告を掲載して、雑誌の売り上げと併せて本体を維持するシステムになっています。マンガ誌、一般誌ともども、典型的な薄利商品であり、単体商品としての価格では利益を上げにくい構造であることにはかわりはないといえます。
それがここにきて、不景気によって広告出稿が落ち込み、マンガも単行本が売れなくなって、本格的にヤバイ感じになってきました。
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こないだ中野ブロードウェーにあるサブカルアングラ書店・タコシェに立ち寄ったんですよ。この店、昔は早稲田にあって、ライターの松沢呉一さんが店長をされていました。でも俺、松沢時代のタコシェに実は行ったことがないんです。ところが店長が演劇ライターの中山亜弓さんになったので、この人とは知り合いだったもんで、今じゃ中野に行くと必ず店に立ち寄って中山さんとだべってから帰ります。
ちなみにマンガ評論家で原作者の大西祥平さんもかなり前からこの店で店員をされてます。関係ないけどこの大西さん、実家が六本木にあるんですよ。作家で暴力温泉芸者っていうバンド(?)やってる中原昌也さんが、やはり実家が青山にあったそうなんですが、六本木とか青山と「実家」ってあんまり結びつきませんよね。まあ両方とももとは墓地の町でしたし、今みたいな盛り場になったのは戦後の話で、実は庶民的な町だったそうなんですが。原宿も40年前までは普通の住宅地でした。
閑話休題ですが、タコシェに行ったら、中山亜弓さんに「竹熊さん春川ナミオ好きですか?」って言われたので、「いやマニアというわけでは……まあ、好きですけど」と答えたんですよ。そうしたら「最近うちで春川ナミオの画集出したんです」と言われて、大判の3000円以上もする画集をいただいてしまいました。申し訳ないので、たけくまメモで宣伝させていただきます。
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浦沢直樹氏による俺の表紙が目印の『20世紀少年探偵団』(小学館)ですが、発売1週間目にして増刷が決まったとの連絡がさっき来ました。これもひとえに読者の皆様のご愛顧と、浦沢さんが表紙を描き下ろしてくださったお陰であります。読者の皆様、浦沢さん、ありがとうございました。
ちなみに言うと、表紙のデザインも『20世紀少年』と同じデザイン事務所(海野一雄さんのベイブリッジ・スタジオ)なんですよね。判型も同じくB6判。つまり、本屋さんで「20世紀少年」の隣に並んでいると、ほとんどシリーズの新刊にしか見えないという、反則としか言えない造りにしたのがよかったのでしょう。
しかし中身はほとんど俺の本になっているので、『20世紀少年』の新刊ではありませんので、購入される方はご注意ください。でも、巻頭には浦沢先生の描き下ろしカラーコミックが載っていますし、俺と浦沢先生のロング対談も載っていますので、浦沢ファンにはお得な内容になっていると思います。
装丁からするとパチ本みたいですが、同じ版元から出て、本物の作者と本物のデザイナーが表紙を担当したパチ本(いや、中身はエッセイ本なのでパチではありません)ということで、大変にレアな本だと思います。ご勘弁を。
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本日(19日)、コミケの参加申し込み用紙を郵送しました。コミケはちょくちょく行っていたんですが、自分のサークルで参加を申し込むのは1981年以来ですから、恐ろしいことに27年ぶりということになります!
昨年・一昨年と桑沢ゼミで作った同人誌で参加していますが、桑沢は俺のサークルというわけでもないし、申し込みしたのは学生で、手続きのことは俺は何もやってませんでした。今年俺は桑沢のゼミを降ろさせてもらったので、今回の同人誌は単独でサークル作って参加ということになります。描いていただく人選も多摩美の女子大生を中心に一応決まっているんですが、もう少し内容が固まるまで内緒にしてください。
ひとつだけ書いておくと、以前「たけくまメモ」で紹介した文乃綺(ふみの・あや)さんの「城」も載ります。ただし彼女としてはいくつか描き直したい箇所があるそうなので、今度のは最新完全版になります。それからもちろん新作も描いてもらってます。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_b62c.html
↑【多摩美】文乃綺『城』完全版
文乃さんをはじめ、過去に俺の講座の受講生の中から個人的に引っかかった作者を選んだら、なぜか女性ばかりになってしまいました。純粋に作品本位で選んだらそうなってしまっただけなので、他意はありません。多摩美生ばかりでなく、武蔵美の女学生さんや、プロ・セミプロの女性作家さんも三人ほど参加します。詳しいことは後日、また。
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また紹介するのが遅れてしまってすいません。関西個人アニメーション界の重鎮・ルンパロ・チータさんが「絵本」を出されています。
『ズモモとヌペペ ふしぎなまきもの』(講談社)というのがそれです。ルンパロさんの本業はイラストレーターなのですが、実はフラッシュ・アニメーションの世界では知る人ぞ知るというか、知らない人がいたらモグリというくらいの有名人なのです。
2005年の8月に大阪で「JAWACON」というフラッシュアニメーション作家の「見本市」があったのですけれども、これを主催したのがルンパロさんでした。彼に呼ばれて俺も見に行ったのですが、そこで初めて『秘密結社鷹の爪』の蛙男商会さんや『やわらか戦車』のラレコさん、丸山薫さんの作品を知りました。そればかりか、ここに来たDLEやファンワークスといったエージェント会社の人たちの目にとまり、彼らがビジネス的にブレイクするきっかけとなったのです。
というわけでルンパロさんには、イラストレーター・アニメーション作家・フラッシュアニメ界の「仕掛け人」の顔があるのですが、とても腰が低いナイス・ガイであり、顔がなんとなく故・青島幸男に似ています。
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←漫画家アシスタント物語 (SUN MAGAZINE MOOK)
あのアシスタント歴34年、「漫画家アシスタント物語」の著者であるイエス小池さんがラジオに出演されるそうです。7月13日(次の日曜ですね)の午前10時から。TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」という番組です。小池さんがメールで知らせてくださいました。マンガ家アシスタント34年の苦労話が聞けるようです。俺も聞きます。ぜひみなさんで聞くようにしましょう。
http://www.tbs.co.jp/radio/nichiten/
↑安住紳一郎の日曜天国
ところで、小池さんが昔、小林多喜二の『蟹工船』をマンガ化した『覇王の船』という作品があるんですけど、最近の蟹工船ブーム(なんでも新潮文庫版が今年に入ってからで40万部を突破したとか)の影響で、単行本化の話があったそうです。が、どうやら企画が流れてしまったとのことで、大変残念です。
34年もアシスタントされた苦労人のイエス小池氏以上に『蟹工船』のマンガ執筆にふさわしい人材はいないと思いますので、これをお読みの版元の人がいらっしゃいましたら、ぜひいかがでしょうか。小池さんがマンガにした『サイコホスピダー』(宇都宮精神病院の看護士による患者リンチ殺人事件に材をとった社会派マンガ)は異様な迫力の傑作でした。『覇王の船』にもぜひ、日の目を見せてやりたいものであります。
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今さらなんですが、本田透くんの『電波男』の文庫が講談社から出ております。俺、これに解説文書いているんですけど、町田のタイ料理屋で打ち上げ食事会やったのが先月半ばですのに、ここで紹介するのをうっかり忘れていました。本田くん、講談社のOさん、ごめんなさい。
この本については、これ以上俺からあーだこーだ言うこともないんですけど(解説読んでください)、久々に本田透くんに会ったら、なんだか偉く悩んでいたので、そのことを書いてみたいと思います。
悩みというのは、『電波男』が出たことで、彼は念願の署名ライターになれたわけなんですけど、作家としての彼には『電波男』『喪男(モダン)の哲学史』のようなオタク・ルサンチマン評論家としての顔と、『円卓生徒会』『イマジン秘蹟』のようなライトノベル作家の顔がふたつあるわけなんですね。
で、『電波男』が彼の出世作であることは間違いなく、この本がスマッシュヒットになったおかげで仕事が増え、念願のラノベも書けるようになったわけなんですが、ところが今度はラノベが思ったほど売れないと悩んでいるんですよ。
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あの筒井康隆先生がいつの間にかweb日記を始められていたのですね。
http://shokenro.jp/shokenro/
↑笑犬楼大通り(topページ)
http://shokenro.jp/shokenro/book-cover/
↑偽文士日碌
上の「偽文士日碌」というのが日記の本体なんですが、まだ昨日、6月27日分が更新されたばかりのようです。今後どういう頻度で更新されるのかわかりませんが、ファンとしては、できれば週一ペースくらいを希望します。
見た限りではこれはブログ形式ではなく、本文がすべて縦書き表示というのが新しくていい感じです。トラックバックは受け付けておらず、コメントは別掲示板に書き込む形式になっています。つまり、別にきちんと管理者(編集者)がいる、筒井先生のワンマン雑誌みたいなサイトですね。
こと日本語を読むうえでは、やはり縦書きは読みやすいです。今後、どのようなものになっていくのか、更新が楽しみであります。
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前回の「マンガ界崩壊を止めるためには(6)」で書いた「マンガ・プロデューサー」についてですが、結局、マンガ界を活性化させるためには、社員編集者を独立させて作家と同じ競争原理に晒してしまったらどうか、というのが俺の提案のポイントだったりします。
それでは出版社が企業として立ちゆかなくなるかもしれないから、「半分はカンパニーエディターで、半分はフリーに」というのが長崎さんの提案なのだろう、と俺は解釈しました。つまり「サラリーマン」をやりたい人は会社に残れ、「マンガ編集」がやりたい奴は会社を出たほうがいいよ、というメッセージなのではないかと。実際、俺の印象としても、優秀な編集者ほど「作家」に近いメンタリティを持っているものです。出世して、本当にイヤそうにしている人っているんですよね。現場から離れてしまうことが。
それで、重要なポイントを書き忘れていました。
マンガ・プロデューサーは「新人のスカウトマン」を兼ねるわけです。
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●限界に来たマンガのビジネスモデル
以上、述べて来ましたように、マンガ界はこれまでのビジネスモデルが限界に達しつつあり、早くなんらかの手を打たないと、大手出版社を始めとして版元も作家も共倒れになる危険性があります。
もちろんこれはマンガ界単独の問題では実はなくて、「版元―取次―書店」といった出版流通の構造が限界に達しているということで、全出版流通の三割を占めるマンガ(雑誌・単行本)が売れなくなってきているということが、事態をより深刻にしているわけです。
ブックオフやマンガ喫茶の隆盛を見る限りでは、マンガ読者が減っているのではなく、マンガを(新刊で)買う人が減っているだけだということがわかります。ここから考えても、マンガ表現そのものは、これからも生き残るだろうと思います。
実際、出版流通の中心から目を転じてみるならば、コミケなど同人誌即売会の隆盛は年々大きな存在感をしめしており、インターネットではマンガネタが大きなウェイトを占め、ケータイマンガなどのニューカマーが倍々ゲームで業績を伸ばしている実態があります。
しかし、版元―取次―書店流通による紙マンガ出版が現状、圧倒的主流であることは確かなことで、たぶんこれからも当分は主流であり続けることでしょう。
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●樹林伸vs長崎尚志対談
前回の「マンガ界崩壊を止めるためには(4)」において、俺は「日本型マンガ・エージェント」のありかたとして「マンガ・プロデューサー」を挙げ、現実に講談社を独立した樹林伸氏や、小学館を独立した長崎尚志氏のようなベテラン編集者が、「原作者」という名目でフリー活動を始めていることを紹介しました(長崎氏は浦沢直樹氏の『PLUTO』では「プロデューサー」としてクレジットされています)。
実は俺が今年から講義を始めた京都精華大学では、「KINO」というマンガ評論誌を発行しているんですが、今発売中の第7号で「21世紀のマンガ コミック雑誌の消滅する日」という刺激的なタイトルの特集が組まれており、巻頭でまさに樹林伸氏と長崎尚志氏の対談記事がカラーで掲載されています。
この特集には、俺と「マンガ産業論」の中野晴行氏との対談も載っているんですが、この仕事を受けた時点では、どんな特集になるのかよく聞いていませんでした。いざ完成した雑誌を読んだらまさに「マンガ界崩壊」がテーマになっていて、併せて新しいマンガ・メディアとして携帯コミックが特集されており、偶然とはいえ驚きました。俺のこのエントリと併せて、ぜひ読んでいただきたい特集だと思います。
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●日米エージェント・ビジネスを巡って~松谷創一郎氏の危惧
だいぶ間が空いてしまいましたが、「マンガ界崩壊を止めるためには」の第四回をお届けします。前回の(3)をアップしたのが15日でしたが、実はその直後にmixiの俺のページで、フリーライターの松谷創一郎氏とコメントのやりとりをしていました。俺が(3)において
《 今、マンガ界で起きている問題は、構造不況のような個々人の努力ではいかんともしがたいものもありますし、作家の側に問題がある場合も多いと思いますが、すでに何人かのブロガーが指摘しているように、編集部と作家との間に「エージェント」を介することで解決する問題が数多くあると思われます。》
↑http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_e699_1.html
と書いたことに対し、松谷さんはハリウッドのエージェントビジネスに詳しい立場から危惧を表明されたのでありました。松谷さんのブログで、その全文がエントリとしてアップされています。
http://d.hatena.ne.jp/TRiCKFiSH/comment?date=20080621
↑TRiCKFiSH blog「マンガ界にエージェント制は馴染むのか?」
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※追記:後半に記事訂正部分があります。
今朝、マイミクであるスタジオ・ハードデラックス高橋さんのミクシイ日記で、30日に内田勝さんが亡くなられていたことを知りました。73歳でした。
奇しくも先日このブログで長谷邦夫先生の『マンガ編集者狂笑録』を記事にしたばかりですが、この本でも一章を費やして内田さんのことが書かれていました。
内田勝さんは、1959年に講談社に入社、65年に「少年マガジン」3代目編集長に抜擢され、奇才エディターの大伴昌司と「ウルトラ怪獣大図解」をグラビア特集して一大怪獣ブームを巻き起こし、マンガ班チーフの宮原照夫氏とともに「巨人の星」「あしたのジョー」「天才バカボン」などマンガ史に残る名作を次々に連載、1970年にマガジンを少年誌初の150万部突破に導きました。
まだ詳しい情報が入ってないので死因等はさだかではありませんが、情報源が確かですので間違いないと思います。自分は、かつて内田さんにロング・インタビューを試みたことがありますが、その明晰な話しかたに度肝を抜かれました。頭の中でしゃべる内容が完璧に整理されていて、テープ起こししただけでほぼそのまま記事にできた人は、自分が経験した中では内田勝さんだけでした。
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長谷邦夫先生の『マンガ編集者狂笑録』、ようやく読了しました。大変面白い本です。『少年倶楽部』『漫画少年』の名編集者・加藤謙一氏から、浦沢直樹氏との名コンビで知られる長崎尚志氏まで、実在のマンガ編集者を主人公にした「小説集」なんですけど、編集者の視点からマンガ界について描かれた小説というのは珍しく、さすがは長谷先生というべきかもしれません。
「少年マガジン」の3代目編集長・内田勝氏と4代目編集長・宮原照夫氏には俺も会ったことがあるんですが、このお二人は盟友であったと同時に最大のライバル関係でもあり、そのお互いの内面にまで踏み込んだ描写には、「漫棚通信」さんも書かれていましたが「よく書いたな」と俺も思いました。
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_2297.html
↑漫棚通信ブログ版・マンガ編集者列伝より
ここで漫棚通信さんも触れてますが、もともと「編集者と作家は共犯関係」だと書いたのは俺です。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/03/post_2.html
↑「たけくまメモ・共犯者としての編集者」
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_6ff0.html
↑「たけくまメモ・長崎尚志さんに会ってきた」
俺が長崎さんにインタビューしたときに「共犯関係ってのは言い得て妙だね」と褒められたんですが、このときのインタビューは長崎さんの章に材料として使われていて、本書のオビにも「共犯者」という言葉が使われております。
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長谷邦夫先生の最新刊『マンガ編集者狂笑録』(水声社)が、昨日ようやく届きました。今、半分くらい読み終わったところです。
タイトル通り、過去から現在にかけて長谷先生が接したマンガ編集者9人を主人公にして書かれた「小説」なんですが、いやあ面白い。トキワ荘の丸さんこと丸山昭さんや、小学館を退社してフリーのマンガ・プロデューサーになった長崎尚志さんなんかが出てきます。長崎さんの章では俺まで登場するんですが、自分が他人の小説の登場人物になるというのはなんか妙な気分ですね。
まだ読みかけですので、読み終わったら改めて感想を書きます。紹介のタイミングが少し遅くなりましたので、とり急ぎご紹介まで。
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いくつかの新聞雑誌から川内先生の追悼文を書いてくれという依頼が舞い込んでいます。できるだけ対応するつもりですが、週末は生憎「サルまん」締切と重なるので、締切の早いところは電話コメントで勘弁していただきました。
川内先生の取材で強烈に覚えているのは、最初の日に取材を終えてホッとして帰宅したら、翌日の朝7時に先生本人から拙宅に電話があり、「もう一度インタビューやらないか」と言って来られたことです。
取材日に渡していた「クイックジャパン」創刊号に載っていた石原豪人インタビューをホテルで読んでくださったんですね。「石原くんの記事、読んだよ。俺のインタビューは少し堅かったかもしれんな。もう一度やろう」
こう言われて、内心万歳三唱で再度滞在先の高輪プリンスホテルに向かいました。そうしたら、二度目のインタビューは全然違った。そこで初めて、先生の口から戦争直前に仮病をつかって軍隊から「離脱」した話が出たのです。
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今度出るテレビにお誘いくださったM・Kさんこと芥川賞作家の川上未映子さんが、拙著『篦棒な人々』にオビ文を提供してくださいました。NHK-BS「週刊ブックレビュー」や、ご自身のブログでお褒めいただいたことに目をつけた俺の担当編集が、ブログの文章をオビにつかわせてくださいとお願いしたところ、なんと新しく推薦文を書き下ろしてくださったものであります。
本が出て三ヶ月が過ぎ、まさか自分ではとってもいない芥川賞効果にあずかれるとは夢にも思わなかったというか、明らかに落ちていた売れ行きも上向いたみたいで河出書房も喜んでます。一方『乳と卵』は近年の芥川賞受賞作の中でも出色の売れ行きだそうで、おめでとうございます。
俺の本も喜んでいることでしょう。1日の収録はがんばりますのでよろしくお願い申し上げます。
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いや、つい今しがた気がついたのですが、あの康芳夫さんが本日阿佐ヶ谷ロフトで『家畜人ヤプー』に関するトークイベントをやるみたいです。気づいたのが急だったんで、俺は行けないかもしれませんが、行ける人はどうぞ。
一緒に高取英・秋山祐徳太子・鈴木邦男さんも出る模様。月蝕歌劇団のコーラスもあるようですよ。行きたいなあ。行けるかなあ。
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/
↑阿佐ヶ谷ロフトの告知
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/1_863a.html
↑篦棒な人々・虚業家康芳夫インタビュー抜粋
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本日の夕方、ようやく原稿が終わりました。『サルまん』のほうは、おととい終わっていたんですけど、もうひとつ20枚ばかしの原稿が残ってしまったのです。ある単行本に掲載する文章なんですが、これから編集者の意見を聞いて修正作業に入る可能性もあります。
今回の『サルまん』は、俺の分担がいつもの倍くらいあったんですよ。今回は、ちょっとまた読者のみなさんのご意見を伺いたいと思ってますので、25日になったらここと公式ブログで発表したいと思います。いや、こちらが用意したブツ(複数)に対して、読者の人気投票をネットでやろうと思っているんですけどね。投票システムのCGIって結構あるでしょう。それ使ってブログでやろうかなと。それで今、フリーCGIでいいのがないか探しているところです。
それにしても今回ばかりは締め切りに苦しみました。いやまあ、いっつも苦しんでいるといえばそうなんですけど。締め切りに間に合いそうにないときには、原稿が書けない言い訳をこちらは考えるんですが、こういう言い訳はたぶん出版史の最初からあって、馬琴や北斎なんかもきっとやったんじゃないかと思われます。
締め切りで行き詰まったときに、俺が必ず思い出すのが柴田錬三郎の『うろつき夜太(やた)』という小説です。これは小説=柴田錬三郎、挿絵=横尾忠則の名コンビで、「週刊プレイボーイ」の1973年から74年春にかけて連載された時代小説なんですけど。74年5月 (※コメント掲示板での石川誠一氏のご指摘によれば、74年6月にまず小説版が出て、75年に今回紹介した完全版が出たそうです) には集英社から横尾忠則の装丁で単行本(左写真)になりました。「週プレ」サイズの大判で全ページ4色の布装ハードカバーというものすごく贅沢な本で、横尾ブックデザインの最高傑作と言われております(俺が勝手に呼んでいる)。
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川上未映子さん、今朝放映のNHK-BS2「週刊ブックレビュー」で拙著『篦棒な人々』をご紹介いただきまして誠にありがとうございました。過分なお褒めの言葉をいただき、恐縮かつ嬉しかったです。
今月に入ってからはアマゾンで売れ行き順位10000番台をうろうろしていた『篦棒な人々』ですが、さっき覗いたらいきなり117番に飛び上がってて驚きました。昨年12月に本が出たときには、このブログであられもなく宣伝して一瞬300番台に入ったのを確認したのが最高ですので、さすがにテレビで見目麗しい芥川賞作家にフレンドリーな関西弁で紹介されたことは強いと思いました。これで河出書房が増刷の検討に入ってくれれば嬉しいのですが、経験上、世の中そうは問屋が卸しませんので注意が必要です。
ところで「文藝春秋」、いつもは送ってくるのに、今月売りの3月号は家に届いておらず『乳と卵』がまだ読めていません。本屋で買えばいいんですが、どのみち今月22日に単行本化されるそうなので断固としてそちらを購入するつもりです。それから川上さんのブログでも拙著をご紹介いただきましてありがとうございました。芥川賞、強いです。俺もアルハブロガーなどと呼ばれて天狗になっている場合じゃないと思いました。今ものすごく忙しいことになっているでしょうが、くれぐれもご自愛ください。
ちなみに「週刊ブックレビュー」の再放送は本日(明けて月曜)深夜12時からですので、見逃した方はぜひどうぞ。
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ミュージシャンで小説家でこの間芥川賞をとったばかりの川上未映子さんが、今月17日放送のNHK-BS2「週刊ブックレビュー」で拙著『篦棒な人々』を紹介してくださることになりました。
http://www.nhk.or.jp/book/prog/2003preview01.html
↑17日の番組紹介ページ
http://www.nhk.or.jp/book/
↑週刊ブックレビューTOP
「週刊ブックレビュー」の放送日は
NHK BS-2
17日日曜日 午前8:00~8:54
【再放送】 翌18日月曜日 午前0:00~0:54(同日・深夜)
であります。川上さんは美人です。お見逃しなきよう。
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たった今、テレ朝のワイドショー見ていたら、「篦棒な人」川内康範先生が、24日に首相官邸を尋ねて、福田首相と一緒に都内のホテルで面会したことが報道されてました。検索しても、その記事は現時点(昼12時半)ではまだネットに流れてないようですが、テレビでは車椅子でホテルを出る川内先生の後ろ姿がバッチリ映っていました。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071225/plc0712250249001-n1.htm
↑産経新聞12月24日「福田日誌」
俺が品川のホテルで川内先生と二人で食事をしたとき、「悪いな。これから小渕(総理)と会わねばならんから、メシだけで勘弁してくれや」とおっしゃっていたことを思い出しました。川内先生は、福田総理の父親の故・福田赳夫首相のブレーンも勤めるジッコンの間柄でしたから、今回も息子に「なにか一言」伝えたのでしょう。
その「一言」が効いたのかは知りませんが、川内先生と面会した直後に、福田首相はそれまでの態度を一変して、薬害肝炎の患者団に対して「一律救済」の方針を示しました。(※)直接面会の決断をしました。
時系列的には23日の時点で「一律救済」の指針が出ていたので、これは「患者団に直接面会した」という表現に直しました。川内先生のアドバイスがあったかどうかはわかりませんが、俺が見た大和田獏のワイドショーでは「首相は定例の記者会見を延期して川内康範と会い」、「その後、患者団と会うことになった。」「首相が定時の記者会見を延期するのは異例である」という論調でした。
いやしかし、川内先生と政界との関係がここまではっきりテレビに出たのは初めてではないかな。先生は車椅子でしたが、お元気そうでなによりでした。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_4d0b.html
↑たけくまメモ「川内康範先生の思い出」
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/3_842d.html
↑【篦棒な人々 3】「正義の味方」川内康範・抜粋
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昨日ひっそりと絶賛発売されました拙著『篦棒(ベラボー)な人々』ですが、アマゾン以外のネット書店にもリンクを貼ったら想定外の落とし穴があったことに気がつきました。
普通に「篦棒な人々」で各ネット書店のトップページから検索をかけると
◎アマゾン→OK
◎BK1→OK
◎紀伊国屋→NG◎ジュンク堂→NG (※1)
◎セブンアンドワイ→OK
◎楽天ブックス→部分NG (※2)
※追加 ◎本やタウン→部分NG (※2)
※追加 ◎ブックサービス→部分NG (※2)
と、紀伊国屋さんとジュンク堂さんがなぜか引っかかりません。でも「竹熊健太郎」や「戦後サブカルチャー偉人伝」で検索すれば普通に出てきます。
※1 6日AM10:00追記 朝見たらジュンク堂さんはさっそく検索できるようになってました。ありがとうございました。
※2 6日PM2:00追記:楽天ブックスさんと本やタウンさん、ブックサービスさんは「篦棒」だけならヒットしますがなぜか「篦棒な人々」と書くと検索できません。
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※これを書いている現在、アマゾンの在庫が一時的に切れたのか発送予定が「3~5週間」と表示されています。別のネット書店に在庫がある場合がありますのでそちらをご覧ください。河出書房さんはなるたけ早くアマゾンに納入されますようお願い申し上げます。
◎BK1→★
◎紀伊国屋BOOKWEB→★
◎ジュンク堂書店BOOKWEB→★
◎セブンアンドワイ→★
◎楽天ブックス→★
いよいよ本日から『篦棒な人々』の発売であります。早い本屋さんなら4日には並んでいたと思います。俺の本はネット書店で売れることを特に期待しとりますので「立ち読み」代わりに掲載していたこの連載も、ついに最後となりました。今回は裸体行動芸術家・ダダカンこと糸井貫二師についてであります。
この章だけは他とは趣が違い、複数の人間に取材をしたルポルタージュ形式をとっております。なにしろマスコミ的にはまったく無名の人物で、電話も引いていない世捨て人的人物ですから、直接取材することは半ば諦めておりました。そこで、60~70年代のダダカン師を知る何人かの芸術家に取材をして、ルポを構成しようとしたものです。
最終的に会うことができたのですが、俺にとっては「会う過程」そのものがひとつのドラマでありました。今回はダダカン師インタビューではなく、事前調査でお会いした周辺人物のインタビューを中心に抜粋したいと思います。
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『独学に勝る勉強はない』がうっかりシリーズ化してしまいましたが、ここで12月5日発売『篦棒(ベラボー)な人々』[河出文庫 ](予約受付中)の告知もさせてください。康芳夫氏・石原豪人先生と来まして今回ご紹介するのは「月光仮面」「レインボーマン」そして今年になって弟子の森進一を破門して話題になりました「おふくろさん」の作詩家である川内康範先生インタビューからの抜粋であります。川内先生は、詩人・作家・脚本家という文学者としての側面の他に、民族派運動家・自民党歴代総裁の私設政策顧問・政治評論家にして芸能界・裏社会にも通じるコワモテの人という側面があります。
今年の春先の「おふくろさん騒動」のとき、俺は先生の思い出についてエントリを立てました。そちらも併せてお読みください。
▼川内康範先生の想い出(1~2)
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_4d0b.html
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_b18d.html
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12月5日発売の河出文庫「篦棒な人々」二人目は、挿絵画家の石原豪人先生であります。俺の世代には、60年代の少年マガジン巻頭グラビア、特に大友昌司の「怪獣図鑑」のイラストレーターとして有名であります。しかし豪人先生、少年雑誌ばかりでなく少女雑誌・芸能雑誌・大衆小説誌を中心に絵を膨大に描きまくり、70年代以降はSM雑誌・ゲイ雑誌にも精力的に作品を発表されるなど、亡くなられる直前まで「生涯現役」でした。
俺も晩年の先生と何度か仕事させていただきましたが、絵に衰えがなく、感激したのを覚えています。それで高田馬場にあった仕事場にお邪魔すると、先生、台所から妖しげな強壮剤(豪人ドリンクと俺が命名)を出してきて、いきなりエロ話をされるのが常でした。エロ話を得意とする老人は多いですが、豪人先生のはエロ話と「超現実的な話」が混在しており、この世のものとは思えない面白さでした。この経験があったので、QJインタビューは是非この人に、と俺が希望したのです。
なお先生の談話の8割がエロ話でしたが、そのうち6割はホモ話でした。本人はゲイではないと否定していましたが、根っからワイ談がお好きだったようで、それで一般誌もエロ雑誌もまったく分け隔てなく接してらしたようです。見習いたい態度でした。
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12月5日発売の拙著『篦棒(ベラボー)な人々』(河出文庫)の宣伝を兼ねた抜粋です。これを読んで「もっと読みたい」と思われましたら、なにとぞ文庫のほうもよろしくお願いいたします。アマゾンにて予約受付中です。
第一弾は興行師にして自称「虚業家」の康芳夫(こう・よしお)氏です。以下、QJ創刊準備号に載せたプロフィールとともに、インタビューの一部を抜粋します。康氏に続きまして来月頭までに、石原豪人・川内康範・糸井貫二氏のインタビューを順次抜粋紹介していきます。
西暦千九百参拾七年東京西神田に中国人医師の子として生まる母は日本人
八歳太平洋戦争終了
拾五歳海城高校入学番長のマネージャーとして辣腕揮う
弐拾歳横浜国大入学壱年で中退翌年東京大学入学
五月祭で各種イベント企画石原慎太郎呼ぶ
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本日から拙著『篦棒(ベラボー)な人々』の文庫版が、アマゾンで予約受付を開始しましたのでお知らせします。90年代前半に雑誌「クイック・ジャパン」で俺が取材した康芳夫(興行師)・石原豪人(挿絵画家/故人)・川内康範(詩人/小説家/脚本家/政治評論家)・糸井貫二(全裸行動芸術家)のロングインタビューをまとめたもので、98年に太田出版から単行本として刊行されたものが、このたび河出書房新社から装いも新たに文庫化されたものです。
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昨年「たけくまメモ」で紹介した、岩田宗之(iwatam)さんの傑作コンテンツ「議論のしかた」が、徹底改稿を経て『議論のルールブック』として新潮社から本になりました!
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/02/post_d18d.html←たけくまメモ「議論のしかた」
昨日新潮社から送られてきて、とりあえずざっと目を通しましたが、オリジナルサイトのエッセンスはそのままに、論争の具体例が豊富に参照されていて、読んで面白いばかりか会議や討論の現場で「使える」内容になってます。新書なので読みやすいし。
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珍しいことです。中森氏とは知り合ってからたぶん23年くらいになると思いますけど、会うのは数年に一度くらいで、手紙や電話、メールを交わしたこともありませんでした。つまりそんなに親しかったわけではないので、俺の側から献本したこともなく、なのでいきなりサイン本をお送りくださったので面くらいました。どうもありがとう、中森さん。
添えてあった手紙には俺のことを「同世代の気になるライター」と書いてくれて、大変光栄に思っております。俺のほうこそ中森氏は「ずっと気になるライター」でありました。この本『アイドルにっぽん』にしても、もっと早くブログで紹介しようと思っていたのですけども、なかなか読むヒマがとれずに1ヶ月近く経過してしまいました。少しでも売れていただきたいので、最後にアフィリエイトを張っておきます。
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杉浦茂先生については、俺も毎年、多摩美の講義で必ず紹介するんですけれども、ここにきて青林工藝舎から素晴らしい復刻がでましたよ。杉浦先生が一番脂の乗りきっていた時代(1950年代)に「漫画王」や「少年画報」に連載されていた、『怪星ガイガー』『八百八狸』がそれです。特に『怪星ガイガー』は、このたび直筆のオリジナル原稿が発見され、それを収録した奇跡の復刻です。過去に出ていた杉浦漫画の文庫本などは、原稿が紛失していることが多く、掲載された雑誌や単行本などから複写するしかなかったわけですよ。
なにしろ50年代というのは俺が生まれる前ですので、ほとんどの杉浦作品は後追いで読むしかなかったんですが、それでも一度はまると病みつきになる変なパワーが杉浦漫画にはありました。時代に関係ないというか……。
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かねてから出るぞ出るぞと噂されていた『現代漫画博物館』が、ついに出ました。発売元は小学館であります。
扱う対象は1945年から2005年までの漫画、そこから約700作品を厳選して紹介しています。いわば時代時代を象徴する作品で綴った戦後漫画史と呼べる内容。全作品の図版も豊富に収録されてます。巻末に「作品索引」「作家索引」、別冊付録で「漫画史年表」「作家解説」がついているのも実用性が高いです(資料集である以上当然だが、意外にこういう部分がしっかりしてない本が多い)。
こういう仕事は漫画への広くて深い知識・見識が必要になるうえ、ひたすら手間暇がかかる地道な作業です。しかも「この作品が入って、なぜあれが入らない」という読者のクレームも覚悟しなければなりません。
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えと、だいぶ遅れてすいません。当日、プロカメラマンの吉澤士郎さんが撮影した写真をようやく入手できましたので、その一部を公開します。一応、吉澤氏より「転載自由」との確認を得ていますが、使うのであれば「撮影・吉澤士郎」というクレジットと、このエントリへのリンクを貼っていただくと有り難いです。
で、当日のレポートなんですが、すでに多くの人が各自のブログでアップされておりますのでそちらをご覧ください(もはや俺が書くまでもない)。まあしかし、齢四〇を越えたオヤジがスク水の間から肉を突出させてチャーシュー然とした浅ましい痴態を晒したり、ヒゲ面でメイドになるのも、これすべて日本征服&子供を上の学校にあげてやるためかと思うと、身が引き締まる(締まってないけど)思いがするものですな!
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皆様のお陰をもちまして、このたび『サルまん』の重版が決定しました。
現在またしてもアマゾンが「1~2週間待ち」の表示になってますけど、これでしばらくは入手が容易になりそうです。とはいえ、そんなメチャクチャ刷るわけではないのですが。まあ、定価からすれば、これはかなり頑張った成績だといえるのではないかと思います。事前に「ブログ効果」による売れ行きが予想できてれば、もっと安い価格で多く刷ることができたわけですが、これはもう、結果論としか言いようがないでしょう。
本当に、有り難うございました。
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えーと、本日が『サルまん』の正式発売日であります。なんだかここしばらく、秋葉原での「IKKI」スク水表紙完売にはじまり、『サルまん』の当ブログからの予約注文が昨日の時点で530冊を超えるなど、派手な話が続きましたのでうっかりしてましたが、
リアル書店ではこれから
ですのでよろしくお願いしたいと思います。
「裏日本工業新聞」のタニグチリウイチさんの8月29日付け日記によると、彼は『サルまん』が売り切れるといけないと思い、昨日の朝一番に池袋ジュンク堂に駆け込んだら意外にすいていてサイン会の整理券番号が8番だったと、なんだ全然買えるではないか、みたいなことを書かれていました。
http://www.asahi-net.or.jp/~WF9R-TNGC/nikko.html
しかし、今日が正式発売日ですので、現時点で売り切れたらそのほうが異常です。
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まさか、と思いましたが『月刊IKKI』の俺と相原くんのスク水メイド表紙の号(最新10月号)が売れているみたいだ、とアキバブログさんが報じておられます。
http://www.akibablog.net/archives/2006/08/post_712.html
世の中物好きが多いというか、いや、ただでさえそんなに売れてないIKKIが、あれで致命傷になるかもしれない、と密かに危惧しておりましたが、いい意味で裏切られたようでよかったです。確かにアマゾンでは現在売り切れになっておりますね。それにしても早速マーケットプレイスに中古が出ていて、2000円近いプレミアがついてますけど何考えてるんだかわかりません。
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こないだばるぼらさんに会ったときには、「夏前には出ます」って話だったもんで、どうせ来年発行だろう、くらいに思っていたんですよ。なにせあのばるぼらさんのことだから。そしたら、本当に夏に出たのでビックリしました。やればできるじゃん。
そんなわけで『ウェブアニメーション大百科』ですが、この2006年7月という時点においては、ネットで見られる個人アニメーションの決定版的ガイドブックとなっております。
さすがは『教科書に載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』を書いた人だ。ご本人はいろいろ不満もあるようですがなかなかどうして、よくできてますよ。
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ええと、またしても『サルまん』がらみのネタで恐縮であります。俺たち作者二人にとって、『サルまん』は自慢であり誇りでもあるのですが、どこが自慢で誇りかと申しますと、それはもう、ひとえに『サルでも描ける』というタイトルをつけたことであります。
まじで三日三晩かかりましたから。この間も、相原くんが保存していた当時のタイトルメモが出てきたんですが、2人で頭をひねって出したタイトルが、およそ300くらいありましたよ。
その中で、最後に残ったのが『仁義なきマンガ教室』と『サルでも描けるまんが教室』の二つだったのです。なにしろ業界に対する嫌がらせみたいな作品でしたので、本当は『仁義なき』のほうが内容には会っていたんですが、略した時の語感が『ジンマン』より『サルマン』のほうがいいという、それが決定打となりまして、目出度く『サルまん』に落ち着いたのでありました。
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吾妻氏の新刊「うつうつひでお日記」、正式発売日は週明け10日なんですが、すでにアマゾンや一部書店でも入手できるらしい。今見たらアマゾンで42位と、さっそく売れているみたいです。よかった。
ただ、前のエントリのコメント欄でも書きましたが、本書は『失踪日記』の正式な続編ではありません。続編は、アルコール中毒の闘病をテーマにした『アル中病棟』で、前作と同じくイーストプレスから出版されます。角川から出た今回の『うつうつ』は、地獄の闘病生活から脱出した後の「平穏」な日々をしたためたマンガ日記でありまして、一度作者自身が出した同人誌を中心にまとめたものです。まあ、主人公は同じですので続編といえば続編なんですが、エキセントリックな描写は今回ほとんどありませんので、注意してください。
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吾妻ひでお氏の『うつうつひでお日記』(角川書店)が7月10日に刊行されます(amazonで予約受付中)。アル中での闘病生活を送った後、『失踪日記』で大ベストセラーを飛ばすまでの間の鬱々な日々を淡々とつづった日記であります。
地獄からの生還は果たしたものの、吾妻先生に安心はなかなか訪れない。全盛期の仕事量とは比べるべくもなく、半ばリハビリを兼ねるかのように自分を騙し騙し仕事をしながら数年が過ぎ、刺激的な出来事は何も起きないかわり、鬱な気分もぜんぜん晴れません。が、その煉獄のさなかに『失踪日記』のベースとなる原稿を執筆していたわけで、吾妻氏の脳裏には、いろいろと期するものがあったのだと思われます。
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昨日のエントリ「全マンガ家志望者必見。」でご紹介したアシスタント歴30年のyes-de1(イエス小池)さんですが、氏はブログとは別に「WEB漫サイ」というサイトも運営されていまして、そこに氏が20年前に発表された『雨のドモ五郎』(1987年ヤングジャンプ青年漫画大賞準入選)が掲載されてます。
●WEB漫サイ
http://www.webmanga.jp/
↑TOP
http://www.webmanga.jp/webmanga1/webmagga.1.open.html
↑雨のドモ五郎
なんというか、イエスさんの長いアシスタント人生で培われた執念というか怨念がたたきつけられたかのようなモノ凄い作品でしたので、出来る限り多くの人に読んでいただきたいと思います。俺は感動しました。
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今出てる「週刊ファミ通」に載ってます。相変わらず内容はまったくありません。この11年の違いは、羽生生くんの絵がオールデジタル化してキレイになってます。でも色使いは年少読者を無視したようにシブイです。「ガンジス」もあります。
それから、この11年の歳月を強調するように、俺の似顔絵が中年太りしてます。実は俺、下書きまではチェックしたんですが、完成版は雑誌になってはじめて見ました。芸が細かいですね~。それから「新連載」となっていますが、これは俺が勝手にそうしてしまっただけで、これ一回でおしまいです。一応「マジで連載希望の方は、ハガキで編集部まで送れ」と欄外に書いてありますが、編集部も本気ではないでしょう。
関連URL
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_1aae.html
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/23_ebe5.html
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俺は『どくだみ荘』が好きだという女に会ったことがない。一体そんな女性が存在するのかどうかすら、とんと見当がつかぬ。だが男はどうか。熱狂的な『どくだみ荘』ファンだという男を、俺は少なくとも二人、知っている。彼らはなにか悪い宗教に取り憑かれたかのような熱い目をして『どくだみ荘』の素晴らしさを語る。しかしその言葉を聞いていると、彼らが『どくだみ荘』を好きなことだけは痛いほど伝わるのだが、その「良さ」はさっぱりわからないのだ。
『独身アパート・どくだみ荘』は、「モテナイ男=喪男」の大宇宙である。主人公・堀ヨシオは地方から上京して定職につかぬまま、饐えた匂いのするどくだみ荘で貴重な青春を無為にすごしている。70年代における「喪男アパートマンガ」の代表作『男おいどん』(松本零士)の場合、主人公には、たとえ押し入れが洗濯前のサルマタの山でそこにキノコが生えようとも、「いつか大物になる」という志があった。
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ただ、もちろん我々フリーライターは原稿料で飯を食べている以上、その金額が安すぎては生きてはいけないわけで、おのずと限度というか、相場がなければ困るのは確か。ただ、これが部外者には、はなはだ分かりにくい部分なんですよね。いや部外者ならずとも、よくわからない問題なのでして、
はっきり申しまして、俺は文章で飯を食べるようになってそろそろ四半世紀になりますが、いまだに「原稿料の相場」というものがよくわかりません。
たとえば原稿依頼の際、向こうから正確な金額を言ってくる編集者など、まず、いないわけです(いても20人に一人くらい)。こちらから尋ねてはじめて教えてくれるとか、「だいたいこのくらいだと思います」と、アバウトな額を言ってくるとか、または「上に聞かないとわかりません」なんて人が大多数です。このあたりの話は「たけくまメモ」のエントリ「出版界はヘンな業界」でも書きました。
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http://www.actiblog.com/ugaya/7007
↑烏賀陽(うがや)弘道の音楽コラム 「みなさん、さようなら。ブログ連載から降ります」
元朝日新聞記者で、現在フリーライターの烏賀陽弘道さんが、原稿料のことで商用サイト編集部ともめて、連載を降板する際に最終回で事情を全部ぶちまけて怒っている、というのがネット内で話題になってますね。俺も一応同業者なので、無関心ではいられません。ちょっとこの件に関してコメントしたいと思います。
詳しくは上のページを読めばわかりますが、要約するなら
「AFPBB(原稿発注側)の依頼でネット連載を引き受けたが、原稿料が異常に安すぎる。これでは原稿にかける労力(取材・データ検証・執筆)にとても見合わないので、降ろさせてもらう」
ということのようです。
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話が前後しますが、先週土曜日にファミ通編集部の会議室にてマンガ家の羽生生純くんとネーム打ち合わせをおこない、ネタ出しから開始して順調に3時間半くらいでネームが完成しました。現在は羽生生くんが下描きに突入しておるはずです。
掲載号は、6月23日(金)発売の「ファミ通」になりましたので、よろしく。
最初は月末って話だったんですが、片山まさゆきさんのが月末30日掲載になったので、一週早まりました。まあいいんですが。作業は懐かしかったですねえ。ネーム作業は当時のままで、俺が羽生生くんとバカ話をしながらコマを割ってセリフとマルチョン式でキャラを入れていくというもの。いわゆるネーム原作という形式です。全部俺が描くのではなく、ちょっと面倒なラフ絵はその場で羽生生くんに描いてもらったりもします。
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毎日新聞のフリーペーパー「まんたんブロード」の仕事で本日、丸山薫さんにお会いしたのでありますが、ウギャー! 俺すっかり日付を勘違いしていて、担当川中氏の電話でようやく気がつき、待ち合わせ場所に1時間も遅刻!
丸山さん、川中さん、本当に申し訳ありませんでした。
ええと、丸山薫さんがどういう人かご存じない方は、ご本人のサイトをご覧になってください。昨年のJAWACONで発表されてネット内外で話題になったフラッシュアニメ『吉野の姫』の作者さんです。
http://maruproduction.com/
http://maruproduction.com/flash/yoshino.html
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実はですね。『サルまん』の後、俺が「週刊ファミコン通信」(現ファミ通)で羽生生純と組んで連載した『ファミ通のアレ(仮題)』というマンガがあったわけですよね。連載第一回から最終回まで、ついに(仮題)で通したへんな作品なんですけど。
これが、6月の末くらいに「ファミ通」本誌で一回だけ復活するんです! なんでも今年は「ファミ通創刊20周年」なのだそうで、その記念企画の一環であります。それを言われたのがつい先週で、もっと早く言ってくれ、て感じなんですけど、まあ1回ならなんとかなるかもと。
それで、こないだ羽生生くんと新担当であるファミ通の後藤聡子さんと最初の打ち合わせをしたわけです。具体的なネーム作業は、羽生生くんの別仕事の締め切りが過ぎたあたりでやろうということなんで、まあ来月頭ですか。一日どこかに缶詰になって、二人でネームやりたいと思っております。
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「少年マガジンのトラウマ広告」が思いの外好評でしたので、調子に乗って「マガジン・トラウマシリーズ第二弾」をお送りします。今回は広告ではなく、あの「大図解」をとりあげたい。
マガジンの巻頭カラー大図解といえば、「ウルトラ怪獣大図解」に始まる大伴昌司企画・編集による一連のシリーズが有名です。架空の存在である怪獣の身体の中を「図解」するという、アタナシウス・キルヒャーもビックリのアイデアは、「おたくの父」大伴昌司の傑作でありますけれども、大伴は別に怪獣だけをやっていたわけではありません。
「大特撮」「CM幻想の世界」みたいな特撮メイキングものから、「大空襲」のような戦時ドキュメントもの、1968年の「情報社会」ではファクシミリや小型コンピュータ、人体情報であるDNA改造による人造人間の予言など、あまりにも早すぎた啓蒙図解グラビアを次々に企画構成し、オタク第一世代の基礎教養を築き上げてくれたのです。
大伴さんは70年頃からイラストではなく写真を使った図解を多く企画するようになり、72年にマガジンから手を引くわけですけど、マガジンとの関係が徐々にクールダウンしていった71年くらいから、何がなんだかわからない図解をするようになりました。本日はその中でも特にトラウマチックな大傑作をご紹介します。
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子供の頃ですから、今から30~40年くらい前のことです。俺は「少年マガジン」を愛読しておったわけですが、後ろのほうのページに、なんかもの凄くトラウマチックな広告が載っておりましてね。正直、見るのもイヤだったですよ。
それがですね、なんと「まんが上達のヒミツ」という通信教育の広告なんです。なんですか、ひとめ見て、こんなところで絶対習いたくない、と個人的には強く思わせるものがありましたです。理由は広告に載っている「作例」のせいなんですけど。「つづきをクリック」すると見れますけどね。できればクリックしてほしくないですよ。
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こないだここで紹介した「月刊文藝春秋」6月号が出ました。例の「Google特集」のやつ。ざっと読みましたが、俺のコメントもちゃんと50行ほど載っております。記事中、「たけくまメモ」のアクセス数が一日1万2千人となってますが、もちろんこれは単純アクセスですので、ユニーク数に直すと3~4千人くらいだと思いますがね。ココログはまだユニークユーザー解析ができないのでわからないんですけど。
内容は、年輩の文春読者向けの、一般的でわかりやすい話がメイン。まずはグーグルの画期性に触れたあと、「グーグルアドセンス狩り」や「グーグル八分」「中国での検閲」問題も触れられていましたが、佐々木俊尚さんの『グーグル』で書かれた以上の踏み込んだ記述は見られず、ちょっと残念でした。
せっかくグーグル日本法人社長にまでインタビューしたのだから、もっと突っ込んで欲しかったというのが本音であります。正直、公式見解以上のモノは何も出てないんですが、まあ、これ以上突っ込んだら取材拒否されるかもってところですかね。ただ、「グーグル八分」で有名な「悪徳商法マニアックス」のビヨンド氏とその弁護士にインタビューした部分は、これまでの経緯の説明がメインではありますが、ちょっと生々しくてよかった。
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太田で「QJ」立ち上げて、あそこの会社のサブカル路線の基礎を作るんだけども、身体をこわして「QJ」の編集長やめるんですよ。で、身体こわした体験から、今度は「健康雑誌」の企画を立てるわけです。これもあまりにも直球で、本人には悪いけど笑いました。でも企画が通らないので、そのかわりに『バトルロワイヤル』という、どこの版元も出したがらなかったもの凄い小説を見つけて、出した。これがまた大ベストセラーで、映画化もされて。
当然太田としては、「バトロワみたいなのをまた作れ」って言うじゃないですか。それで赤田くん、また辞表を書くハメになってしまった。はたから見ていると、彼の人生はこれの繰り返しなんです。
よく再就職できると思うけれども、彼くらいの才能と実績があれば、声をかける版元はありますよ。で、その後いろいろあって、今は古巣の飛鳥新社に戻っているわけですが。
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ちょっと遅れましたが、友人の赤田祐一くんが責任編集をした「団塊パンチ」が発売されているのでご紹介します。
赤田くんは「クイック・ジャパン」の創刊編集長であり、元祖謎本『磯野家の謎』、そして『バトルロワイヤル』という2冊の大ベストセラーを企画した鬼才編集者。彼については以前、この「たけくまメモ」でも「共犯者としての編集者」というエントリで紹介したことがあります。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/03/post_2.html
それで「団塊パンチ」ですが、今回、俺はまったく関わってないので客観的に接しましたけれども、まずタイトルの直球ぶりに笑ってしまった。団塊パンチ。ちょうど団塊の世代の青春を象徴するのが、60年代創刊の「平凡パンチ」で、これがその後「ポパイ」「ブルータス」と続く若者向けライフスタイル・マガジンの基礎になるわけですね。それを読んでた世代が定年を前に、新たなライフスタイルを模索し始める時期が、ちょうど今でしょう。
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やはり『ウェブ進化論』の梅田氏のもとにも文藝春秋の取材が来たみたいで、昨日のエントリでそのことが触れられていました。そこで「たけくまメモ」の「【文春】Google暗黒特集」についても触れてありましたので、こちらでも紹介します。
↓My Life Between Silicon Valley and Japan
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060422
ええと、梅田さんは文春記事の著者である森健氏から直接取材されたようでして、森氏によれば「別に暗黒特集ではない」そうです(笑)。もちろんグーグルの問題点についても書くが、良さについても書くとのことで、ちょっと俺のエントリタイトルには誤解されそうな感じがありました。そのことを俺からも強調しておきます。
それで今回のエントリ、本当は梅田さんのブログにコメントとして書こうとしたらかなり長くなりましたので、以下は俺のブログエントリとして書き、トラックバックを打つことにしました。
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※4/23追記 本来このエントリのタイトルは「【文春】Google暗黒特集」だったのですが、ちょっと僕のほうに誤解があり、記事著者の森健氏によれば「暗黒特集ではない」とのことです。直接、ご本人から抗議が来たわけではありませんが、誤解が生じるといけないのでタイトルをの一部を(暗黒?)」と訂正しました。これはあくまで竹熊が取材を受けた際の個人的印象を記した、ということであります。
それで昨日「月刊文藝春秋」のGoogle関係取材を受けたのですが、なんか複数の記者であちこち取材かけてるみたいで、俺のコメントが最終的に載るかはわかりません。ですが、とにかく取材を受けましたよ。なお記事そのものは、森健さんというジャーナリストの署名原稿になるようです。
そういえばつい昨日、文春新書から『グーグル 既存のビジネスを破壊する』(佐々木俊尚)が出たばかりで、もしかしてこれのタイアップ企画? と思ったわけですが、俺を取材した人によると「特にそういうわけではない」そうです。ちなみにこの『グーグル』、すでにネット内のあちこちで超話題になっていますよね。
↓あちこち
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50452845.html
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2006/04/google_sasaki_9242.html
http://column.chbox.jp/home/kiri/archives/blog/main/2006/04/19_121902.html
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Invitation (インビテーション) 2006年 05月号 [雑誌]
こないだ告知しましたが、俺の「長崎尚志インタビュー」が掲載された月刊誌「INVITATION 5月号」(ぴあ)が明日発売になりますのでよろしく。
冒頭企画は「浦沢直樹×宇多田ヒカル」の対談記事、特集は長崎氏インタビューや「MMR」「金田一少年の事件簿」の樹林伸氏インタビュー、「デスノート」担当編集者インタビュー、ヤンジャンの制服グラビア撮影の裏側、佐々木倫子と綾辻行人『月館の殺人』のメイキング秘話など、えんえん50ページにわたって「裏方から見たマンガ界」というか、変わった切り口のマンガ特集になっております。正直、近年のマンガ特集記事では一番面白かった。
実はこの雑誌の編集者(加藤氏)から「そのうちマンガ特集やりますのでよろしく」と連絡をもらったのが一年くらい前。それからも時々メールが来たんですが、なかなか決まらないのでこれはお流れかな、っと思っていたんです。そしたら昨年暮れのメールで「企画が通りましたので、やります」と。それで長崎尚志インタビューをお願いしたいというので、うむむ、なかなかやるなと思っていたわけです。
ひさびさに編集者の執念を感じました。こちらも気持ちよく仕事ができましたね。
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俺が『大塚康生インタビュー』(大塚康生&森遊机・共著)の書評書いてます。内容は雑誌を買うなりして欲しいわけですが、結構面白い本でしたのでこちらでもご紹介。
書評では触れ切れませんでしたけど、森の専門的&マニアックな質問が凄い。もともとこの人はアニメというより実写映画の研究家なんですけど、俺と同い年(45歳)…ってことは、テレビアニメ第一世代でオタク第一世代ということだな。インタビュー現場におそらくビデオデッキ持ち込んで、具体的に「あのアニメの何話のどのシーン」を一緒に見ながら話を聞き出してます。
それも大塚康生が原画を描いたカットだけではなく、「このカットは誰がやった」みたいな話もたくさんあって、こういうのは現場の証言がないと後世に伝わらないので、純粋に資料として貴重だと思う。
なるほど。アニメーターに対するインタビューの手法としても面白いです。でもこれは最初から書籍化前提で進めているから、タップリ時間もあったんだろうなあ。うらやましいやり方です。
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いよいよBEST10の発表です。アクセス解析とアフィリエイトの売上げが、「たけくまメモ」の更新意欲を向上させるカギであります。今後ともよろしくお願い申し上げます。
※表紙をクリックするとアマゾンに飛びます。
●第10位 『テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ』 伊藤剛 [65冊]
これ一冊でマンガ論の最前線に躍り出た、伊藤剛渾身の力作。かなりいいお値段にもかかわらず売れ行き好調、すでに三刷りに達したそうで、ご同慶の至りであります。マンガ論というと、ネットはともかく、マスコミ的には40代~50代のごく少数(たぶん10人くらい)の評論家の独占市場みたいになってましたが、ようやく30代から本格的な論者が出てきました。伊藤君のこの本は従来のマンガ論・研究を批判的に継承しつつ、過去の論者が語り得なかった90年代以降のトレンドである「萌え」の問題を「キャラ/キャラクターの分別」という概念を導入することで、マンガ史の文脈に位置づけた意欲作といえます。
基本的にアカデミックなスタンスの本ですが、専門用語の使用は必要最小限にとどめている感じで、相当に練り込んだ印象。正直、今の俺にはこのレベルのマンガ論を書くことは不可能です。今後の俺としては、本格的な評論は夏目さんや伊藤君、宮本大人氏などの論客にまかせて、適当なエッセイでお茶を濁しつつ余生を送りたいと思ってます。なお「たけくまメモ」での『テヅカ・イズ・デッドを読む』連載が中断したままになってますが、近々「萌えの研究」のエントリに併せて、アップしたいと思っています。
<NTT出版、2400円> 関連URL→★
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そんなわけで昨年度の「たけくまメモ」アマゾン・アフィリエイトによる書籍売上げベスト20を発表します。20冊となると結構紹介に骨が折れますので本日は20位から11位まで、ちょっと本日は用があるので残りは帰宅してからにします。
※表紙をクリックするとアマゾンに飛びます。
●第20位 『電波大戦』 本田透 [37冊]
20位は昨年なにかとお騒がせ、本田透くんの『電波大戦』でした。ベストセラーになった『電波男』の実践編…というか、オタク系著名人と本田くんとの対談集なんですけど、なぜか俺もその中に入ってます。どうやら俺が『電波男』の感想文で「本田くん、このまま売れてしまったらモテてしまうぞ」と“モテの魔の手”の危機を忠告したことに端を発しています。どうも彼、本気でそれを心配したみたいで気がついたらこのような本として結実した次第。どうもすいませんでした。
<太田出版、1554円>
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昨日の日曜日、さっそく「B6縮小判サルまん」(中身はバガボンド・20世紀少年・ケロロ軍曹)を持ってジュンク堂池袋店に行ってまいりました。いきなり行ったのでコミック売り場のTさん(♀)もビックリしていました。なんでもその日はちょうど青池保子先生のサイン会があるとかで、準備に大忙しの最中なのに余計なお願いをして申し訳ありませんでした。
ジュンク堂池袋店→MAP
ジュンク堂は全国にチェーン展開する大規模書店なのですが、まさしく「本好きのための本屋さん」と呼べる数少ない店。平台よりも棚差しに力を入れたユニークな店の造りで、印象はまるで図書館のよう。もちろん棚差しのほうが量を置けますので、その在庫量はまさに圧倒的です。棚の分類なども痒いところに手が届く感じで、店内には机と椅子を用意して「座り読み」のできるスペースもあり、本との「出会い」を大切にしているお店の方針がうかがえます。池袋店は地下一階の全フロアがコミック売り場になっていて、現在流通しているマンガのすべてを置く方針とのこと。本好きであれば、一度足を踏み入れたらリピーターになること請け合いであります。
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そんなわけで、ようやくアマゾンでも発売が始まりました。一般書店でも、週明けには買えるのではないかと。ただ初版部数が正直少ないので、かなり大きい書店でないと見つかりにくいかもしれません。そんなわけで、アマゾンでご購入くださるのが一番入手しやすいかも。(←表紙をクリック!)
「もえたん」の類書かと思っていたらとんでもないことになります。ある意味ハードコアな内容ですので覚悟してください。無人島に持って行くならこの一冊!ですね。
詳しい内容を知りたい方は以下のURL参照のこと。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/04/post_1.html
それから明日の午後3時より、中野タコシェで竹熊のサイン会があります。よろしければ、ぜひ。
http://www.tacoche.com/
※サイン会は好評のうちに終了しました。
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今年は画業50周年ということで、もうマスコミに出まくりの楳図かずお先生ですが、これから来年に向けても、復刻企画が続々と実現していくとのこと。
そんなわけで先日の『へび女』『ねがい』『蟲たちの家』(以上小学館)に続き、今度は小学館クリエイティブからななななんと、楳図先生の処女作品『森の兄妹』、そして幻の貸本サスペンス『底のない町』が出ました!出ました!出ました!出ました!
これはすごいことですよ。『森の兄妹』はヘンゼルとグレーテルを原作にした童話なんですけど、これを描いたときの楳図先生、なんと14歳! 習作として描かれたものでしたが、その後18歳のとき(1955)に、東京のトモブック社から立派な本となって出たのであります。
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このたびポット出版から復刻されました『色単』ですが、先日見本が届きました。昔の版をスキャニングしているので仕上がりに不安がありましたが、ほとんどオリジナルに近い出来で、近年のコンピュータ技術の底力を示された思いであります。
それはそれとして、以前もちょこっとお知らせしたサイン会、いよいよやることになりましたので、告知いたします。竹熊のツラを拝みたいという危篤奇特な人は、ぜひいらしてください。
◆「色単」刊行記念サイン会◆
●出席 竹熊健太郎(共著の友成純一氏は地方在住ゆえ、参加しません。残念)
●日時 11月6日(日)午後3時より
●場所 中野タコシェ(http://www.tacoche.com/)
なお一般書店売りは来週頭くらいからになりそうです。初版部数がそれほど多くないのでアマゾンで買うのが確実かも!
色単 ―現代色単語辞典(←クリック!)
詳しい内容は下のURLを参照してください。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/04/post_1.html
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/10/post_fde7.html
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なんかここ数日の「某マンガ家の盗用問題」にはじまる一連のエントリにおいて、コメント欄が爆発してしまい、もはや全部読むのも大変な状況になっております。一応俺のほうは「フォトライブラリ構想」まで含め、この件に関する意見は一通り述べたつもりです。が、皆さんもご指摘の通り、コストの見積もりを含めて、非常に穴だらけの構想ではあります。
ひとつ書いておくと、俺のライブラリ構想は、出版界は長年マンガで儲けてきたのだから、多少は創作現場の利便性のために利益を「還元」してもバチは当たらないのではないかと思ったことがきっかけなわけですね。また写真トレスなどで生じる著作権侵害問題は、マンガ界長年の宿痾でもあったわけで、こうしたライブラリを設けることで「訴訟リスク」が少しでも軽減できれば…と考えたからでもあります。
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一連のエントリのまとめとして、エントリやコメント欄でも話題になった「マンガ家用のフォトライブラリー」について、再度書いてみたいと思います。
現代のマンガ表現において、マンガ家が作画参考用に写真を使用することは、ごく当然の行為になっています。まあ『フリテンくん』とか『ぼのぼの』のような作品でどれだけ使うかは疑問ですが、リアリスティックな描写を要求する劇画やストーリーマンガでは、写真は、まず必須の作画資料と言っていいでしょう。
さてこうした写真を作家がどう調達するかというと、たいていは、あらかじめ用意しておいた雑誌写真のキリヌキや、写真集などを使うことが多いわけです。ここで写真はあくまで参考にして、十分な程度のアレンジを加えることができれば、著作権的な問題は生じにくいわけですが。
しかし「単純トレース」から「創作性を持ったアレンジ」までの間には巨大なグレーゾーンが存在するのは確かで、本人はアレンジしたつもりでも他人はそう思わないケースもあり、これこそがまさに、マンガ家がしばしば写真家などから訴えられる土壌になっているわけです。ちなみに資料が写真でなく絵画であった場合でも、考え方としては一緒です。
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続きを書こうとまごまごしている間に、あちらこちらで『テヅカ・イズ・デッド』の感想がアップされはじめているようであります。ことにすがやみつる氏のブログ「すがやみつるの雑記帳」では、『テヅカ…』の「キャラ論」について、先に感想を書かれてしまいました。今回の当エントリの内容とかなりダブるのですが、めげずに書くことにします。すがや氏のブログはマンガ表現・マンガの歴史について自らの経験をもとにした非常に有益な内容が書かれているので、ぜひ一読をお勧めします。
http://www.m-sugaya.com/blog/archives/000256.html
(3)「キャラ」と「キャラクター」の分別・1
以上の考察を経て、伊藤はいよいよ、マンガにおける「キャラクター」の問題へと論旨を進めていく。第三章「キャラクターとは何か」がそれで、本書の中核といえる部分だ。これからその部分を紹介するが、正直、かなり高度な議論を要求する微妙な領域の話なので、竹熊の理解不足のところがあるかもしれない(あったら、ご指摘をお願いしたい)。
従来のマンガ表現論では、マンガの基本構成要素として「絵」「コマ」「言葉」に分別されることが多かった。しかし伊藤は本書でこれを「キャラ」「コマ」「言葉」に分別する。通常の読者心理として、マンガを読むということは、ただ絵を見るというより、「キャラクターの行動」を(感情移入しつつ)追っていく、という意味合いが強いからである。
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←伊藤剛氏から提供された表紙原画(画・和田洋介)
話を『テヅカ・イズ・デッド』に戻す。今までの文章をふまえて本書の論旨を私なりにまとめると、だいたいこのような展開になっている。
(1)マンガはつまらなくなった言説の検証
前回までのエントリでも述べたように、90年代に入り、団塊の世代(50代~)からオタク第一世代(40代~)にかけての論客の多くが、どうしたわけか口々に「マンガはつまらなくなった」と言い始めた。しかし現行のマンガは、一時ほどではないにせよやはり売れているし、伊藤からみて面白いマンガはたくさんある。必ずしもマンガ表現総体が衰弱しているとは思えないのだが、先行世代の論者は意識的にか無意識的にか「今のマンガ」を無視しているように見える。これはなぜか。
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さて、伊藤剛の「つまらなくなった言説批判」であるが、伊藤がどこまで意識したかは知らないが、かなりの部分私(竹熊)にも当てはまる耳の痛い批判にもなっている。というのは、そもそも私が相原コージと『サルでも描けるまんが教室』(復刊計画が進行中。続報は後日!)を始めた最大の動機が、まさに「最近のマンガはつまらなくなった」という実感にもとづいているからなのだ。
そこでマンガの「様式」をパロディ化することで、この際一度、徹底的にマンガを解体してしまおう、というのが私と相原の共通認識であった。当時進行しつつあった商業主義的マンガ状況に対し、相当の悪意を持って始めた連載だったのである(しかもそれをスピリッツという「100万部の商業雑誌」で描いたところがミソ。よくあんな不届きな連載をさせてくれたものだと、編集部には感謝している)。ちょうど手塚治虫が死した8ヶ月後に『サルまん』の連載を開始したという事実も、偶然とはいえ、今となっては感慨深いものがある。
断っておくが、べつに私は「手塚が死んだ」から「マンガはつまらなくなった」と考えていたわけではない。ただ「ストーリーマンガ」が、総体として、80年代に入ったあたりから急激に「つまらなくなった」と感じていたことはまぎれもない事実である。具体的にはある時期から『少年ジャンプ』が読めなくなったことが大きい。
『ドラゴンボール』が天下一武闘会をはじめたあたりで、世間の人気とは裏腹に、私は作品に対する興味を失っていった。こういう試合試合で引っ張っていく作劇は、遠くは『アストロ球団』に始まり『リングにかけろ!』で完成したジャンプ・スタイルである。『アストロ』は今でも好きな作品だし、『リンかけ』まではまだシャレとして楽しめたのだが、アンケート主義とあいまって、あらゆる連載が毎回試合を行うことで「強いやつのインフレ現象」を示すに及んで、私ははっきりついて行けないものを感じた。それはもはや、少なくとも私の考えるストーリーとは呼べないからである。
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以下の文章は先頃刊行された伊藤剛の著作『テヅカ・イズ・デッド』を読んでの感想であります。とはいえ書き始めたらとまらなくなり、内容紹介を含めて相当な分量になってしまいました(しかも、まだ書き終わっていない)。マンガ論としては久しぶりに出た本格的な理論的著作であり、2年半に及ぶ本書の「産みの苦しみ」のプロセスを友人として端から見ていただけに、個人的にも感慨深いものがあるのは確かであります。
マンガ表現やマンガ史における新見解をいくつも含んだ野心作で、かなり専門的な内容(価格も専門書的)ですが、難解な用語をことさらに駆使しているわけではなく(むしろそれは最小限に抑えている感じ)、マンガ表現に関心のある人なら、一度は目を通して損はない出来だと断言できます。この感想はまだ執筆途中ですが、なかなか終わらないので「短期連載」にしました。本書における伊藤くんの論旨には私自身のマンガ観にも反省を迫る部分があり、したがって単なる紹介を超えた「俺語り」の部分が出てしまったことを、最初にお断りしておきます。
●
書き下ろしのマンガ論としては、近年まれに見る快著が出た。伊藤剛の『テヅカ・イズ・デッド~ひらかれたマンガ表現論へ』(NTT出版、2400円)がそれだ。実は版元の好意で発売前に著作を入手していて、本来ならすぐにでも紹介記事をアップするつもりだったのだが、今日まで延び延びにしてしまった。それというのも、本書は「マンガの見方」に関する新見解や、先行世代の評論家(もちろんそこには竹熊も含まれる)への本質的な批判が含まれているので、とても高見に立って気楽に感想を書ける種類の本ではなかったからだ。
本書の第一の目的は、戦後の「マンガ史」や「マンガ語り」を無意識的に支配していた「起源=神様としての手塚治虫」という呪縛を、主にマンガ表現論の手法を駆使して解くことにある。同時にこれは「(手塚中心史観を離れた)ありのままのマンガ観」がどこまで語れるか? という本でもある。このありのままのマンガ観、本書のサブタイトルに倣えば「ひらかれたマンガ表現論」には、当然手塚マンガそのものも含まれる。その意味で、手塚マンガや手塚本人を貶めるものでは決してない。
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ここのところ友人知人の新刊ラッシュであります。昨日は本田透君の『電波大戦』を紹介しましたが、今度は津堅信之さんだ。
津堅さんは本格的なアニメーション史の研究家であります。オタクとかマニアとかコレクターとか職業批評家・宣伝家はたくさんいますが、本格的な歴史研究者というと数が少ない。なぜか。マスコミ的な需要が少ないからです。
当たり前の話ですが、マスコミは商売でマスコミをやっているので、読者の需要がない=商売にならないという論理で、専門的な文章は敬遠されるきらいがあります。まあそれは、オスカー・フィッシンガーとかノーマン・マクラレンとかUPAとか久里洋二の素晴らしさをいくら述べたところで、そういうのを好むのはそういうのを好むマニアだけなので、作品はDVDにならなかったり、なってもバカ高かったりでそもそも見ること自体に敷居が高いわけです。
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久しぶりに書評書きます。どうしたわけかまたイースト・プレスですよ。俺も本出してますが、別に回し者じゃないですよ。ただ最近ここは、俺がとりあげたい本を出す率が高いんで仕方がないです。
それで『樹海の歩き方』ですけど。もうタイトルズバリっつーか。でも場所は特殊ですが、観光ガイドとして異様によくできている本です。
著者の栗原さんは、日本有数の廃墟マニアとしてネットでも有名です。以前、某誌の企画で廃墟を取材したときには、直接現地を案内していただきまして。あのときはお世話になりました。
●廃墟Explorer http://www2.ttcn.ne.jp/~hexplorer/
自分のサイトだけではなく、やはりイースト・プレスから『廃墟の歩き方』「探索篇」「潜入篇」の二冊もすでに出されております。これが結構売れているらしい。人のことはいえませんが、世の中、物好きが多いですよね。
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だそうですよ…。あ、あじま先生……( TДT)
ベストセラーじゃないですか……。
もう、何もいいますまい。
しかし。
『失踪日記』の担当編集者K氏がさっき俺にメールしてきたんですが……。
なんか変なキャンペーンを始めたようで……。
http://k.excite.co.jp/hp/u/cue200/
↑4刷ぶん以降、『失踪日記』の造本を一部変えましたが、さてどこが変わったでしょう? わかった人には吾妻先生のサイン色紙プレゼント? 先着1名って、あなた……。
イーストプレスは少し調子に乗ってるのではないか?
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本田透さんのインタビューを読んでいたら、なんですか『電波男』の担当編集者の斎藤氏って、あの『萌える英単語~もえたん』の編集者でもあると知ってビックリ(※註)。同時に、なるほど!とヒザをうってしまいました。なにが「なるほど」なのかはわかりませんが、なんとなく。
http://media.excite.co.jp/book/interview/200503/
※註 三才ブックスの斎藤氏から、「自分は『もえたん』には一スタッフとして参加しただけで、企画は第二編集部編集長の村中が行った」旨、メールがありましたので、ここに報告しておきます。
「萌え」については、俺は基本的によくわからないんですが、俺の心の中をサーチして、なんとかそれっぽい感情を現在引き出している最中です。引き出しが終了しましたら、改めてエントリーしてみたいと考えているところ。今回は「萌え」ではなく「単」について、もう少し書きます。
『もえたん』がヒットして以降、『○○単』みたいな本が雨後の竹の子みたいに出ました。とうとうホリエモンまでもが『ホリタン』を出したのは、前々回にもご報告した通りです。でも、ちょっと待ってください。ほとんどの日本国民は知らないと思いますけど、はるか昔、この俺様も、こういう本を一冊作っているんです。いや『奇跡のマサイ語』ではなくて。アレは表紙だけでしたが、これは中身もバッチリ詰まっている本なんですよ。詰まりすぎ、というか。
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『ゴルゴ13はいつ終わるのか?』のアマゾンでの扱いですが、ようやく24時間発送になったようです。今後も在庫状況で変動するとは思いますが、よろしくお願いします。
ところで、昨日(3月31日)がアマゾンでのアフィリエイトの第一四半期締め日でした。今年の1月1日から、3月31日まで、当「たけくまメモ」からどのような本が売れたか、ベスト10形式で紹介したいと思います。なおこれから発表する数は注文数でして、実売数ではありません。キャンセルとかあれば、これより数は減りますけど、いまのところベスト10に関してはないみたいです。注文数発表のほうがなにかと見栄えがいいので、今回はこれで発表します。
では……(ドラムロール)……
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本来「たけくまメモ」は、自分の仕事の宣伝、当ブログ用語で言いますところの【業務連絡】のために立ち上げたのです。最初は、普通の職業ライターや作家さんがやってることと、ほぼ同じことを考えていました。つまり、自分の仕事や新刊の宣伝と、あとは日記で身辺雑記を書くことですね。その意味では、特に代わり映えのしないホームページみたいなものになる予定でした。
それが、予期せぬアクシデントというかサプライズの積み重ねで、幸運にもかなり早い段階から多くのアクセス数をいただくことができました。しかもコメント欄やトラックバック、アクセス解析のおかげで皆さんの反応がダイレクトに届くことから、当初の目論見以上に面白くなってしまい、単なる宣伝を超えてもはや「仕事みたいなもの」になりつつあります。あと身辺雑記よりネタ中心になってしまったのは、単に俺が日記が苦手だからです。
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いや、なかなか「発売中」にならずにヤキモキしておりましたが、先程、ようやくアマゾンでも「カートに入れる」ことができるようになりました。と思ったら、なんか発送が「2~3日後」になっているな…? よくわかりませんが、とにかくもう買えるはずです。書影はまだですが……。(※23日追記 やっと書影登録されました!)
それで内容なんですが、リンク先の紹介文はこうなっております。
これを言ったら殺される!?
竹熊健太郎が業界震撼のタブー破りをまたやります!
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アマゾンに再入荷したようですぞ。
版元情報では、かなり大胆に増刷かけたそうで、ここからどこまで伸びるかが正念場です。まあこの本なら大丈夫とは思いますが、天才完全復活のためにも、既にご購入のかたもオトモダチに推薦してあげてくださいネ。
俺の本は、まだ予約中になっとる。版元の話だと、すでに納品されているので、本日中か明日にでも買えるようになるそうですが。
ところでアマゾンはオンライン書店としてあまり文句はないのですが、唯一困るというか、改善していただきたいのは書影(本の表紙写真)登録がべらぼうに遅いということ。書籍データと一緒に書影の写真データも送られているはずなんですが、どういうシステムか分からないが本が出ても書影だけすぐに載らないんですよ。古い本なら仕方がないけど新刊でこれだから著者や編集者としては気が気ではない。他のオンライン書店は、わりとそのへんは早そうなんですけどね。
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俺も、基本的にはイケテる連中に対するルサンチマンで生きてきたといっていい。そして本田君同様、それは文筆のモチベーションを駆り立てる原点でもあった。たとえば95年に書いた『私とハルマゲドン』などは、その基本的な問題意識において、本田君の『電波男』と重なる点が多い。本田君ほど徹底できなかったが……。
しかるに、私が心配するのは、これだけの熱い傑作をものしてしまった本田君の、これからである。大きなお世話かもしれないが、老婆心ながら忠告させてください。
本田君の萌えたぎるオタクマグマは本物である。それは「愛」への渇望が満たされないことの代償行為といってしまうと身も蓋もないが、しかし少なくとも、それが「萌え~とかキモイ事を言わずに心を入れ替えればモテルわよ」というほど簡単なものではないことは、本田君が数百ページをかけて論じた通りであろう。
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本田透君が心配だ。
いや本来なら、他人を心配している場合ではないのである。なぜなら、俺の本もぼちぼち書店に並ぶからで、遅くとも週明けには店頭に並んでいるだろう。部数が少ないので並ばない本屋もあるかも知れないが、アマゾンではそこそこ仕入れていただいたので売れてもらわないと困る。
しかるに本田透君の『電車男』、じゃなかった『電波男』、これが売れているようだ。これを書いている現在、アマゾンで18位。ご同慶の至りであるが、反面、気が気ではない。それというのも俺の本は予約がいまひとつ伸びず、これを書いている現在、まだ8700番台にすぎないからだ(一瞬、570番に行ったのが最高で、昨日は2800番くらいだった)。
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昨日のエントリー「出版界はヘンな業界」はアクセス解析の伸びもよく、結構反響がありました。深夜早朝も普段より伸びていましたので、同業者の方が多く読まれているものと拝察いたします(笑)。
ええと、前エントリーではフリーランスの立場から、やや業界に対して辛口のことを書いてしまったかもしれません。もちろん僕が書いた内容は事実ですし、出版界が「(資本主義の論理に照らして)ヘンな業界」であるという意見は変わりませんけども、だからといって普通の企業のようにキッチリしろ、とは実は俺は必ずしも思っていないのです。と、ここで一発フォローを入れておきます。
もちろんフリーだってご飯を食べねば死んでしまいますから、お金にならないのは困るわけですけども、場合によってはギャラは度外視で仕事をすることだってあるんです。そこがこの仕事の魔力というか、悪魔的な部分かもしれません。このへん、演劇やってる人なんかと通じるところもあるかもしれませんね。
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ええと、以下にアップする文章は「デビルマンのあの人が…」のコメント欄で、xtcさんのコメントを受けて俺が書いたものです。でもメインのエントリーとは直接関係ない話題でしたし、コメント欄で埋没するのはもったいなくなったので独立したエントリにしました。では、まずはxtcさんのコメントから再録。
>はじめまして。
>自分の考える最強のオタクのひとりの森博嗣せんせいは、
>いつでも〆切等はきっちりしておられるようです。
>それであのクオリティ。人間とは思えません。
>それで森先生が、〆切を「守らせない」という出版界のシステムは甘いという
>話をしていたのを思い出しました。
>つまり、締切を守った仕事については、被害分を見越して用意していた分を
>報償金として支払う、というような仕組み
>にすればいいのではないか。というような事だった気がしますが、
>竹熊先生はどう思われますか?
これに対する俺のコメントですが、思わぬ長文になってしまいました(現在はxtcさんの書き込みのみを残し、俺の文章は削除してます。以下が俺の答えです)。
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いやあ今し方ようやく読み終わりましたよ。本当は一日でパッと読むつもりだったんですが、いろいろ仕事が間にはさまってまして。
普通に面白かったです。結構途中で感情移入する部分もあったりして。こういうログ形式の本を読むのはたぶん電脳筒井線以来かな? あっちはパソコン通信でしたけど。筒井さんの本からも10年以上経ちますが、その間この形式の本がありそうでなかったのが不思議ですねえ。俺が知らないだけか?
で、一読者としてはこれでいいのだが、俺はこれから感想を原稿にしなければならないのだった。
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いまさらながらの「電車男」ですが、こないだ冒頭部分をちょこっと読んで以来、いろいろ忙しいことが続いて読めませんでした。今日は早起きしたので午前中に半分まで読んだ。エルメスと二回目のデートを終え、彼女の家に送っていくまで。
なるほど~、確かにこりゃハマルわ。リアルタイムで読んでいた(参加していた)人はとてつもなく面白かっただろうなあ。まあ2ちゃんねるではネタかリアルかを問わず、ときどきこういうスレッドが立つけど、これはかなり面白いスレなんだと思う。
でもやってることは、こういってはなんですがたいしたことないというか。まあ独身男性(毒男?)にとってはたいしたことなんだけれども、たぶんこれだけでは普通本にはならない内容だよねえ。痴漢から彼女を救ったという導入も、恋愛小説のコンテストに出したらまず、ボツになるようなものだし。でも2ちゃんという場で、微に入り細を穿ちリアルタイムで進行していくという臨場感はすごいものがある。
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ついこないだ原稿依頼の電話が来たんですよ。なんせ出版不況じゃないですか、もう来る仕事は全部ありがたいですから、なんかちゃんと用件を聞く前から「あ、書きます書きます」って言ってしまいました。それは某社から出るという『電車男』のファンブックなんですがね。「ブームではありますが、竹熊さんには、読者に“こんな読み方もあったんだ”と思わせるような、新しい切り口でその、ひとつ」と言われたんで、「ハイわかりました」と。
で、電話を切ってからハタと気が付いたんです。俺まだ『電車男』読んでないんですよ。いやさすがに有名な作品なんで、だいたいの概要は知っているんですけど。アキバ系のオタク男が、電車の中で一目惚れした女とよろしくやる話でしょう? それが全国のオタクに希望を与えたとかなんとか。ちょっと違ってたらすいません。
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昨日無事、退院したようです。さっき電話をかけたら彼にしては珍しくハイテンションで、いかに入院生活がアドベンチャーで面白かったか、とうとうと語ってくれました。ゆうに単行本一冊は描けるネタを仕入れたらしいですよ。 来月あたりのコミックビームから怒濤の病院ネタがはじまるはず。ファンは期待しよう。
花輪和一さんの逮捕の時も思ったけど、転んでもただでは起きないというか、どんな目にあっても、それがひどければひどいほどネタになってしまうのがモノカキとかマンガ家の因果なところでありましょう。
それでも玉吉の場合、入院が一日遅かったら生命も危ういところだったらしい(盲腸を我慢していて腹膜炎を併発)。中尊寺さんが亡くなったあとだけに、人生、なにがどうなるかわからない。そう考えるとぞっとするね、みたいな話をして電話を切ったところです。
そんなわけでみんな、快気祝いに玉吉の新刊でも買ってやってちょ。
【追記】なお、桜玉吉初体験の人は、いきなり最新刊からですとある意味で刺激が強すぎると申しましょうか、わけがわからないと思うのでシリーズ第一部の
↑から読むことを強くオススメします。
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「オススメ本」のコーナーで何気なく紹介したジェームス・W・ヤングの『アイデアのつくり方』が売れている。
アマゾンのアフィリエイトを開始したのが昨年の12月22日、それから2週間と少ししか経ってないのに、もう70冊も出ている。一日平均で5冊だ。それ以外の本、たとえば俺の近刊『マンガ原稿料はなぜ安いのか?』にしても、トータルで8冊くらいだから、ヤングのこれは異常な売れ行きだということがわかる。しかも、欄外にちょこっとコメントをつけただけで、特に紹介もしてないのにだ。
ひとつにはタイトルの力があるだろう。何のひねりも味付けもないシンプルなタイトル。にもかかわらず、誰もが喉から手がでるほど欲しい人生の秘密のようなものが、そこに表現されているような気がする。もうひとつ、薄くてすぐ読めるということ。この日本版はわずか102ページ。うち竹内均の解説が30ページ以上を占め、訳者あとがきとかオマケを除くと、本文はたったの50ページしかないのである。
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そうそう、本文で書けなかったんですが荒俣先生、かつては少女マンガ家志望だったんですよ。もともとファンタジーが好きで、それが描けるのが荒俣さんの若い頃は少女マンガしかなかった、というのがその理由です。それで若木書房という貸本系の版元に作品を持ち込んでいたそうです。あと妹さんもマンガ家で、スタジオ・ゼロに所属していたり(長谷邦夫先生情報)、その後の藤子プロでは初期「ドラえもん」を手伝っていた人だそうです(秋山哲茂さん情報)。
このあたりの経緯については、俺も多少かかわっている荒俣宏先生の『漫画と人生』(集英社文庫)に詳しく書かれています。この本では、ズバリ「漫画と人生」というタイトルで竹熊が先生と対談するという栄誉をおおせつかっているのですが、さっき読み返したらやはり妹さんのことを発言されていましたね。
たぶん荒俣さんとしては、唯一のマンガ評論集になるのではないかと思います。あわせて荒俣宏という怪物的作家が形成される過程で、マンガ体験がいかに重大な位置を占めているのかがよく理解できるでしょう。もともと荒俣さんはマンガ家になりたかったのだが、マンガを描くための資料を集める過程で、資料のほうが面白くなってしまって現在に至る、というようなことをおっしゃっていたことがあります。
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それから現在のところ、荒俣宏の直筆マンガが唯一読める本としても貴重です(4Pしかありませんが…)。絵は、はっきりいってかなり上手。荒俣さん、実は今でも「大きくなったらマンガ家になりたい」と考えているそうですよ。(左はアラマタ・ヒロシ『THE DUST LADY』より)
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そんなわけで、引っ越し要員である工作舎の人が運転するバンに乗り、水道橋の荒俣さんの隠れ家まで行ったわけです。そこは後楽園遊園地のすぐ脇にあるマンションで、何階だったかは忘れましたが7.5畳くらいの小さいワンルームでした。え、こんなところに? と思いましたがどうやら単に寝に帰るだけの部屋だったみたいです。古くてボロボロになった木製の小さい本棚がひとつ、机がひとつあって、あとは部屋の大部分をキングサイズのダブルベッドがどーんと占領しておりました。
荒俣先生はこの巨大ベッドを指さし、ポツリと呟いたのでありました。
「角川春樹にもらったんです…」。
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さあクリスマスもそろそろ終わろうとしていますが、皆さんニャンニャンは済みましたか? 済んでない人も大丈夫! あんなの五分あればできるんですよ(by 手塚治虫)。
それはそれとして、クリスマスといえば俺の場合、どうしたわけか荒俣宏先生のことを思い出すんです。それというのも、16年くらい前のこの時期、俺、荒俣先生の引っ越しを手伝ったことがあるんですよ(プチ自慢)。いや手伝うつもりはなかったんですが、いろいろ事情がありましてね。
そのころの荒俣先生、すでに帝都物語が大ヒットしまして、一躍売れっ子作家になっていました。でも先生、神出鬼没すぎて編集者にもなかなか所在がつかめないことで有名だったんです。たぶん捕まらないことにかけては手塚先生以上だったのではないでしょうか。
俺は何度か荒俣先生と仕事をしたことがあるんですが、最初は先生、事務所もなくて大変でした。それが、ある時期から平凡社に「アラマタルーム」が出来たことがあって、ぐっと捕まえやすくなったんです。
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『テヅカ・イズ・デッドを読む(2)』のコメント欄で、マローさんが次のようなコメントを投稿されました。
《思いつきですが・・・強いライバルが次から次へとというジャンプスタイルって、かつて手塚先生がライバル視していた福井英一さんのスタイルのような気がするのですが・・・いやイガグリくんとか知らないのであくまで推測なんですけど。》(マロー)
これへのレスを書いていたら、長文になり、しかも重要な内容を含んだと思いましたので、改めてエントリとして独立させます。