カテゴリー「お蔵出し」の12件の記事

2010/04/06

“馬の糞”でも表現の自由(2)

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遅れてきた「竹中ファン」のための覚書き
竹熊健太郎(編集家)

――みなさんはホラー(ビデオ)は有害だと一口に言うが、ホラー・ビデオこそ、二十一世紀の芸術になるかもしれないのですぞ!

――たとえ「馬の糞」でも表現の自由は擁護しなければならんのです! なぜなら(有益な表現と有害な表現は)区別のしようがないからです!

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“馬の糞”でも表現の自由(1)

 東京都の青少年健全育成条例の改正は先送りになりましたが、似たような条例改正の動きは大阪や京都でもあるようです。

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100319_355839.html
↑「非実在青少年」規制、橋下知事「大阪府も検討」

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100319_355839.html
↑青少年を性的対象として扱う図書類の実態把握・分析を行います。(pdf)

http://www.yamadakeiji.com/pdf/manifesto_new.pdf
↑「日本で一番厳しい児童ポルノ規制条例」を制定します」京都府・山田啓二京都府知事の公約マニフェスト(25ページに記述あり pdf)

この問題、かなり長引きそうな雲行きで、しかも地方にも飛び火の様相を呈しております。まあ確かに、多くの人間が「ひどい」と感じる表現も存在するのかもしれませんが、こういった問題は「表現ひとつひとつ」に対して個別に検討を加えるべきもので、条例や法律で十把一絡げに規制するべき問題ではありません。

表現の何をもって「ひどい」と感じるかは、文化と時代性に応じて変化するものなので、法で規制しようとしても、個人個人で解釈の幅が異なり、結果として拡大解釈を招く恐れがあるからです。

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2007/07/19

俺と東浩紀の10年前のラジオ対談

ニコニコ動画に、動画じゃないんだけど、俺と東浩紀君が10年前(1997年)に出演したTBSラジオのトーク番組がアップされてました。懐かしさに思わず聞き入ってしまいましたよ。85分もあるんですけど。ひまがあれば聞いてみてください。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm492126
↑ニコニコ動画はメアド登録制ですが、無料で見られます。

放送されたのは97年8月16日。ちょうど『もののけ姫』と『新世紀エヴァンゲリオン』の二度目の劇場版(夏エヴァ)が公開された直後で、俺も東君もこのふたつについてかなり興奮してしゃべっています。正確にいうと、俺が東浩紀の10倍はしゃべってます。東君も本来、相当におしゃべりな人なんですが、俺はおしゃべりな上に人の話を全然聞いてません。

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2005/11/03

『REM』上映会・極私的80年代の想い出

rem-tirashi こないだ中野を歩いていたら人に呼び止められましてね。何かなと思ったら、現代映像研究会ってのをやっておられる人でした。昔の自主映画なんかの上映会をやっている団体らしい。

で、いきなり「じつは今度、太田達也監督の『REM』を上映するんですよ」と言うから、思わず俺、のけぞりました。『REM』といっても、ほとんど誰も知らないでしょう。80年代の8ミリ自主映画で、当時小演劇界のアイドルだった美加理さんや阿部能丸さん、手塚眞さんなんかに混じっても出演していたりするわけです。俺、映画に出たのはそれ一度きり。んで、まともに上映されるのってたぶん20年ぶりくらいじゃないですか。俺も84年の完成時に一回観たっきりなんですけど。

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2005/04/11

【蔵出】肩書きは大事

んーと、まだいろいろ忙しいので昨年のmixiの書き込みから、蔵出しシリーズでお送りします。今週の水曜日には多摩美の講義も始まるし、なんやかんやで大わらわなんですが、今年の俺は「たけくまメモ」に賭けておりますからね! 今後、いろいろ新企画も考えておりますので見捨てないでくださいネ。

昨日、某新聞の原稿を入稿したら、先方から電話があって「肩書きをどうしますか」と言われた。こういうの、俺の場合すごく多いんですよ。

いつもは「編集家」というのを使っているんですが、たぶん日本で俺しか使ってない肩書きなので、新聞社のような堅い仕事先の場合、「もう少しわかりやすいものを」と必ず言われるわけです。「編集者」の誤植と間違われるからと。

俺がなぜ「編集家」かというと、俺の仕事の原点が編集者であり、今でも心の底では自分は編集者だと思っているからです。しかし現実の編集仕事はもう何年も開店休業状態でありまして、仕事の9割は普通のライター仕事になっている。最近はこれに大学講師も加わりましたが、別にこれだけで生活ができるわけではないので「講師」と名乗るもおこがましい。非常勤だし。

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2005/04/08

【蔵出】ポイントカードは悪魔の発明

ええと、今回のも昨年にmixiで書いた文章なんですが、周囲ではプチ話題になったのでこちらにも再掲。あと昨日からココログに書き込む際の仕様が変わったので、そのテストも兼ねてます。テキストのレイアウトが細かく指定できるようになったみたい。おお、色が使えるぞ!

自作PCとか始めると、なにかとお世話になるヨドバシカメラのPCコーナー。しかしたまに秋葉原とか行くと、これ(ヨド)が全然安くないことに気が付きます。

ではなぜヨドバシかと言うと、町田に巨大な店があって品揃えがいいこともあるんですが、最大の理由はポイントカードなんですね。ある程度まとめて買うと、これが馬鹿にならない。せっかくポイントが貯まっているから……と、つい次回もヨドバシで、ということになります。

しかしこれって、よく考えたら次に買う商品の値段」を先に払っているだけなんだよな。別に値引きでもなんでもない。しかし貯まったら使わなければもったいない。それでまた…ということになって無限連鎖

まあポイントカードなんてどこも同じなんでしょうが、ヨドバシの言葉を信じるならば、このシステムの元祖はヨドバシなのだそうです。「利子はユダヤ人の悪魔の発明である」と言われますが、ポイントカードもまた一種の悪魔の発明かもしれませんね。

テスト書き込み、終了。

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2005/04/05

【蔵出】アサノのカツカレーについて

【はじめに】ええと、ちょっと忙しくなってきたのでしばらく蔵出しシリーズでお茶を濁します。といっても今回のは11月にmixiの自分の日記でアップした文章なんですけどね。「たけくまメモ」を始めるまでは、mixiにもこういう長文をけっこう上げていたんですけど、最近はすっかりいいかげんな更新になっております。マイミクの皆さんには申し訳ない。

町田に「アサノ」というカレーショップがあるんですよ。
駅から東急ハンズ近くまで歩いていって、ちょっと説明しづらい路地を入った途中にある。カウンター席しかなく、6人か7人でいっぱいになるような小さい店です。

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2005/04/03

【蔵出】幻の『色単』について

Amazon.co.jp: 本: もえたん[新装版]もえたん[新装版]

本田透さんのインタビューを読んでいたら、なんですか『電波男』の担当編集者の斎藤氏って、あの『萌える英単語~もえたん』の編集者でもあると知ってビックリ(※註)。同時に、なるほど!とヒザをうってしまいました。なにが「なるほど」なのかはわかりませんが、なんとなく。

http://media.excite.co.jp/book/interview/200503/

※註 三才ブックスの斎藤氏から、「自分は『もえたん』には一スタッフとして参加しただけで、企画は第二編集部編集長の村中が行った」旨、メールがありましたので、ここに報告しておきます。

「萌え」については、俺は基本的によくわからないんですが、俺の心の中をサーチして、なんとかそれっぽい感情を現在引き出している最中です。引き出しが終了しましたら、改めてエントリーしてみたいと考えているところ。今回は「萌え」ではなく「単」について、もう少し書きます。

『もえたん』がヒットして以降、『○○単』みたいな本が雨後の竹の子みたいに出ました。とうとうホリエモンまでもが『ホリタン』を出したのは、前々回にもご報告した通りです。でも、ちょっと待ってください。ほとんどの日本国民は知らないと思いますけど、はるか昔、この俺様も、こういう本を一冊作っているんです。いや『奇跡のマサイ語』ではなくて。アレは表紙だけでしたが、これは中身もバッチリ詰まっている本なんですよ。詰まりすぎ、というか。

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2005/03/31

ホリエモンと俺はどこが違うのか

6aa2246628cf553c堀江式英単語学習帳―ホリタン

ホリエモンこと堀江貴文社長といえば、もう全国民のアイドルと化した感がありますが、俺とホリエモンはどこが違うのかと考えてみました。まず、向こうは若くしてIT企業の勝ち組となり、お金をいっぱい持っています。これは大きな違いです。俺は、ホリエモンより12歳も年上なんですけど、お金が全然ありません。やはりこれは、人生のどこかで何かを間違えたおかげで、これほどの差が出てしまったのだと思います。

では、何がまずかったのか? これをちょっと考えてみたいと思います。

ホリエモンの新刊で『堀江式英単語学習帳―ホリタン』というのがありますね。もう出る前から話題でしたよ。僕らの世代には昔懐かしい「赤尾の豆単」というのがあったんですが(今もあるらしい)、英語の受験用に出題頻度の高い英単語を、ポケット版のミニ本としてまとめたもので、テスト前には必ずこれを熱心にめくっているクラスメートがいました。あと5分で試験開始だというのに、無駄だとわかっていても、なんかお守りみたいで安心するのでしょう。

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2005/03/12

【蔵出】俺が昔描いたマンガ、公開

burikko8511つ、遂にこの時がやって参りました…。竹熊史上、唯一の商業誌連載マンガを公開します。「漫画ブリッコ」1985年11月号(左図)に掲載された『ゲッペル先生のなぜなに教室』がそれなんですが、実を申しますとこの作品、その前年に友人が出した同人誌(「よいこのくらぶ」)のために執筆したものなんです。そのミニコミはたしか1号で廃刊になったはず。これが翌年「ブリッコ」に転載され、わりと好評だったので『どうして君』と改題して連載することになりました。

doushite01_01俺と「ブリッコ」の関わりは1983年の暮れからで、友人だった藤原カムイの原作をやったことがきっかけです。ちょうどその頃、有名な「おたくの研究」連載コラムをめぐって編集長の大塚英志と中森明夫の関係が険悪になりまして、84年の新年号を最後に中森さんは降りてしまったんですね。で、ページが空いたんで編集長の大塚さんか副編の緒方だったか忘れたけど、俺に声をかけてきて『風雲ライオン新聞』というバカページを連載することになったわけです。

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2005/02/18

【蔵出】結婚式スピーチ文例集

さっきHDDの整理をしていて、こんな昔の原稿を見つけました。原稿といっても公に発表したものではなく、90年代の半ば頃、友人(染谷くん)の結婚式用に発行された文集に寄せて書いたものです。文中、染谷真心くんとあるのは新郎のことです。彼は今、編集プロダクションに勤めていて、奥さんと可愛いお子さんたちとともに埼玉県で幸せに暮らしています。

文章は、たまたま部屋にあった「結婚式スピーチ文例集」から適当に文章をリミックスし、「ちょっとボケかかった老教授がかつての教え子の結婚式でスピーチするが、途中で何を話しているのかわからなくなる」という設定でまとめたものです。久しぶりに読み返したら、結構気が狂った文章なので以下、発表したいと思います。

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2005/02/10

【蔵出】中央線・夢のトーマス化計画

tomas-1【はじめに】電車男つながりということで、俺が昔「クイック・ジャパン」という雑誌に書いた「中央線トーマス化計画」をそのまま再録します。今後、旧作も「お蔵だしシリーズ」として掲載する予定です。ではでは。

デス渋谷系のよい子の皆さん! 皆さんは電車の中で退屈な時、どのようにして気を紛らわせますか? 本を読もうにも本がなく、居眠りをしようにも座席が満杯、そのくせ痴漢をするほど混雑もしていないアンニュイな昼下がりのJR。

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