カテゴリー「アート」の27件の記事

2010/05/07

全裸行動芸術家・ダダカン師健在なり!

このゴールデンウィークは、仙台でダダカン師にお会いして来ました。拙著『篦棒な人々』で訪仙して以来、たぶんこれが6度目の訪問になると思います。

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2009/05/31

村山知義「三匹の小熊さん」展

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2009/05/11

メビウス in 明治大学

1162414639_87 ←9日、明治大学シンポジウムにて(撮影・森川嘉一郎)

例によって詳細は6月末発売の「ユリイカ」に譲りますが、メビウスイベントのグランドフィナーレを飾る明治大学主催のシンポジウムに行ってきました。

この日の俺は一観客としての立場で客席からの聴講。この日は病院で定期検査の日でしたので、午前中に神奈川県綾瀬市の病院で検査を受けて、お茶の水に駆けつけた時にはシンポジウムは始まっていました。

それでも全体の三分の二くらいは見られたと思います。明大のホールがやけに立派で、これには負けたと思いました。俺が聞き始めたのは夏目房之介さんの話の途中からでしたが、さすがは夏目さんで、場慣れしております。得意の描線論でメビウスについて語っていて、論旨がまとまっており、お客さんにとっても「得した感」が高いでしょう。

6日の村田蓮爾さんの時もそうでしたが、参加者の手元にスケッチブックが用意されていました。メビウス、夏目さん、そして浦沢直樹さんもそれぞれ絵を描きながらトークを進めていて、マンガ家同士ならではの楽しいイベントになりました。

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2009/05/09

メビウス in 精華大学

Img_00761 ということで、メビウス氏の精華大学でのシンポジウムをレポートしようと思ったんですが、考えてみれば当日の内容はすべて6月末発売の「ユリイカ」に掲載される予定ですので、中身についてはそちらに譲ればよいと思いました。そこでここでは、当日のシンポの内容以外の「こぼれ話」を書くことにします。最初の写真は5月6日京都国際マンガミュージアムで行われたメビウス×村田蓮爾トークイベントの様子。中央の白髪の男性がメビウス氏、隣にいる帽子をかぶった男性が村田蓮爾氏。

Img_00791_2 ←いきなり日本マンガ風美少女を描いたメビウスさん。出血大サービス。

二人でスケッチブックを手にめいめい絵を描きながらトークをするという、絵描き同士ならではの会となりましたが、途中いきなりメビウスさんが村田蓮爾風(?)美少女を即興で描き出すひとコマもありました。

Img_00881

←6日夜、京都国際マンガミュージアムでの打ち上げパーティにて。

打ち上げには京都市長も出席する豪華なパーティに。メビウス氏のお隣の女性は奥様のジェシカ イザベルさん(※)。一番左が通訳をしたフランスのマンガ出版社・トンカム社員の鵜野氏。メビウス氏によると、現在フランスは大変な日本マンガのブームで、出版されているマンガの4割が日本マンガだとか。

※奥様の名前はイザベルさんでした。ジェシカさんというのは通訳してくれた人の名前です。大変失礼しました。

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2009/05/08

萌えびうす

Img_00991 6日からずっとメビウス漬けでしたが、明日の明治大学までまだ続いてます。今は8日朝ですが、まだ京都にいます。午前中に新横浜まで移動し、それから多摩美で講義をやります。

それで詳しい報告は明日以降になると思いますが、とりあえず6日に京都国際マンガミュージアムで行われた歓迎パーティでのメビウスさんです。

このTシャツは、京都市内のTシャツ屋さんで、その場で文字を入れるサービスがあると知り、急遽作ったものだとか。これは別にオタク向けに狙ったわけではなく、フランス語の発音では「メビウス」ではなく「モエビウス」になるんだそうです。

娘さんに「ナウシカ」(フランス式発音では“ノジカ”)と名づけたり、さまざまな意味でポイントが高いですね。

Img_01051 昨日、俺も司会をした精華大学のイベントがありましたが、今は書く時間がありません。壇上でメビウスと大友克洋のツーショットが拝めるとは夢のような光景でした。

では、また明日。

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2009/04/13

京都でメビウス展・京都と東京でシンポジウムやります

02imagot フランスの世界的マンガ家 ジャン・ジロー=メビウス氏といえば、大友克洋氏をはじめ日本のマンガ界にも多大な影響を与えたことで知られていますが、このたび京都精華大学の招きによって京都での展覧会のため来日することになりました。しかも5月7日と9日に京都と東京で当人および超豪華ゲストによる無料公開シンポジウムもあります(ただしマンガミュージアムには館内への入場料が別途かかります。一般500円)。以下は京都(精華大学主催)と東京(明治大学主催)でのシンポジウムの全容と案内であります。

※図版はすべて (C)Moebius Production

●5月6日(水祝) 於京都国際マンガミュージアム

トーク・パフォーマンス「メビウス×村田蓮爾 線が語る―イラストレーションからマンガへ」@京都国際マンガミュージアム メビウス氏と人気イラストレーター村田蓮爾氏との作品制作をめぐるトークイベント

出 演 者 メビウス氏(マンガ家)
      村田蓮爾氏(イラストレーター)
司  会  原正人氏(BD[ベーデー]研究会主宰者)
会  場  京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール
日  時  2009年5月6日(水・祝)14:00~16:00
聴 講 料  無 料 ※ただし、ミュージアム入場料(一般500円、中・高生300円、小学生100円)は別途必要
定  員  250名(申込不要、先着順) ※当日午前10時より会場前にて整理券を配布(お一人様1枚限り)

http://www.kyotomm.jp/
↑京都国際マンガミュージアム
http://www.kyoto-seika.ac.jp/index.php

↑京都精華大学

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2009/02/14

WEBマンガの新展開「HACK TO THE BRAIN」

萱島雄太さんから「WEBマンガを制作しました」とのメールが来ました。見たら、これが面白かったのでご紹介します。

http://hacktothebrain.jp/
↑HACK TO THE BRAIN

「HACK TO THE BRAIN」というタイトルで、FLASH制作によるデジタルWEBマンガです。WEBマンガに関しては、この「たけくまメモ」の初期エントリの頃から折に触れて紹介し、考察を加えていました。萱島さんは、そうしたエントリも読まれていて、完成した状態でこちらに連絡してくださったようです。

俺が興味を抱いたポイントは、俺がWEBマンガ(デジタルマンガ)の条件としてかねてから主張している「PC画面で読まれることを想定して作られたマンガ」の典型例だと思ったからです。あらかじめそれは「マンガとアニメーション、コンピュータ・ゲームの折衷表現」になることが予想され、ほぼそのままの要素が「HACK TO THE BRAIN」には見られ、「ついに出た」という感じであります。

具体的には、リンク先を見れば俺が何を言っているのか一発でわかると思いますので、ぜひ見てください。この作品は今年の第12回文化庁メディア芸術祭で審査委員会推薦作品になっているようです。

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2008/10/06

こないだ中野のタコシェで

Harukawanamio1← 春川ナミオ 「CALLIPYGE」より

こないだ中野ブロードウェーにあるサブカルアングラ書店・タコシェに立ち寄ったんですよ。この店、昔は早稲田にあって、ライターの松沢呉一さんが店長をされていました。でも俺、松沢時代のタコシェに実は行ったことがないんです。ところが店長が演劇ライターの中山亜弓さんになったので、この人とは知り合いだったもんで、今じゃ中野に行くと必ず店に立ち寄って中山さんとだべってから帰ります。

ちなみにマンガ評論家で原作者の大西祥平さんもかなり前からこの店で店員をされてます。関係ないけどこの大西さん、実家が六本木にあるんですよ。作家で暴力温泉芸者っていうバンド(?)やってる中原昌也さんが、やはり実家が青山にあったそうなんですが、六本木とか青山と「実家」ってあんまり結びつきませんよね。まあ両方とももとは墓地の町でしたし、今みたいな盛り場になったのは戦後の話で、実は庶民的な町だったそうなんですが。原宿も40年前までは普通の住宅地でした。

閑話休題ですが、タコシェに行ったら、中山亜弓さんに「竹熊さん春川ナミオ好きですか?」って言われたので、「いやマニアというわけでは……まあ、好きですけど」と答えたんですよ。そうしたら「最近うちで春川ナミオの画集出したんです」と言われて、大判の3000円以上もする画集をいただいてしまいました。申し訳ないので、たけくまメモで宣伝させていただきます。

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2008/09/30

「僕もお金を燃やしてみました」(2)

T・Mさんは焼いた1万円札を俺に送ってきて、さらには焼却する一部始終の映像を自由に使ってくれと送ってきました。俺はそれをyoutubeに載せることを予告までしたんですが、これはある意味でとても「キツイ映像」であり、ネットでの反応がどうなるか予測できない部分があると判断しまして、掲載中止することにしました。

メールの文面から考えて、おそらくT・Mさんにはそこまで世間を騒がせる意図はなかったと思われます。それは俺が彼の行為の感想として「連鎖自殺で中央線に身を投げる人」「タイガースの優勝で道頓堀に飛び込む阪神ファン」と返事を書いたことに対して、「ショックを感じる部分があった、ような」と答えたことからもなんとなくわかります。

確かに俺はダダカン師の「お札焼却儀式」に感銘を受け、究極のコンセプチュアル・アートとして賞賛した記事をブログで書きました。それに対してT・Mさんは「別にそれほど大したことではない。燃やそうと思えば簡単に燃やせた」と映像を送って来られたように思いました。

結果的に俺のエントリには、「できるものなら、やってみろ」と「煽動」していた部分があるのかもしれず、しかしそれは物がお金ですから、結局誰も真似できないだろう、とたかをくくっていたところがあったと思うのです。しかしその結果、本当にお金を燃やされてしまうと降参するしかないのですから、ザマァありません。

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2008/09/29

「僕もお金を燃やしてみました」(1)

080927_0056001_2 ダダカン「鬼放展」は先週の土曜日に東高円寺会場も終わりましたが、その晩になって、俺とは面識のないT・Mさんからメールが来まして、おそらく携帯カメラで撮影したのであろう左の写真が添付されていました。(正確には添付ファイルでなく、写真をアップしたURLが添えられていた) 本人の許可がありましたので、以下にメールを一部省略のうえ転載します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■T・Mさんからのメール

初めまして、自分は●●に住んでいる25の男でT・Mといいます。(中略)

所で、竹熊先生の敬愛されるダダカン氏の鬼放展も今日で終了ですね。自分は昨日行って参りました。途中で買った箆棒な人々をバラッと見つつ。

で、帰ってきてから自分も一万円札を燃やしてみました。竹熊先生の箆棒な人々やたけくまメモの中での「普通はできないことだ」というような記述が気になったからです。

結果としては、まあ火を点けたら普通に燃えました。
焦げ臭さを気にして外でやったせいか、すぐに火が消えてしまうのには難儀しましたが。
もしかすると燃えにくい紙なのか、とも思いましたが最後にはメラメラいってくれましたしおそらく、とくに燃えにくい紙でできている、ということもないのだと思います。
あと指が熱かったです。

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2008/09/09

ダダカン展初日

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←写真・羽永光利

昨日(8日)、銀座のアーチストスペースにてダダカン糸井貫二師の個展「鬼放展」が開催され、会場は立錐の余地もなくお客さんで埋め尽くされるなど、大盛況でした。

Kihoutendscn0296 ←お客さんでギッシリの会場。手前右が主催者の鳥水亭木呂さん。

この日は初日ということで、現代美術家の秋山祐徳太子氏や加藤好弘氏立ち会いのもと、鳥水亭さんの手により1962年に封印されたまま一度も開封されたことがないダダカン「時の小包」開封儀式が執り行われました。

Kihoutendscn0282Kihoutendscn0278 ←写真左、後ろを向いているのが秋山祐徳太子氏。写真右、「時の小包」。

いわばダダカン流タイムカプセルですが、大阪万博より8年も早いところがポイント高いです(個人的に)。

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2008/07/12

ルンパロ・チータさんの本

61vonvtri1l__ss400_←ズモモと ヌペペ ふしぎな まきもの

また紹介するのが遅れてしまってすいません。関西個人アニメーション界の重鎮・ルンパロ・チータさんが「絵本」を出されています。

『ズモモとヌペペ ふしぎなまきもの』(講談社)というのがそれです。ルンパロさんの本業はイラストレーターなのですが、実はフラッシュ・アニメーションの世界では知る人ぞ知るというか、知らない人がいたらモグリというくらいの有名人なのです。

2005年の8月に大阪で「JAWACON」というフラッシュアニメーション作家の「見本市」があったのですけれども、これを主催したのがルンパロさんでした。彼に呼ばれて俺も見に行ったのですが、そこで初めて『秘密結社鷹の爪』の蛙男商会さんや『やわらか戦車』のラレコさん、丸山薫さんの作品を知りました。そればかりか、ここに来たDLEやファンワークスといったエージェント会社の人たちの目にとまり、彼らがビジネス的にブレイクするきっかけとなったのです。

というわけでルンパロさんには、イラストレーター・アニメーション作家・フラッシュアニメ界の「仕掛け人」の顔があるのですが、とても腰が低いナイス・ガイであり、顔がなんとなく故・青島幸男に似ています。

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2008/05/09

伊勢田大博覧会のお知らせ

今月の17日にあの伊勢田勝行監督のイベントと新作上映を新宿ロフトプラスワンでやるそうです。先日、主催の映像温泉芸社の人からメールがあり、俺もゲストで参加することになりました。

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2008/04/05

ダーガーとディズニー

Photo←ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で

渋谷のシネマライズで現在上映中の『ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で』を見てきましたよ。試写会のお誘いもいただいてたんですけど、なかなか都合が合わずに映画館で見ることになりました。渋谷ではまだやるみたいですが、大阪梅田のガーデンシネマは今月18日までみたいなので大阪の人はお早めに。下の公式サイトで予告編も見られます。

http://henry-darger.com/
↑映画「非現実の王国で」公式サイト

映画は、幼くして天涯孤独の身となり、極度に内向的な性格から精神薄弱の施設に入れられた経緯、そしてそこを脱走して病院の清掃夫をしつつ膨大な「作品」を描き続け、81歳で没したダーガーの生い立ちを忠実に追っています。

数十年間一度も発表することなく、1万5千ページに及ぶ小説と挿し絵を描き続けていたダーガーの「妄想世界」。これと彼の実人生が寄せ木細工のように編集されているので、知識がないと最初は面くらうかも。でも彼の人生のほとんどすべてが「空想」で占められていたといっても過言ではなく、結局こういう構成にするしかないわけなのですが。

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2007/09/26

金曜、多摩美でゼロ次元

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Tamabi_map こないだ裸体行動芸術家のダダカン師に逢いに、仙台まで行ったことをブログで書いたばかりですが、なんと偶然にも、ダダカン師と関係の深い前衛芸術集団「ゼロ次元」の映画上映とパネルディスカッションが、この金曜日(28日)に多摩美の八王子校舎でやります。詳しい時間と場所は上のチラシを見てください。

ゼロ次元とは何かというと、60年代から70年代初頭にかけて集団で街頭に繰り出し、全裸でパフォーマンス(当時はハプニングと言った)を繰り広げた謎の組織で、「芸術」という言葉がなかったら、オウム真理教やスカラー波のパナウェーブ研究所なんかと区別がつかない狂った変態的な美しい行為をやっていた集団なのです。

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2007/09/10

ダダカン再訪記-藝術仏の近況

Dadakan01 ←「少年サンデー」1971年3月21日号「へんな芸術」特集に掲載されたダダカン師の写真。撮影/羽永光利、「Quick Japan」96年2月vol.6に再掲。

昨日、日帰りで仙台に行き、ほぼ9年ぶりにダダカンこと糸井貫二師にお会いしてきました。96年に俺が「クイック・ジャパン」でダダカン師を取材し、98年の拙著『篦棒(ベラボー)な人々』に収録したのですが、それがこの12月に河出書房新社から文庫化されるため、挨拶に伺ったのです(文庫発売は10月と告知してましたが、諸事情で12月初旬になりました)

ダダカン師は日本におけるハプニング・アート、全裸行動芸術の開祖的存在であり、1964年の東京オリンピックに刺激を受け銀座の路上で丸めた新聞紙で赤フンドシをくるんだものを聖火に見立ててて全裸で走り、お巡りさんに捕まったり、1970年の大阪万博で太陽の塔を赤軍派が占拠した事件のときには、数百人の機動隊が取り巻く中を全裸で15メートル走ってお巡りさんに捕まったりして「少年サンデー」の巻頭グラビアにも載った、偉い人なのです。

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2007/07/22

ボブの絵画教室とニコニコ動画

ここに来てニコニコ動画大ブレイクですね。最初はYOUTUBEの日本版くらいに思っていたら、見てる人が勝手に字幕コメントいれて自由に突っ込めるというのが、2ちゃんねる世代にジャストフィットしました。まあ運営を2ちゃんの管理人である西村博之氏の会社(ニワンゴ)がやっているわけですから、2ちゃんっぽくて当然なんだけど。2ちゃんの実況板と、YOUTUBEが合体したらこうなるって感じですかね。

それで、ニコニコ動画で、昔NHK-BSでやってたボブ・ロスの『ボブの絵画教室』が大量にアップされてたんで、思わず見入ってしまいました。

『ボブの絵画教室』は今、DVDボックスで発売されてますけど、俺、この日本版スタッフからコメント依頼されていたことを思い出しました。去年、発売前にメールもらってたんですよ。受けたはずなんだけど、そのあと長期入院しちゃったのでウヤムヤになったんですが。

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2006/10/12

【告知】明日の吉祥寺アニメ祭

明日の吉祥寺アニメーション映画祭のノミネート作品と詳細が決まりましたので、再度告知します。なお整理券は出しませんので、なるべくお早めに会場までお越しください。

●第二回吉祥寺アニメーション映画祭

●日時:10月13日(金) 17:00~21:00くらいまで
●場所:
吉祥寺シアター
●料金:
無料 (ただし先着200名様で入場を締め切りますのでお早めに来場してください)

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2006/08/04

山村浩二さんと会ってきた

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←世界中のアニメ映画祭で賞を総なめの『頭山』。落語の「頭山」が原作で、あのシュールな世界を見事にアニメ化。製作に丸6年かけたという根性と、高度なアニメ技術もさることながら、めちゃくちゃエンターティメントしているので、いわゆる「アート系」に抵抗ある人こそ見るべし。アニメの見方が変わるはず。それ以外にも山村浩二の代表作が網羅されていてお得なDVDです。

昨日、国際交流基金の企画でアニメーション作家の山村浩二さんと対談してきました。いわゆるガチンコの「アート作家」と、面白ければなんだっていい俺みたいなのの対談は結構珍しいことです。いろいろ話がはずんだんですが、明日夜にはグアムに旅立たねばなりませんので、詳しいことは雑誌が出るタイミングでまた書きます。山川出版社から出る『遠近(おちこち)』に載るそうです。

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2006/07/28

奇跡!ばるぼらさんの『ウェブアニメーション大百科』が

Amazon.co.jp: ウェブアニメーション大百科 GIFアニメからFlashまで: ホーム: ばるぼらウェブアニメーション大百科 GIFアニメからFlashまで

こないだばるぼらさんに会ったときには、「夏前には出ます」って話だったもんで、どうせ来年発行だろう、くらいに思っていたんですよ。なにせあのばるぼらさんのことだから。そしたら、本当に夏に出たのでビックリしました。やればできるじゃん。

そんなわけで『ウェブアニメーション大百科』ですが、この2006年7月という時点においては、ネットで見られる個人アニメーションの決定版的ガイドブックとなっております。

さすがは『教科書に載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』を書いた人だ。ご本人はいろいろ不満もあるようですがなかなかどうして、よくできてますよ。

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2006/05/29

「盗作」と「合法的盗作」

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←左=アルベルト・スギ作、右=和田義彦作(SANSPO.COM/06年5月29日更新分より引用)

これはすごい。えと、左がイタリア人画家のオリジナルで、右が「盗作」疑惑が囁かれている和田義彦氏の作品。しかもその「盗作」が文部大臣賞をとっていたってんで、騒ぎが大きくなってますね。私見では、これは申し開きができないと思います(本人は弁明しとるようですが)。

《今春の芸術選奨で文科大臣賞を受けた洋画家の和田義彦氏(66)が、主な受賞理由だった昨年の展覧会に、知人のイタリア人画家の絵と酷似した作品を多数出展したとして文化庁が調査していることが28日わかった。

「盗作された」とする伊画家に対し、和田氏は「似た作品」と認めながら「同じモチーフで制作したもので、盗作ではない」と主張している。》


http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200605/sha2006052905.html

これはもう、昨年話題になった末次由紀さんの「スラダン・トレース疑惑」なんてものではないですよ。あれとは次元が違う。今回のこういうのを、正真正銘の盗作というんです。

というか俺、裸眼立体視用の図版かと思ったくらいですよ。

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2006/04/19

【桑沢】ゼミ面接終了

本日は桑沢のゼミ2日目でして、自作プレゼンと面接によって30名を20名に絞らせていただきました。落ちた方はめげないでください。1年生の場合、どうしても、という人は来年もチャンスがあります。

レベルの高い人が何人かいましたな。1年生で、一人だけアニメを作っていた人がいて、それも予備校卒業から桑沢入学の間に作ったらしい。これがまるで『タイガーマスク』の木村圭市郎ばりの肉体派アニメで驚く。他にもそれぞれ得意技や個性があって、最初にしては、結構いい感じかも。

どうしても20名に絞らねばならぬので最後は迷ったんですが、特に迷ったのは、

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2006/01/13

イカ大反響

shiro-09 昨日の多摩美学生の耽美イカマンガ「城」ですが、なんかこっちの予想を上回る反響でネットでプチブレイクしている模様。俺のmixiページ(内輪だけに限定公開)でも紹介したら、マイミク仲間の吉田戦車・古屋兎丸両氏をはじめプロ作家・編集者諸氏から好意的な評価をいただきました。

また本日(13日)の「たけくまメモ」は3万アクセスに達しそうな勢いです。ここは作者に成り代わりまして御礼申し上げます。

実はこのマンガ、そう長くないので全部公開しようか迷いましたが、部分的に未完成だったのでサワリだけ紹介したのです。これ以外にあと数ページぶんありますが、掲載部分だけでもだいたいどんな作品かはわかると思います。本人も「必ず完成させる」と申しておりますので、この春立ち上げる別サイトで、他の優秀作品と一緒に公開する予定です。

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2006/01/12

今年の多摩美のイカした問題作

映像の一部をまだ残してますが、多摩美課題の採点もほぼ終わり、昨日、なんとか講評会にこぎ着けることができました。

今年は全体に低調だったという意見は変わりませんが、最終的には何本か評価しうる作品に遭遇することもでき、ほっとしております。面白いもので、毎年同じ課題(マンガかアニメを作って提出)を出しているんですが、その年ごとの「傾向」があるんですよね。

たとえば最初の年は、ドラえもんとかジョジョのパロディが悪目立ちしたりとか、それを注意したら、今年はパロディ系がぐっと減ったかわりに、自殺ネタが目立ちました。

アレですよ、青春の苦悩を抱えた主人公が、短い人生を回想しながら身投げしたりする。青春の一ページとはいえ、みんなそんなに死にたいんでしょうかねえ。首つりは大小便垂れ流しになりますし、飛び降りは痛いですよ~。

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2005/09/13

UPAとリミテッドアニメーション

明日から多摩美の後期授業開始なんですけど、毎回授業で配布しているレジュメ、いやレジュメというか、もはやテキストですね。それを特別にアップしてみます。後期一回目は、1950年代アニメ界の世界的トレンドだった「リミテッドアニメーション」について。来週は東映動画、その次が虫プロという流れですが、合間にマンガ史の講義もはさみますのでなかなか大変です。

■マンガとアニメに見る時間芸術の歴史
●講師・竹熊健太郎

●第15回「リミテッドアニメーションの誕生」

●1940年代~50年代のアニメ界(アメリカ)

 今回は、終戦後から1950年代までの内外アニメーション動向をレクチャーする。この時期で注目すべきは、アメリカにおけるアニメ製作会社UPAの台頭と、日本における東映動画の創立である。

 '40年代後半、ディズニー・アニメは技術的・美学的・産業的に完成の域に達していたが、同時にそれは閉塞の始まりであった。あまりにも完成され過ぎたディズニー様式は、製作にかかる莫大な予算の問題もあって他の追随を許さず、短編はともかく長編アニメにおいては、長らくディズニーの独占市場であったといえる。

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2005/08/31

ヒョードル選手の絵心

30b さる8月28日、あのミルコ・クロコップ選手を退けて見事二度目のプライド・ヘビー級王座を防衛したエメリヤーエンコ・ヒョードル選手(写真)ですが、日本版公式サイトを見ているうちに氷の皇帝の趣味が意外なものであることを知りました。もしかすると格闘オタの間では有名だったのかも知れないですが、俺は知らなかったのでビックリ。

↑写真はヒョードル選手公式サイトより

http://www.fedor.jp/index_jp.shtml(公式サイトTOP)

それがまた途轍もなく素晴らしいので、ぜひ「たけくまメモ」の読者にもご紹介したいと考える次第であります。

ヒョードル選手といえば、これまでノゲイラや藤田、小川、コールマン、そしてミルコといった強豪を次々撃破し、「ロシアのラストエンペラー」「氷の拳」「60億人中最強の男」と強そうな称号をほしいままにしておる男の中の男。しかし真の男にはまた「やさしさ」も必要だとばかり、すばらしく詩とメルヘンなイラストを描かれるのです。

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2005/08/30

村上隆さん、ごめんなさい

ko2実は昨日、久しぶりに芸術家の村上隆さんからメールが来たんですよ。4年ぶりくらいでしょうか。

向こうはここ数年、世界的な超売れっ子になっているので忙しかったんでしょうが、俺は俺で、実は村上さんに連絡しづらいというか、後ろめたい理由がありまして、なんとなく連絡していませんでした。

村上氏のメールを読んで(中身はそれとは関係ないんですが)、ぱーっと後ろめたさが襲ってきた次第であります。しかしこれだけだとなんだかわからないでしょうから、順を追って説明しましょう。

実は2000年に村上氏にそそのかされて、彼が主催した「スーパー・フラット展」に「中央線トーマス化計画」の原画を出品したんです。そそのかされた、と言いますのは、B全くらいのボードにリキテックスでカラーの絵まで描かされたからです。エンピツのドローイングなら時々描いてましたが、色彩のある本格的な絵画を描くのは学生時代以来でしたので、大変恥ずかしかったわけです。

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