就職相談に不向きな先生
大学の先生などをやっていると、よく学生から就職相談を受けるのですが、たぶん俺くらい就職相談に向かない先生というのも多くはないでしょう。それというのも、俺は48歳で大学に「就職」するまで、正社員というものをやったことがなく、一度も「就職しよう」と考えたことがなかったからです。今回の大学への「就職」にしたところで、先方から舞い込んだお話に乗っただけですので、やはり就職したという意識が希薄です。
そもそも俺は20歳のときに学校を辞めて家出した人間ですので、最終学歴は高卒ですし、なんの資格もないし、これほど就職に向かない人間もいないというものです。よく、生きてこられたものだと思いますが、人間、死にさえしなければ生きていられるものです。
こういう話を、先日、特任教授の六田登先生としていましたところ、六田先生も「俺も大学行ってないし、就職もしてない」というので、仲間がいたと思わず嬉しくなってしまいました。嬉しがってどうするという感じですが。
六田先生は、高校卒業後に家を出られて、しばらくは日本各地をあてどもなく放浪したり、路上でアクセサリーを売って生活されていたそうです。いわゆるヒッピーだったんですね。時代も70年代初頭だそうですし、その時代では若者として当然とは言わないまでも、そんなに珍しくもないパターンだったといえるでしょう。
六田 「池袋の路上でアクセサリー売ったことがあるんだけど。そしたらすぐ近くで絵を売る連中が現れて、こちらの売り上げが落ちたことがあるんだよ」
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